Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2019/02/10 21:37更新 

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〜「ブラッディー」の廃線巡り(下河原線・鉄道総研編)!〜

COVID19の第2波が叫ばれる中でちょっとだけ旅行気分という活動を開始した「ブラッディー」
7月11日から始めた廃線巡りを2週連続で実行。それは梅雨の中の晴天に恵まれたと言うだけの理由。
ただ、引きこもってばかりだと歩くこともしないし、健康面でも問題だ!と勝手に理由をつけて、今回は車ではなくて電車を使うこととした。密を避けたいので、行き先はなるべく都心から離れたところ。
んで、考えたのは国鉄中央線下河原支線の廃線跡と、国立の鉄道総研周辺巡り。日曜日の昼間に行けば電車も街も空いているはずだ。
ということで軽く半日で行って帰ってこられる「ブラさんぽ」、早速行ってみることとした。

川越11:20出発〜北府中12:00着〜下河原線散歩

あまり朝早く行っても何なので、のんびりと11時に自宅を出発した「ブラッディー」。まずは武蔵野線の北府中を目指す。
東武東上線で朝霞台まで行き、北朝霞から武蔵野線に乗る。

電車待ちの間に貨物列車が通過。牽引機はEF65の2000番台。このJR貨物更新色もどんどん減っているらしい。
武蔵野線は209系500番台がやってきた。ちなみにこの武蔵野線、開通当時から「中古車のデパート」化しており、今までに投入された新車は205系8両編成5本のみ!やってきたこの209系も京浜東北線〜京葉線からのお下がり(笑)
駅間距離の武蔵野線長い武蔵野線で209系の轟音を聞きながら北府中に到着したのは12時ジャスト
駅の脇にはなんとEF65の535号機が!
この車両、元は東海道ブルートレインを13年間牽引した国鉄電気機関車のエースで、廃車になったと聞いていたがここにいたとは知らなかった!
なぜここにいるかというと
北府中駅の隣は東芝府中だから!
この535号機は東芝府中製造の車両なので、東芝が保管しているというわけ。しかもこの保管されている線路は

東芝府中引込線から合流した、まさに旧国鉄下河原線なのだ!跨線橋から府中本町方面を見ると。ホーム部分が武蔵野線、右側が廃線跡
さて、ここから国鉄下河原線廃線跡を散策する。
旧国鉄下河原支線は、中央線の国分寺から分岐してこの東芝府中横を通り、今の府中本町手前で旅客線と貨物線が分岐。旅客線はそのまま居間の府中本町駅付近へ向かい、東京競馬場へと続いていた。貨物線は京王線の中川原駅方面へ向かい、下河原貨物駅まで続いていた。

北府中で下車した「ブラッディー」は武蔵野線沿いにある東芝構内の遊歩道を南に進む。この遊歩道は東芝の構内にありながら、武蔵野線の営業時間内は解放されていると言う特殊な歩道。
遊歩道の終わり付近にある陸橋の上から南を見ると、武蔵野線脇に下河原線の廃線跡が見える
ここからしばらくは線路脇に道がないので日銀前の方へ迂回して、K’s電気付近で再び下河原支線跡に戻ることができる。

左がK’s電気前の道から北府中方面を見た感じ。右はK’s電気横に残っている廃線跡の遊歩道
ここからは下河原貨物駅跡までずっと遊歩道が続いているので、ちょっと散歩するには良いかも!

歩き始めてすぐ現れるのが「下河原線広場公園」公園内にはホームに似たモニュメントもある。歩道には線路が一部埋め込まれていてなかなか良い感じ

下河原線は貨物輸送が昭和51年まで行われていたので、武蔵野線開業後も貨物線は長いこと生き残っていた。

公園を抜けてさらに南下すると大きな道路にぶち当たり、そこから先は「下河原緑道」という遊歩道が整備されている。
ちょっと見ただけではこれが廃線跡だとは思えないくらい近代的に整備されている。
でも、あちこちにこんな感じの説明書きがある
JR南武線の上を越えたところ。向こうに分倍河原駅が見える
今や完全な住宅街なので、ここが廃線跡には見えない
この分岐は・・・鉄道の分岐っぽいぞ!
と思ったら、本当にそうだった。左に分岐して行く道はそのまま府中本町駅に向かっている。これが旧旅客線。まっすぐ右に行くのは下河原貨物駅に向かう貨物線の跡。今日は貨物線の方へ行く。

中央高速の下をくぐると左側にサントリーの倉庫が広がる。松任谷由実の歌に出てくるあの工場ね!廃線跡はこの辺から緩やかに右にカーブしていく。
この辺になるといかにも「廃線跡の遊歩道ですよ」って感じになってくる。

到着したのが南町第3公園。この公園の中には八幡神社という神社もあってかなり広い。もしかしてこれが下河原駅の跡地なのかな?
ちょっと駅っぽい遺構はなかった。周囲は完全な住宅地なので、貨物駅っぽい面影はない。
 

中河原13:00出発〜国立13:30着〜国立周辺散歩

ということで、下河原線全線を歩いた「ブラッディー」は次の目的地である国立へ向かうこととする。
初めは府中本町まで戻って武蔵野線に乗ろうと思ったのだが、この日は暑すぎた!もはや全身汗だくなので、最も近い京王線の中河原駅に向かうこととする。

京王線にたった1駅乗って分倍河原へ。分倍河原から南武線にたった4駅乗って立川へ。立川からたった1駅乗って国立へ。なんて非効率なんだ(笑)
でも、京王線って久しぶりに乗ったなあ。小田急が人身事故で止まったときに、新宿から厚木まで京王線と相模線で行って以来だ。
と言うことで到着した国立駅
今の国立駅は高架化されてこういう駅舎なのだが、実は地平ホーム時代の国立駅には有名な駅舎があった。
それがこの旧国立駅舎!
一度取り壊されることになったのだが、復元を求める声が強くて南口に移築復元されたのだ!

レールを使った支柱や券売窓口も忠実に再現されている。

中も大正・昭和を生き抜いたレトロムード満点!ちなみに地域コミュニティの場として、特産品などの販売コーナーもある
備品のあちこちにレールとかが使われていて面白い!

さて、旧国立駅舎を見学したあとはいよいよ散歩!この国立には鉄道総研があり、国立駅の西側から北へ分岐する鉄道総研の引込線があったのだ。しかし中央線が高架化された際に廃止され、今では鉄道総研なのに鉄道線路はつながっていないという状態になっている。
国立駅北口に出て、中央線の線路沿いに西へ進むと
こんな変な交差点がある
左が中央線の高架。そこから変な感じに斜めに線が引っぱってある。これこそがまさに鉄道総研への引込線跡
この交差点を渡ると

おおっ!線路発見!しかも遊歩道にも線路の模様が!これこそが鉄道総研への引込線跡
この遊歩道は「ポッポみち」として整備されている
廃線直後は駐輪場に使われていたらしいのだが、駅の脇に大規模な駐輪場が整備されて移転したので、遊歩道として整備されたらしい。
ただしこの遊歩道は100mほどで終わってしまい、道路にぶつかったところで終了。

遊歩道が終わった先には道を挟んでマンションが建っている。んで、びっくりするのがこのマンション!なんと裏手に鉄道総研への引込線が通っていたらしいのだ!この非常階段といい、どーゆーこと?
このマンションを迂回して裏側に出ると

柵の向こうは鉄道総研の敷地!まさに引込線の跡がそのまま残っていた。
これで廃線跡散策は終わりなのだが、せっかくなので鉄道総研周囲をぐるりと回ってみることにした。
敷地の外から見えたのがこの車両
なんだか新幹線300系っぽい感じだなあ。ぽつんと1両あったが、何かの試験車かな?
鉄道総研らしい変電所!
車庫なども見えることは見えるのだが、生け垣があって撮影してもなんだかわからない写真になっちゃう。
唯一の収穫はこれ
裏手の留置線にいた2両の通勤電車
左はJR東日本のE231系みたいな断面の4扉車だが帯の色がパープル。右は面白い卵型断面の通勤電車。
おそらく車体の軽量化研究のための車両と思われるが・・・右の車両はアルミっぽいな。

これはおそらく「ガイドウェイ」と呼ばれる新交通システムの実験線と実験車
これはかつて鉄道総研周囲に存在したエンドレス周回試験線の跡
この周回線もここで途切れているが、かつては国立駅の方まで続いていた。

ということで鉄道総研の正門はこちら!要は裏側から回ってきた訳ね。その鉄道総研の真ん前には「ひかりプラザ」という地域のコミュニティ会館がある。そのひかりプラザにはなんと新幹線951型試験車が保存されているのだ。

この951型試験車は山陽新幹線で時速250km営業運転をするための試験車として2両だけ作られた貴重な車両。なんと運転席にも入ることができる

この車両が記録した286km/hの銘板なども車内に展示されている。右は鉄道総研で風洞実験に使われた木型クレイモデル

ほかにも座席の一部が残されていたり、Nゲージのジオラマが展示されている。が・・・Nゲージの方は放置状態で多分ほとんど走らせていない・・・
個人的にめちゃ興味があったのがこれ!
コロナの影響で閲覧禁止になっていたが、この雑誌類はめちゃめちゃ貴重なものばかりだぞ〜
さて、この新幹線の隣にあるのが「ひかりプラザ」。ちなみにこの場所は「光町」というのだが、鉄道総研があることで新幹線「ひかり」号から名付けられた地名なんだとか。

もちろん館内には鉄道に関する資料館がある。HOゲージのジオラマもあるが、こちらもほとんど走らせていないと思われる残念な感じ・・・・

もちろん鉄道総研の紹介や、新幹線開発の歴史、リニア開発の歴史などの資料展示もある

ということで時刻は14時半。ちょうど1時間の散歩をして国立駅に戻り、遅い昼食を取って川越へと帰宅したのであった。
しっかし暑い中でマスクしていると苦しい!よってマスクは外してタオルを常に片手に持って歩く散歩であった!

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