Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2018/02/18 15:32更新 

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〜[ブラッディー]の青春18きっぷの旅(北陸編)〜
 

2009年正月、[ブラッディー]は青春18きっぷでの北陸旅行を計画。但し・・・今回の目的は[観光]ではなく[乗り鉄]!!
2009年の3月ダイヤ改正で夜行の定期快速列車が全廃され、ついに定期夜行列車は特急、急行だけになってしまうというのが一つの引き金。今回は[ムーンライトえちご][ムーンライトながら]の2本の夜行快速に乗ることが目的。
また、JR西日本の北陸本線は古い国鉄時代の車両の宝庫で、既にJR東日本やJR九州では全廃されてしまった電車が現役で活躍しているので、それに乗っておこうと言うのがもう一つの目的。
3つ目の目的は「ケータイ国取り合戦]。[ブラッディー]は年末から携帯電話のGPS機能を利用した、日本全国足跡合戦にはまっていて、これの領土を広げようと考えたのだ。
元旦の夜に出発してから3日の朝に帰宅するまでの37時間電車にほぼ乗りっぱなしと言う強行軍!
残念ながら[ムーンライトながら]は指定席が満席で、代わりに[ムーンライトながら92号]という臨時列車を使うことになったのだが、当初の目的である[乗りっぱなし旅]は充分に堪能できた。
千葉、東京、神奈川、埼玉、群馬、新潟、富山、石川、福井、滋賀、京都、大阪、兵庫、岐阜、愛知、静岡という16都府県を制覇した
この[乗り鉄]旅をレポートしてみよう

1月1日(木)南船橋〜逗子〜川崎〜立川〜新宿〜新潟(夜行快速ムーンライトえちご)
12月30日から船橋の実家に帰っていた[ブラッディー]は17:55発の武蔵野線でいよいよ南船橋駅を出発!
夜行快速[ムーンライトえちご]は新宿発23:10なのだが、その前に「ケータイ国取り]で未制覇の両国、鎌倉、溝ノ口、多摩を回ろうという魂胆。
まずは南船橋ー西船橋ー市川と武蔵野線、総武線を乗り継いで逗子へ向かう。市川からは もちろん、総武快速線ー横須賀線のグリーン車を利用。

総武快速、横須賀線のE217系電車       帯の色が色あせてボロボロ・・・・
グリーン車は当然ガラガラ!
この列車に乗れば、両国(墨田区)と鎌倉を制覇できる。約1時間の小旅行と言ったところ。
本当は鎌倉で折り返してきてもいいのだが、この日は元旦!もちろん鶴岡八幡宮の参拝客で鎌倉はごった返していたので、一つ先の逗子で折り返してくる。
川崎から南武線に入って溝の口を通過したいので、帰りは戸塚駅で東海道線に乗り換えて川崎へ。川崎から南武線で延々立川へ。立川から中央快速線で新宿へ向かう。当初の目的である[国取り]も順調!新宿着は22:30頃。
ここで夜食(サンドイッチ)を購入して[ムーンライトえちご]を待つ。

そして22:50頃に[ムーンライトえちご]が到着。全車指定席のこの列車なのだが、この日は満席だそうな。
繁忙期と言うこともあるだろうが、座席の夜行快速で満席と言うのは立派な営業成績だと思うのだが・・・。さらに女性客が多いのも特徴。新潟寄りの先頭車は女性専用車両だったりする。なんで廃止しちゃうのかな?

これが[ムーンライトえちご]用の485系1000番台交直両用特急型電車。JR東日本上沼垂運転区の6両編成で、JR東日本の485系ではたった18両の国鉄特急色車両が使われる。
この485系1000番台はもともと昭和50年代に東北線の特急[はつかり]「つばさ」用として作られた特急電車。既に30年選手!ただ、シートも交換されているし、防音の車体構造は今でも優秀な設計だと思う。座席指定料金510円だけで乗れるのはバーゲン!

ちゃんと行き先表示も専用のもの         6号車はレディースカー

[ムーンライトえちご]は新宿を定刻の23:10に出発。池袋、大宮と停車しながら新潟を目指す。見慣れた景色の地域なので[ブラッディー]もうとうとzzz・・・・
高崎には0:45頃に到着。ここでなんと28分間も停車する!!後から来る上越線の急行[能登]に追い越されるのと、後ろから来る普通列車からの乗り換え客を待つのだ。
[ブラッディー]はここでホームに出て一服。このために喫煙所に近い5号車の指定席を押さえておいたのだ。同じことを考えるお客さんも多く、ホームにはたくさんの人が出てくる。

1:00頃、金沢行きの夜行急行[能登]がホーム反対側に到着。こちらはかなりガラガラだった。半車分あるミニロビーでは横になっている人も・・・。
この車両はJR西日本金沢運転所の489系特急型電車の9両編成。先頭車は[ボンネット型]と言われる形で、この形の先頭車は既に日本に6両しか存在しない。

急行[能登]を先行させた[ムーンライトえちご]は定刻1:13に高崎を出発!ここから長岡までノンストップ! ほとんどの乗客が就寝している。[ブラッディー]は高崎までの間で妙に寝てしまったので、逆に目が冴えてしまった!
結局、水上付近から深くなってくる雪を見ながらほとんど寝ずに3:39に長岡に到着。ここから車掌さんのアナウンスが再開される
[おはようございます。日付けは1月2日金曜日です。只今の時刻は・・・・]
という夜行列車独特のアナウンスが旅情を誘う。
長岡の雪はたいしたことなかった・・・ちょっとビックリ!
長岡では16分停車するので、ここでまた一服!意外と気温が高く、そんなに寒さを感じなかった。
[ムーンライトえちご]は長岡を出ると新潟県内の主要駅でお客さんを降ろしてゆく。東三条駅を出たあたりで、減光されていた室内照明も明るくなり、4:51の定刻に終着駅の新潟に到着!

1月2日(月)新潟〜吉田(120M越後線吉田行き)〜 柏崎(122M越後線柏崎行き)〜直江津(1324M信越本線直江津行き)
新潟から金沢方面に行くためには2種類の方法がある。一つは長岡まで戻る信越本線ルート。もう一つは越後線と言う海沿いのローカル線。
もと来た道を戻っても仕方ないので、越後線を使って西を目指すことにした[ブラッディー]は越後線の吉田行きに乗り込む。長岡で一服していたので、特にタバコを 吸いたいとも思わなかった。

越後線の115系電車。もともと上越線などで活躍していた電車をローカル専用に2両編成にした電車。外装は越後線専用色に塗り替えられ、室内はシート地が張り替えられているが、昔ながらのボックスシートでサスペンションもコイルバネ。座り心地、乗り心地ともに・・・・あまり良くない。
車内の乗客はほとんどが[ムーンライトえちご]からの乗り換え客。

吉田には5:53着。すぐさま向かいのホームに停車中の5:56発柏崎行きに乗り換える。なんだか慌しい・・・

乗り換えた電車も115系。但し、こちらは1000番台と言う比較的新しい車両。シートピッチが若干広いのだが、モケットも張り替えられていない。外装だけは[第2次新潟色]という専用塗装なれど・・・・・乗り心地も座り心地も悪い。
7:00頃に夜が明ける
天気予報では雪or雨だったのだが、なんだか青空も見える!
そして7:08、柏崎に到着する。
柏崎といえば、新潟県中越沖地震での被害が甚大だったところ。駅の周辺ではその傷跡は判らなかった。但し・・・・・寒い!とにかく寒い!気温はもちろん氷点下。乗り換え時間の17分間が地獄だった・・・・。

やっと来た・・・・のはまたまた115系1000番台。今度は[第3次新潟色]という色。なんだか新潟地区はいろいろな色が混在している感じ。室内はシートが交換されているのだが、ピッチが変わっているわけではなく、乗り心地は相変わらず・・・・

但し・・・ここから直江津までの車窓は今回の旅行のハイライト!信越本線の鯨波〜柿崎間は日本海と併走する有名な区間なのだ!

鯨波〜青海川間にて。日本海の荒波が線路際まで打ち寄せる。実に雄大な光景!息を呑むとはまさにこのこと!
[悲しみ、本線、日本か〜〜〜いい〜〜〜〜]
歌いだしそうだ(爆)
青海川駅にて
この駅は新潟県中越沖地震の際に、土砂崩れで駅全体が崩壊してしまった駅なのだが、ホームも駅舎も最建築されて復興していた。日本海に一番近い駅、立派に復活してよかった〜

こちらは米山駅構内。実は[ブラッディー]の乗った1342Mがこの駅を出発するときに、高波がこの駅を襲ったのだ!まさに目の前で下り線の線路が冠水!この影響で下り列車は直江津ー柏崎間がこの後不通になってしまう・・・・
上り線がストップしなくて良かった〜〜
海側だけでなく、山側も絶景が続く!
直江津到着直前に見えた電車
なんと!京浜東北線の電車がこんなところにいた!新型電車に置き換えられた[雨漏り電車]209系だが、どうやら改装工事をして地方に回すらしい。疎開中とか・・・・。
日本海を堪能した1342Mは8:07直江津に到着!

直江津〜富山(538M北陸本線富山行き) 〜金沢(426M北陸本線金沢行き)〜小松(340M北陸本線小松行き)
直江津まではJR東日本管内、直江津からはJR西日本管内となる。
ここから電車がガラッと変わる!但し乗り換え時間は5分しかない!直江津の天気はなんと雹!!ホームにいても雹が吹き込んできて痛い痛い!
慌てて北陸本線のホームへと移動。待っていたのはこの電車!

はっきり言って顔はゲテモノ!のJR西日本419系交直両用近郊型電車。屋根がやたら高いのがわかるだろうか?

ボックスシートもやたらシートピッチが広い!荷棚の上にも変なラックがついている。
実は・・・・この電車、もともとは大阪と九州を結んでいた583系交直両用特急型寝台電車なのだ。新幹線の延伸により、寝台電車583系はその用途が減ってしまい、車歴が浅いので廃車にするわけにも行かず、財政難の国鉄が苦肉の策として地方ローカル専用の電車に改造することとなって改造で生まれた電車なのだ。
よってボックスシートながらシートピッチは特急電車並みに広く、荷棚の上にはもともと上段、中段寝台として使うラックがそのまま鎮座し、先頭車が不足しているので中間車を食パンを切ったような運転台増設によって先頭者化したのである。
さらに特急用の高速歯車では加速と減速に問題があるので、歯車を廃車になった通勤電車101系から流用。まさに現代の[エコブーム]を地で行くような当時の施策だったといえよう。
見てくれはつぎはぎだらけのゲテモノなれど、もともとは特急型電車なので、乗り心地や座り心地は最高![ブラッディー]の今回の「乗り鉄」旅の一番の目的でもあったのである。

と長くなったが、念願の電車に乗れたことで大満足の[ブラッディー」を乗せた538Mは8:12に出発!
再び日本海に併走しながら西へと向かう。

雹交じりの天候ゆえ、日本海も荒れまくり!   でもその荒れた日本海がまた旅情を誘う
日本海の景色、419系電車の乗り心地、睡眠不足が重なって、[ブラッディー]はうとうと・・・・危うく「ケータイ国取り]を忘れて眠ってしまうところだったzzz
そして10:03定刻に富山に到着!

次の出発は10:19。この後もそうなのだが、北陸本線の乗り継ぎは非常にスムーズ。急がせることもなく、時間が余るという事もない。お客さんのことを良く考えているように思う。
この16分間を利用して、[ブラッディー]は一つ目的を果たす。それは・・・・
「ますのすし」購入!お値段1300円!
[ブラッディー]はこの「ますのすし」が大好物。今回の旅行では必ずこれを食べようと思っていたのだ。乗り換え時間が16分あったから買いにいけたようなもの。無事に買い物も出来たので、富山駅構内を散策してみる!
これって100円罰金でしょ〜

越後湯沢発の特急「はくたか」681系電車    元急行型電車の475系
そしてこれが金沢行き426M
電車は413系交直両用近郊型電車。この電車は国鉄末期に余剰となった交直流急行型電車471系、473系の制御機器やクーラーを使って車体を新造した電車。地方向けに2扉となった近郊型電車だったのだが、車体新造費が高くついて結局少数派で終わってしまった悲運の電車。
富山ー金沢間はかなり乗客も多く、かなり混雑していたので車内の画像はなし。[ブラッディー]はここからランチタイム。電車の中で[ますのすし]を頂くこととする

外箱を空けると昔ながらの竹で押さえた器が現れ、それを開けると・・・・う〜〜ん、鱒の寿司が現れる!
これを同梱してあるプラスチックのナイフで一口サイズに切って食べるのだ!一人分としてはちょっと多すぎるが、結局空けてから20分ほどで平らげてしまった!
このあたりは一面雪!雪国だ〜〜!
金沢着は11:16.[ますのすし]のおかげで時間が経つのをすっかり忘れてしまった1時間であった。

金沢駅からは11:29発の小松行きに乗っても、12:13発の福井行きに乗っても結局同じなのだが、今回は[乗り鉄]ということでなるべくたくさんの種類の電車に乗ろうということで、小松行きに乗ることとした。
昔訪れたときの金沢駅は昔ながらの地平駅舎だったのだが、近年改装されたらしく現在は高架の近代的な駅に生まれ変わった。でも[構内全面禁煙]と言うのが・・・・・ふう〜〜

では北陸の交通の要、金沢駅で見た電車を一挙公開

683系2000番台特急しらさぎ           485系特急雷鳥
特急雷鳥の485系は、日本全国でここしか走っていないパノラマ型グリーン車クロ481型2000番台を連結。これも後継車両683系4000番台がデビューしたので、廃車までは秒読み・・・。

小松行き340Mはこの電車が来た!

475系交直両用急行型電車。この電車は昭和30年代に長距離の急行列車用として製造され、北陸本線の急行列車として活躍した電車。国鉄末期に短編成化、一部ロングシート化されて普通列車用に格下げされたもの。車歴40年を越えるツワモノ![ブラッディー]よりも年上なのだ!
室内は元急行列車用なので、シートピッチの広いボックスシートがずらりと並ぶ。窓側のテーブルも健在!往年の急行列車に乗っているような気分が味わえる。
この電車も今回の[乗り鉄]ターゲットだったので嬉しかった!

小松行き340Mは11:29の定刻に出発。小松までは30分ほどの時間。あっという間(でもないんだけど)に到着!
[小松駅ならばタバコ吸うところがあるだろう]と思った[ブラッディー]が馬鹿だった。
小松駅も金沢駅同様、最近立て替えられた高架駅。もちろん全面禁煙・・・・。次の電車まで40分ほどあるので、駅の外に出てタバコでも吸おうと思ったのだが・・・・駅周辺にも喫煙所が全くない!!仕方なく、構内のコーヒーショップで喫煙して一息。
小松製作所って小松に工場があるからなのね・・・・
しっかし、駅前に堂々と工場があるってのが凄い!

では、小松駅で見た電車をここに公開!

683系2000番台特急しらさぎ           681系特急サンダーバード
683系は編成の前後で全く形が違うのが特徴。
特急[サンダーバード]は名前が笑える。[サンダーバード2号]とかって、緑色しているのかな(爆)

どちらも485系特急雷鳥。左は日本に1両しか現存しない正面貫通型先頭車クハ489型600番台。右は現存する一番スタンダードな非貫通型クハ489型700番台。
これら国鉄特急色の485系電車もまもなく消滅する。

小松〜福井(344M北陸本線福井行き)〜武生(236M北陸本線武生行き)〜敦賀(238M北陸本線敦賀行き)
小松からの344M福井行きは再び419系電車がやってきた。福井までの約1時間、419系電車のゆったりした座席に座ってゆくこととなる。

今回は中間電動車モハ418に乗ってみる。右の画像のように屋根の一部が欠き取られているのが特徴。寝台電車時代、室内スペースのためにはなるべく屋根を高くしたいが、パンタグラフ部分はどうしても高く出来ないことから、[部分低屋根]と言われる構造が採用されたのだ。そのイメージもそのまま室内から見ることが出来る。

福井に到着すると、隣には武生行き236Mが待機中。その次の238M敦賀行きに乗っても結局は同じなのだが、止まっていた電車が元急行型の475系電車だったので、迷うことなく武生行きに乗り込む

475系と419系が並ぶ               236Mの室内はガラガラ!ラッキー!
武生まではたった20分の道のり。あっという間に到着。急行型電車の末裔の乗り心地を味わう。
ちなみに・・・・後から気がついたのだが、ここまで乗ってきた電車は5種類。485系、115系、413系、419系、475系。
この電車たちは全て共通して国鉄時代の標準モーターMT54型を使用しているのだ。ちなみにこの後で乗ることになる189系特急型電車も同じモーター!
だから走り出すときの音も、高速走行時の音も全て同じ!国鉄の標準規格のものすごさを感じるのであった。さらに昭和50年代の近郊型、急行型、特急型の全てを制覇したことになった。まさに[乗り鉄]の極み!

武生まで475系の乗り心地を堪能し、ここで30分ほどの小休止。ちなみに・・・・
途中にはこんな駅名もあった・・・美味そう??
北陸の地名には難しいものや面白いものが多くて飽きない。魚津、鯖江、鯨波など魚ににちなんだものが多いのも特徴かな〜

武生で見つけたロータリー&ラッセル車!この手の除雪車両が大きな駅には必ず1台はいる

武生で敦賀までの238Mを待っている間、駅に放送が入る。
「まもなく、寝台特急列車が通過します」
ん?まだ14時台だけど・・・・
なんと、やってきたのはトワイライトエクスプレス!
大阪発札幌行き、日本最長距離を走破する列車である。昼間見たのは初めて!こんな早い時間に札幌へ向けて発車するのね〜

そして14:34.敦賀行き238Mがやってくる。が!

やってきたのはJR西日本最新電車の521系交直流近郊型電車。でもたったの2両編成なので車内は大混雑!
しかも、この辺の人たちは混んでいる電車に乗りなれていないのか、マナーの悪さには閉口モノ。
室内は豪華な転換式クロスシートを備えているのだが、4人分を両親と幼児の合計3名+荷物で占領していたり、優先席4名分を2人で占領している親子連れ、荷物をどっかりと横に置いてクロスシート1列を占領しているオヤジ・・・・・。田舎者め!

でも最新車両らしく、装備は凄く充実している。トイレも大型の身障者対応だし、ワンマン設備も良く考えられて設置されている。中でもJR西日本特有の設備はこれ↓
昨今の車内での時間を防止するためのSOSボタン
社会的問題になっていることに対応するのが早いのはJR西日本のいいところかも。
でもせめてこの乗車率ならば4両編成くらいにはして欲しいものだ・・・・。
豪雪地帯の今庄付近をゆく
今庄ー敦賀間は有名な北陸トンネルを通過する。時間にして約10分、延々続くトンネルは昭和47年に列車火災事故で一躍有名になった場所。いまや電車はあっという間に通過してしまうが、痛ましい火災事故の影響で今日の不燃化対策の車両が作られることとなったのだ。
そして列車は15:05敦賀駅に到着!

敦賀〜姫路(3489M新快速姫路行き)〜米原(3522M新快速長浜行き) 〜大垣(5368F新快速豊橋行き)
敦賀駅は交通の要所。湖西線と北陸本線のジャンクションとして古くから乗換駅であった。近年、大阪近郊区間の拡大によって直流電化区間を敦賀まで延長。敦賀は直流と交流の電化方式のジャンクションにもなったのだ。
ということは・・・・
えらい遠くに新快速ホームがある!
要はここから乗る湖西線電車は直流電車。今まで乗ってきた北陸本線電車は交流なので、駅の構内で直流と交流を切り替えているのだ。だから・・・・

北陸本線のホームはずっと向こうにあるし・・・・ 新快速ホームの目の前には交直切り替えセクションがある
そしてやってきたのは

JR西日本自慢の223系2000番台近郊型電車。室内はずらりと転換式クロスシートが並ぶ。
この電車は最高速130km/h、関西圏の私鉄に対抗するために車内設備も良い。この車両を使った新快速が走るようになってから、JR西日本のシェアが増加したという。
ちなみに、敦賀発姫路行きという約230kmという長距離を走る電車も凄い。ちなみに宇都宮発逗子行きの湘南新宿ラインでも150km程度である。この距離をなんと3時間で走破する新快速は平均時速75km以上!並みの特急列車よりも速いのだ。

さて、15:23定刻に敦賀を発車した新快速は湖西線を京都に向かって走る。
左手には琵琶湖を望む
新快速区間となる近江今津からはとにかく飛ばす!どんどん飛ばす!
かつて[ing]さんが[ものすごく早い新快速って言うのがある]と言っていたが、本当に速い!京都までは1時間半。そして京都ー大阪間はなんと29分!

あっという間に大阪へ               そしてあっという間に姫路へ

姫路からは折り返しの電車にそのまま乗ることとする。もちろんここで一服し、腹も減ってきたのでサンドイッチを買いだし。

乗ってきた電車が新快速長浜行きになる    播但線の103系3500番台 首都圏では103系はもうない

折り返し18:57発、新快速長浜行きは定刻に出発。再び高速で京阪神を駆け抜ける。
明石海峡大橋 なんとか撮影成功!
姫路城の写真を撮ることができなかったのが残念・・・・。
この辺で[ブラッディー]もさすがに眠くなってきたので一眠りすることとするzzz

気がついたら京都をすぎたあたり。この電車で長浜まで行ってしまうと大垣からの夜行快速[ムーンライトながら92号]には間に合わないので、米原で降りる。米原到着は21:23.
ホーム反対側には23:24発の新快速浜松行きが待機中だったのだが、ここで慌てて乗り継いでも大垣で待つばかりなので、1本やり過ごすことに。
待っている間に281系関空特急はるかがやってきた
そして21:54発の新快速豊橋行きが到着。

JR東海313系近郊型電車。このたびで初のJR東海の電車。室内はJR西日本の223系にそっくり。転換クロスシートが並ぶ室内は通勤に使用される電車とは思えない。
関西圏の電車は私鉄との競争が激化しているので、内装なども凝っている

新快速は1分遅れて米原を出発!途中、有名な関が原を通過。でも真っ暗なので伊吹山も見えないし合戦場も見えない。実につまらない・・・・
大垣には22:25着。ここで、今回の旅の最後の長距離列車、[ムーンライトながら92号]を待つ。

待っている間に見た電車をここに公開
JR東海117系電車
この電車は国鉄時代に名鉄特急への対抗として、当時大阪地区新快速で使用されていた117系を中京圏にも導入したもので、既に導入後30年近くが経過している。この車両も3月までには置き換えられるという発表があり、あと数ヶ月の命・・・。
ビックリしたのはこれ・・・
これは隣接している養老鉄道大垣駅に入ってきた電車。なんと電飾しているのだ!こんな電車始めてみた!

大垣〜東京(快速ムーンライトながら92号東京行き)
大垣駅で待つこと30分。23:01発[ムーンライトながら92号]が発車7分前に到着。慌しくお客さんが乗り込む。

これが[ムーンライトながら92号]。JR東日本田町車両センター所属の189系特急型電車10両編成。
もともとは碓氷峠を越える特急「あさま」に使用されていた車両で、昭和50年代から活躍している老兵。JRになってから改装工事を受けた車両も受けていない車両もあり、要はほとんど寄せ集めの10両!
[ブラッディー]は2号車に乗ったのだが、この車両は新造当時のリクライニングシートを装備。フリーストップではないのだが、人間工学的に考えられたリクライニング角度や、座面スライド機構などはなかなかのもの。
ちゃんと行き先表示も用意されている
ちなみにこの92号は臨時列車。年末年始や夏休みなどに増発される列車であり、通常は走っていない。この189系も通常は団体臨時列車などに使われているらしい。
毎日運転している[ムーンライトながら]はJR東海の373系特急型電車を使用。こちらも2009年3月のダイヤ改正では臨時列車に格下げされてしまう予定。

定刻に発車した[ムーンライトながら92号]は、大垣を出ると一般の快速列車のようにこまめに止まる。名古屋では10分間と言う長い停車時間。充分にタバコを吸う時間あり。
名古屋を出ると、ようやく長距離快速らしく停車駅が少なくなる。この辺で[ブラッディー]は撃沈zzz
気がついたのは静岡。時刻は2:30頃。なんと[ムーンライトながら92号]はここで30分以上停車する。この間に後続の定期列車[ムーンライドながら]を先行させるのだ。

長い停車時間を利用して、ちょっと変わったアングルで写真を撮ってみた。昔の[旅行]を演出!?
コーヒーが美味い!
再び出発した[ムーンライトながら92号]は、沼津、熱海、小田原、横浜、品川と停車。東京駅には5:20着。
反対側には[ムーンライトながら]で上京した373系電車がいた

この後[ブラッディー]は京浜東北線ー埼京線と乗り継いで6:45川越着。
元旦に出発した[青春18きっぷ]の旅は36時間50分で終了!

結局、今回の旅でかかった費用は
電車賃=[青春18きっぷ]の3日分6900円、横須賀線グリーン車代750円、ムーンライトえちご、ムーンライトながら92号指定席券510円×2=8670円
食費=ますのすし1300円、ペットボトル飲料5本で750円、サンドイッチ等1400円、コーヒー代など500円=3950円
合計でたったの12620円!!

今回利用した車両たちに乗れるのもあとわずか!興味ある人はすぐ行動しないとまずいですぞ〜
特に夜行快速は廃止が決まっているので、即行動!あるのみ!

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