Bloody's Tea Room Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ 2018/02/18 15:32更新
当ホームページは[Bloody]の完全なる自己満足の世界で成り立っております。 読者の皆さんも喫茶店感覚でお楽しみください。
プロローグ
人口30万人ほどの東京のベッドタウン。中心部の駅を降りて繁華街を抜け、裏通りに面したビルにそのBarはひっそりと営業している。扉を開けると木目で統一された落ち着いた内装が電球色の柔らかな照明で彩られた空間が姿を現す。店内にはJAZZの調べが静かに流れ、カウンターではバーテンダーが1人お辞儀をして出迎える。 テーブルを配置すればもっと着席数が多くなるだろう空間であるにもかかわらず、このBarにはカウンター とちょっとしたテーブルしか存在しない。その数12席。高さの低い背もたれ付のゆったりとしたソファのような椅子に腰かけると、不思議と人は「癒し」を感じる。足の届かないバースツールではない低いカウンターは珍しい部類だろう。天然木を用いたカウンターは客席側に断面の凹凸を生かしてあり、人は着席すると自然とその木の凹凸に腕を乗せ、バーテンダーにオーダーを告げる。 Barに一人でやってくる客には、何らかを語るためにカウンターの前に腰を下ろす。ここで語られる人間模様、人生経験はもしかしたらその人の生きてきた本音が出るのかもしれない。バーテンダーはまるで神父のようにその人の話を黙って聞き、その人へのメッセージを込めてシェイカーを振る。カウンターの向こう側とこっち側、様々な思いがいつも交錯している。
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