Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2018/02/18 15:32更新 

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Bloody Train Museum
Special Floor "Making of Free Style Suroshi12"

ある模型屋さんで見つけたジャンク品のサハシ153・・・床板がない状態で150円だったので、台車だけを購入するつもりで手に入れました。
台車を別の車両に使った残りの車体を見ている時にふと考えました。この車体を使って12系客車のビュッフェ車が出来ないか?と
想定したのはこんな物語

国鉄時代の昭和50年代、夜行急行列車は戦後間もなく製造された43系座席車と10系寝台車を中心に編成されていた。この夜行急行列車の近代化のため、まず座席車を12系化することになり、「きたぐに」「八甲田」「津軽」などの座席車が次々と12系座席車に置き換えられることになった。
但し、本来優等車である寝台車とグリーン車はなおも老朽化している10系客車で編成されていたため、アコモデーションの格差が目立つようになった。寝台車に関しては20系や14系の格下げで対応することができるが、スロ62の後継となるグリーン車は代用できる車両がなく、結果的にグリーン車夫連結列車が増えてゆくこととなってしまった。さらに北陸トンネル事故以来真っ先に廃車されたオシ17型に代わる食堂車もなく、食堂車も不連結状態が続いていた。夜行寝台特急は所要時間の関係から食堂車不連結となっても支障になることが少なかったが、夜行急行の場合は所要時間の関係で車内供食設備を求める声は高まっていた。
一方、東海道、山陽線の急行として活躍してきた153系は新幹線の完成で徐々にその活躍の場が狭まり、グリーン車とビュッフェ車が働き場所を失う状況となっていた。グリーン車のサロ152型は下降窓と言うことで腐食が酷く、こちらは廃車することとなったが、ビュッフェ車サハシ153型は車齢15年以下ということでこの再利用先を模索することとなった。
そこで考えられたのがサハシ153型を改造し、12系用のビュッフェ車として12系編成に組み込むこととなった。12系では普通車のシートピッチが拡大されたため、サハシ153型をそのまま普通車として組み込むと従来の12系座席車と格差が発生してしまう。
そこで今回の改造ではスロ62型の置き換えも視野に入れて、サハシ153型の普通客席をシートピッチ1480mmのグリーン車室に改造することとし、グリーン車不足も合わせて解消することとなった。

ということで用意するのはこのバラバラになった車体です。
床板と台車以外のパーツはそろっています

サハシ153型のドアはステップがありません。12系に合わせてステップを設けることも考えましたが、この際出入り台そのものをふさいでしまうこととしました。このふさいだ場所と、隣接する小窓部分にグリーン車専用のトイレと洗面台を新設することとしました。
窓を切り取って車体に接着し、瞬間接着剤を盛り削りしてドアをふさいでしまいます。

トイレ増設と洗面台増設を表現するため、室内を改造します。半ボックス部分に仕切りを設けて、デッキ部分と結合し、洗面台と大型トイレを新設しました。シートは手持ちの鉄コレ用リクライニングシートを搭載し、元々のボックスの内部にリクライニングシートを乗せる形にしました。
夜行急行用なので、ボックスによって蝉コンパートメント風に仕切る形を想定しています。
ドアの穴埋めもうまくいきました

床板がないところは手持ちのグリーンマックス製床板を利用して新規作成しました。
元々存在したKATO製のウェイトの半分を利用し、ビュッフェ用の大型水タンクの取り付けや、コンプレッサーなどを取り付けました。
あとは塗装です
車体はタミヤのファインサーフェサーを全体に吹き付けて、それを帯の色として利用します。帯部分をマスキングしてジェイズの青20号を吹きました。床下はセミグロスブラックの筆塗りです。
室内はGMのローズピンクを吹き付けた後、厨房部分はクロームシルバーに、カウンターはフラットホワイト、壁面はフラットブラウン、シートはフラットレッドにしました。
台車は手持ちのKATO製TR217に換装。これで12系と連結しても違和感はありません。

ということで完成したサロシ12型グリーン、ビュッフェ合造車です。
グリーンマークとスロシ12 1の車体番号はTOMIXのインレタを使いました。

12系座席車との連結もなかなかマッチしています

このスロシ12を組み込めば、手持ちの「ちくま」編成のグレードアップや、「能登」編成のグレードアップにも使えそうです
ジャンク再生!絶対に捨てないのがコツです


Train Museum ENTRANCE

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