Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2023/05/24 19:44更新 

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〜「ブラッディー」の 立山黒部アルペンルート日帰り弾丸ツアー!〜

10月の北海道旅行以来、12月まで旅行の予定がなかった「ブラッディー」。しかし11月には3連休と飛び石三連休がある。ここでどこにも行かないのはもったいない!しかし宿泊するとなるとこのところの旅行需要増加でホテルはバカ高くなっていてとても無理。
では日帰りでどこかへ行こうと考えたところで思いついたのは立山黒部アルペンルート!ここは北陸新幹線の開通によって日帰りで行くことが可能になり、しかも無理のない計画が組める。
但し、アルペンルート全工程踏破するには14000円、新幹線代で21000円程度とかなりお高い!でもまあ、前から行ってみたかったところだし、12月から冬季閉鎖で次となると4月まで待たねばならないし・・・ま、いっか!
ということで11月3連休の中日、11月4日に日帰り600kmという弾丸ツアーを敢行したのであった。


11月4日(土)川越6:03〜 川越線〜6:26大宮6:41〜北陸新幹線かがやき501号〜7:36長野8:15〜特急バス〜10:00扇沢11:00〜関電電気バス〜11:16黒部ダム〜黒部湖12:00〜黒部ケーブル〜12:05黒部平12:25〜立山ロープウェイ〜12:32大観望12:45〜立山トンネルトロリーバス〜12:55室堂13:15〜高原バス〜14:05美女平14:15〜立山ケーブル〜14:27立山駅15:20=富山地方鉄道〜16:28富山17:07〜北陸新幹線かがやき512号〜18:54大宮19:11〜川越線〜19:34川越

今回の旅程は北陸新幹線の始発「かがやき501号」で長野まで行き、そこからアルペンルートを横断、富山から北陸新幹線で帰ってくるルート。その逆も可能なのだが、11月4日からは立山側の降雪影響で高原バスが運休となる可能性もあり、WEBきっぷを前売りしてくれない。よって必然的に長野起点ルートを選択することとなるのだ。でもこの旅程であれば長野〜富山間のアルペンルート全てを日中に踏破することが出来る。
ということで事前購入したのがこちら
アルペンルートのWEBきっぷは現地で発券することとなる。富山地方鉄道の「えこまいか」は7年ほど前に買ったもの。一度も使わずにいたが今回有効に使う!
今回はこのバッグ1個で行く!
この中に財布、文庫本、タバコ、スマホ、モバイルバッテリー、ミニタオル、折りたたんだウィンドブレーカーがはいっている。すごい軽装!
ということで大宮6:41発かがやき501号に乗る
実は、本当は11月3日にこの旅行を実行しようと思っていたのだが、「かがやき501号」は満席で取れなかったのだ。さすがに三連休の初日は混んでいる。でも11月4日はガラガラ。日程変更は大正解!

この日は快晴!そして地上に発生しているもやが幻想的。軽井沢付近の紅葉も見事で上田付近では山と平野の間の雲海もきれい。朝早い時間の鉄道旅は気持ちがいい。
大宮から長野までは55分で着いてしまう。「かがやき501号」は大宮〜長野間ノンストップ。めちゃめちゃ速い
と言うことで長野到着!
前回長野に来たのは善光寺巡りをした時だったかなあ。ちなみに今回間違えて善光寺口に出てしまい、バス停が見当たらずあたふた!高速バス乗り場に行ってみて東口に下りなければならなかったことに気づく。
と言うことで無事に8:15発アルピコ交通特急バス扇沢ゆきに乗車
アルペンルートのWEBチケット購入時、この特急バスオプション券も事前購入できるので乗る時もスマホの画面を見せるだけ。
長野から信濃大町経由で扇沢までは1時間40分ほどかかる。新幹線で大宮〜長野間にかかる時間のほぼ倍!

しかし、ルート上には渓谷あり、紅葉ありでとにかく景色をじっくり見て回るには最適!

信濃大町付近では北アルプスの山々と梓川を堪能できる。路線バスと言うよりも観光バスだね。

白樺の林と紅葉を見ながら山を登り、道路の終点にあるのがこの扇沢駅。ここがアルペンルートの起点となる。

ここでWEBきっぷの発券をして、きっぷに記されたQRコードがこの後の改札口全てで必要となる。

これがアルペンルートの全体行程図。所要時間10分くらいしかかからない乗り物を4つ乗り継いで室堂まで行き、高原バスと立山ケーブルで立山まで到達できる。
扇沢側は首都圏にも名古屋圏にも近いので、こちら側から黒部ダムに行って帰ってくる人も多い。実は「ブラッディー」も27年前に一度来たことがあり、その際も黒部ダムまで行って折り返してきた。
問題はこの4つの乗り物の運賃。なんと4つ乗って室堂に行くだけで片道6850円もする!

さて、到着時間は10:00で予約した切符は11:00発。1時間何するの?

その1時間はこのトロバス記念館を見学するために空けておいたのだ。トロバスとはトロリーバスのこと。ここ扇沢駅から黒部ダム駅まで山を貫通して走る関電バスはかつて架線から集電して走るトロリーバスが走っていた。3年前にトロリーバスが引退し、現在は架線から充電して蓄電池で走るEVバスが走っている。そのトロリーバス1台がここに保管されているのだ。

館内にはかつて使われていた備品やトロリーバスの歴史、模型などの展示があってじっくり読むと1時間くらいはすぐに経ってしまう。ちなみに備品を見るとタブレットもあったりしてバスと言うよりも鉄道っぽい。それもそのはず、トロリーバスは実際「無軌条電車」という電車扱いの乗り物なのだ。だから扇沢も「駅」!

また石原裕次郎主演のドラマ「黒部の太陽」の展示もある。パネル類は小樽の石原裕次郎記念館が閉館して寄贈されたものらしい。

ということであっという間に1時間が経過し、いよいよ関電電気バスに乗車!この電気バスはパンタグラフを装備していて、扇沢で10分充電すると黒部ダムまでの往復電気を満充電出来るらしい。元々鉄道なので出発信号機も鉄道仕様。

さすがに電気バスなので加速がすごくいい。そして障害物がないのでかなり飛ばす。だから撮影しようとするとこんな感じに手ぶれになる。青いライトの部分は破砕帯で、このトンネルを掘る際にはこの破砕帯からの水で多くの犠牲者を出した。

トンネル内はバス1台分の幅しかないので中間地点に行き違い用の信号所がある。まさに鉄道そのものの設備。「ブラッディー」は先頭のバスに乗っていたのでその模様をじっくり見ることができた。ちなみにこの時、後続のバスにトラブルが発生してここで10分待つことに。こういうこともあるのね。よって黒部ダム駅には10分遅れの11:26着
「右に行くと220段の階段を上って展望台、左に行くと66段の階段で黒部ダムに直接出られます」と案内されたので迷うことなく220段を選ぶ(爆)
階段の途中には湧き水があってこれが美味い

ということで220段の階段を上がったところにある展望台からの眺めはこの通り!黒部湖と黒部ダムが一望できる
特徴あるアーチダムの黒部ダムはこの向こう側に地下水路があって黒部第4発電所(通称くろよん)の水源となっている。
ここから外階段を下りていくとダムのすぐ脇まで下りることが出来る

ダムの真横からの眺めはこんな感じ。下を覗くと深い渓谷が。

そしてダムの上を通って黒部ケーブルの黒部湖駅まで向かう。ダムの上からは黒部湖と北アルプスが一望できる。

ダムの上から見るとこんな感じ。

ということで次に乗るのは黒部ケーブル。標高差400mを5分で登り切ってしまう。なんと最大傾斜角度が31度!しかも路線の全てがトンナル内にあるという珍しいケーブルカー。
ちなみにこの日、アルペンルートの観光客は外国人か老人がほとんど。この人たちのマナーの悪さには勘弁して欲しい。外国人はリュックサックしょったまま右に左に体を動かして景色見ようとするし、老人は、係員の言うこと聞かない。なんだかなあ・・・

ケーブルカーの終点黒部平からの景色はこんな感じ。黒部渓谷と立山頂上がくっきり。ちなみに右の画像はわかりにくいがロープウェイが映っていて、白い建物がロープウェイの始発駅、終点は立山頂上にある。

ということでその立山ロープウェイに乗る。この日は大混雑していて予定の12:20発は満員で、12:25発の臨時便が出ることになった。逆にその臨時便に乗ることが出来たので車内が空いていて、車窓の写真を思う存分摂ることが出来たのはラッキー!
右の画像はロープウェイから見た立山頂上。このロープウェイは途中に支柱が一つもないのが特徴。そりゃそうだ、この経路に支柱を立てようとすると東京タワーよりも高い鉄塔になりそうだ!

左右や下界の景色も360°パノラマ眺望が楽しめる。さっきまでいた黒部湖がこんなに小さく見える。

そして終点の大観望駅には雪が!そして展望台から見た黒部湖。この高低差をケーブルカーとロープウェイだけで一気に行けてしまうのがすごい。

ここからは立山トロリーバスで一気に山を貫いて室堂まで向かう。関電トロリーバスが電気バスに変わってしまったので、トロリーバスに乗ることが出来るのは日本で唯一、ここだけ。架線から集電して電車と同じメカニズムで駆動するので「無軌条電車」。よって運転するにはバス用の大型二種免許の他に電車の免許も必要となる。

今回は2両目に乗車したので前のバスのトロリー集電状態がよく見える。関電バスと同様に中間地点で対向車とすれ違う待避信号所があったり、破砕帯通過の場所が青くなっていたりする。
このバスも電気で動くので加速もすごいし最高速もかなりのもの。この狭いトンネルを良くこの速度で走るよねと思う。

そして終点の室堂は一面の雪景色!でも気温はかなり高くて6℃くらいあり、ウィンドブレーカー一枚でもう十分。周囲の人たちはダウンジャケットとか着ていたけど暑くないのかね。

この人、いつまでもどかないので・・・笑。立山頂上が一望できる。

左の画像がホテル立山。この日は空室があったらしいが値段が高いのでパス!いつかは泊まってみたいものだ。
ここからは前売りのWEBきっぷに含まれない区間なので、きっぷを買う必要がある。
室堂からは高原バス、美女平からは立山ケーブルに乗車するが、両方で4090円。高いなあ〜。

次のバスは13:30発だったのだが、団体客と個人客双方で乗り場はごった返していた。そこでどうやら臨時便を出すこととなったらしく、13:15にバスに案内された。途中の停車駅で下車する人は通常便、美女平まで直行する人は臨時便に乗せられる。
なんと、最前列通路側に空席があったので遠慮なく座る!ラッキー!
室堂から美女平までの所要時間は50分。バスの中では名所案内もあって観光バス気分が味わえる。

室堂出発直後から雪景色の中を走るワインディングは気持ちいい。ここが春には雪の壁になる有名な場所。

道を下って行くと徐々に雪が少なくなってくる。とにかく右を見ても左を見ても絶景!

山の中腹あたりまではまさに高原バス。左右に広がる景色を堪能!

麓に近くなるとブナの原生林に囲まれた森林道路になる。この時期、まさに紅葉が見頃!
途中、日本一の高さを誇る称名滝を見る
この場所でバスの運転手さんが一時停止して滝を見せてくれるサービスがあるのだ。

終点の美女平には14:00到着。美女平の紅葉はまさに今が見頃。時間があればハイキングコースを楽しむという手もある。しかしこの日は曇ってきたしもう景色はお腹いっぱいなのでパス(爆)
ここからは立山ケーブルに乗ってアルペンルートの終点立山駅まで向かう。当初14:30発に乗る予定だったのだが、ここも団体客でごった返していたため、臨時便を運行していて14:15発に乗ることが出来た。

満員だったが最前列確保!軌道の両側にはまさに見頃の紅葉が!そしてこのケーブルカーの特徴は貨物荷台があること!黒部ダム建設当時に資材を運んだ名残だそうな。運転台は荷台の先の小さな赤い箱!

出発するとそこはまさに紅葉のトンネル!たった7分間の乗車なのだがまさに秋を堪能!このケーブルカー乗車中だけで20枚も画像撮影していた!
ケーブルカーの終点、立山駅に到着直前、富山地方鉄道の立山駅引上げ線に元西武レッドアロー5000系が停車しているのを発見!実は急いで乗り換えれば14:31発の富山行き各駅停車に間に合ったのだが、ここは鉄道好きとして見逃せないので一本後の電車に乗ることとした。
これが立山ケーブルの車両。長い貨車がついた2両編成になっているのが特徴

これがアルペンルートの終点、立山駅。一度駅の外に出て先ほど見たレッドアローを見に行こうとすると・・・

なんと駅には元西武ニューレッドアローが止まっていた。そして引上げ線には旧レッドアロー!
つまりこの時点で立山駅に新旧レッドアローがいる状態!ちなみに旧レッドアロー5000系は富山地方鉄道では16010系、ニューレッドアロー10000系は富山地方鉄道では20020系となっている。
実はこの前日、11月3日にニューレッドアローの愛称名が「キャニオンエクスプレス」となり、その命名式が開かれていたのだ。その命名式から続くイベントとして団体臨時列車としてこの立山に20020系がやってきたというわけ。そんなことは知らない「ブラッディー」、なんて運がいいんだ!
そして驚いたのはこの後。20020系が駅を出て行ったので「団体様が出発したんだな」と思っていたらなんと

引上げ線で16010系と頭を並べて停車!こりゃすごいわ。20年前の西武を見ているようだ!
しかも16010系にも「アルペン」のヘッドマークを取り付けてファンサービス!これをラッキーと言わずしてなんという?
いやあ、早めに到着したことと、一本電車を見送ったことでこんなサプライズに遭遇するとは!
大満足はいいのだが、次の電車は15:20発。まだまだ時間はある。しかも15:50には特急もあるので、それに乗れば富山到着は10分しか変わらない。もしかしたら16010系が特急に充当されるかもしれないし・・・

ということで駅構内のそば屋さんで白エビかき揚げ蕎麦を注文!お値段850円は高いけど、富山と言えば白エビだしね。
この日は朝からサンドイッチ1個とおにぎり2個しか食べていなかったので、ちょうど腹も減っていたし、何よりこの白エビのかき揚げが美味かった。
さて、胃も満足したところで駅に行ってみると、なんと15:20発の各駅停車に16010系が充当されることが判明!特急じゃなくて各駅停車に充当されるとは!
急いで「えこまいか」を取り出してホームへ。

西武時代には良く乗った初代レッドアローだが、富山地方鉄道に行ってから乗るのは初めて。この車両の譲渡にはいろいろ話題があって、西武では走行機器を再利用する関係で富山地鉄側は車体だけ引き取ることとなってしまったのだ。
そこで、当時JRで廃車になりつつあった485系の走行機器を譲り受け、車内のシートも485系の廃車発生品を再利用。西武5000系とJR485系の組み合わせというすごいコラボに発展したのだ。従って走行音は485系特急電車そのもの!乗車することが貴重な電車なのだ。
ここまでラッキーが続くとは!

富山には16:28に到着!久しぶりにMT54モーターの音と485系のシートを堪能し、西武5000系の面影を楽しんだのがこのアルペンルートの旅の締めくくりとなった。ちなみに「えこまいか」を使うと電車の料金が1割引になるらしく、通常1230円のところ1110円になった。
富山駅では30分ほど時間があったのでお土産を物色してトイレに行ってゆっくりと新幹線を待つ。乗車したのは17:07発「かがやき512号」。この列車も大宮までの間は長野しか停車しない。
さすがに疲れたので新幹線車内では爆睡。途中、10月いっぱいで東海道新幹線では修了してしまった車内販売がやってきて、ビールの誘惑に苦しんだが・・・笑
大宮には18:54着。いつものように川越線に乗り換え、川越には19:34着。ラッキーが重なってとても1日と思えない盛りだくさんの日帰り弾丸ツアーがここに終了した。



さて、今回の旅のお会計を集計してみるとする。
往復新幹線代金:\19640
長野〜扇沢特急バス:\3100
扇沢〜室堂アルペンルート:\6850
室堂〜美女平高原バス:\3000
美女平〜立山ケーブルカー:\1090
白エビかき揚げ蕎麦:\850
コンビニでおにぎり、サンドイッチ、お茶などなど合計:約1500
お土産代:\3500

総合計40640円!日帰りだと考えると高いが、これだけ楽しめれば十分でしょう!

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