Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2019/02/10 21:37更新 

当ホームページは[Bloody]の完全なる自己満足の世界で成り立っております。
読者の皆さんも喫茶店感覚でお楽しみください

 

Bloody Train Museum
Special Floor "Making of suhafu12_702"

2006年に公開された「旅の贈り物0:00発」という映画がありました。JR西日本が全面協力し、大阪駅を0:00に出発する行き先不明ミステリー列車に乗り合わせた乗客たちの物語です。メジャーな映画館ではなく単館上映で公開されたので知らない人も多いはずです。
櫻井淳子さんが主役で、相方は徳永英明さん、ほかにも大滝秀治さん、石丸謙二郎さんなどメジャーどころもかなり出演し、多岐川裕美さんの娘である多岐川華子さんが女優として初出演したことでも知られています。
パンフレットはこんな感じ
表紙を飾るのがEF58の150号機という、まさに人よりも主役となっているこの特別編成列車はパンフレットの中でも大きく取り上げられています。

この列車の編成は、先頭の電気機関車がEF58_150、最後尾がマイテ49_2、そしてマイテ49に電源供給する電源客車としてスハフ12_702で更生される3両編成でした。

そのうちEF58_150とマイテ49_2はそのものズバリの車両を所有していました。しかし手持ちがなかったのが
このスハフ12_702
この車両はマイクロエースから発売されていた「SLやまぐち号」として発売されたことがありましたが、もちろん今では入手困難です。
そこで・・・例によって作ってしまおうと言うことに!

種車は実車通りスハフ12。もちろんジャンク品から再生します。車両は例によって全バラします。
スハフ12_702はシートピッチが拡大されていて、ドア間の窓は1個少ない9個になっていますし、窓のサイズも小さく改造されています。
でも、そんな改造は面倒なので省略!あくまでも雰囲気を楽しみます。
それでも改造箇所は多かったです。

車体の方はまずユニットサッシを削ります。これによって少しでも窓を小さく見せようとするためです。
さらに窓の上下にウィンドシルとウィンドヘッダーを光沢紙を切り出して増設しておきます。

あとはサーフェサーで下地を整えてから、帯部分をマスキングしてぶどう色2号を吹いて完成です。

窓の方はかなり大変です。まずはサッシ部分をすべて削り落とし、耐水ペーパーの1000番とコンパウンドを使って平滑にします。
左の画像の上が改造前、下が改造後です。さらに5mm各正方形のマスキングテープで窓をマスキングし、サーフェサーを2度吹いて段差を表現し、最後にぶどう色2号を吹いて正方形の茶色サッシ窓を再現します。
室内は大正風ということで黒レザーシートと木目壁を表現しておきます
あとは組み上げれば完成です!
窓の数が違いますが雰囲気は出ているでしょう?

これで特別編成列車の完成です!いつでも映画の世界を再現できるようになりました!

そして完成した特別編成列車ですが、ジオラマのホームに照明を組み込んだ際に余ったテープLEDを利用して、自作の室内灯を組み込んでみることとしました。
2両しかないし、スハフ12は新室内灯対応、マイテ49は旧室内灯対応車なので、要はKATO製の新旧室内灯対応車に組み込むためのノウハウ取得にも最適です。

早速車体をバラします。スハフ12の方は下回りと車体を外すだけですが、マイテ49は集電板組み込みも行うので全バラです。
右は自作室内灯用に用意したテープLEDとブリッジダイオード。
LEDは正方向電流が流れている際にしか点灯しないので、ブリッジダイオードを使って逆方向(つまり新工法が逆)の場合もLEDには正方向電流が流れるようにする必要があるのです。

テープLEDは3個1セット12V対応なので、2ユニット分6個のところで切り離します。そこにブリッジダイオードとリン青銅板を半田付けします。
左の画像はスハフ12用で、これをそのまま純正集電板の挿入口へ差し込むだけです。きれいに点灯しました。

マイテ49用の方はちょっと大変です。まずは台車から集電するための集電板を入れます。これはラッキーなことに手持ち品が1両分あったので利用しましたが、ない場合はバネ機構を考えた集電板を自作する必要があります。
さらにマイテ49の座席は単色成形なので、室内灯を組み込むとなんだか残念な感じです。ここは椅子を赤、壁を茶色に塗装しました。
使用したLEDは白色だったので、クリアオレンジを筆塗りして電球色を再現
んで、車体を組み上げて点灯させてみると・・・

こちらがスハフ12702!いい感じなんじゃないでしょうか!

こちらがマイテ492!赤い座席もかなり効果的!
ちなみに1両分のコストは多分200円くらいのもの!市販品を買うと安くても500円くらいするので格安です。
これで試作成功したので、10系寝台車などの室内灯組み込みが量産できそうです!
 


Train Museum ENTRANCE

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