Bloody's Tea Room Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ 2018/02/18 15:32更新
当ホームページは[Bloody]の完全なる自己満足の世界で成り立っております。 読者の皆さんも喫茶店感覚でお楽しみください。
〜Story4〜
Decide Myself
彼女は迷っていた。どうするべきか・・・? 彼女は悩んでいた。誰と一緒にいるべきか・・・? 彼女はただただひとりでいた。決めることが出来ずにひとりでいた。 彼女は自問自答する。 [自分は誰と一緒にいるべきなのだろう。誰と一緒にいれば幸せになれるのだろう。誰が私に必要なのか。誰が自分を一番大切にしてくれるのか。」 この自問自答は絶対に終わることはない。なぜならその自問自答を終えることが出来るのは自分自身に他ならないから。自分が決断するしかないことなのだから。 彼女の心が揺れ動きはじめたのはいつからだろう。彼女の知らない間にいろいろな思いが交錯し、彼女は複雑な心境に追い込まれていた。 [なぜ?」 彼女はまた自問する。 [どうしてこうなってしまったの?] 答える人はいない。 彼女はふと思う。 [今の自分の立場は自分が作ったものなのだ] と・・・ 彼女は自分の魅力について理解していない。人から愛される魅力について理解できていない。自分の立ち振る舞い、外に向ける愛情、その魅力が引き起こしたものであることに気がつかなかっただけのことだ。 そう、自分自身が作り出した自分のオーラたるものに人が惹かれ、集まってくる。とても素晴らしいことなのに彼女にとっては苦悩を呼んでしまった。でも、それは自分のせい。自分自身で何とかするしかない。彼女の苦悩は人々の苦悩を呼び、ますます彼女の心を締め付ける。 そして今、彼女自身が考える。 [私が決めなければならないこと。私が揺れ動くことが最も良くない」 と・・・ 西の空が赤く染まり、トワイライトのつかの間の時間が流れてゆく。消え行く夕陽をじっと見つめながら彼女は自分の心と会話していた。 夜の帳が下りる頃、彼女は携帯電話を取り出した。 [あなたと一緒に歩いてみようと思う。決して後悔はしない。自分自身が決めたことなのだから」 電話の向こうで彼はこう言った。 [そこは寒いだろ、でもこれからはいつも僕が隣にいる。いつでも暖めてあげよう。ありがとう」 携帯電話のフラップを閉じた彼女は、しっかりと前を見据えて歩き出した。 [もう振り返らない。私は決めたのだから。自分自身の決定を自分で信じよう。そしてよそ見をせずにしっかりと彼と歩こう。] そう、一度立ち止まった人生を再び歩き出すように。 人生には必ず決めなければならないときがある。 その時必ずしも楽しいだけではない。 むしろ苦しい時ばかり。 でも自分自身がしっかり決めなければならない。 自分が決めたことは自分の責任。 自分の人生なのだから自分で決めるしかない。 そして決めた道をしっかりと歩こう。 自分に自信を持って、自分を信じて。 そんな貴方を必ず誰かが支えてくれる。
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