Bloody's Tea Room
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2018/02/18 15:32更新 

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〜「ブラッディー」の青春18きっぷの旅(青森編)!〜

2014年冬シーズンの青春18きっぷの旅は、盛岡に住んでいるということもあって川越往復で2日分、米沢往復で1日分を使い、残り1日分 が余った。せっかく岩手に住んでいるのだし、もっと北を攻めたいと思っていたのだが、東北本線盛岡以北は岩手銀河鉄道と青い森鉄道という第3セクター化されてしまったので青春18きっぷは使えない。いわて沼宮内までは定期があるし、八戸以北は特例として使えるので、使えない区間は「いわて沼宮内―八戸」だけ。第3セクターの乗車券を購入すると1960円もかかってしまう。青春18きっぷの1日分は2300円なので、これはあまりにも高い!
でも、青函連絡船八甲田丸のミュージアムには絶対に行きたいし、北海道新幹線開業前の青森周辺は見ておきたい!
そこで思いついたのが、好摩ー大館を結ぶJR花輪線の存在。定期券で好摩までは行けるし、花輪線はJRなので青春18きっぷは使える。つまり追加料金なしで青森まで行くことが可能!花輪線のローカルっぽさも見てみたいし、奥羽本線の秋田以北も乗ったことがないのでこれはいいかも!
ということで青春18きっぷ残り1日分を使った青森日帰り弾丸ツアーが決定したのだった。


3月22日:盛岡5:41〜花輪線1925D〜大館8:30:大館9:36〜奥羽本線1643M〜弘前10:18:弘前10:22〜奥羽本線645M〜青森11:14
青森に最も早く到着するには花輪線の始発列車に乗る必要がある。よって「ブラッディー」は4:30に起床。5:10に自宅を出て盛岡駅に向かう。
本当は前日の21日にこの旅を計画していたのだが、東北地方暴風雪の予報があったので順延したわけ。
日の出前の盛岡駅は寒いぞ〜!でも天気は良さそうだ
さて、面白いのは花輪線の発着番線。もちろんJRの駅だしJRの路線なんだけど
いわて銀河鉄道のホームから発車する
これは盛岡〜好摩はいわて銀河鉄道の線路に乗り入れているということと、盛岡ー滝沢間は通勤通学路線としてかなり混雑するので、混乱を避けるためにこうしているのだろう。しかしいわて銀河鉄道盛岡駅のホームはJRの駅の片隅に間借りしているような、「とってつけたような」駅なので、JRとの乗り換えは不便でしょうがない。もうちょっと利便性が考えられないものだろうか?

さて、乗るのはキハ110系気動車の2両編成。新しく感じるがこれも既に20年選手!八高線の気動車と同じ形なので、面白味は全くない。
乗客は全部で10名ほど。「ブラッディー」と同じく青春18きっぷの乗客らしい人が数人いる。
列車は時刻通りに発車し、いわて銀河鉄道の線路を好摩まで進む。かつての東北本線なので軌道も線路状態も良くて乗り心地もいい。

基本的にまっすぐ!かつては特急が120km/hで走ってた路線だからねえ。
右の画像は渋民駅の跨線橋。雪が一気に落下しないように横のトイがついている。こういうちょっとした雪国の設備に目が留まるんだな。
この看板は何年前から存在するんだろ?

左手に見える岩手山は残念ながら雲がかかってしまったが、右にある姫神山はくっきり!

ということで列車は好摩駅からいよいよ花輪線に入る。好摩駅の2社併記駅名板は結構珍しいんじゃないかな〜。普通はJRタイプの駅名板に私鉄の併記ってのが多いけど、この駅はいわて銀河鉄道タイプの駅名板にJRの併記だからね。

花輪線に入っても岩手山の雲は晴れないが・・・朝日が昇ってきたぞ〜!今日は(も)いい天気だ!

花輪線はもちろん単線なので、時折対向列車と交換待ちをするが、対向列車は八幡平高原の冬を物語るすさまじい着雪で登場する!こんな風雪をものともせずに走るんだからすごいよね。
なんせ大更駅を過ぎて山に入ってゆくと

駅だってこんな豪雪に埋もれているんだから!でも意外と民家があったりして、結構利用者が多いのには驚き。
これはおそらく花輪線とほぼ並行して東北自動車道が走っているというのも理由かもしれない。東北自動車道は東北本線に並行していると思われがちだが、盛岡以北はわざわざ八戸を迂回することをせずに日本海側に近いところを走っているのだ。
安比高原を過ぎるといよいよ列車は風光明媚な車窓の中をゆっくり走る

こんな景色がずっと続くから、早起きしたのもなんのその!眠気なんて吹っ飛んでしまう

山を越えて鹿角花輪に近づくと、最果て感抜群の雪原が広がる!あ〜〜ダイビングしたい(笑)
鹿角花輪を過ぎ、2駅進むと十和田南という駅に到着する。この駅はとても珍しい構造をしている。

ん?柴平から来たんだけど次の駅は?     裏に回ると末広?
線路は二股に分かれてる。左から来たけど・・・
そう、この駅はスイッチバック駅なのだ。ここまで来た列車は進行方向を逆にして出発する。だからこの駅では必ず5分間停車するのだ。しかし・・・
頭端式ホームではないし、別に急斜面があるわけでもない
普通スイッチバック駅というのは急斜面を上る際に勢いをつけるために用意されたりするもので、平坦なこの場所では意味がない。直進させる場所に駅があっても良さそうなのだが・・・
実はこの構造には古い歴史があるのだ。元々大館ー鹿角花輪間は秋田鉄道という私鉄が敷設した路線。鹿角花輪ー好摩間は国鉄が敷設した路線。秋田鉄道は大館からこの十和田南まで開通させたときに、この先小坂を経由して三戸まで路線延長する計画があった。そして鹿角花輪方面からも十和田南を経由して三戸まで直通を考えていたわけ。ところが十和田南から先の工事が進まずに経営破たんして国鉄に買収され、全部花輪線となった経緯があるのだ。だから十和田南駅から北へは200mも線路が伸びている。十和田南の街は駅を中心に発展したから、今更駅の場所を作り変えるのも手間だしメリットがない。よってこんな変な運行形態が今まで続いてしまっている。
似たような場所は他にも島根県の一畑電車の一畑口駅がある。
ここね、一畑口駅!(2012年4月7日撮影)
ということでここまで2時間禁煙していたのでタバコ休憩!
さて、進行方向を変えて大館を目指す列車は、平野の中を進む。十和田南から大舘までは約1時間
天気もいいぞ〜

大館には定刻の8:30着!初めての花輪線、楽しかった〜
さて、大館駅では1時間ほどの待ち時間があるのでいろいろ散策してみよう!と思いきや
いきなり登場!特急つがる1号
これに乗り継げば10時前には青森に着けちゃう。接続を考慮したダイヤなのね〜。
この電車はE751系。日本でたった3編成、18両しか存在しない電車で、今は特急つがる専用になっている。
「ブラッディー」は青春18きっぷ旅行者なのでこれにはもちろん乗れない。

大館駅で最初に目についたのが「イスチ」さんの好きな頭端式ホーム!昔は貨物ホームだったと思われるが、もちろん今は使ってない。
でも裏にはでかいコンテナヤードがあって、貨物の主要駅だったことがわかる。
この大舘は小坂で精錬される濃硫酸を全国に配送する拠点だったそうで、小坂から大舘までは同和鉱業小坂鉄道という私鉄が存在していた。濃硫酸の輸送が鉄道からトラックに代わったことで小坂鉄道も廃止されてしまった。

ん?ハチ公神社?・・・・駅前にハチ公の銅像?・・・・ここ、渋谷じゃないんですけど!?
実はここ大舘は忠犬ハチ公の生誕地なのだ。銅像の裏にはしっかりとどういう家で生まれたのか記されている。
大館の紹介は・・・以上!笑 だって

駅前にはほとんど店がないし、喫茶店も廃業している。稲庭うどんの本場らしいが、店は見当たらない
ここで朝食を食べようと思っていたのだが、駅の周囲では弁当屋さんとコンビニしかない。
500mほど行ったところにモスバーガーがあるということで
朝からヘビーにテリヤキバーガー(笑)
腹ごしらえが終わったところで街を散策してみたが、もちろん10時前ではどこも開店していない。唯一の発見は
小坂鉄道の廃線跡くらいかな〜
さて、大館からは奥羽本線の普通列車で一路青森を目指す。やってきたのは
701系電車
東北に来てからというもの、この701系電車とキハ110系気動車ばっかり乗ってる気がする。
701系電車はシートも硬いしロングシートだし、正直言って好きじゃない。早起きだったから寝ちゃおうと思っていたのだが・・・

うわ、景色はすごい!ということで目はパッチリ覚めてしまった!日本海側はいつも曇りというイメージがあるのだが、この日は青空全開!
でも前日の雪の爪痕はすごい!
ちなみに「陣場」は東京の「陣馬」ではない(笑)
弘前ではたった4分の乗り継ぎ。だから画像はない。でも、発車メロディーが津軽じょんがら節の三味線演奏だったのには驚いた!思わず動画撮ってきたてしまった。
弘前を過ぎるといよいよ青森平野

岩木山を左に見ながら・・・            一面の雪原の中を終着駅青森に向けて進む
青森手前で東北新幹線の新青森駅をくぐって、青森駅には定刻の11:14到着。32年ぶりだなあ・・・

AM11:30:青森駅〜八甲田丸ミュージアム〜ねぶたの里ワ・ラッセ〜まるかいラーメン〜新青森駅
青森に到着して最初の見どころは青森駅(爆)
そう、駅そのものが見たかったというのが本音!なんせ32年ぶりの青森駅ってどういう状況なのかな〜と思うわけだ。
なんせ32年前は青函トンネルがなく、新幹線は暫定開業で盛岡までしか行ってなかったし、上野発の長距離列車が何本も停車していて活況を呈していたのだ。んで、今は

701系電車と・・・                  閑散としたホームがあるだけ

本州の終点にふさわしい3方向の信号     かつての連絡船との乗り継ぎ跨線橋は閉鎖されてた

駅の先に延びる引き上げ線           かつて13両編成の特急列車が停車したホーム
現在は最大でも10両編成までしか使われないし、特急列車でも最大8両編成なのだ。
かつては連絡船への乗り継ぎが最も重要だったので、画面手前の方がにぎわっていたのだが、連絡船がなくなってからは画面奥がメインとなってしまった。左のホームは青い森鉄道用なので、ここは最大でも4両編成分しか使われない。

ホームのそば屋さんは今月末で閉店!     隣の駅が3つもあるので表示できないというのは珍しい
まさに終着駅の終焉を思わせる侘しさ・・・北海道連絡も隣の新青森駅になってしまったので、もはや青森駅には「街の玄関」としての使命しか残されなくなってしまった。
頭上を見上げると青森ベイブリッジの姿が!
もちろん32年前にはなかったなあ・・・

さて、気を取り直していよいよ青森散策へ!と言っても時間も金もないので駅周辺の施設に限られるのだが・・・
最初に向かったのは八甲田丸ミュージアム!青函連絡船の八甲田丸をそのまま使っている施設でもちろん駅に隣接している。

駅から見るとこんな感じで、かつての連絡橋で結ばれているが、この橋を通って行くことはできないので一度駅を出てぐるりと回らなければならない。駅の出口からミュージアム入口までは徒歩2分。
ミュージアム前にはかの有名な津軽海峡冬景色の歌碑がある
この歌碑の前に立つといきなり津軽海峡冬景色が原曲フルコーラスで鳴り出すからびっくらこいた(笑)

懐かしい青函連絡船の姿を今も見ることができる。煙突のJNRマークがいいねえ〜
さて、早速ミュージアム内に入ってみる

かつての乗船口から館内に入ると、そこは2Fの船楼甲板。エントランスには当時と同じ制服や船の概要を記した図面がある。かつての売店を改装した受付窓口がお土産屋さんも兼ねていてGoodsがいろいろ買える。入館料は大人500円。
図面の下側が船楼甲板、上側が遊歩甲板になる
昔は船楼甲板に普通船室、遊歩甲板にグリーン船室があった。船楼甲板は現在ホールとして使われているので見学はできない。
見学は階段を上がって3F遊歩甲板からスタート!

まず順路にそって現れるのが「青函ワールド」。昭和30年代ごろの青森の様子を再現した実物大ジオラマで、元々は船の科学館に合った羊蹄丸内にあったのだそうな。紆余曲折の末にこの八甲田丸に移されて現在に至る。

青森駅構内の模様も忠実に再現!       実際に使われていた備品類が展示してある。
実際のこのジオラマはとてもとても紹介しきれないくらいいろいろなシーンを演出しているのでぜひ見に行ってもらいたい。

続いては特別展示の船体構造写真展。この展示は3月30日までで終了してしまうので、まさに見られたのがラッキー!

なんせドックに入っている時の貴重な記録写真なので、スクリューの状態とか

車両搬入デッキとか、船体下部構造物の様子がよくわかる!模型を作ろうなんて人にとっては最高の資料だ!
メカものが好きな人は1日居ても飽きないかもしれない

続いては青函連絡船記念館。ここには模型を中心にいろいろな資料展示がある。

歴代青函連絡船の模型や

各種サイズの鉄道模型ももちろん展示!
さらに遊歩甲板では一部の客室をそのまま残してあるので

グリーン船室にはそのまま入ることができるし、このリクライニングシート座れる
この座席に座って外を眺めると「ごらんあれが竜飛岬・・・」などと歌いたくなる(笑)

こちらは個室寝台。政財界の大物が乗ったんだろうな〜。ウェルカムドリンクの客の名前が「ブラッディー」と2文字違いってのが笑えた!

こちらは船長室と会議室。こういう設備もあったんだなあ。乗船客として乗っているだけでは見られない設備ですからねえ。

もちろん青森駅に関する資料展示や青函トンネルに関する資料展示もある。青函トンネルって昭和29年に本格調査を始めて、35年かかって完成したってことを初めて知ったかも
洞爺丸事故の慰霊碑も船内にある
洞爺丸事故は奇しくも青函トンネルの調査が始まった昭和29年に発生した海難事故で、台風15号により5隻の連絡船が沈没した悲惨な事故。
洞爺丸が最も被害が大きかったので、この台風15号は「洞爺丸台風」と名付けられている。1430名の犠牲を出した。
連絡船設備に関する展示もある
こちらは列車をそのまま船に積載するための可動橋に関する展示。揺れる船と陸をガッチリと固定して列車をそのまま入れてしまうわけ。
この話は後に続く

ということでここまででもお腹いっぱいなのだが、展示はまだまだある。遊歩甲板を見終わるとさらに4Fに上がるとお待ちかねのブリッジ!

やっぱり男の子はここが一番でしょ!      操舵輪は意外と車のステアリングのようだ

左右のスクリュースロットルやスラストレバーがいいねえ〜。コンパスもプロの仕様ってのはかっこいい

出航の鐘を鳴らしたくなる!           ブリッジ内には無線室がある

う〜〜ん、船の眺めはいい!           ごらんあれが竜飛岬・・・しつこい!(笑)
残念ながら煙突展望台には冬季閉鎖のため行くことが出来なかった。

さて、4Fのブリッジからは一気に1Fの車両甲板へ降りる。どうやって降りるかというと

なんと!船内エレベーターで!エレベーターなんてあったのね!かなり古そうだ。メンテナンスが「シンドラー」って書いてあったのがちょっと怖かったけど・・・
さて、車両甲板とは?文字通り車両を入れておく甲板で、エレベーターを降りるといきなり
こんな光景に出くわす!これは車掌車のヨ5000型
そう、青函連絡船最大の特徴が鉄道車両の航送にあった。本州と北海道の間の物資輸送に鉄道は欠かせず、この連絡船で貨物列車ごと運んだのだ。よって、この車両甲板には4線のレールが引いてあって、最大48両の2軸貨車を直接運ぶことができたのだ。この輸送方法は世界的にも珍しいのだとか。

これが船首部分にある連結器。貨車はこれに連結されて固定される。船内には中央2線のレールが残されていて、貴重な車両が展示されている。
これが船尾の車両搬入口
3線あって、これと可動橋をつなぎ、陸上から車両をそのまま押し入れる形で搬送したわけ。入口が3線ということは船内にポイントが1個ある。
船尾のゲートにもレールがあるのがわかるかな?ゲートは上半分が上部へ、下半分が下へ回動して可動橋と結ばれる。
日本の技術ってすげえ〜
では展示してある車両を紹介しよう。

こちらはキハ82型特急気動車。昭和36年から使われた北海道内特急の代名詞。DMH17型直列8気筒エンジンを床下に横倒し搭載している。

左はスユニ50型郵便、荷物客車で右はDD16型ディーゼル機関車。
スユニのスは重量を表し、ユは郵便、ニは荷物を表す。青函航路の重要な役割はこの郵便、荷物輸送にもあったわけ。
DD16型は小型の入れ替え用機関車で、青函連絡船に貨車や荷物車を押し込むために使われていた。

そのDD16型に連結されているのがヒ600型控車。もちろんヒは控えの略。
控え車とは何か?連絡船に車両を詰め込むときにはもちろん奥までぎっしり詰め込みたい。でもそうなると重量の重い機関車まで可動橋を通って船内に入り込まなければならない。それを避けるために軽量のスペーサーのようなものを間に挟んで詰め込もうというわけで、この控え車を挟み込んで積載していたのだ。知恵だねえ〜!

ということでこんな画像を見ると昭和63年にタイムスリップしたかのよう!
さて、車両甲板の下には地下1Fがある。そこにあるのが

エンジン!!これは第1主機室。川崎MAN製V型16気筒ターボエンジンで1基1600馬力!これが全部で8基搭載されている!

エンジンコントロールルームや発電用の直列8気筒エンジンも見ることができる。
ということで盛りだくさんの八甲田丸ミュージアム見学もここで終了!

いやあ、懐かしかった〜             この連絡橋をもう一度通ってみたい

連絡船の記念碑と・・・              陸と結んだ可動橋を最後に見学!

さて、八甲田丸ミュージアムをじっくり見て回った後は、「寺ちゃん」に紹介された施設へ行ってみることにする。
それは「ねぶたの里ワ・ラッセ」
この施設は青森駅を出て左に行き、突き当たったところにあるねぶた祭りの記念施設。入館料は600円だが、JAF会員証を提示すると540円で入館できる。

入ったところからそれはねぶた一色!     今までのねぶたの紹介や

ねぶた祭りの行列に関する説明や       有名なねぶた作成者の作品展示もある
しかし、最大の特徴はこれでしょ

本物のねぶたが使われたままに展示されているのだ!画像ではわかりにくいが、大きさは1辺15m以上ある

とにかくド迫力間違いなし!この日は5基のねぶたが展示されていた。
さらに今年のねぶた祭りに向けて作成中のねぶたも展示

しかも作成途中のものはその構造解説も含めて内部を見ることも触ることもできる

表からはこう見えるねぶたの構造物は・・・・裏では木の骨組みに針金で形状をかぶせて和紙で表面を作っているわけ
青森の郷土芸能を十分に堪能した「ブラッディー」は大満足でワ・ラッセを後にする。「寺ちゃん」、教えてくれてありがとう!

さて、時刻は既に12時半を回っていた。そろそろ腹が減ったということで、これも「寺ちゃん」から教えてもらったラーメン屋さん「まるかいラーメン」を目指すこととする。
「まるかいラーメン」はワ・ラッセの前の道を駅を背に200mほど進み、2車線の大通りに出たら左折。1ブロック進むと角にある。

これがまるかいラーメン              メニューは大盛りと中盛りの2種類だけ!
このお店はまさにご当地ラーメンという感じで、地元の人のランチのために営業している。客層も観光客などはほとんどいない。タクシードライバーや、近くで働いている人が食べに来ている感じ。3月頭に初代店主がなくなったとのことで、現在は2代目が跡を継いでいる。
これが中盛り550円!
麺は中麺でもちもちの食感がたまらない。スープは王道の醤油味で、何となく昔懐かしい中華屋さんのラーメンって感じ。
レンゲを添えてくれないのだが、器を持ってスープを飲み干すのがこの店に合っている気がする!
このラーメン、スープまで飲みきったのだが、その後21時過ぎくらいまで全くお腹が空かなかった!大満足!またまたありがとう!「寺ちゃん」

さて、時刻は13時半。このまま青森駅に戻れば14:07発の奥羽本線で帰路に着ける。そうすると盛岡到着は17時過ぎ。ちょっと早すぎるかなあ・・・まずは青森駅まで帰ってみる。
途中で見つけたアパート
1Fが駐車場になっている構造のアパートって珍しいと思う。やっぱり雪国の知恵なのかな〜
ということで青森駅。上野発の夜行列車・・・しつこい!!(笑)
さて、駅に到着してみると何やら珍しい列車がこの後たくさん来ることが判明!ならばちょっと鉄に嵌まってみようかということで、駅構内に入ってみる。

これはHB300系リゾートあすなろ。ハイブリッドの観光用気動車で、大湊線直通の快速列車。全車指定席なのだが、これに乗るのも手だったかも・・・

こちらは同じHB300系ハイブリッド気動車だが、五能線直通のリゾートしらかみ青池編成
JR東日本が3編成所有するHB300系の中でも唯一の4両編成(他は2両編成)で中間車1両は寝台車のような半個室になっている。
「ブラッディー」は長野地区のHB300系リゾートビューふるさとにも乗車したことがあるので、これでHB300系は全車両を見たことになる。
こちらは函館からやってきた特急白鳥22号新青森行き
残り少なくなってきた485系特急電車の残党485系3000番台の編成。これも貴重だなあ。
こちらは秋田行き特急つがる8号
大館で紹介したE751系電車で、たった18両しかない珍車
さて、これで列車撮影もひと段落したので14:07の弘前行きに乗ろうかと思ったのだが、ここで重要なことを忘れてた!
せっかくここまで来たのに、JR北海道の789系特急スーパー白鳥を見ていない!時刻表を調べると14:09に函館からのスーパー白鳥24号が到着する。しかも青森と新青森の間は普通乗車券で乗ることができる!ならば新青森駅見学ついでに、789系電車に乗ってみようというわけ!

ということで14:09に特急スーパー白鳥24号が到着。すぐさまヘッドライトが消えてテールライトに!?
実は函館から津軽海峡線で本州に入ると、直接新青森には向えない線路構造になっているのだ。そこで青森駅で一度折り返して、たった5分の新青森までの道のりのために14分も停車するのだ。これって・・・そう、スイッチバック!十和田南と言い、今回はスイッチバックがおおいなあ。
多客期とあって2両増結の8両編成でやってきた
しかし、青森駅を発着する最長編成の特急列車がたった8両編成とは・・・

789系電車の車内はこんな感じ。偶数車と奇数車で車内の色合いが違うのだが、どちらもセンスいい色合い
青函トンネルの通過時間が書いてあるのだ!
さて、スーパー白鳥に1駅だけ乗って到着したのが新青森駅。もちろん新しい駅なので駅前にはほとんど何もない

原っぱに突如出現する感じ           でも在来線ホームの有効長は8両分しかない
先日廃止された寝台特急あけぼのの乗車位置がまだ残ってた
そういえば「あけぼの」は廃止前の駆け込み需要が多かったのに増結されなかったなあ・・・その理由がこの新青森駅のホームの長さだったのかなあ
新幹線との乗り換え口もなんか味気ない
数年後には新幹線が函館まで行くので、そうなると乗換駅としての使命も終わってしまうからねえ。
ってことで新青森駅はつまらないのでもう一度青森駅に戻り、帰途に就くことにする。


青森駅14:45〜奥羽本線662M〜弘前15:28:弘前16:17〜奥羽本線666M〜碇ヶ関16:41:碇ヶ関16:53〜特急つがる8号〜大館17:11:大館17:26〜花輪線1938D〜盛岡20:26
帰りの乗り継ぎをいろいろと調べていた「ブラッディー」だが、14:07の奥羽本線を逃してしまったので、このまま普通列車を乗り継いでゆくと花輪線の最終列車にしか乗れない。今までの経験上、ローカル線の最終列車でしか行けないという計画を組むと、もしも天候影響などで遅れたりした際に最悪帰れないという事態を招くこともある。
そこでいろいろと時刻表とにらめっこすると・・・途中の碇ヶ関から大舘までの間、特急列車に1駅だけ乗ると花輪線の終電1本前に間に合うことが判明!早速奥羽本線に乗り込む。
ということで弘前行き701系電車に乗る
また701系だよ。つまらないし行きに景色も堪能したし、何やら雪もちらついてきたのでここで一眠りzzz
結局弘前に到着するまでの40分ほど、ぐっすりと眠った「ブラッディー」はすっかり回復。弘前では乗り換え時間が1時間ほどあったので駅周辺を散策

さすがリンゴの名産地!             市内の有名建築物のミニチュアが展示されていたりする
弘前運輸区には五能線の気動車がいたりする
そうそう、碇ヶ関から大舘までの切符は別途必要だった!
青春18きっぷは普通列車専用なので、特急などに乗るには別途乗車券が必要なのだ。1区間なら乗車券と特急券で900円!リスク回避としては安いもんだ
さて、弘前駅構内のドトールでコーヒーを飲んでから、碇ヶ関行きワンマンカーの701系に乗り込む。そういえば奥羽本線って乗客が少ない割にワンマンカーが少ない。よっぽど東北本線の盛岡付近のほうが乗客が多いのに何でだ?編成も盛岡付近は2両ってのが多いのに、この付近では3両が多い。通学とかで満員になったりするのかな?

途中の大鰐温泉駅では弘南鉄道のラッセル車キ100型や元東急のステンレスカーに遭遇
たった4駅25分で碇ヶ関に到着
碇ヶ関駅では乗り換えのたった10分ほどしかいなかったのだが、駅はなかなか風情があるので紹介しておこう

提灯がいい感じでしょ               待合室にはストーブと木の椅子
SLの写真展示などもある
ちなみにこのSLはD51の1号機!奥羽本線を走っていたのね〜
これは明治時代に建造された油倉庫だそうな
碇ヶ関は秋田県と青森県の県境で、古くは関所と宿場町があったのだそうな。今でも碇ヶ関温泉はあるが、観光客は少なく、駅から近い関所跡に行く人も少なそうだ。

ということで特急つがる8号が到着!電車はE751系。やっぱり特急のシートは快適だ
ここから大舘までは約20分!往路は701系のロングシートだったので、窓の外に目を向けにくかったのだが、

なんかこのあたりって小さい山が多い!筑豊の炭鉱ぼた山みたいな感じ
と思って調べてみたら、やっぱりあったらしい!花岡鉱山という鉱山があって、その採掘で作られたのだそうな。昔は先述の同和鉱業小坂鉄道の路線に花岡線というのもあって、炭鉱で採掘された石炭を輸送していたのだとか。
ということでで1区間だけの特急の旅は終了!無事に大舘に到着する。
往路と同じ花輪線のキハ110型に乗る
乗客は全部で10名ほど・・・採算取れるんだろうか?無理だろうなあ。
全線通しで走る列車は1日たった7往復。これじゃあ地域密着にはならないよねえ。
大館を発車した列車は奥羽本線をオーバーラップして山へ向かう

夕ぐれの雪景色もいいかも            スイッチバックの十和田南駅も侘しさ倍増!
なんせ大館から盛岡まで3時間も乗っているので、6時を回って景色が見えなくなると暇で暇で・・・ということで睡眠zzz

すっかり日の暮れた荒屋新町駅は旅情ムード満点!車体には巻き上げた雪が付着して激闘を物語る

ということで盛岡には定刻の20:26到着!出発から15時間!青森日帰りの弾丸ツアーはここに終了した。
盛岡に到着直後に湿気のあるぼたん雪がかなり激しく降り始めた。終電1本前に帰ってきてよかった〜。

今回の旅で使ったお金は、青春18きっぷ1日分=2300円、特急つがるの運賃と特急料金が900円、 モスバーガーで530円、八甲田丸ミュージアムで500円、ワ・ラッセで540円、まるかいラーメンで550円、ペットボトル2本とコーヒー代で合計500円。合計で たった5320円!
普通列車に長い時間揺られるのが苦でなければ、こんな日帰り旅行、いいと思いません?

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