Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2018/02/18 15:32更新 

当ホームページは[Bloody]の完全なる自己満足の世界で成り立っております。
読者の皆さんも喫茶店感覚でお楽しみください

 

Airplane Hall
Making of Zero21

2017年の忘年会に向けて、「ブラッディー」の車仲間Spiritsのメンバーの間で「ゼロ戦をつくろう」という話が過熱!
ならばみんなで作り比べて品評会をしようと言う話に発展!
航空機のプラモデルはあまり作らない「ブラッディー」も40年ぶりに制作してみることに!
題材として指定されたのはハセガワ1/48ゼロ戦21型。このお題の範疇ならばどの仕様を作ってもOK!
かくしてSpiritsメンバー4名によるゼロ戦21型競作が始まったのでありました。

「ブラッディー」が用意したのはこれ!
ハセガワ1/48のゼロ戦シリーズの中でも特別バージョンとなっている「永遠のゼロ」の主人公、宮部久蔵搭乗の21型。
一般発売バージョンよりも値段が高いのですが、デカールが違うだけで基本的にキットとしては同じ。
デカールは5種類のバージョンを再現できるようになっていましたが、「ブラッディー」は迷わず空母赤城艦載機の真珠湾攻撃バージョンを選択することとしました。
パーツ構成はこんな感じ
意外と部品点数は少ないという印象です。但し、エンジンや主脚、コクピット内はさすがに1/48だけあってかなり精密なパーツ構成
なんせ40年ぶりの航空機作成なので説明書とパーツをにらめっこして、どういう順番で作るか?いろいろ検討。検討時間だけで2週間以上(爆)

最初に手を付けるのはもちろん各パーツの整形が必要な部分から。共用キットになっている関係で、いろいろと改造を前提としたパーツもあるのです。

まずは主翼の改造。ゼロ戦11型と共用している関係で、21型には存在しないフラップがあるのでこれを削除します。
削除と言ってもフラップの筋掘りは埋めなければなりません。瞬間接着剤を持って削って何とか整形。
これを4か所もやるんだから疲れます。

改造が終わった主翼は上下面をまずは接着して合わせ目の継ぎ目消し!これまた根気のいる作業で疲れます。

エンジンカウルはなんとなく肉厚な感じがします。実機を見るともっと薄いほうがリアルなので裏側から削っておきました。

シートはこんな感じですが、穴が開いておらず凹表現のみ!これはいただけません!ということでピンバイスで穴をあけておきます。
ちょっと肉厚な感じもあったので、裏側を削って薄めに整形!
これでおおよそのパーツ改造は終了!続いて塗装と組み立てに入ります。ちなみにここまで1ヶ月(爆)

航空機モデルの場合コクピットから制作するのが定番
ランナーに着いた状態でタミヤのコクピット色を筆塗りしました。組み上げたら見えにくくなる部分なのでわざわざスプレーを買うなんてもったいない!

ランナーに着いた状態で作業するのは意味がありまして、こんなに細かいデカールを張る作業が必要なのです!
ちなみに右の計器類の径は2o程度!細部塗装も超細かい!死にます・・・
マークソフターを使ってしっかりと軟化させて密着させないと後でどんどん剥がれてしまうので要注意の作業です。
ここまで来たらコクピットを組み立てるわけですが、ここで一つ納得いかない点が・・・
それは「シートベルトがない」ということ!これだけのスケールになるとシートベルトがあるとないとでは大違い!
別売りパーツを買うなんてことはしたくないので、手持ちのパーツを探してみるとこんなもの発見!
1/24フジミラリーカー用ベルトバックル!
エッチングパーツですし、大きさや形状は実機と違うと思われるものの、雰囲気は出せるでしょう!ではベルトはどうするか?

なんと用意したのは茶封筒!これを1.5o幅に切りだしてニードルでベルト穴をあけて表現してみました。

バックルと組み合わせてベルトを4本作り、シートに装着してみると・・・なかなかいいんじゃない!?
ま、スケールが大きすぎるという話もあるのですが、模型なので少しぐらいオーバーな表現がいいだろうと勝手に納得!

と言うことでコクピット完成!計器類とシートベルトがなかなかいい感じになりました。
本来ならばここで機体を組み上げてコクピットを中に組み込んでしまうのですが、そうすると機体塗装の際にコクピットをしっかりマスキングしなければなりません。
エアブラシがないため機体をスプレー塗装するとすると回り込んでしまう塗料が心配!そこでコクピットは機体塗装を終えてから組み込むこととしました。

機体の方は左右分割パーツと水平尾翼を組み上げた左の状態と、↑↑の主翼部分に小パーツを組み上げた状態、エンジンカウルの3つをスプレー塗装することとします。もちろん機体の接着面は継ぎ目を消しておきます。

最初にタミヤのファインサーフェサーを吹いて下地仕上げを行い、その上からクレオスの三菱明灰白色スプレーで塗装

増設タンクも左右パーツを接着して継ぎ目を消してから塗装。小さなパーツ類は明灰白色、セミグロスブラック、シルバーリーフの各色をランナーに着いた状態でまずスプレーします。
大まかな塗装はこれで完了!続いて細部塗装とデカール貼りに入ります。

栄12型エンジンはランナーについた状態で細部塗装まで終えてから組み上げ
主脚も各部を細部塗装まで終えてから組み上げてデカールを貼りました。
主翼と胴体は明灰白色スプレー後に半つや消しクリアーを一度拭いてからデカール貼り
しっかし・・・凹凸の多い場所へのデカール貼りは大変!マークソフターを何度も塗って軟化させ、綿棒でひたすら密着させます。
デカール貼りに要した時間は丸1日!

デカールを貼り終えた機体はデカール保護と艶合わせのためにもう一度半つや消しクリアーを吹いておきます。
本来戦闘機の場合はつや消しクリアーを使用すべきなのですが、真珠湾攻撃に向かうピカピカの機体と言う想定で半つや消しにしました。

組み立てと塗装を終えた各パーツはなくさないように保管!主翼裏の機体内部が見える部分にはメタリックブルーで内部塗装を表現しました。

気になったのはこれ!コクピット前にある7.7o機銃です。なんと穴が開いてない!
金属パイプで作り直そうかとも思ったのですが、お金を掛けないというコンセプトなのでΦ0.4ピンバイスで先端に穴を掘っておきました!
右の画像の右側は加工前、左が加工後。穴が開いているだけで全然印象が変わります。
さらに気になったのはこれ!
機体後尾には航空灯があるのですが、ここは銀色に塗り分けて塗装で表現するように指示されています。でも実際はレンズが入っていて透明なはず。ならば・・・

取り出したるは透明ランナー!これをカッターナイフで削りだして先端をサンドペーパーで整形!最後にコンパウンドで磨いてピカピカにしてから切り出しました。尾灯部分を掻っ捌いで透明自作パーツに付け替えてみると
おおっ!いいんじゃない!

さて、いよいよ組み上げに入ります。まずは胴体と主翼の接着!しかし・・・
ええっ!全然合わない!
どうやらこの部分はかなり削り込んで合わせねばならない模様・・・主翼の位置決めと共にかなり難儀しました。
ま、展示したら裏になるところだしいいか・・・笑

先端に穴あけした7.7o機銃もいい感じです!  エンジンは機体に接着しましたが、カウルとプロペラは接着せずに差し込んだだけ
この状態でも落ちることはないのでこのままにしました。プロペラを外せばカウルが外せるので、完成後もエンジンを見ることが出来ます。
主脚部分は裏面のハイライト!
補助フラップの支えになっているヒンジ部分の繊細さはとんでもない精密さ!

コクピット周辺はフラットブラックで筆塗りしましたが、この上から軽くコンパウンドをかけておきました。

航空機モデル最大の難関はこの風防!最初はマスキングして地道に塗ろうと思ったのですが、マスキングテープの密着が悪くて何度もやり直す羽目に!ええい!めんどくせい!と自分の腕に賭けて筆塗り表現することにしました。
風防の桟の色は本来機体色と同じ明灰白色なのですが、どうも実機資料を見ると機体色よりも明るい色で塗られている感じがしたので、タミヤのスカイグレーを使ってみました。筆塗り後にはみ出した部分を爪楊枝で修正し、最後にコンパウンドで表面を軽く削ってみました。まあまあでしょう

機体へ風防を取り付け、最後に表現するのはアンテナ線。例によってランナー引き伸ばし線を使い、垂直尾翼側はマスキングテープでブラケットを表現しました。コクピット側は瞬間接着剤で接着。

最後にアンテナ先端をセミグロスブラックで筆塗り、垂直尾翼側ブラケットをゴールドで筆塗りして完成です!
中央の風防は接着せずに外せるようにしておきました。
せっかくだからコクピット内も見たいですからね。
と言うことで完成したゼロ戦21型
空母赤城1941年12月7日の16番機仕様です
永遠のゼロの主人公、宮部久蔵仕様です!


Museum ENTRANCE

inserted by FC2 system