Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2018/02/18 15:32更新 

当ホームページは[Bloody]の完全なる自己満足の世界で成り立っております。
読者の皆さんも喫茶店感覚でお楽しみください

 

〜「ブラッディー」の最後のブルトレ と初のグランクラスの旅!〜

北海道新幹線の開業まで半年と迫った2015年10月末、「ブラッディー」に札幌出張が命ぜられた。しかも出張日程は29日(木)〜30日(金)。金曜日の夜も札幌宿泊!
ということで最後に残った夜行急行「はまなす」に乗る最後のチャンスになるかもしれないと思った「ブラッディー」は、迷うことなく帰路を鉄道経路に設定。さらにせっかくならば新青森から東北新幹線「はやぶさ」のグランクラスに乗るチャンスもありそうだと、「最後」と「初めて」を盛り込んだ計画を組んだのであった。
しかし、この旅程を決めたのは2週間前。「はまなす」のB寝台チケットは今やプレミア化していた。しかしみどりの窓口で恐る恐る聞いてみると、なんと「1席だけありました」との返答!即決で「はまなす」のB寝台チケットを手に入れ、準備は整った。
さらに往路で飛行機に乗るのも沖縄旅行以来3年ぶり!ならば、羽田までのルートも初のリムジンバスを利用してみようと計画、
さらにさらに10月31日(土)は「はまなす」の札幌出発22時より前の時間がぽっかり空いた!ならば、2014年3月の札幌遠征時に冬季閉館だった「小樽市総合博物館」も立ち寄り、さらに今まで行ったことのない札幌以北、旭川まで行くだけ行こうという計画をプラス!
「初」づくしの出張旅行となったのであった。


10月29日:往路:川越駅6:25リムジンバス〜羽田空港第2ターミナル8:20:羽田空港10:00ANA059〜新千歳空港11:30:12:03快速エアポート〜 札幌12:40
この日はもちろん出張往路。出張なので現地までの時間をかけるわけにはいかない。そこで飛行機となるのだが、羽田まで大荷物を持って電車を乗り換えるのはいや!そこで考えたのが

リムジンバス!
川越を6:20に出発して約2時間で羽田まで行ける。乗り換えなしってのが最高なのだが、お値段が1750円と割高。でも電車だとしても1000円超えるのでまあいいかな。
初のリムジンバスでちょっと驚いたのは指定席ではなくて自由席と言うこと。いわゆる座席定員制なのだ。
バスは関越〜外環と順調に走ったが、和光で突然アナウンス
「渋滞回避のためルートを変更します」
一般道に下りてから川越街道〜笹目通りを走って高島平から再び高速へ。中台からは順調に走行していたので、「このまま中央環状線を走ったらかなり早く着くな」と思いきや、北池袋で5号線を直進!結局都心環状線〜レインボーブリッジ〜湾岸線と走って第2ターミナルには定刻の8:20着
つまり・・・かなりゆとりを持って時刻設定していて、定刻に到着するようにわざと迂回とかしているわけね(笑)

でも普段はなかなか見られない視線からの東京見物も楽しめてなかなか満足!次からはこれが癖になりそう

さて、羽田発の飛行機はANA059便。10:00発なので空港内のカフェでちょっとPCで仕事をしつつ朝食を摂る。
登場予定のボーイング777-200
飛行機に乗るのが3年ぶりなので、今の搭乗がチケットレスですごく簡単だということを初めて知った!スマホだけ持ってゆけば飛行機乗れちゃうなんてすごい世の中になったもんだ。

ANA059便は定刻に羽田を出発!3年ぶりの空の旅を楽しんだ。やっぱりいいねえ、空を飛ぶってのは!

さて、新千歳空港到着も定刻の11:30.北海道は紅葉真っ盛り!しっかしなんだかだだっ広い
ここからは電車で札幌市内へ向かう。北海道に飛行機で行くのは小学校5年以来38年ぶりなので、全然わからない・・・と思いきや

空港の地下に新千歳空港駅があって便利便利!乗り換え所要時間は5分ほど
札幌までは快速エアポートで40分。まあ一般席でもいいのだが、この列車にはJR北海道自慢の指定席車[uシート」が連結されている。

お値段も310円と格安!これでリクライニングシートのグリーン車並みの席に乗れるのだからこっちのほうが断然いいでしょ〜

そして乗車券のほうはJR北海道版のSUICAであるKitacaを購入!記念にもなるしね。ちなみに電車は733系3000番台の新車!ガンダムみたいな顔が特徴!
uシートに揺られて快適な40分。札幌に到着!川越からの所要時間は待ち時間合わせて6時間20分。やっぱり・・・遠いかな?笑

10月29日〜30日:北海道散歩
何度も言うが、今回はb出張なので・・・・汗
でも夜の時間や朝の散歩は自由でしょ?ということで

夜の散歩ではライトアップされた時計台やTV塔を楽しむ

そして朝は銀杏並木の向こうの旧北海道庁、大通公園を散歩したり

修学旅行生に囲まれながら時計台を見学!まあ、時間は有効に使わないと!
でも昨年春に札幌には来たばかりなので、市内観光そのものはこの程度にとどめておいた。

10月31日:AM9:00北海道大学〜11:00小樽市総合博物館&市内散策〜 札幌14:00スーパーカムイ19号〜旭川15:29〜旭川ラーメン「山頭火」〜旭川16:32富良野線〜17:41富良野:17:46根室本線〜18:49滝川:18:57スーパーカムイ40号〜札幌19:50
さて、仕事は予定通り30日に終了(と言ってもホテルには午前様帰り)して、31日からはいよいよフリータイム。
ホテルの朝食をゆっくり食べて、行動開始したのは午前9時。最初に向かったのは北海道大学。
実は北海道大学には昨年も行っているのだが、今回、札幌の紅葉を見て「ぜひもう一度ポプラ並木を見たい」と思ったわけ。
ホテルから北海道大学までは徒歩5分と言う近さ!朝の散歩がてらちょうどいい。そして行ってみると・・・

おおっ!これはすごい!とにかくどこもかしこも紅葉だらけ!ちょっと曇っていたのが残念だが、まあ満足

新渡戸稲造さんの像も、クラーク博士の名言ももちろん見学
秋のポプラ並木もいいなあ〜
ということで朝の散歩を終えた「ブラッディー」は一路小樽へ向かう。乗り込んだのは10:15初の快速エアポート。小樽には11:15に到着する。
実は小樽にも昨年春に行っているのだが、訪れたのは小樽の手前、小樽築港にある石原裕次郎記念館だけ。前回は冬季閉館中で行けなかった小樽市総合博物館に行ってみようというわけ。
と・・・その前に
北斗星引退記念入場券を友人に頼まれたので購入
これは存在を知らなかったので友人に感謝!自分用も含めて5枚も買ってしまった(笑)
さて、快速エアポートは定刻に札幌を出発!

途中の銭函海岸では雄大な光景を楽しみながら小樽には定刻の11:15着

小樽駅は函館本線の電化の終点。ここから余市や倶知安方面は非電化になっている。なんとなく駅の風情がいい感じ
なんでも11月1日は灯台記念日だそうで、駅の構内には特別展示があった。
さて、小樽駅から小樽市総合博物館まではバスで10分ほど。220円均一のバスに乗り、手宮と言うバス停で降りる。
手宮で降りると、交差点の角に

小樽市総合博物館の手宮口に出る。この手宮口は元の国鉄手宮線手宮駅の跡地にそのまま建っている。
早速入場券を買おうとすると、窓口のおばさんがいろいろと説明してくれる。
「入場料は400円ですが、近くの日本郵船旧小樽支社を見学されるなら500円で共通券があります」
はいはい
「近くには手宮洞窟と言うのがあって縄文時代の壁画があります。博物館の入場券で見学できます」
はいはい
ということで
と言うことでもちろん共通券を購入!
さて、ここで小樽市総合博物館についてちょっと説明。
ここは元国鉄手宮線の終点手宮駅の跡地を利用して作られている。なぜここか?というと、手宮線はなんと北海道最初の鉄道路線なのだ。昭和60年の貨物営業廃止までは、この路線を使って小樽港から石炭の出荷などを行っていた。
営業廃止後、扇形機関庫などの鉄道重要文化財を残したうえで、鉄道博物館として開館したのだ。よってJR北海道版鉄道博物館と言っても過言ではない。

だから北海道鉄道起点「ゼロキロポスト」があったりする。ちなみに後ろの蒸気機関車は園内試乗用のものだが本格的な蒸気機関車!

その乗車ホームは手宮駅そのもの!      ターンテーブルも実際に使われていたものを利用

反対側のターンテーブルは重要文化財の扇形機関庫に直結!もちろん現役!
これだけでもものすごいのだが、展示してある車両がまたすごい。とても全部紹介できないので、抜粋して紹介

こちらは急行型気動車キハ56系。北海道専用車なので2重窓などが特徴!車内も現役のままでサボは「急行ちとせ」
グリーン車キロ26型車内はシアターが設置されていた

北海道型電気機関車のED75とED76.共に500番台。ED75の500番台は1形式1両の貴重な車両

旧型客車や貨車は10両以上展示されていて、特に北海道型2重窓のスハ45系などは貴重!
旅客車だけでなく郵便荷物車スユニ50型などの車両も展示されているのには圧倒される

雪国ならではロータリー車DD14型やラッセル車DD15型もある


圧巻はこちら!ロータリー車やマックレー車、ラッセル車など、蒸気機関車時代の除雪車がフルラインナップ!

キハ03型レールバスや30型蒸気機関車まで!もはやお腹いっぱい!
蒸気機関車C55やキハ22などの北海道型気動車も霞んでしまう。
こちらは修復作業中のC55
屋外展示なのでやはり車体の痛みは激しい。だから定期的にローテーションで修復しているらしい。
地元企業の協賛でやっているようで、維持も大変だろうが頑張ってほしいものだ。

そして今回最大の目的がこちら!キハ82系気動車のトップナンバーキハ821!と食堂車キシ80型。流麗なフォルムは国鉄で最も美しいスタイルだと思うのは私だけ?
キシ80型は2両あったのだが残念ながら車内がイベント用のためか休憩室に改装されてしまい、調理室などの設備は撤去されてしまっていた。
そのキシ80型車内で一人のご老人に出会った。その老人と話に花が咲いたのだが、最後に「クルマには興味ある?」と聞かれる。
「はい」と答えると、
「この奥に行ってごらん。マツダがル・マンで優勝したマシンが期間限定で展示してあるよ。来週にはマツダに返しちゃうらしいよ」と言う。
ん?・・・・まさか・・・・787B?

げ!本当だ!しかもこんなに無造作に!オープンに!
マツダ787Bにここまで接近したのは初めて!しかも・・・・周囲に人は全くいない(爆)
思いがけないサプライズに感動した後は屋内展示を見に行く。館内は冬季でも営業しているのだが、建物は小さいので

静号と客車の2両だけ・・・・まあ仕方ないか

石炭輸送用に貨車から船に積み替える橋の模型や手宮駅周辺のジオラマなどもあって面白い

蒸気機関車館のパーツや工具の数々にはメカ好きが飛びつきそう!
ということでこれでも紹介したのは半分ほど!あとは自分で見に行くべし!
最後におまけ・・・

館内売店でこんなガチャがあったのでやってみた(笑)これ、使用済み3枚で300円って高くない?(笑)

さて、小樽市総合博物館の正面出口を出ると、目の前に手宮洞窟がある

縄文時代の壁画と聞いて興味津々だったのだが・・・う〜〜ん、言われてみるとわかるけど・・・微妙・・・
3分で出てきてしまった(笑)

さて、ここからは小樽駅まで歩いて帰ることに。バスに乗って見て思ったのだが、歩いて行けない距離ではないし、何よりも手宮線の廃線跡が遊歩道になっているらしいのだ。

これが手宮線の廃線跡              手宮駅近くはまだ遊歩道建設中。向こうに見えるのが日本郵船旧小樽支社

左の画像が正面から見た日本郵船。何となく函館や横浜にありそうな建物。中に入ってみるといきなりタイムスリップしたかのような大広間がある

中はまさに明治!なんだか映画に出てきそうな会議室や大広間がある。但し建物はそう大きくないので15分もあれば見て回れちゃう。

そして目の前は小樽運河!まさに海運の街の象徴たる運河は当時のまま今でも残っている

左の画像の北海製缶は建物が変われど今も同じ場所で操業中!

さて、ここからは手宮線廃線跡をたどって小樽駅まで歩く

旧手宮駅周辺や日本郵船付近はまだ整備中なれど線路は残っているのが嬉しい。

小樽駅近くの色内駅周辺ではすでに整備が終わっていて、紅葉の中を散歩することができるのだ。

色内駅はホームがそのまま残っているし、一部の踏切線路も健在。とても廃線後30年近いと思えない。この辺が廃線マニアの心をくすぐる。
結局手宮から小樽駅まではゆっくり歩いても30分あれば歩ける。この手宮線跡地、今回の旅の中でかなり嬉しい発見だった

さて、小樽駅からは区間快速いしかりライナーで札幌に戻る。時間を調べると14時発の特急スーパーカムイ19号に間に合いそう。そこで・・・
Sきっぷなるものを購入!
札幌〜旭川間は乗車券だけでも2500円近くかかる。なのにこの切符は往復特急自由席に乗れて5080円と言う安さ!これは使うしかないでしょう!
ということで

785系特急スーパーカムイ19号に乗車!旭川を目指す。自由席でも余裕で着席可能!空いているのはいいことなんだか悪いことなんだか・・
なぜ旭川に向かうか?実は「ブラッディー」、北海道内では札幌までしか行ったことがなく、それより北に行きたかったから。
さらに「コロプラ」ゲームの足跡スタンプを増やしたかったから。
さらにさらにJR北海道の特急電車に乗りたかったから
どれもどうでもいい理由なのだが、要は「行きたいだけ」(爆)

旭川までは1時間半。その間車窓には北海道の雄大な光景が展開される。しかし旭川到着の15時半ごろになると、緯度の関係で車窓は暗くなって意外と風景を楽しむことはできないのだが・・・

旭川に到着してみると隣のホームに旭山動物園号が停車中!これは1編成4両しかない貴重な気動車なので、出会えたことにラッキー!
この列車、車内には子供が遊べるスペースや、動物をかたどったシートなどがあるので大人気だそうな
さて、本当はここから札幌にそのまま帰る予定だったのだが、札幌発「はまなす」の時刻が22時発。まだまだ時間がある。
そこで考えたのが、旭川〜富良野〜滝川〜札幌のルートで帰ること。
このルートだとさらに「コロプラ」スタンプが3つゲットできる上、札幌着は20時ごろになる。これは使える!ということで旭川から16:32発の富良野線に乗ることを決める。

と、その前に!1時間も時間があるので腹も減ったしこの辺で遅いランチ!
駅前の「山頭火本店」で旭川ラーメンを食べることとする。注文したのは塩ラーメン!
しかしこの頃、「ブラッディー」のスマホは電池が危うくなっていた。そこでお店の人に無理言って充電してもらうことに。
嫌な顔一つせず充電してくれたことに感謝!ラーメンもめちゃ美味かった。

さて、腹も電池も満腹になったところで(笑)富良野線16:32発富良野行きに乗車

列車はキハ150型1両編成。旭川出発時は立っている人もいて結構混んでいたが、富良野到着のころは右の画像の通り
やっぱりJR北海道の経営は難しそう・・・。もちろん車窓は真っ暗でなにも観光はできず・・・

富良野到着は17:41.真っ暗・・・・ここでは5分乗り換えで根室本線の列車に乗る

やってきたのはキハ40型の1両編成。富良野からの乗客はたったの5名。ガラガラ・・・
でも、車内には国鉄を思わせるレトロムード満点!北海道特有の2重窓や青いボックスシート。そして

扇風機ならぬクールファンが設置されていた。もちろん冷房はなし。いらないもんね〜
滝川までの所要時間は約1時間。滝川には18:57着。ここからはスーパーカムイ40号で札幌に戻る

スーパーカムイ40号は最新鋭の789系1000番台特急電車。しかし車内はガラガラ・・・・う〜ん、やっぱり経営厳しいよね・・・
札幌には19:50着。これから「はまなす」が札幌駅に入線する21:38までは暇な時間。お土産を買ったり
北海道限定の旅のお供を買ったりして時間をつぶす

10月31日復路:札幌22:00はまなす〜11月1日青森5:39:新青森7:43はやぶさ10号〜大宮10:38
さて、いよいよ今回の旅のメインイベント!「日本最後の」定期急行にして、「日本最後の」ブルートレイン「はまなす」の、「日本最後の」開放式B寝台車の旅が始まる。
入線時刻は21:38ながら、21時過ぎごろからホームには撮り鉄の姿が・・・
入線直前にはこんな感じ
でもこの人たち、マナーの悪さには閉口する。とにかく「我先に」「べスポジから動かない」みたいで全然譲り合い精神なし

そんな中でDD51型ディーゼル機関車の牽引された「はまなす」が入線!
このディーゼル機関車も「はまなす」「カシオペア」廃止と共に引退してしまうのだろうか?
さて、この入線を出迎えたので自分の寝台へと行ってみる

今回は2号車オハネ25型の上段寝台。客車2段寝台の上段に乗るのは初めてかもしれない。
前回の「はまなす」ではカーペットカーに乗ったし、「北斗星」でも下段だったし。
しかも今回のオハネ25型は0番台。寝台に自動昇降装置の名残がある

そしてシーツを敷いて寝台セットした状態と、着替えて寝そべってみた状態
下段よりは狭いものの通路上に物置スペースもあるしなかなか快適。昭和48年製なのに現代に通用してしまうのは当時の設計の優秀さが光る。

でもやっぱり客車の老朽化は相当なもの。40年選手だもんね〜
でも、動き出してみると電車でもなくディーゼル発電機も積んでいない室内の静けさはやはり客車ならでは。
寝台=客車と言う設計方針は間違えではなかったのが良くわかる。横揺れもあまりないしすぐにぐっすり眠ってしまったzzz

気が付いたのは函館到着のころ。いくつものポイント通過でターミナル駅に近づいたのがわかる。函館では約1時間停車&機関車交換があるので外に出てみることにする。

函館では青函トンネルを牽引するED79型への機関車交換がある。これを撮影するために深夜3時に起きだす客も多い
札幌出発時に満席だった自由席も閑散
これだと存続は難しいのかもしれない・・・

函館では「はまなす」を廃止に追いやってしまう北海道新幹線歓迎ムード一色!
「はまなす」は約1時間の停車後、方向転換して再出発!青函トンネルを抜けて青森を目指す。
「ブラッディー」も最後のB寝台を楽しむべく再び撃沈。青函トンネル内ではスーパーロングレールのおかげでジョイント音もなく、快適に眠ることが出来た。やっぱり寝台車はいい・・・

目覚めたのは6時!あたりは明るくなり、通路では朝日を眺める人たちが・・・
「はまなす」は定刻の5:39に終着青森駅に到着

八甲田丸がお出迎え!              ED79型はそそくさと機回しに向かう

残された14系客車が何となくさびしそう。7両編成の中に自由席車2両、指定席車ドリームカー2両、カーペットカー1両、B寝台車2両と言うバラエティ溢れる編成もおそらく見るのはこれが最後。そして「ブルートレイン」に乗るのもこれが最後。
たった8時間の短い旅ながら、最後の「夜汽車」を楽しめたことは幸せだった。

さて、「はまなす」を降りてからそそくさと新青森に移動すれば「はやぶさ8号」に間に合うのだが、そそくさしたくないので「ブラッディ」は「はやぶさ10号」を選択。
しかもグランクラス!
そう、人生初のグランクラスをここで体験しておこうというわけ。指定席特急券との差額は約8000円!その価値はあるのか?
ということで何の魅力も感じない701系電車で新青森に移動
新幹線ホームに行ってみると、
既にその先の新函館北斗までの線路がつながっているのが確認できる
そしてホームには

既にはやぶさ10号が停車中。乗り慣れたE5系ながら、今日は10号車グランクラスに乗車!
では、このへんでグランクラスのすごさをご紹介!
まずはシート

総革張りの電動リクライニングシートが1+2の配列で展開されていて、フルリクライニングさせると右の画像のような感じになる

その操作方法はシート脇のポケットにあるパンフレットで確認できる。フットレストの長さ調整まであるのはびっくりした

左の肘掛には電動リクライニングの操作ボタン、右には収納式の大型テーブルと小型テーブル、そして読書灯が備えられている

備え付けのスリッパは持ち帰りOK       ハットラック式の大型収納庫が頭上にある

そして、グランクラスには専任のアテンダントが乗車している。このアテンダントが乗客に「格の違うサービス」を提供するわけ。そのサービスとは?
このメニューのオーダーは全て無料で提供される
もちろん出入り口でのお出迎え、おしぼりの配布なども行われ、最上級の扱いをされる

ちなみにこれは洋軽食
サンドイッチメインだが、さんまの竜田揚げなどもあってなかなかの美味

おつまみやデザートのケーキなども無料配布される。おつまみ貰ったらビールでしょ?とビールを注文してみると
なんとエビスビールが来た!
「ブラッディー」は仙台までの間に2本も頼んでしまった!でもこれもただ(笑)
ということで、これだけのサービスが得られるのならばグリーン車よりもグランクラスのほうがお得なのでは?と思ってしまう。
今回は新青森から大宮まで乗るのでグランクラスを試してみたのだが、短距離でも「自分へのご褒美」もいいのではないかと思ってしまう

途中盛岡でE6系こまちを併結。この作業もE6系とE5系の作業としては初めて見た!
ということで大宮には10:38着。新青森から3時間を切ってしまう新幹線の速さに驚いてしまう。
でも自分としては「はまなす」の8時間のほうがよっぽど「旅」を感じてしまったのであった。

今回でブルートレインに関する旅行記を書くのは6回目。おそらくこれが最後のブルートレインの旅行記になると思います。
今回乗車した「はまなす」が廃止されてしまうと、土曜日に札幌で観光してから帰るには、日曜日に飛行機に乗るか?特急と新幹線を乗り継いで帰るしかないのです。そして埼玉へ到着する時間は札幌を朝6時に出てもようやく昼前に到着するということになってしまう。
夜行列車は十分に今でも価値があると思うのです。そんな「夜を有効活用する」と言う旅、なくなってほしくありません。

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