Bloody's Tea Room
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2018/02/18 15:32更新 

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〜「ブラッディー」の青春18きっぷの旅(伊豆編)!〜

2012年冬シーズンの青春18きっぷの旅は、「harry」さんとの米沢往復で4日分を使ったものの、残り1日分を使わずに期限である1月10日が迫ってきてしまった。もったいないのでこれを使って小旅行しようと考えた「ブラッディー」、思いついた行先は伊豆。
東京発7:24の普通伊東行きの電車は特急踊り子号の車両を使った豪華普通列車なのだが、これが2013年3月のダイヤ改正でなくなってしまうという噂を聞き、これにぜひ乗っておこうと考えたわけ。さらに2006年に「harry」さんと行ったことのある大川温泉の立ち寄り露天風呂「磯の湯」の光景を思い出し、目的地は伊豆に決定したのだった。


東京発7:24の電車に乗ろうとすると、川越を6時には出発しなければならない。「ブラッディー」は青春18きっぷを使うので東武東上線は使えない。さらに7:24発の電車には絶対に座りたい!早めに到着して並んでいる必要がある。そこで川越発5:48の埼京線通勤快速で赤羽まで行き、京浜東北線に乗り換えて東京駅を目指すことにする。
ちなみに・・・びっくりしたのは川越出発時点で既に立っているお客さんがいること!日本人って活動時間早いんだと改めて実感!京浜東北線に乗るころにはすでに普通の通勤電車化していて、車内はかなり混雑していた。まだ7時前だよ・・・
さて、目的の7:24発伊東行きは7番線から発車する。一般的に使われているE231系やE233系は4ドア車なので、駅の案内も特別なものが用意されている

昔ながらの軒下札                 「2ドア」の表示が赤になっている
この列車、かなり有名なので先発の電車を見送ってこれを待つお客さんも多い。「ブラッディー」は7時ジャストにホームに行ったのだが、既に各ドアに4名ほどのお客さんが並んでいた。そして7:14にいよいよ入線

来た!「普通」って表示を付けた185系電車! 「伊東」の行先表示だけ!「特急」じゃないから
この7:24発の伊東行きは12両編成で、前7両が伊東行き、後ろ5両が途中の熱海止まりになっている。
「ブラッディー」はもちろん伊東まで行くので、前7両に乗る。グリーン車に乗ることも考えたのだが、今では貴重となったこの電車のMT54型モーター音を楽しむために電動車である2両目のモハ184-232の海側窓際に陣取った。
この185系電車は昭和56年にそれまで急行電車に使われていた153系の老朽置き換えのためにデビューした。特急使用と通勤使用を両立させるために、ドアは広くて片側2か所、車内は転換式クロスシートを採用。既にリクライニングシート主流の中で、特急としては「陳腐な」内装が話題になった。その後リニューアルして座席はリクライニングシートになり、一応特急としての設備は揃えられた。
でも、国鉄時代の面影が各所にぷんぷんしている。

なんと!窓が開く!                 表記類も国鉄〜って感じ
座席はリクライニングするが、角度は浅い
間違いなくE231系グリーン車のほうが居心地はいい(笑)でも、この車両が普通列車に使われているとなれば、これはお得というもの。しかも枕カバーもちゃんと装着されている!
従って
下り列車なのにかなり混雑している
東京駅を出発するときには通路にもかなりの乗客が立っている状態。しかも川崎や横浜など近くの駅で降りる人もいるから大変!各駅では通路から一度みんな外に出て、もう一度乗り込むという光景が展開される。こりゃ・・・通勤に使うこと自体無理だわ。
それでもお客さんは慣れたもので、車内アナウンスも「スムーズな乗り降りにご協力ありがとうございました」と放送。
そう言えば車内放送も最近の自動放送ではなくて車掌さんが自分でアナウンスするタイプ。
「特急の車両を使っていますが、この列車は普通列車です。普通乗車券、定期券のみでご利用になれます」
と繰り返し案内していた。3月の改正からは全部E231系とE233系に統一されるので、車掌さんのアナウンスも聞き納め!
さすがに小田原を過ぎると車内も空いてきて、空席が目立つようになる。

この日の天気はもちろん晴れ!二宮あたりから車窓に見えてくる相模湾がきれい!
途中の根府川という駅では6分ほど停車する。実はこの列車、臨時特急踊り子103号が運転される際には根府川駅で追い越されるのだ。この日踊り子103号は運転されていなかったので、いわゆる「カラ退避」!

根府川駅でカラ退避中              根府川駅から真鶴方面を見る
根府川駅の真鶴方面側には大きな鉄橋がある。これが有名な根府川鉄橋で、昔はブルートレインの有名撮影地だった。鉄橋に15両のフル編成がすっぽりと納まるので相模湾をバックに雄大な写真が撮れるのだ。
ちなみに右の画像の右の線路にスーパーロングレールの継ぎ目が見える。レールを斜めに継ぎ足すという独特の継ぎ目がわかるかな〜。
また、左画像の185系のフロントマスクが、東京駅で撮影した先頭車のフロントマスクと微妙に異なるのがわかるだろうか?この普通列車の前7両は、元々新前橋電車区に配置された耐寒仕様の200番台車なので愛称表示器下の通風孔にカバーがあるのだ。東京駅で撮影したのは後ろ5両の先頭車で、こちらは元々田町電車区に配置された暖地用の0番台車。通風孔カバーがないのだ。
さて、根府川での退避を終えるといよいよ熱海に到着。後ろ5両を切り離す。
伊東線に入ると車内はもはやガラガラ!

網代湾を望む                   国道135号線が寄ってくると伊東は間もなく!
ということで定刻に伊東に到着!ここで一服して次の電車を待つ。その間に到着した普通列車は
特急踊り子102号となって東京へ向かう
この踊り子102号は上り踊り子号の始発列車なのだ。その回送も兼ねての普通列車だったわけ。でも枕カバー換えたのかな?とか変な心配してしまった。

さて、「ブラッディー」はここから伊豆急線で伊豆大川を目指すことになる。行先は大川温泉露天風呂「磯の湯」。次に乗ったのは
伊豆急2100系リゾート21!
かつてSpiritsでも「電車でGo!伊豆」の時にお世話になった電車!カラーリングは昔の伊豆急カラーに変わり、リゾートドルフィンの愛称が付けられている。この電車のすごいのはその内装。なんせ

編成両端には展望室があり・・・         中間客室も海側は窓に向かって座席がある
窓もこんなに大きい!
そしてこの列車のすごいところは、「普通列車」として普通にダイヤ上を走っているというところ!だから通勤客だってこれを使う!
本当は伊豆大川で下りる予定だったのだが、この電車が来たのでどうせなら白田海岸の海岸線を見たいと、乗り越して伊豆稲取まで行くことにした。なんせ伊豆北川では
こんな光景が!
白田海岸では

こんな景色が見られるんだから!
展望室からもこのとおり!
ということで伊豆稲取には10:51着。朝早かったのでここで早めのランチにしようと駅周辺を散策することにする。
稲取駅はこんな感じ
駅前には「江戸城築城石」の幟が立ち並んでいるのでよく読んでみると、ここ稲取の地から江戸城築城の際の石を多く切り出して船で運んだのだそうな。その時の石が駅前に展示されている

石を運び出すための設備!実際に引くこともできるそうだ。右は矢割りと言って石を砕くための手法

これは刻印のある石                こんな感じで印が打ってある

さて、駅前で食事処を探したのだが・・・・ない!いや、あってもやってない!まあ休日主体の温泉街だから当たり前か?

港まで出てぶらぶらしていると・・・・・       海女の足湯というのを発見!
この足湯、近くの料理屋「網元料理徳造丸」というところの所有とのことで、そこの料理屋でランチを頂くことにする。
店の前まで行ってみると、お品書きに「限定!まかない丼」なるものを発見!限定に弱い「ブラッディー」は迷うことなくこれに決定!お値段は1800円と高いが、他のメニューも全体にコース料理ばかりで2000円程度。ならば良いか!しかし・・・出てきた料理にはびっくり!

前菜として3種類出てきた!どれも美味い!  主食のまかない丼!海の幸てんこ盛り!
いくら、桜エビ、シラス、金目の煮つけ(みたいなもの)がご飯よりも大量に盛られていた
ズワイガニの味噌汁まで出てきた!
これで終わりかなと思ったらさらにデザートとして寒天ゼリーまで!店員さんの応対もキビキビしているし、味はもちろん最高!これで1800円ならいいでしょう!腹いっぱい大満足で店を後にする。
駅まで戻って本来の目的地伊豆大川を目指すことにする。次の上り電車は12:06発。電車を待っていると
さっきのリゾートドルフィンが帰ってきた!
行きは最後尾に乗ったので、今度先頭車両に乗ることにした。すると
お!リゾートギャル健在!
リゾート21は日本で最初の女性運転士を導入した車両としても有名なのだ。指さし確認や点呼の模様が展望室内に響いて気持ちいい。
再び白田海岸の景色を展望室から堪能して伊豆大川には12:19着
伊豆大川駅前には足湯があるのでちょっと入ってみる
さて、2006年にも訪問した磯の湯がこの日営業しているか心配だったのだが、駅前に「年中無休」との看板を発見して一安心!伊豆大川駅から急な坂を一気に下って10分ほどで磯の湯の駐車場に到着。前回は伊豆北川から国道を歩いてきたので気づかなかったのだが、駐車場には

ん?こんな方向から?右下って・・・・え?

この階段を下ると・・・・・              おいおい・・・
しかし、この探検隊のようなコースをたどるとそこには

磯の湯が6年前のまま存在していた!       男女別の露天風呂があるだけのシンプルな温泉!
小屋に人がいなかったので、「すみません〜」と声をかけると、奥からおばちゃんが出てきた!その時の会話
「よかった〜、開いてて!」
「よかった〜、開けてて!お客さん、今日初めてだわ!」
つまり・・・「ブラッディー」は1番風呂を頂くことになったらしい!こりゃ最高!なんせ
海はすぐそこ!って言うこのシチュエーション!

これ、風呂の中から撮影!ほとんど外だよ!  隣は漁港になってるし
お湯の加減もなかなか良くて、30分ほどたっぷり入浴!途中でおばちゃんとの会話があったり、カモメが飛んできたりして「大人の休日」満喫!
服を着て外に出ると、おばちゃんが近くをいろいろ案内してくれた。日向ぼっこするのにいい石(おばちゃんの特等席)に座らせてもらったり、台風の時の逸話を聞いたりして楽しい時間を過ごし、磯の湯を後にした。
その後、伊豆大川駅まで今度は心臓破りの急坂を上り、13:31発の電車で帰路に。川越到着は18:00頃であった。

今回の旅で使ったお金は、青春18きっぷ1日分=2300円、伊豆急行の運賃が1150円+400円+880円=2430円、まかない丼が1800円、磯の湯が500円、帰りのグリーン車代が950円。合計で7980円!伊豆急行の運賃が青春18きっぷより高いのが笑えるが、こんな日帰り旅行、いいと思いません?

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