Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2018/02/18 15:32更新 

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Bloody Train Museum
Special Floor "Making of Iizukyu8000"

伊豆急行線は首都圏の近場で最も景色が美しいと思う鉄道路線の一つで、「ブラッディー」も2100系リゾート21や185系改造自由型電車を制作して所有しています。最近では東急電鉄から8000系電車を購入して旧型車を一気に置き換えたのですが、この8000系は4ドア通勤型の車体を持ちながら車内は西武レッドアローから譲り受けたクロスシートが装備されていたりしてなかなか個性的です。
前からこの車両を制作することを考えてはいたのですが、ある日ジョーシン電気のWEBセールで、グリーンマックス製東急8500系キットが格安で販売されているのを発見!ポイントもかなり溜まっていたのでなんと購入価格は680円で済みます!ということで一気に前から構想していた伊豆急8000系を制作することとしました。
しかしグリーンマックスのエコノミーキットを編成で制作するのは30年ぶり!まあ地道な作業の連続なのですが結構疲れました。では伊豆急8000系制作記、早速御覧に入れましょう。

これがグリーンマックスの東急8500系5両編成キット。プラモデルのようにランナーに付いたパーツが板状のまま封入されています。このキットは8500系と言っても付属の前面を使用すると8000系も作成可能で、この辺のバリエーションの持たせ方が昔からグリーンマックスは得意!キットそのものは30年ほど前の古い金型なのでバリも多数ありますが、作る楽しみを重視するモデラーにはこのいい加減さがたまらなくいいのです(笑)
さて、目指す姿はこれです。
実車は3両編成に組まれていて、種車の関係からA編成とB編成の2種類のバリエーションがあります。平日などは3両編成で運行し、多客期は6両になることが多いようです。本当は6両分作りたいのですが、キットは先頭車2両分と中間車3両分しかないので、今回はA編成3両を作ることにします。
ちなみに↑の写真はB編成で、先頭車は伊豆急下田方のクハ8000型。これはA編成の熱海方クハ8000型と全く同じ形状をしています。この車両は東急8500系のパンタなし先頭車を作るのと同じように、前面だけ8000系のものに交換すればOKです。問題はここから・・・

これはA編成の伊豆急下田方先頭車クモハ8150型。この車両は先頭車不足を補うために中間車から改造された車両なので先頭部分が若干異なります。コルゲートがない部分があったり、急行表示灯もありませんクーラーの向きも逆になっています。
さらに中間車は
トイレが増設されている関係でその部分の窓はふさがれています
さらに屋上のパンタ引き込み母線も片側がありません。これも削る必要があります。

悩んでいても仕方ないので早速工作開始します。まずは車体の加工から。
先頭車のコルゲートと不要なものを削ります

今回はカッターナイフは使わずにヤスリだけで仕上げてみました。加工前後の比較ですが、まあいい感じでしょう。
ちなみにこの時点では急行表示灯とステップを削るのを忘れていたりするんですが・・・汗
中間車はトイレ部分の窓埋めがメイン作業
慎重にt=0.3プラシートを切り出してふさぐ位置にぴったりと合わせて接着すればほとんどその後の加工はいりません。
ここからはグリーンマックスの板状キット組み上げの王道にそって組み上げます。
まずは窓ガラスの切り出し
4扉車ということで扉間の大窓部が6か所×3両=18個、車端部分の窓が7個、前面窓部が6個、乗務員ドア部が4個、客用ドア部が46個・・・・・はっきり言ってもうやりたくない・・・・・

組み上げは、まずL字型に車体を組んでから□型にします。タミヤ白キャップで仮止め程度に組んでから屋根を合わせます。屋根の母線切削加工はこの時までに終えておきます。
そうそう、画像を撮り忘れましたが、屋根の加工はクーラー取付け部の穴あけ、パンタグラフ取り付け穴の穴あけ、JR線用の列車無線アンテナと信号炎管取り付け穴の穴あけを終えておく必要があります。穴あけだけで3種類20か所・・・・
また今回は以前間違えて購入してしまったTOMIX製PS17パンタグラフを流用することにしたので、そのパンタ台座も新設しておく必要がありました。
ということで加工完了の車体
この後、ヘッドライト部分は将来レンズを組み込むためにΦ0.8の穴を開けておきました
加工の済んだボディーは塗装に移ります。この塗装がまたまた厄介なのです。

今回は塗装方法の王道に従って帯部分から塗ります。まずはミントブルー帯。この色はジャスト!という色がありません。そこで私はタミヤ製のコーラルブルーを選択。いわゆるレイトンハウスブルーなので結構いい感じになるはず・・・。コーラルブルーを全体に吹きつけた後は帯部分をマスキングしますが、この8000系はステンレス車なのでコルゲート部分をきちんとマスクしないと後から吹いた色がしみ込んでしまいます。徹底的に爪楊枝でボディに密着させる必要があり、3両をマスキングするだけで1時間半かかりました(汗)
次は濃いブルーの帯を吹きますが、この色はMr.カラーのスカイブルーを選択。これは実車とほぼ同じ色です。
この次はさらにマスキング!またまたコルゲート部分に密着させながら1時間半、再び格闘します。

そしていよいよステンレスの銀を吹きます。私はタミヤのシルバーリーフを使用。この色は金属色を表現するのに最適で、ステンレスのギラリとした印象の色なので結構多用してます。しかし、この色の弱点は表面が弱いことで、上からちょっと傷つけるとすぐに剥がれてしまいます。
よって屋根の色を吹く際のマスキングは慎重に!屋根以外をマスキングしてねずみ色1号を吹きつけます。伊豆急は比較的屋根の色が明るいので、今回はねずみ色1号を使用しました。
そして恐る恐るマスキングを剥がしてみると

おおっ!なかなかいいんじゃない?
でもちょっと帯が太すぎたかも・・・ミントブルー帯を1.5o、スカイブルー帯を2.0oにしたんですが、さらに1.5づつ細くても良かったかもしれません。まあ、やり直す気もないのでそのまま細部塗装します。全面のライト類に銀、テールライトにクリアレッド、方向幕と運転台窓枠にフラットブラックを面相筆で色入れします。
まあまあでしょう

さて、車体と並行して他のパーツも加工が必要です。
こちらは屋上機器
クーラーとヒューズ箱はランナーから切り離して灰色9号で塗装しておきます。このクーラーのバリはひどくて処理が大変でした。
こちらは床下
先頭車2両は東急8000系のものをそのまま利用。クハ8000型にはT車用床下機器、クモハ8150型にはデハ8100型用の床下機器を取り付けます。中間車モハ8200型はデハ8200型の床下機器を使いたいところですが、今回使用する鉄道コレクション用の動力にそのままつけるとレールと干渉してしまうので、取り付け部分の薄い103系用を代用してしまいました。
さらに問題が2点・・・
ひとつは連結器
製品付属の連結器は自動連結器で、伊豆急では電連付密着連結器を使っているのです。TNカプラーを使うのはもったいない・・・と思っていたら・・・ありました!手持ちパーツに東武6050系用の電連付密着連結器が!もちろんこれを流用します。
もう1つはスカート
付属の東急8500系用スカートは伊豆急8000系とは似ても似つかないので、手持ちのKATO製E531系用スカートに換装しておきました。結構似ていると思います。

続いては室内。グリーンマックスのキットには内装パーツがありません。動力車は仕方ないにしても、両先頭車は伊豆急最大の特徴である海側のクロスシートを再現したいところ。そこで取り出したのは
手持ちの鉄道コレクション用内装パーツ
本当は一番手前の201系四季彩用を使えば最高なのですが、これが1両分しかない!そこで真ん中の南部支線用101系、205系のパーツを改造して、一番奥の国鉄62系用クロスシートを移植することとします。
ロングシートは東急時代のオレンジ、クロスシート部は西武レッドアロー時代のパープルグレーです。ただ、パープルグレーは適当な色がなかったので伊豆急ハワイアンブルーを使ってみました。
塗装してシート移植が完了した内装はこんな感じ
ここで下回りとドッキングします。台車はグリーンマックス製のTS807が正規品。動力車の台車枠は、手持ちの長野電鉄8500系のTS807台車枠を利用しました。
運転台にコクピット色を塗装して下回り完成です

さて、いよいよ最後の組み上げにかかります。
窓ガラスを1枚づつ入れていく作業は死にました(爆)
でも、屋上機器とパンタグラフを取り付け、下回りと組み合わせると

おおっ!結構いいかんじなんじゃない?      先頭改造車とオリジナル先頭車の差もバッチリ
特に内装を作ったのは正解でした!
ということで完成の伊豆急8000系
やっぱり作ったものは愛着あります!


Train Museum ENTRANCE

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