Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2018/02/18 15:32更新 

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〜「ブラッディー」の青春18きっぷの旅(気仙沼線BRT編)!〜

2013年夏シーズンの青春18きっぷはいよいよ残り1日になってしまった。しかし仙台出張が続いてなかなか使う暇がなかった。
有効期限があと1週間になった8月30日、この週末はずっと仙台にいる予定だったのでここで使ってしまおうと決意。そこで考えたのが春シーズンに乗りそびれてしまった気仙沼線BRT(震災復興でバスが線路跡地を走る代替輸送バス)に乗ってみることに!
ついでに携帯位置取りゲームの「コロプラ」で制覇できていなかった秋田県の湯沢地区を経由することとした。朝から晩まで乗り物乗り放題の一日、早速レポートしてみることとする。


5:45:出発!北四番丁〜仙台市営地下鉄〜仙台〜東北本線〜小牛田〜石巻線〜前谷地〜気仙沼線〜柳津
「ブラッディー」が計画したのは仙台で住まいになっているホテルがある北四番丁駅を朝5:45に発車する地下鉄で仙台に出てからJRに乗ることとした。
これが仙台市営地下鉄
大型車両の4両編成で市内を南北に貫いている。でも意外と乗客は少ないんだな〜
JR仙台駅からは東北本線下り一ノ関行きに乗車。
電車は719系の4両編成
松島などを見つつ北上すると
松島駅近くで仙石線と並走
この併走区間には3月にもレポートしたとおり、仙石線と東北本線の連絡線路が作られつつある。3月に比べてかなり工事が進んでいるのがわかる。仙石線の全線開通時にはここを石巻からの直通快速が走ることになっている。
小牛田駅には7時前に到着
ちょっとお腹が空いたのでコンビニなどを探すが・・・・な〜〜んもねえ
大通りに出るとようやく発見!
結局往復1.5q歩く羽目に!待ち合わせ時間が40分ほどあったので良かった良かった。
さて、駅に戻って石巻線のホームに向かうと

ちょうど石巻行きが入線。キハ48型気動車の2両編成。車内はもちろんガラガラ
この列車で気仙沼線の起点である前谷地駅まで向かう。たった3駅だが20分もかかる。
ま、こんなところを走るんで当然か(笑)

前谷地駅では気仙沼線が3分乗り換えで接続。キハ110系気動車の2両編成。例によってガラガラ・・・
これは途中の「のの岳」駅
珍しい名前なので覚えていたのだが、確か23年前にクルマでここに来た記憶が・・・。その頃は気仙沼線はその名の通り気仙沼まで鉄路がつながっていたのだが・・・
今はこの柳津駅で鉄路は途切れてしまった。
前谷地からこの柳津までも5駅で20分ほどかかる。

8:06:気仙沼線BRTの旅!柳津〜気仙沼
3月には大船渡線BRTに乗った経験を持つ 「ブラッディー」だが、その時は気仙沼ー陸前高田間のみだったので、線路を道路に直した真のBRT区間には乗っていないのだ。今回は気仙沼までの2時間の間、BRT区間が4か所ほどあるのでたっぷりと堪能できるはず。

これがBRTの柳津駅。駅と言ってもまあバス停だわな。ちなみに右のモニターはBRTがどこを走っているかを示したリアルタイムモニター。BRTは列車のCTC(Central Train Control system)と同様のGPSを用いた集中運行管理システムが導入されている。

そしてこれがBRT。まあ・・・バスだわな(笑)。柳津駅を出発するときにはガラガラ。乗客は10名ほどしかいない。1時間に1本の運行でこの乗客の数では鉄道復旧したがらないJR東日本の気持ちもわかる。
柳津駅から2駅ほどは一般国道の45号線を走行するが、

陸前戸倉駅からはいよいよ元鉄道区間へ! ちなみにこのBRT区間は専用信号で管理されていて、車両を感知した時に対向のBRTがいない場合のみ青信号になるという鉄道の「自動閉塞式信号」に近いシステムが導入されている。
なぜか?それは元々の気仙沼線が単線だから!そうなのだ。ここのBRT専用道路は単線の線路跡に敷設されたので、国道のように「すれ違い」が出来ないわけ。この辺が泣き所か?
でも国道45号線と違って圧倒的に少ない信号のおかげで定時運行
しっかし・・・この画像の水門隣の建物のように、3年前の津波のままと言う箇所も少なくない。
また、BRT復旧区間は被害の比較的少なかったトンネル区間などが多いので

橋の区間はほとんどが使えないし、元々駅のあったところなどはほとんど全壊していて使えない。
だからBRT区間に入っては国道に戻り、またBRT区間に入っては戻りと言うのを繰り返す。

だからBRT区間の始まりや終わりには昔の線路跡が残る。でも・・・昔線路だった感じはないなあ。

そして復興市場があるとはいえ、まだまだ震災の傷跡は・・・南三陸防災庁舎がまだ残っている以外は更地に・・

でも、新たに橋をかけなおしてBRT区間を増やそうとしていたり、1年前は閉鎖されていたホテルが復旧していたりして、ちょっとだけ希望も・・・
そしてなんと言っても三陸の青い海はいつ見ても素晴らしい
話をBRTの旅に戻そう。ところどころでBRT専用区間に入ってゆくわけだが、なんせ前は鉄道だったわけで

寸断された駅の脇から専用軌道に入ったり、駅のホームの脇を通過したりするからとにかく面白い

専用道路に線路の絵が描いてあったり、踏切でこちらが止まるという面白い光景もある

終点の気仙沼が近づくと車内もほぼ満員に! 気仙沼駅直前では鉄道で残った大船渡線の線路が近づいてくる。
当然元々はどちらも線路だったわけで、道路と線路が単線で並走する摩訶不思議な光景。ちなみにこの専用区間は3月にはまだ出来上がっていなかった区間。もはやここまでBRT化されてしまうと、線路での復旧はあり得ないのかな。

ということでBRTは定刻の10:02に気仙沼に到着。1分と違わない正確さには脱帽!駅のホームの片側にバス、片側に列車が来るのは日本でここだけであろう。
右が大船渡線の線路で左が気仙沼線のBRT
全く眠くならないバスの2時間の旅が終了した。

10:44:気仙沼〜大船渡線〜一ノ関〜東北本線〜北上〜北上線〜横手〜奥羽本線〜新庄〜奥羽本線〜羽前千歳〜仙山線〜北仙台
気仙沼では40分ほどの待ち合わせで大船渡線に乗る。気仙沼駅前の「ますや」の気仙沼ラーメンにも心惹かれるものがあったのだが、小牛田で食べたばかりだったので、まだお腹は空いていない・・・。ま、3月に食べたからいいかな。

大船渡線はキハ100型気動車の2両編成。例によって車内はガラガラ(笑)
一ノ関までは1時間半ほどかかるので結構な長距離路線なのだ。

気仙沼出発直後はさっきBRTで走ったコースを今度は列車で戻る。いつの日か右の道路が線路に戻る日はあるのだろうか?
朝5時起きだったのでこの辺で睡魔が・・・・

時折何かに気づいて写真を撮っていたらしいが・・・これはAIカメラの仕業かもしれぬ(笑)
ということであっという間に一ノ関に到着。
ここからは東北本線で北上へ
もはや盛岡地区で乗り飽きた701系電車なので写真撮ってもつまらん。だからちょうどやってきた金太郎牽引の貨物列車とツーショット。
んで、東北本線もこの冬に乗り飽きたので睡眠zzz・・・気づいたら北上に到着していた(笑)
北上駅では40分ほど時間があったのだが・・・
面倒なので駅そば(笑)
この天ぷらそばは・・・正直あまりうまくなかったかも・・・
そして北上からは本日のメインイベント第2弾、北上線の旅。実は「ブラッディー」が北上線に乗るのは初めてなのだ。

北上線は北上駅の0番線頭端式ホームから出発。キハ110型気動車の1両編成だ!単行の気動車って久々に乗ったなあ。
ローカル線ムード満点の北上線は

景色も素晴らしいのだが、それよりも「ブラッディー」の興味を引いたのが
駅名!
最初に気付いたのが「立川目」駅。これで「たてかわめ」と読む。んで、何気に隣の駅名を見ると[横川目」!ん?「たて」の次が「よこ」?こんな駅名はなかなかないのではないだろうか。さらに「目」を取ると、どちらの駅も「立川」「横川」と他にも実在する駅名になる。う〜〜ん、実に面白い!

他にも「和賀仙人」とか「相野々」とか、やたら面白い駅名が多い!おかげでまたまた飽きない1時間、あっという間に横手に到着。
横手では乗り換え時間が6分しかないので時間がないのだがこんなもの発見!
「横手」だから横になってる!??
多分・・・そうなんでしょう(爆)。この発想にはなかなか感動させられたなあ。

横手からは奥羽本線の701系電車で新庄へ向かう。例によって車内はガラガラ(またかい!)
この乗車率ではこの路線に特急が走らないのもわかる気がする。ちなみに車内でおじいさんが会話していたのだが、横手や湯沢は「新幹線に取り残された地域」なんだそうで、新庄での乗り継ぎも悪いのだとか。大曲まで出て秋田新幹線で東京に向かったほうが、新庄で山形新幹線に乗り換えるよりも早いのだが、料金は6000円近く違うのだとか。
この列車に乗っている間に湯沢で位置登録を済ませて、無事にコロプラの秋田制覇完了!これで東北地方はむつを残すのみとなった。
んで、ここでも「ブラッディー」の興味を引いたのが駅名。なんと言っても

「院内」駅の隣が「及位(のぞき)」!「院内のぞき」って・・・以下自粛(爆)

かつて12両編成の特急電車が上野直行していた面影はなく、のどかな稲穂の中を南下すると新庄に到着。

新庄駅の古いレンガ積み機関庫の中には、なんと茶色い客車が!
なんでも9月中旬に予定されている山形ディスティネーションキャンペーンSL記念列車のために送り込まれているそうな。これが見られたのはラッキー!
さて、新庄では先ほどのおじいちゃんの言うとおり乗り換え時間が約1時間。要は大曲から秋田新幹線に乗ってくれってことかなあ。

新庄駅構内はなんと南北で線路がぶった切られているのだ。南側は山形新幹線が走るので標準軌、北側は奥羽本線の狭軌。ここまで明確にぶった切られた線路は見たことがない。

山形新幹線も歌舞伎カラーに直したり、足湯付新幹線「とれいゆ」を導入したりしているのだが・・・

駅前のお店はどんどん閉店に追い込まれているし、駅構内のそば屋さえつぶれてしまった・・・・新庄開通当時の賑わいはまるでない。これは悲しいよねえ。

山形新幹線「つばさ」用のE3系2000番台もニューカラーにイメージチェンジ中なのだが、どう見ても左の旧カラーのほうがかっこいい(笑)
ということでここから羽前千歳まではまたもや701系電車に乗る
新庄から羽前千歳までは過去にも何度も乗車しているのでレポートはなし!まああたりも暗くなってきたので写真も摂れないのだが・・・
んで羽前千歳には18:30到着。実は山形まで行ってから乗り換えても良かったのだが、見たかったものがあるので・・・

それはこれ!わかるかなあ〜!右が奥羽本線&山形新幹線で左が仙山線。
右は標準軌で左は狭軌なのだ。この羽前千歳駅と山形駅間は標準軌と狭軌の軌間違い単線が並走している複線なのだ。同じような区間は奥羽本線の大曲〜秋田間があるが、あちらは標準軌と3線軌の複線なのでちょっと違う。

ということでこの日最後に乗る電車がE721系仙山線。この電車も乗り慣れているのだが、つり革の高さがこんなにバラバラだって初めて気づいた(笑)
もはやあたりは真っ暗なので、山寺の横を通過しても山寺は見えず(泣)。ま、仙台にいる間にもう一度山寺に来よう。
ということで北仙台到着が20時ちょうど。14時間15分の列車の旅はここに終了した。

今回の旅で使ったお金は、青春18きっぷ1日分=2370円、お茶とパンと天ぷらそばが全部で1020円。合計で3790円!
いやあ、充実してたなあ、腰痛くなるけど(いつもこればっか)

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