Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2021/05/30 16:25更新 

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読者の皆さんも喫茶店感覚でお楽しみください

 

〜「ブラッディー」のVSE乗り納め&熱海温泉旅!〜

2022年の2月には3連休がある。建国記念日が11日ということで11日〜13日が三連休わけ。ところが世の中はコロナ第6波の真っ最中。友人にも会えないし、飲食店は時短営業・・・。
さらに12日(土)には自宅マンションの配水管清掃が午前中に入ってしまい、一人旅も出来ない・・・。
ただ、12日(土)午後から13日(日)は暇という状況なので、ちょっと近場でどこか行こうかと考え、11日に楽天トラベルで温泉宿を探していたところ、なんと伊東園グループの熱海ニューフジヤホテルにまだ空きが!しかも一泊二食バイキング付きで9995円!これなら一人旅でゆっくりしてくるにはもってこい!
んで、ちょっと考えたのが経路。3月のダイヤ改正で小田急のVSEが引退してしまうと言う衝撃のニュースが1ヶ月ほど前に入っていた。2005年に登場した小田急のフラッグシップがなんと17年で現役引退!過去に3回乗っているVSEだが、おそらく今回が最後のチャンス!ということで小田原まではVSEに乗って熱海を目指すこととしたのであった。


2月12日(土)川越12:20出発〜東武東上線〜山手線〜 新宿13:00着〜新宿14:20発はこね26号〜小田原〜東海道線〜熱海ニューフジヤホテル

幸いマンションの配水管清掃が早く終了したので、早めに家を出て腹ごしらえをしてから出発。ちょっと新宿で買い物をしたかったので、新宿には13時に到着してぶらぶらし、14時に小田急新宿駅へ到着した。
ちなみにちょうどこの時間、小田急新宿駅の同じホーム上に下北沢へ行く予定の友人がいたらしい!ブログを見ると10mほどの距離でニアミスしていたらしいのだ(笑)

はこね26号として折り返すVSEは14:05頃に到着!ホームには黒山の人だかり!やっぱり引退と聞いて見に来る人がめちゃめちゃ多い。

VSEには側面と前面にラストランシールが貼られていた。展望席はもちろん満席!急に買える代物ではない。

ゲットしたのは先頭車1号車の最後尾窓際。要は後ろが壁なので誰にも迷惑かけない席。そう言えば2月12日に12番A席に座れたのはラッキーかも!
そして展望席以外はちょっとだけ窓に向けて座席が傾けてあるので、側面眺望も楽しめる。

通路出るとこんな感じで十分に前面展望が楽しめる。出発後しばらくは通路から動画撮影して楽しんでいた。
そして天井構造にも注目!ドーム状の屋根になっていてすべてが間接照明。とても落ち着いた空間が演出されている。
ロマンスカーというとミュージックホーンが有名だが、VSEでは各駅の出発時には必ずミュージックホーンを鳴らしてから走り出す。いいねえ、旅情感!
では車内探検に出てみることとする。

3号車と8号車には売店があるのだが、車内販売と共に今は営業していない。かつては「走る喫茶室」として有名だったのだが、コロナ禍で残念なことに・・・。

同じく3号車と8号車にはコンパートメント席や軽食カウンターもあるのだが、これもVSE引退と共になくなってしまう。

トイレや洗面所も3,8号車にある。これもとても綺麗で引退には早すぎるという感じ。現に小田急ロマンスカーの中でも1996年にデビューしたEXEは、現在EXEα化というリニューアル工事が行われていて、こちらはまだまだ活躍するのだから。
その理由がわかるのがこの連結貫通路部
このロマンスカーVSEは連接構造という特殊な車両構造をしているのだ。車体と車体の連結部分に台車があって、通常だと10両編成で20個必要な台車が11個しかない。しかもカーブで車体を傾けるための空気バネ式車体傾斜機構がついていてとても複雑なのだ。これを維持するのが大変だというのが本音らしい。

さて厚木を過ぎると線路は山の中へ。丹沢の山と川を見ながら西へ進む。東京都内〜登戸までは複々線なのでもっと飛ばすのかと思っていたが、意外にも速度を上げるのは神奈川県に入ってから。特に丹沢の山の中ではカーブが続くので、自慢の車体傾斜装置を使って軽やかに小田原を目指す。
小田原には定刻の3分遅れで到着!快適な70分の旅であった。

さて、小田原からは乗り慣れた東海道線のE231系で熱海へ向かう。もちろん早川〜真鶴間の眺望を楽しむためにクロスシート車を選んで乗る。
でもこのクロスシート、狭いし座り心地は悪いし何とかならないものかねえ〜

でもこの日は快晴!相模湾の景色は素晴らしかった!
熱海には16時過ぎに到着!
駅前に保存してあるこの機関車は熱海軽便鉄道の7号機関車。東海道本線の前身である熱海線が開通した後も関東大震災まで運行していた軽便鉄道の機関車で、なんと神戸の国鉄鷹取工場に保管されていたのだとか。

熱海に着いたら早速温泉!ということで早速この日の宿である熱海ニューフジヤホテルにチェックイン。ロビーにはひな人形が飾られていた。
この熱海ニューフジヤホテルはかつて熱海で最大級の観光ホテルだったのだが、経営母体が倒産して伊東園グループが引き取り、営業されている。伊東園ホテルグループは他にも熱海駅前に1軒ホテルを持っているが、そちらには露天風呂がないため「ブラッディー」はこちらを選んだわけ。
なんとこの広い部屋に一人で宿泊!
温泉一人旅はこういうところがいいのよ〜!このだだっ広い部屋を独り占めでしかも和室だからゴロゴロし放題!
さて、このホテルには本館地下2階に大浴場、本館11階に展望露天風呂、別館3階に「家康の湯」という露天風呂がある。
時刻は17時、夕食バイキングは18時半なので、まずはすべての風呂に入ってしまうこととした。
ちなみに館内には卓球場、カラオケボックス、マッサージ、麻雀会場などがあって昭和の香がプンプン!いいねえ〜
んで、3つの温泉を回ってみて思ったのだが、本館の二つの湯と別館の家康の湯はどうも源泉が違いそうだということ。ちなみに別館の方が熱い。この理由は翌日判明する。
11階の展望露天風呂は相模湾が一望できて、初島や大島も風呂から見えるという抜群のロケーション。ここが気に入ってしまったので、結局滞在中にこの露天風呂には3回も入ってしまった。

さて、風呂に入ったらその後は食事!バイキング会場はだだっ広くて全館のお客さんがきてもキャパは大丈夫そう。ただしコロナ対策として2組に入場制限している。バイキングは和洋中すべてそろっていて、お酒も飲み放題!70分間は自由に飲み食いできるので

「ブラッディー」は節操なくこんな感じで取りまくってきた(笑)ちなみに生ビールは4杯飲んだ・・・

お腹いっぱいになって部屋に戻ったのが19時前。満腹状態で一度露天風呂に行って暖まり、部屋に戻ってからはオリンピックのカーリング競技を缶ビール飲みながらまったり過ごす。
部屋の窓からは熱海の夜景も堪能!いい気分だ
結局さらにビール5本飲んでカーリングを最後まで見てから就寝したのであった。

2月13日(月)朝食後8:00ホテル出発〜熱海七湯巡り〜丹那トンネル慰霊碑見学〜来宮9:17発〜上野東京ライン〜川越線〜川越12:10着

ホテルのチェックアウトは11時なので、十分寝坊して十分にまったり出来るのであるが、実はこの日の予報は雪!関東平野部でも午後からは積もる可能性があるという話!んで、熱海では雪にはならなくても雨は10時に降り始めるという。
そこで朝食を7時に食べてしまい、8時から行動開始して熱海観光を10時までに終えるという計画を立てた。
6時に起床してまずは展望露天風呂で暖まってから朝食会場へ
朝食バイキングも和洋中が充実
「ブラッディー」はまたもや節操なくいろいろ取ってきたが、熱海に来たのだから魚は外せない。アジの干物と鯖の塩焼きがあったのはうれしかった。ご飯も2杯お代り!食後のコーヒーもしっかり頂いて7時半には部屋へ帰る。

そして準備をして8時前には行動開始!実は熱海に来る前に事前調査などは何もやっていなかったのだが、どうやらホテル周囲には江戸時代から源泉がわいていたという熱海七湯と言う史跡があるらしい。それを歩いて回ってみることとする。

これが目の湯と河原湯

そして清左衛門の湯と風呂の湯/水の湯

そして小沢の湯と野中の湯

最後に熱海ニューフジヤホテル別館横にあるのが大湯。たまに間欠泉が噴き出すそうだが、この日は見られなかった。ホテル館内にいる時はわからなかったのだが、本館と別館の間には道路があり、館内の連絡通路は道路の下に地下で通っているのだ。よって「家康の湯」はどうやらこの大湯の近くの源泉から湯を引いているらしい。右の画像のように街のあちこちに源泉があるので、おそらくホテルごとに源泉を持っていたりするんだろう。
ちなみにこの大湯の真ん前には「市外通話発祥の地」という祈念碑があった。東京と頻繁に通話する必要があるほど、この熱海は要人が宿泊していたんだろう。
熱海七湯は半径100mほどの中に全部あるので、十分に徒歩で回ることが出来る。しかし熱海の街はものすごい高低差なので30分歩くとヘトヘト・・・笑

さて、熱海七滝を回った後はこの旅の最終目的地へ向かう。それは丹那トンネル慰霊碑。
しかし・・・熱海の市街地からさらに登った来宮の近くにあるので、2km30分ほど歩かねばならない。
途中の峠道からは初島を一望!
ってことはこれくらいの高低差を登ってきたことになる。その険しい道を上ったところにあったのが

熱海梅園と河津桜の桜並木!もちろん梅園による時間はないのだが、梅園前にいるだけでも十分に観梅した気持ちになれる。河津桜の並木道を進むと

丹那トンネル犠牲者慰霊碑に到着する。昭和9年に開通した丹那トンネルは6回の大規模事故、67名の死者と610名の負傷者を出した世紀の難工事と言われている。この犠牲者を弔うための供養塔が丹那トンネル東側出口の真上に建てられているのだ。

これが丹那トンネル東側出口で、すぐ脇には伊東線の来宮駅と東海道線の熱海引き上げ線がある

そして丹那トンネルの隣には東海道新幹線の新丹那トンネルがある。東海道線が1時間に上下4本しか走っていないのに、新幹線は3分おきにひっきりなしに来るのが印象的だった。

さて、この日の目的地はすべて制覇したので帰路につくこととする。時刻は9時。このまま来宮駅に向かえば9:17の伊東線熱海行きに乗れる。

来宮駅についてホームに上がってみると、なんとレール輸送車のキヤE195系がいた!これはラッキー!

やってきた9:17初熱海行きは伊豆急行8000系電車。車内は海側が西武レッドアローの中古品であるクロスシート、山側がロングシートになっていて海の眺望を楽しむことが出来る。ちなみに伊東線はれっきとしたJR東日本の路線なのだが、1日2往復以外はすべて伊豆急行の車両で運転されているという全国でも珍しい路線となっている。

熱海からは上野東京ラインのグリーン車で一気に大宮まで向かう。休日なのでグリーン料金も800円!
さて、大宮に到着したのは11:40頃。到着したホームの隣には
サフィール踊り子が停車中!またもやラッキー!
そして川越には出発してからちょうど23時間54分経過した12:14着。
自宅まで歩いて帰ったのだが、自宅到着100m手前でみぞれ交じりの雨が降り出した!来宮から1本後の電車で帰っていたら絶対に雨に降られていたところだった!

さて、今回の旅のお会計を集計してみるとする。
往路電車代::\1937
小田急ロマンスカー特急券:\910
復路電車代:\2310
上野東京ライングリーン車:\800
熱海ニューフジヤホテル:\9995

合計で15952円!あとは部屋で飲んだビール代とつまみ代、お茶代合計で2000円程度。
いやあ、1泊2食温泉旅行でVSEにも乗れたいい旅だった!

 

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