Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2018/02/18 15:32更新 

当ホームページは[Bloody]の完全なる自己満足の世界で成り立っております。
読者の皆さんも喫茶店感覚でお楽しみください

 

〜「ブラッディー」の京都徒然観光案内〜
 

2010年2月24日、「ブラッディー」 は上洛して京都府民になった。住み始めたのは京都市の西、保津峡を越えたところにある亀岡市。京都市民ではないが、亀岡駅からJR山陰本線(嵯峨野線)快速で嵯峨嵐山まで7分、二条まで15分、京都まで20分という近さ!
旅好きの「ブラッディー」にとって京都は世界遺産が「これでもか!」とばかりに立ち並ぶ憧れの街。こりゃ休みを使って見聞しまくるしかないでしょ?
そしてその京都の街をSpiritsメンバーに紹介するしかないでしょ?
ということで、旅行ガイドブックを超えるべく「京都徒然観光案内」を創刊!そして2012年10月に「ブラッディー」が京都を去るまでに訪れた場所を紹介。皆様の旅の案内に活用してくださいませ!


第1章:交通編
京都の街は意外と電車で動きにくい。電車の路線図を見てもらうと分かるのだが、地下鉄はJR京都駅を南北に貫く烏丸線とJR二条駅を東西に貫く東西線しかない。烏丸線は近鉄京都線と乗り入れており奈良方面に向かうには便利。東西線は京阪京津線と乗り入れており、大津方面に行くには便利。
でも東京や大阪のように縦横無尽に地下鉄があるわけではないので市内を電車だけで移動しようとしてもなかなか難しい。
JRが東海道線(京都線)、奈良線、湖西線、山陰本線(嵯峨野線)があるが、いずれも都市間連絡列車なので駅間距離が長くて市内観光には向かない。
私鉄は阪急、京阪、近鉄があるが、繁華街の四条付近に乗り入れているのは地下線の阪急だけ。しかも阪急の四条河原町と京阪の祇園四条駅はすぐそこなのに連絡通路もない。仲が悪いのか?

<京都市営バス>
では京都観光に一番向いているのは何か?それは京都市営バス!
自転車も有効手段ではあるのだが、とにかく車の運転が荒いし、メインストリートの四条通は自転車通行禁止なのだ。
さらに自動車だと駐車場料金がべらぼうに高くてちょっと不向き。(市内中心部だと1時間600円)
安全に早く、手軽に移動できる手段はやはり市バスということになる。
よって最初に「市バス特集」!

京都観光をする際に出発地点となるのはやはりJR京都駅だろう。JR京都駅は烏丸口と八条口があるが、バスのターミナルは烏丸口。JR京都駅は明治時代の鉄道排斥運動の影響で八条に設けられている。京都の街が碁盤の目のようになっていて、御所正面を一条としている平安京の構成は周知のことと思うが、その中でも「八条」と言えばかなり南の位置。よって南口である八条口より南にはあまり世界遺産がないのだ(東寺くらいか?)
前置きが長くなったが、そういうわけで北口である烏丸口からバスに乗ろう!
これが烏丸口の駅ビル
近年新築されたモダンな建築の中にはホテルなどの施設も充実している。ショッピングセンターも併設されており、最近は京都の商業中心地四条河原町よりも集客が多いと聞く。
烏丸口を出ると正面には巨大なバスターミナルがある。とにかくご覧あれ!

駅のプラットホームのように20を越える行き先別のバス停が並ぶ。行き先が分からなければ絶対に乗ることが出来ない!して行き先は・・・
絶対に分からん!
よって、京都観光をする場合は事前に京都の地図を手に入れて、「どこに何があるか?」把握しておいたほうがいい。
んで、行き先を把握している人はまずバスのガイドマップを手に入れることをお勧めする。ガイドマップは駅前の市営バス総合案内所(駅ビルを出てからバス乗り場を正面に見て右)でお姉さんに言えばくれる。

名前は「バスなび」                 開くと縦横無尽な路線図が描かれていて見やすい
この「バスなび」で乗るバスを決めるのだが、あまりにも系統が複雑で最初は分からないかもしれない。一番いいのは、京都駅から直接行き先に向かうことが出来るバスの「系統番号」を見つけること。全てのバス路線は番号で管理されていて、「○○経由○○行きに乗る」という覚え方よりも「○○番のバスに乗って○○停留所で降りる」という覚え方のほうが分かりやすい。
バスの系統番号は「ブラッディー」のリサーチによると一桁番のバスは遠距離系統で、料金が区間によって変わってくるタイプが多い。100番台のバスは観光用の急行バスで、市内各所の観光名所を回ってくれるので有効活用したほうがよい。200番台のバスは循環系統が多く、10分おきに走っている基幹バスなので、頻繁に移動するには便利。残りの系統がいわゆる「市民の足」に使われるような系統でだいたい20分おきに走っている。

バスには
大きく系統番号が表示してあるので間違えない
ちなみにこの緑色の塗装のバスが市バス。他にもバス会社があるので間違えないように!

これが100系統の京都駅発銀閣寺行き。100番台のバスは「洛バス」という愛称があり、100系統は市内東側(三十三間堂、清水寺、祇園、銀閣寺周辺)の観光地を巡るピンク色のバス。101系統が市内西側(二条城、金閣寺周辺)を巡る緑色のバス、102系統が銀閣寺周辺から金閣寺周辺へ向かう黄色のバス。この3つの系統を使うだけでもかなりの観光地が楽しめる。但し土、日は観光客で満員になり、乗り切れない場合もあるので注意!
しかも春と秋の観光シーズンになると、途中の停留所では乗り切れなくて積み残しになる場合もある。よって「通」の観光客はこの洛バスは利用しないとか・・・同じ方向に別系統のバスも走っているのでそちらを上手く利用しよう!

さて、いよいよバスに乗ろう!・・・・まだ早い!
バスの料金について解説しておこう。市バスは基本的に220円の均一料金で乗ることが出来る。市内各所(北西の金閣、北東の銀閣、南西の西大路、南東の伏見付近)にはほとんど220円で行ける。但し、 先述のように一桁番号などのバスは西の嵐山、北西の高雄、北東の修学院方面へ行くので、均一料金では行けない区間があるから注意!
んで、均一料金内だけで動き回るのならば絶対に一日乗車券を購入しておくことを勧めたい。料金は500円でなんと市バスの均一区間料金は一日乗り放題。3回乗れば元が取れちゃう!しかも均一区間外でも追加料金を払えばOK!
これがその一日乗車券
もちろん京都駅バスターミナルでも買えるし、地下鉄の駅や主要バスターミナルでも自動販売機が設置されている。
これが自動販売機
さあ、いよいよバスに乗ってみよう!
京都市営バスは「後ろ乗り、前降り」。均一区間料金のバスは東京都営バスのように「前乗り、後ろ降り」が多いのだが京都は料金後払い。間違えないように!(「ブラッディー」は前から乗ろうとして最前列の席のおばちゃんに教えられました・・・笑)
均一区間だけを走るバスについては何もせずにそのまま後ろのドアから乗ればOK!降りるときに一日乗車券をカード挿入口に入れて出てきたカードを取ってから降りる。
均一区間を越えて走る長距離バスの場合は乗り口に整理券発行機がある。「整理券をお取りください」とアナウンスが流れるので、一日乗車券を整理券発行機横のカード挿入機に入れて乗った場所を記録する必要があるので注意。んで、均一区間で降りるときには普通に一日乗車券を通せばよいし、均一区間を超えてしまった場合は追加料金を現金で払う。

さて、バスの乗り方を把握したところで早速出発する。京都のバスに乗って最初に思ったこと・・・・荒い!
とにかく急加速、急減速なのだ。大通りを走るバスはタクシーよりも最高速を出す!まさにバスのF1!
乗っているお客さんはやはりお年寄りが多いのだが、皆さん慣れているらしく全然動じない。
しかも運転手さんが行うアナウンスはとても親切。お客さんも降りる際に「ありがとうございました」と必ず言う。 中には観光客がバス停で降りた後に「○○へ行くにはバスを降りて後方の交差点を左折してください」と教えてくれたりする運転手さんもいる。「ブラッディー」も東寺通で降りた際にわざわざ運転手さんが車外スピーカーで教えてくれたことがあった。この辺のギャップは新鮮!

運転手さん、やっぱりタイガースファンだったりする
目的地に着いていろいろ観光したら次の目的地に行くわけだが、京都駅バスターミナルのように「行き先別に分かりやすく」というわけには行かない。
例えば「四条大宮」というバス停があるのだが、四条通を西に行くバスのバス停が2箇所あったり、大宮通を南下するバスと停留所が違ったりするのだ。
よって、行き先方向の東西南北をちゃんと把握してからバス停を選ぶことが必要。でもバス停に先ほどの系統番号が書いてあるので間違えてもすぐ分かる。
しかも
系統図が必ず書いてあるし、○○系統のバスが何分後に来るか分かる!
もし、乗るべきバスがすぐに来ないなどの場合や、行きたい目的地のバスは直行ではなくて乗り継ぎなどの場合もある。
その場合は先ほどの「バスなび」を見て行くべき方向のバスに飛び乗ってしまうのも手!一日乗車券を持っているので、何度乗り継いでもいいわけ!バスに乗ってから「バスなび」を見てじっくり決めるのもいい。
ちなみに「ブラッディー」は四条河原町から西大路七条まで行きたかったのだが直行便がなかった。よって四条河原町から飛び乗ったバスで四条大宮まで行き、四条大宮から嵐山行きのバスに乗って西大路四条で降り、西大路四条で乗ったバスで西大路七条まで行った。その間、バスの待ち時間は2回合わせてたったの6分!
それは・・・・
一系統しか走っていなくても15分に1本は走っているから!
ちなみに「ブラッディー」は二条駅で降りて西陣まで歩いた後、堀川今出川〜京都駅〜四条河原町〜四条大宮〜西大路四条〜西大路七条〜西ノ京円町と乗り継いでいろいろショッピングしたのだが全行程で4時間程度だった。
よって京都駅〜金閣寺〜下鴨神社〜銀閣寺〜南禅寺〜円山公園・八坂神社〜清水寺〜東本願寺〜西本願寺〜東寺〜京都駅と回っても朝一番から動けば充分に回れそうな気がする!
というわけで京都観光は京都市営バスを多用して効率的に回ろう!

<嵐電(京福電鉄嵐山線)>
実は京都 には路面電車がある。とは言っても東京都電のような感じの専用線を走る一般の電車のようなものなのだが、多客時以外は1両の単行で走り、三条通西側には路面運転区間もあるれっきとした路面電車。
この電車は京都市の西側、太秦や嵐山、そして金閣寺の周辺エリアを散策するのに便利な区間を走っている。
しかもこの区間は市バスが均一区間から外れるエリアなので大いに活用したい!
路線は2系統で阪急大宮駅前にある四条大宮駅から出発して天龍寺前の嵐山駅まで行くのが嵐山本線。そして嵐山本線途中の帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅から金閣寺に近い北野白梅町まで行くのが北野線。両線の乗り入れはないのでお互いの路線に行く場合は帷子ノ辻で乗り換える必要がある。
料金は全線均一で200円。どこまで乗っても同じ値段なので、効率よく活用するのがいい。
これが北野白梅町駅。注意していないと見過ごすほど小さい
2011年3月まで開業100周年記念で土日祝日は子供はタダ!

こんな情緒豊かな電車が古都の街を走っている。乗るだけでも楽しめる。
運転台はワンマン運転に備えてオープン!
ちなみに四条大宮から嵐山までは30分ほどかかるので、急ぐ人はJR嵯峨野線を利用したほうが速い。
北野線は妙心寺、仁和寺、龍安寺、北野天満宮、金閣寺へ行くには便利な区間を走っている。このエリアに行くにはまず北野白梅町まで行ってしまって、北野天満宮、金閣寺、龍安寺、仁和寺、妙心寺と回り、妙心寺駅から再び電車で帰ってくると効率がいい。
なぜ逆回りはだめかと言うと・・・・金閣寺、龍安寺付近は高台にあるので上るよりは下ったほうが楽だから・・・
また嵐山本線は国宝「弥勒菩薩」のある太秦広隆寺などへのアクセスが便利。嵐山駅も天龍寺や竹林の道、渡月橋に最も近いところに到着する。

こちらが嵐電の路面電車区間。西大路三条から太秦広隆寺までの区間の一部が併用軌道になっているのだ。

クルマから見るとこんな感じ            本当は軌道内を走っちゃいけないらしい・・・汗

第2章:見所編
先に断っておく。京都の街を一日で回ろうという気は起こさないほうがよい!
一応、「ブラッディー」はエリア別に見所を区切ってみたが、一日に回れるのは朝早くから日没まで回っても2エリア程度。この観光案内に乗っていない寺社仏閣も多数あるし、エリア周辺では1時間程度の徒歩移動は覚悟すべし!
逆に余裕を持って歩いて回るくらいの気持ちでないと、京都の侘び寂は感じられないと思ふ・・・。
また、一日1万円くらいのお金は使おうと考えたほうがいい。とにかく入館料が500円だったり、その中の特別公開記念物がさらに500円の拝観料を取ったりしているので、どんどん500円玉が飛んでいくのだ!
スイーツの店やちょっとした茶屋などで休憩するとすぐに1000円、2000円が飛ぶので要注意!

<京都駅周辺、東寺、本願寺エリア>
京都駅のすぐ近く、ほぼ1km圏内でも充分に楽しめる観光名所がある。
京都駅前の京都タワーは有名だが、もちろん世界遺産の街、京都では駅の近くでも国宝や重要文化財が多数!

京都駅前の京都タワー 旅人はまず目にするのがこれ!夜は蝋燭のように光る。
もちろんバスで移動するのも手なのだが、この近辺は歩いてしまったほうがいい。東寺ならば京都駅八条口から10分ほどだし、東本願寺は烏丸口から5分ほど。ブラブラと歩いてみるのが一番!

@東寺(庭園に入るのに500円、宝物館はさらに500円)
平安遷都2年後の796年に京都の鎮護を目的に建立された京都のシンボル。羅城門の東に建てられたので東寺という名がついた。
新幹線からも見える五重塔がシンボルの東寺は京都観光名所の中でも一番人気!烏丸口から市バス205系統で東寺通で降りて5分ほどだが、やはり八条口から歩いて10分なので歩いてしまったほうが早い!
近鉄京都線の東寺駅からは実際にはちょっと距離があるので騙されないよう(笑)!
なんと言っても五重塔が有名だが、境内には金堂、御影堂などの国宝多数!とにかく境内の配置の美しさが魅力

重要文化財の慶賀門 京都駅からはここが便利 これも重要文化財の北大門
門は他にも国道1号線に面した南大門があり、三十三間堂の西門を移築した有名な門なのだが、全景写真を撮りにくいのが難点
境内に入るといきなり素晴らしい景観が広がる。ちなみに慶賀門から入った場合、御影堂、食堂、宝蔵付近は無料で散策できる。

国宝の御影堂 中には不動明王が祭られている 

こちらは食堂                    こちらは毘沙門天

御影堂裏の庭園だけでも素晴らしい      こちらの宝蔵も重要文化財
しかし・・・ここから有料のエリアに入ると・・・
庭園には樹齢120年の不二桜!枝垂桜の銘木!
そして・・・
そうだ、京都、行こう・・・・
もちろん庭園の向こうには素晴らしい容姿を持った五重塔が!この五重塔は新幹線からも見えることで有名。
何度となく京都観光キャンペーンに用いられたこの景観・・・・ため息

金堂ももちろん国宝 現在修復工事中     
講堂ももちろん重要文化財!

A西本願寺(無料)
浄土真宗本願寺派の本山で、親鸞の娘が東山に建立したのが起源と言われている。1591年に豊臣秀吉が現在の場所に寄進したと言う。
京都の中心御池通りに面しており、京都駅烏丸口から10分ほどの距離。もちろん歩いていける。
境内は決して広くないように感じるが、それは建造物がバカでかいから!とにかく建造物の大きさに注目!
北東の角には新撰組が屯所としていた太鼓楼がある。

これが正門 意外と小さいが・・・         中に入って真正面に御影堂!バカでかい!

御影堂と続いている阿弥陀堂           御影堂と阿弥陀堂の中には入れる

廊下を歩くのも風情たっぷり!          国宝の唐門は外から回り込まないと見ることが出来ない

ちなみに唐門の近くにある本願寺幼稚園!の門!ここで育った幼稚園生って・・・・・

北門のほうが正門より豪華?           新撰組の屯所太鼓楼は御池通り沿いにある
番外編!こちらは西本願寺裏手の龍谷大学
この本館は明治時代の建造物で重要文化財になっている。西本願寺に行ったらぜひ立ち寄って欲しい。

A興正寺(無料)
特に有名なお寺ではないのだが、西本願寺に行こうとすると隣にあるのでいやでも目に入る(笑)
でも入ってみるとビックリする!なぜなら西本願寺のミニチュアのような錯覚に陥るから・・・。
なんと言っても境内の作りが完璧に西本願寺のミニチュアなのである。

これが正門 ここをくぐると・・・・         御影堂があって
阿弥陀堂と廊下でつながっている・・・
真言宗のお寺は皆同じような形をしているのだが、ここは隣り合っているので比較してみると本当に面白い

B東本願寺(無料)
真言宗大谷派の本山で境内は広いのだが歩き回れる範囲が限られてしまっているのは残念。
もちろん御影堂と阿弥陀堂が廊下でつながっているのは真言宗の特徴。
京都駅からは烏丸口を出て烏丸通を北上すると500mほどなので充分に歩いていける
正門は御影堂門と言う京都三大門の一つ

超巨大な御影堂 近年修復工事を終えた   現在阿弥陀堂が修復工事中
でも阿弥陀堂内には立ち入り可能

修復工事の建物の中では建造物の構造図や女性の髪で編んだと言われる綱が展示されている

C三十三間堂(600円)
京都駅から700mほどの距離なので歩いてゆくことも可能な位置にある三十三間堂。
バスならば100系統、206系統、208系統で博物館三十三間堂下車
1164年後白河上皇の勅願(天皇命令ね)で平清盛が建立した。本堂内陣の柱間が33あることから三十三間堂と呼ばれている。
一度焼失しているが、1266年に後嵯峨上皇によって再建された。
本堂の長さは木造建築としては日本一の長さがあり、中には1001体の千手観音像をはじめ、風神雷神像を初めとする数々の国宝が安置されている。
堂内は撮影禁止なので国宝を画像に納めることはできないが、全ての顔の表情が違う千手観音は必見!
これが入口 観光地そのもの!

とにかくなが〜〜〜い本堂!

裏へ回ると長さがさらに強調される!      これが本堂正面

この東大門から入ると本堂正面だが、東大門は閉鎖中

境内にある池泉庭園は色とりどりの花でため息の出るように美しさ
鐘楼

なんにもないところに重要文化財看板が・・・・ 実はこの壁が重要文化財なのだ!
豊臣秀頼が建立したと言われる南大門

D京都国立博物館
三十三間堂の真ん前にある国立の博物館。とにかく建物がレトロで最高!
2010年春には長谷川等伯展をやっていたのでものすごい人出だった。
混んでいるところは嫌いなので[ブラッディー]は行ってない・・・

E養源院(500円)
ガイドブックにはあまり乗っていないが知る人ぞ知る名所がこの養源院。三十三間堂の東大門の真ん前、道を挟んで反対側にある。
元々は豊臣秀吉の側室淀君が1594年に父浅井長政の二十一回忌に建立。その後焼失したが、徳川秀忠が1621年に再建。 秀忠の正室で2011年NHK大河ドラマの主役「江」が祀られていることでも有名になった。ちなみに「江」の院名が「養源院」だ。
しかも再建の際に伏見城の遺構を用いて作られたのが現在の本堂になる。徳川と豊臣が同時に祀られているという珍しい寺。
本堂内は撮影禁止なのだが、なんと住職さんがご自身で解説しながら案内してくれる。
本堂の天井には伏見城の廊下に使われていた木材が移築され、家康が上杉景勝討伐に会津へ出兵している間に、伏見城に石田三成が攻め込み、落城した際の鳥居元忠の切腹痕が残る。この天井を[血天井]という。
さらに画家俵屋宗達の名作の襖画が4点もあり、現在の廊下は左甚五郎の作ったうぐいす張り!

養源院の正門                   血天井の看板が目印
これが本堂!住職の説明は分かりやすくていい!

F梅小路蒸気機関車館(400円)
JR嵯峨野線で京都駅から出発して間もなく、東海道線から右に分かれてゆくあたりの左側に古い扇形の機関庫が見える。それが蒸気機関車の殿堂「梅小路蒸気機関車館」。国鉄時代に蒸気機関車が廃止され、各地の蒸気機関車を集めて鉄道遺産にすべく設立された博物館。かつての梅小路機関区をそのまま利用している。なんと19両のSLが展示され、うち7両が動態保存されている。
JR嵯峨野線の丹波口駅から徒歩15分ほどだが、嵯峨野線は20分に1本しか電車がないので、京都駅から205系統か208系統の市バスで「梅小路公園前」で降りると徒歩5分。梅小路公園の中を歩いてゆくと到着する。
入口は旧二条駅の駅舎になっている

扇形機関庫に並べられたSLは壮観!     動態保存機は屋外に展示されていることもある

こんなに動輪の近くに寄れるのはここだけ!  こういう部品類がまたそそる!
動態保存機による体験乗車もある

屋内展示では、かつての東海道線特急列車に使われた実物のヘッドマークや、かつての梅小路機関区のNゲージジオラマもあって楽しい。
全部じっくり見て回っても1時間半ほどで見られるので、寺社仏閣を見て回るのにちょっと飽きたら寄ってみるとよいかも。

G若一神社(無料)
JR西大路駅の近く、西大路通り沿いにおかしな交差点がある。
ここ、西大路八条交差点
西大路通りがいびつに曲がって一本の木を避けるように作られている。実は本当にこの木を避けて道路が作ってあるのだ。
その昔は路面電車もこの木を避けて線路が作られていたというのだからすごい。

この木こそが平清盛のご神木! 清盛の像もある
そしてこの木の真ん前に平家の守護神である若一神社が存在する。清盛像などは後年立てられた新しいものだが、小さな境内には清盛にまつわる設備多数

これが入口 ちょっとわかりにくい         清盛ゆかりのご神水
ガイドブックにはほとんど掲載されていないスポットなので、ぜひ立ち寄って見ては?

<祇園、三条、四条エリア>
京都の地図で言うと右上の部分。JR京都駅からは北東に位置するこのエリアは、昔からの繁華街。四条河原町は商業の中心地で、近くには「木屋町通り」という飲み屋街がある。
ちなみに三条大橋は東海道の終点。江戸日本橋を基点とする東海道は京都三条大橋までなのだ。現在の国道1号線は日本橋を基点に大阪御堂筋まで行っているが、やはり昔は京都が中心だったのだ。

もちろん三条大橋がかかっているのは賀茂川。ほとりには料亭が立ち並び、五山の送り火の際には人で埋め尽くされる。
これが三条大橋 ここから四条河原町まで木屋町通りが続く

木屋町通りには高瀬川が流れる         川沿いの桜並木は見事!散った花びらが高瀬川を流れる
高瀬川沿いには旧土佐藩邸跡地の石碑がある
このエリアに行くには京阪電車の祇園四条駅、阪急電車の河原町駅が便利。JR京都駅からは四条河原町や祇園を経由するバスが多数あるので4、17、205系統では四条河原町、206,100系統では祇園が便利。

@南座
京都の中心街四条河原町にある歌舞伎の名所。東京銀座の歌舞伎座と並んで有名。
四条大橋の東にあり、阪急四条河原町駅、京阪祇園四条駅からすぐ。但し「ブラッディー」は中に入ったことがない!
南座は四条通沿いにある

A八坂神社・円山公園・知恩院(無料)
祇園祭を主催していることで有名な八坂神社。 平安遷都よりも前の656年に建立されたといわれる由緒ある神社で、スサノオノミコトが祭られているらしい。境内には20ほどの社がある。
四条通の東の終点が八坂神社。2007年に97年ぶりに改修された朱色の西楼門が特徴。境内には広大な庭園である円山公園が併設されており、散歩にも最適。
特に円山公園の桜は有名で、「祇園の桜」として知られるしだれ桜がある。春の観光シーズンは最も賑わうところ。

この西楼門が目印                 これが本殿。もちろん重要文化財

こちらは円山公園の庭園!            八坂神社と続いているのでいつの間にか公園になる
奥まで歩くと1.5kmくらいの散歩コースになるので、40分くらいは時間をかけてみたいところ
ちなみに円山公園は千本桜と形容されるような有名な桜の名所。春の桜のシーズンには花見客でぎっしりになる

凄いでしょ!この桜の群れ!           この画像を撮影するのに30分かかりました・・・
こちらは有名な「祇園の桜」というしだれ桜
この桜の前では人の流れが止まってしまうほどの素晴らしさ!

そして円山公園の脇には知恩院がある。こちらは浄土宗の総本山!
東山通り沿いに入口があるが円山公園や三条通からも行ける

これが正門。圧巻の建造物!          これは阿弥陀堂・・・だっけな?

これが本堂・・・じゃなくってこの裏にどでかい本堂がある・・・らしい?右は経堂
ちなみに全て重要文化財・・・・重要じゃない文化財は京都にはないらしい・・・・

Bねねの道、高台寺(600円)
八坂神社の南側裏門から外に出るとすぐに「ねねの道」がある。そして八坂神社の南東側に位置するのが 豊臣秀吉の妻ねねが晩年蟄居していた高台寺。1606年の開山。
境内には千利休ゆかりの茶室や伏見城からの移築建築物もあり、安土桃山時代の歴史を今に伝える重要文化財が多数。 京都髄いつと言われる荘厳な寺は素晴らしいが、実際は火災等で大半を焼失してしまっているのは残念。

ねねの道の佇まい                 
これは方丈前庭。ため息の美しさ

開山堂 庭園が一望できる            臥龍廊は龍のような形の廊下

傘亭は伏見城から移築の千利休設計の茶室  遺芳庵という近世の茶人灰屋紹益作の茶室

C建仁寺(500円)
高台寺から西側へ300mほどの場所に位置する京都最古の禅宗の寺が建仁寺。1202年の開山。
ここには有名な「風神雷神図」模写が展示されるなど、近年いろいろと手を加えられたところもある観光地的な要素もある。
境内は縦横が区切られたかっちりした作りが珍しい。

俵屋宗達作、有名な風神雷神図の複製     双頭龍は2002年 天井に描いてある

方丈の美しさでも有名               至る所に休憩所があり、ちょっと一休みに最適

D祇園周辺
夜の街祇園であるが、実は昼間歩いても結構楽しめる。昔ながらのお茶屋さんと置屋さんが並ぶ街並みは、今にも舞妓さんが現れそう!
建仁寺から四条までの道のりには 花見小路や石塀小路といった粋な道が続き、散歩には最適

ずらりと並ぶ昔ながらの舞妓茶屋         花見小路も昼間はひっそりとしている

大正時代に作られた石塀小道も有名      タイムスリップしたかのよう

E清水寺(300円)
京都といえば知らぬ人はいない有名な観光名所。市バス100系統か206系統で五条坂で下車するのが便利。隣の清水道で降りてもいいのだが、そっちだとちょっと遠回り。高台寺から二年坂、三年坂を通っていっても結構近い。
778年に延鎮上人が境内の音羽の滝を訪れたのが開山の始まりと言われている。後に有名な坂上田村麻呂が本堂を建立した。
東山の高台に建立された境内からは京都の街が一望でき、かの有名な清水の舞台がある。

仁王門 京都最大の仁王像がある        鐘楼
高さ31m 日本最大の三重塔

経堂ではたまに展示会などのイベントもやっている  田村堂

中門である轟門                  朝倉堂は改修中

これが有名な本堂の入口             そして有名な清水の舞台!高い!

舞台からは京都の街が一望できる        なんと釘を一本も使わずに作られていると言う

本堂の中ももちろん拝観出来る          本堂裏には縁結びの神様、地主神社がある

阿弥陀堂                      地蔵堂には100体のお地蔵さんがある

奥の院                        奥の院の先には絶好の撮影ポイントがある!
奥の院までで折り返してしまう人が多いのだが、この先にさらに見所がある。清水寺の本堂は高台にあるので、実はアプローチ路が二つあるのだ!なんと舞台の下を通ることが出来る!

子安塔という標識を見たら登ってみると舞台を正面に見ることができる!
日本10大名水の一つである音羽の滝の音羽霊水
とにかくアップダウンと広い境内でかなり体力消耗するはず!心してかかるべし・・・

F二年坂、三年坂、清水坂
東大路から清水寺に登っていく参道を清水坂という。ここはお土産屋さんの宝庫!ほとんどの京都土産はここで買えると言っても過言ではない!
清水坂から仁王門を臨む
そして清水坂から高台寺に降りてゆく坂が二年坂と三年坂。階段状の急坂が続くが、その両脇には小粋なショップが多く店を構えている。女性とカップルに人気のエリア。
二年坂と三年坂の合流地点をちょっと東大路に下ると、ガイドブックにはほとんど乗っていない名所がある。それは・・・

なんと聖徳太子が建立したと言われている日本最古の五重塔[八坂の塔]
清水寺から高台寺に向かう際には是非立ち寄ってみて欲しい!

G六波羅密寺(境内無料、宝物館600円)
東山通りの清水道バス停を降りて、二年坂方面とは逆に路地を入るとすぐに見えてくるのが六波羅蜜寺。
951年空也上人によって建立された真言宗の寺院だが、どちらかと言うと平家のお寺として有名。六波羅の地に平家が居を構えていたこともあり、平清盛の有名な像もここにある
左の清盛像は教科書で見たことがあるだろう
ちなみに境内はあまり広くない。本堂が敷地のほとんどを占めており、古い寺の典型的な形をしている

正面は閉鎖されていて、正面左の門から入る 本堂は画像に入りきらないほどだが意外と小さい

<銀閣寺エリア>
京都の地図で言うとさらに右上の部分で祇園よりもさらに北東のこのエリアは、室町時代の「東山文化」を伝える建築物が立ち並ぶ。いわゆる「侘び寂」を楽しむには最高のエリア。
京都市中心部最東端の東大路通りよりも東にあるので、均一区間バスで行くには一番遠いエリアということになる。
ここへの最寄り駅は京都市営地下鉄東西線の蹴上駅が最も近いのではあるが、駅から銀閣寺へは約40分の道のりを歩く必要がある。よって市バス100系統で銀閣寺まで行き、哲学の道を歩いて下ってくるのがベスト。ちなみに5,17系統でも銀閣寺道には行けるので上手く活用したい。

@銀閣寺(慈照寺)(500円)
室町幕府の八代将軍足利義政が1482年に建立した別荘。侘び寂を味わう東山文化の象徴的建造物で、没後慈照寺という名前が正式名称になった。祖父義光が建築した金閣寺に劣らない建造物を目指したといわれ、通称「銀閣寺」と呼ばれる。
2010年2月に屋根の葺き替え工事が終了し、現在は美しい姿を見ることが出来る。
庭園に入るとそこは侘び寂

銀沙灘という白砂の庭園と円錐状に盛られた向月台は東山に上る月を待つためのもの
そして銀閣!
書院造と仏堂が融合した見事な建築。
展望所からは銀閣と京都の街が一望できる

A哲学の道
銀閣寺から川沿いに1kmほど続くのが哲学の道。京都大学の哲学者たちがここで物思いにふけったといわれていることから哲学の道と名がついた。明治時代の話なので銀閣寺とは全然関係ないが、整備された小路は散歩に最適。道沿いにはゲンジボタルが出没したり、小粋なカフェや茶屋などがある。
もちろん疏水沿いには桜並木が延々続き、春の観光シーズンにはたくさんの観光客が訪れる。

こんな小路が1kmも続く              哲学っぽい?

ジーンズに染物で模様をつける職人の店!  風情のある公衆電話
ちなみに銀閣寺から哲学の道を通って永観堂まで行く間に安楽寺、霊鑑寺、若大路神社などの寺社仏閣もある

B永観堂(禅林寺)(600円)
平安末期に弘法大師の高弟が開山したといわれているが、1072年永観律師の入寺によって発展した寺。本当は禅林寺なのだが、永観堂と呼ばれるほうが多い。内部には「みかえり阿弥陀」と呼ばれる首を左後方に傾けた阿弥陀如来像がある(撮影禁止)
南禅寺の北側に隣接しているので、京都市営地下鉄蹴上駅から南禅寺を見てから回るのも手。

これが永観堂正門                 境内に江戸時代の浴室がある

やはり方丈があり、各部屋の襖の絵も素晴らしい 臥龍廊は龍のような廊下(高台寺に似てる)

C南禅寺(境内無料 方丈庭園500円、三門内部500円、南禅院300円)
永観堂からすぐ南に位置するのが南禅寺。亀山天皇が建立した離宮が前身で、亀山天皇が法皇になった際に禅林禅寺となった。
ちなみに南禅寺は京都市営地下鉄東西線の蹴上駅からも近いので、こちらから歩いて回るのも手!
ここは建造物が有名。TVドラマに使われているのを見た人も多いのでは?
方丈庭園や南禅院といった有名建造物や三門内部に入るには別料金が必要だが、境内を散策するだけでも充分に楽しめる。

日本三大門の一つである三門。大阪夏の陣の戦没者を弔うために立てられた。お金を払えば内部も見ることが出来る。内部には天井画や仏像があるらしい。
ちなみにここは良く時代劇に使われる。必殺仕事人とかで門の向こうとこっちでやりあうシーンとか覚えている人もいるのでは?

こちらは有名な水路閣。琵琶湖から京都へ水を引くために1890年に作られた水路で、南禅寺を突き抜けて京都市動物園横の琵琶湖疏水へと続いている(右画像)。「どっかでみたことある?」と思う人も多いと思うが、ここは良くTVドラマにも使われているのだ。
「京都殺人案内」とかで最後に犯人が姿を現すところって言えば分かる?

D平安神宮(無料)
南禅寺から西へ400m、北へ500mの位置に平安神宮がある。平安遷都1100年を記念して1895年に建立された比較的新しい神社。 京都三大祭の一つである時代祭では平安神宮が時代行列の終着地となる。
京都市営地下鉄東山駅も近いし、京都駅からは市バス5番系統、洛バス100番系統で京都会館美術館前で降りても便利

ちなみに南禅寺から歩いて平安神宮に向かうと、右手に琵琶湖疏水と京都市動物園を見ながら散歩が出来る。
見えてくるのが

このどでかい鳥居!                鳥居の前には京都美術館がある
そして延々歩くと

ようやく平安神宮の門に到着し・・・       中に入るとだだっ広い庭園が!
平安神宮は世界遺産ではないので、境内に喫煙所もある。ここでちょっと一息したいところ。

とにかく全てがでかい!左の大極殿は平安京大内裏の朝堂院の1/8スケールだとか・・・じゃあ本物はどんなにでかかったんだ?

E京都御苑(無料:但し事前予約必要)
京都と言えば平安時代から江戸時代まで天皇陛下が居住していた1000年の歴史を持つ都。もちろん天皇陛下が住んでいたところが御所!その御所には絶対に行かねばなるまい!
但し、御所内部の拝観は事前にネットで予約をしておく必要がある。これは御苑内にある京都御所、大宮御所の双方とも同じ。
そして御所に行くには地下鉄烏丸線の丸太町駅が便利。駐車場も完備されていて車で行っても平気。但し・・・御所に行くにはそれなりの覚悟が必要だ。なぜならば・・・

なんせめちゃめちゃ広い!↑の画像2枚は御苑内の1/4を占める京都御所の外壁の2辺!この4倍あるんですな・・・
つまり、ここを隅から隅まで見て回ろうとすると、拝観2か所で3時間ほど、周囲の公園を回って1時間半ほど。半日潰れちゃう!
よって「ブラッディー」としては御苑前の烏丸通に面したホテルに宿泊して、朝の散歩がてらうろつくのをお勧めする。もちろん拝観したければその時間に行くしかないのだが、御所内部は春と秋の特別拝観で自由に入れる時もあるし、何度か来てみてもいいのでは?

なんせこんなにだだっ広い砂利道をほぼ独り占めして歩くなんて、他の場所ではまず無理でしょ〜
こちらは有名な蛤御門
江戸末期に尊王攘夷を掲げる長州藩がこの門へ攻撃を仕掛け、薩摩藩が撃退した「禁門の変」の舞台
門の梁にはその時の銃弾の跡が残っている。
こちらは白雲神社
弁財天と言うことで繁栄を願う神様が祀られている。とにかく御所内部は他にも西園寺家旧邸跡など、昔の公家関係の遺跡も多数あるので、ゆっくりと回ってみることをお勧めする

<金閣寺エリア>
京都の地図で言うと左上の部分。JR京都駅からは北西に位置するこのエリアは、北山文化を今に伝える寺社仏閣が立ち並ぶ。
京都市外の西の外れである西大路よりもさらに西に位置するので、市バスの均一区間でも一番遠いエリアになる。
ここに行くにはJR山陰本線(嵯峨野線)の円町駅が最寄なのだが、駅から歩くには厳しい。金閣寺に行くには円町駅から西大路通りに出て西ノ京円町バス停から204、205系統のバスが良い。JR京都駅からは205系統が直行する。
逆に妙心寺は嵯峨野線の花園駅から歩いていくと便利!
さらに龍安寺、仁和寺などへは京福電鉄嵐山線(通称嵐電)の路面電車も便利。嵐電には阪急大宮駅、西院駅から乗換えが出来る。

@金閣寺(鹿苑寺)(400円)
金閣寺は室町幕府三台将軍足利義満が1397年に建立した別荘で、正式には北山鹿苑寺(きたやまろくおんじ)と言う。金色の舎利殿が有名で金閣寺という通称で呼ばれている。
とにかく庭園の中に燦然と輝く金色の舎利殿は豪華絢爛な北山文化を今に伝える貴重な存在で観光客からも一番人気!

ため息の出るような金閣。庭園の水と松が絶妙にマッチしている。裏から見る金閣も素晴らしく、さらに丘の上からも「見返り金閣」と呼ばれる絶景が広がる。

陸舟の松は義光の手植えで帆掛け舟の形をしている 龍門の滝。下の石は鯉を模している
ちなみに多客期には200円で鐘をつくことも出来る!

A龍安寺(500円)
龍安寺は細川勝元が1450年に建立した臨済宗の寺。ここはとにかく鏡容池を中心とした見事な提案が見所。
方丈庭園は15個の石があるのだが、どの方角から見ても一度に全ての石を見ることが出来ない作りになっており、「七・五・三の庭」と言われている。
金閣寺から歩くこと15分。立命館大学を横に見ながら高台に上がった閑静な場所にある。

正門はちょっと小ぶり               境内には桜がたくさん!

鏡容池は広大な境内の中心にある。桜のシーズンは見事な花いかだを見ることが出来る

有名な方丈庭園                  本殿の内部も見ることが出来る

ビルマ戦線の慰霊碑   回遊式庭園「桜苑」の桜は見事!さまざまな種類の桜が楽しめる

B仁和寺(境内無料 シーズンの御室桜見学は500円、御殿500円、霊宝館500円)
宇多天皇が888年に建立した真言宗御室派の総本山。広い境内の中には五重塔や金堂などの有名な建物も多いが、なんと言っても京都で最も遅く開花する遅咲き桜「御室桜」が有名!
4月中旬には境内が桜一色で埋め尽くされる。
京福電鉄北野線の御室仁和寺駅も近いが、龍安寺からも10分ほどで歩ける距離。駐車場が小さいので車で行くのは避けたほうがいい。渋滞の名所になっている

これが仁王門!あまりにもでかくて入りきらない! これが東門。駐車場からはここから入る

仁王門を入ると桜の開花状況が表示されている これが中門。桜を意識したのかピンク色!

素晴らしいスケールで展開する御室桜の大庭園!高さが低いので花見をするのも花の真下!

五重塔と桜の対比が素晴らしい!        金堂には阿弥陀三尊像が祭られている
水掛不動明王は像に水をかけることで悲願成就すると言われている

C妙心寺(法堂と浴室は500円)
花園上皇が1337年に離宮を禅寺に改修したもので臨済宗妙心寺派の総本山。門下の寺が多数あり、塔頭数は46にも上る。
ちなみに近くにあるJRの駅も花園上皇の名前を取って「花園」という名前になっている。
妙心寺境内には様々な僧侶の住まいなども併設されていてとにかく広い仕立物が多い!ここだけで一つの街のよう。

妙心寺の正門                   重要記念物の浴室は拝観料が必要
これも重要記念物の三門

境内・・と言うより街には門下の寺が無数にある この両脇は全部寺!!

妙心寺の中には退蔵院と言う妙心寺内でも最も有名な寺には是非入ったほうがいい。拝観料500円を払う価値はある。だって・・・

こんなに素晴らしい日本庭園と
所蔵されている国宝「瓢鮎図(ひょうねんず)」の模写が見られる
「瓢鮎図」は足利義持の命により如拙の描いた傑作で狩野派山水画の始祖と言われている。

最も大きな建物である法堂の中には・・・・   屋根に注目!
狩野探幽!
そう、これが狩野探幽が8年かけて描いたと言う傑作「雲竜図」これだけでも見る価値あり!

D平野神社
ガイドブックにはなかなか載っていないこの神社。金閣寺から西大路を南に歩いて7分ほどの場所にある。
ここは桜の名所で境内には桜がいっぱい!京都の街はこういう有名ではない場所でも隠れたスポットがあるのだ!

大きな鳥居が目印!                花見シーズンは円山公園並みの人出になる

E北野天満宮 (無料)
バス停でいうと今出川通り沿いにそのものずばり「北野天満宮前」があるのだが、実は北野白梅町駅や北野白梅町バス停からも近い。
菅原道真を奉った学業の神社。「北野の天神さん」と言われている。建立は947年と言われている。
その後も歴史にたびたび登場しており、1587年には豊臣秀吉が「北野大茶会」を催し、1607年には豊臣秀頼が国宝である本殿を建立している

大きな鳥居が目印                 これが中門 ここまでも結構歩く

宝物殿                       本堂入口
これが本堂!かなり左右に大きい造りになっている
学業の神様なので、受験のための祈祷、お守りなどが多数取り揃えられている・・・でも高いんだわ・・・

<京都中心部〜北エリア>
京都の地図で言うと真上の部分。というか、エリアに大別しにくいのが京都御所、二条城、下鴨神社、上賀茂神社だ。
他のエリアと一緒に回ることが難しいので、個別にバスを活用して回るしかない。

@下鴨神社(境内無料)
京阪鴨東線(本線)の終点出町柳駅から近いのが下鴨神社。バスだと4、205系統ですぐ近くまで行くことができる。
古代豪族賀茂氏を祀った神社で正式名称は賀茂御祖神社。賀茂川の上流に上賀茂神社があるので、こちらは通称下鴨神社と呼ばれている。中にはなんと国宝の本殿が2つ、重要文化財が53もある!

もちろん世界遺産                 縁結びの神様なので結婚式も多い
重要文化財の楼門

とにかく・・・・                    全部が・・・・
重要文化財でして・・・・

各干支を祀った社がある             もちろん「ブラッディー」は午にお参り!

A相国寺(境内無料。承天閣美術館は500円)
1392年に夢窓疎石を開山とし、室町幕府三代将軍足利義満によって創建された臨済宗相国寺派の総本山。京都五山の第2位にランクされている。義光と言えば鹿苑寺金閣が有名だが、その金閣寺、銀閣寺とは同じ宗派に属する。
金閣寺再建の際にはその内部の襖絵などを境内に建設した承天閣美術館に収蔵。伊藤若冲の襖絵50面が収蔵されていることでも有名。
エリア的には京都のど真ん中である御所の隣。京都駅からは地下鉄烏丸線の今出川駅から徒歩5分。バスだと京都駅からは行きにくく、四条河原町付近からは201系統、203系統で烏丸今出川で降りると近い。

今出川通りからだと同志社大学のすぐ裏手。烏丸通から入る通路には松並木が並ぶ

広い境内には法堂などの重要文化財が並ぶ。閑静な場所なので散歩にもいい

承天閣美術館は近代的建築ながら、古い文化を生かすような庭園配置と佇まいを持っている。この建物は現代建築としても一見の価値あり。また、美術館内にもところどころおしゃれな展示、備品があって楽しめる。
美術館内の金閣寺模型。模型好き必見!

B二条城(500円)
1603年、徳川家康によって建立された戦国時代の終焉と江戸時代の終焉に欠かせない建造物。徳川家康と豊臣秀頼の会見、徳川慶喜による大政奉還もここで行われた。
エリア的には京都中心部からやや西にあり、京都駅からはJR嵯峨野山陰線二条駅が近い。但し二条城の入口は、現在東大手門しか解放されていないので、駅からだと1q程歩くことになる。地下鉄東西線の二条城前駅からはすぐ。但し、京都駅からだと烏丸線から一度乗り換える必要がある。バスだと9系統、50系統、101系統で二条城前下車が便利。

これが東大手門                  入ってすぐに二の丸御殿がある
二の丸御殿は二条城でも最も有名な建造物で、大政奉還を行った大広間はこの中にある。他にも江戸時代の文化を象徴する各大名の控えの間、黒書院、白書院が見学できる。

庭園が美しいのも必見!明治時代には天皇の二条離宮として使われていたことで、当時の広い庭園を今も見ることができる。

花見シーズンには枝垂桜や牡丹桜で彩られる 清流園という敷地内の庭園では結婚式もできる

天守閣は存在しないが跡は残っている     本丸御殿は基本的に見学できない

<嵐山エリア>
京都の地図で言うと左端の部分。JR嵯峨野線で約12分。京都市の西の外れにあるこのエリアは名高い観光名所。
建造物などがあまりない代わりに桂川を中心とした風光明媚な観光名所として有名。
ここへ行くには市バスは向かないが京都駅から嵐山へ直行する28系統のバスは使える!均一区間からは外れる が190円追加で嵐山へ行ける。ちなみに京都駅から現金乗車だと240円。但し道路事情が悪いので大渋滞している。もちろん車で行くのは自殺行為なのでやめたほうがいい。
お勧めするのは電車!JR嵯峨野線の嵯峨嵐山駅から渡月橋までは約10分ほどだし、嵐電の嵐山駅はまさに観光地の中心天龍寺の真ん前にある。

@天龍寺(庭園500円、庫裏のだるまを見るにはさらに100円、八堂は別途500円、雲竜図特別拝観は別途500円)
足利尊氏が後醍醐天皇の菩薩を弔うため、1339年に建立した臨済宗天龍寺派の総本山。現在の建物は明治時代に再建されたもの。
広大な境内の見所は庭園。方丈庭園や曹源池庭園など素晴らしい庭園を散策するだけでも気持ちいい

これが入口・・・と思いきや駐車場入口!    境内には門下の寺が無数にある

その一つ一つを見て回るだけでもいい!    法堂には日本画家加山又造氏が平成8年に描いた雲竜図がある
この建物の裏に「庫裏のだるま」というのがあるらしい

こちらは大方丈と言われる方丈庭園       こちらは広大な曹源池庭園。スケールでかい!

北門の近くには様々な季節の木々のある百花苑がある

A竹林の道
天龍寺の北門から嵯峨野観光鉄道の「トロッコ嵐山」駅までの区間は広大な竹林の中を歩くことが出来る。これが通称「竹林の道」
夏でもひんやりとしたこの空間は心休まるマイナスイオンたっぷりの空間。
ここはドラマのロケなどにも多数使われている。
とにかく幻想的な空間は一見の価値あり!
竹林の道から再び嵯峨嵐山駅方面に戻ると、途中に野宮神社という小さな神社がある。ガイドブックにも乗っていない小さな神社なのだが、ここは鳥居が有名
野宮神社の鳥居
この鳥居、樹皮がついたままの生木を使った日本最大の鳥居なのだ!ちなみに樹皮のついた気を使った鳥居のことを「黒木鳥居」という。

B渡月橋
嵐山と言うとこの景色を思い浮かべる人もいるのでは?
「月が川を渡るようだ」と比喩した亀山上皇の言葉で命名された155mの木造橋で、桂川の中州と天龍寺側を結んでいる。

舞妓さんとの対比も絵になるし          桜との対比も絵になります
とにかくここは見て楽しむ景色!渡ってみても全然面白くない

Cトロッコ列車(駅構内&美術館無料 トロッコ列車片道600円)
歴史的とは言えないのだが、嵐山の近年の名物がこれ。
JR嵯峨野線の嵯峨嵐山駅に隣接した「トロッコ嵯峨」駅から保津川沿いを亀岡市にある「トロッコ亀岡」まで30分ほどをかけて運行している観光鉄道。その名の通りトロッコのような車両をディーゼル機関車が牽引して走行している。
実はこの線路、昔のJR山陰本線の線路を再利用している。山陰本線が複線電化される際に廃線となった旧線が有名な保津川沿いを走っており、景観を楽しむ観光鉄道として復活したのだ!

綺麗な駅舎のトロッコ嵯峨駅           駅前にはD51型蒸気機関車51号機がある
駅に併設された美術館兼喫茶店にはパイプオルガンやグランドピアノ、さらに本物のSLが4両も展示されている。

C58型                        C56型

D51型の前頭部のみ・・・ボイラーとのパイプを見ることが出来る。
このD51型は国鉄最後の貨物用蒸気機関車として北海道の追分機関区でSL最後の日まで動いていた歴史的機関車なのだが、保存を考えて追分機関区に保留してあった際に機関庫が火事になって後部を焼失してしまった車両。この事件は「追分機関区SLの怨念」として事件報道された。


これがトロッコ列車!嵯峨側にディーゼル機関車が連結されていて、嵯峨行きは機関車が引っ張る。亀岡行きは客車の先頭に運転台があって機関車が後押しする形で運転する。
車内はこんな感じで開放感抜群!
ちなみに料金は片道600円。保津峡下り観光船が3600円であることを考えると格安!但し全車指定席でハイシーズンに指定券を買うのは至難の業・・・
そして走り始めると・・・

嵐山温泉渡月亭(超高級温泉旅館で一泊5万!) 風光明媚な保津川沿いを行く
時間があれば絶対に指定券を押さえて乗ったほうがいい!

D大覚寺
JR嵯峨嵐山駅から徒歩15分ほど。北に向かったところにあるのが大覚寺。市バスだと京都駅から26系統に乗って終点まで延々40分以上かかる。嵐山の中心から離れたところにあるので、タクシーやちょい乗りでバスで移動するのもいい。
ここは「旧嵯峨御所」で、真言宗大覚寺派の本山。元々嵯峨天皇の時代の離宮嵯峨院が建立されたところから歴史が始まった。
嵯峨御所だった時代の面影で、境内には様々な建造物と有名な大沢池があり、至る所に庭園がある。

こちらが式台玄関 文字通り玄関        こちらは五大堂と昔の御車

勅封心経殿                     正寝殿
実はこの大覚寺、なんと建造物内部の撮影が許可されているのだ。各建造物の部屋は全て金箔の襖や狩野派の襖絵で彩られている。
これ全部狩野派の襖絵!実に豪華!
でもなんと言っても大覚寺の見所は庭園。建造物の間の小さなエリアも全て庭園が作られており、迷路のような境内が形作られている。

侘び寂を堪能できる

そして秋には素晴らしい紅葉が・・・・      ため息です
さらにもう一つの見所は「庭湖」と呼ばれる大沢池。こちらは紅葉シーズンにはライトアップされ、夜間拝観が可能となる。
邸宅内にどでかい池とは・・・・素晴らしい・・・・

E鈴虫寺(妙徳山華厳寺:500円)
1722年に華厳宗再興のために建立され、現在は臨済宗の禅寺となっているお寺。台厳というかつての住職が鈴虫の鳴き声を聞いて開眼なさったというエピソードがあり、その台厳和尚が万人に一年中鈴虫の鳴き声を聞かせたいと考えた結果、現在では2万を超える鈴虫が1年中鳴き声を聞かせてくれるお寺となった。よって現在では「鈴虫寺」という通称のほうが有名になってしまった。
ここに行くには車でなければちょっと難しい。最寄り駅は阪急嵐山線の松尾駅か上桂駅なのだが約1.5km離れている。阪急バスの松尾小学校前からは500mほど西に行った所だが、阪急バスそのものの本数が少ない。また県道29号線から西に入る入口も小さな看板があるだけで非常に分かりにくい。
従ってここはタクシー利用を勧めたい。嵐山からタクシーに乗っても15分ほどだし、もちろん最寄り駅からならワンメーターで到着する。但し阪急桂駅からは国道9号線を横切る必要があり、渋滞名所の千代原口交差点で時間をロスするので、やはり最寄り駅利用がベストだろう。
駐車場脇にこの石碑があり、ここから80段の階段を上る

入口脇にはお地蔵さんがある          そしてお地蔵さんの脇を通って境内へ
実はこのお寺の最も崇拝すべきお地蔵さんはこの門の外に居るお地蔵さんなのだ。しかもおそらく全国唯一と思われるわらじを履いているお地蔵さん!ちなみに境内に入る前に拝んではいけない。お祈りをするのは本堂でお坊さんの話を聞いてから!
このお寺は本堂に入るのに500円かかるが、ある程度の時間を待たなければならない。本堂の中に鈴虫が居るのだが、その鈴虫の鳴き声を聞きながらお坊さんの話を聞くことになるのだ。約100名ほどが入ることが出来る本堂なので、大抵は1回待ち(30分ほど)で中に入ることが出来る。待ち時間では

境内の見事な庭園を見ながら過ごす・・・    侘び寂です・・・
そして本堂に入るとど〜〜んと鈴虫が!
エアコンとライトによって1年中鈴虫が鳴き続けることが出来る環境を備えた本堂は鈴虫の鳴き声で満ちている。
ここで30分ほどお坊さんの話を聞く。お寺の生い立ちとお地蔵さんに祈願するときの作法、そして周囲の人々との対話を呼びかけるといった古今東西の話題を交えてのお話はためになる。
30分ほどのお話を聞いた後は庭園巡り。このお寺の展望台は京都タワーとほぼ同じ高さにあるとのことで
夜景も素晴らしい!
ちなみにこのお寺、芸能人も多数来訪しているとのことで、特にサスペンスの女王片平なぎささんは常連だとか・・・。

F広隆寺
嵐山のちょっと東、太秦(うずまさ)にあるのが広隆寺。太秦というと映画村が有名だが、この広隆寺には誰もが一度は写真で見たことがあるであろう弥勒菩薩が祀られているのだ。この弥勒菩薩を見るだけでもここに行く価値あり。
広隆寺正門
広隆寺には大駐車場もあるので車で行っても良いが、ここはぜひ嵐電で訪れてほしいところ。太秦広隆寺駅からはすぐ!弥勒菩薩の優しい顔を拝んで来よう

<その他エリア>
京都市街以外にも見所はたくさんある。ちょっと郊外の見所をここに紹介!

@サントリー山崎蒸留所(無料:予約必要)
ご存知サントリー創業の地である山崎蒸留所。京都府と大阪府の境である天王山の麓、大阪府寄りに位置する。
天王山から流れる豊富な水を使って熟成を極めたウィスキーは日本のウィスキー発祥の地の名産として有名。
見学するには事前に電話予約をする必要がある。
075-962-1423
事前にインターネットでダウンロードしたアンケート用紙を持ってゆくとグラスをプレゼントしてくれる。
電車ならJR京都線(東海道本線)の山崎駅、阪急京都線の大山崎駅から徒歩10分。車ならば名神高速大山崎インターから10分ほど。但し・・・試飲を楽しむべく絶対に電車で行ったほうがいい!

真横を東海道本線が通る             構内には日本のウィスキーの歴史を伝えるウィスキー館がある

案内のお姉さんが丁寧にガイドしてくれる    蒸留工程は圧巻!
白州工場では貯蔵庫の撮影が禁止されているが、山崎では撮影可能。ガイドさんによると、ストロボの光が与える悪影響を白州は嫌っているのだそうな。

シリアル0001番の1923年第1号の樽がある   もちろん試飲も無料!しかも30分という長時間!
ここで試飲出来るのは[山崎10年のハイボール][山崎12年の水割り][白州10年のハイボール]
ハイボールは山崎の水で作ったソーダ(実は市販されている)で割っていて実に美味い。
白州と山崎の味の差が実感できるのも魅力。白州のほうがスッキリ味で山崎は濃厚な感じ。

A醍醐寺(全て見るには1500円、3エリアあり1エリア600円)
弘法大師の孫弟子である聖宝が874年に創建した真言宗醍醐派の総本山。ここはとにかく奥が深い。いや、境内が本当にだだっ広い!下醍醐、上醍醐というように名称が分かれてしまうほどの広さで、入口から上醍醐の五大堂までは1q以上も上ってゆく必要がある。
中は基本的に有料で、大きく三宝院、伽藍、霊宝館というエリアでそれぞれ600円が必要。2か所券、3か所券なども発売されていて、その場合は一つのエリアが100円引きとなる。
場所は京都駅から南東のちょっと離れたところにあり、JR京都駅からは山科駅まで1駅JRに乗り、地下鉄東西線の醍醐駅下車が便利。駅前からはシャトルバスが出ているが、往復300円取られる&大回りする&混んでいるということで、歩くことをお勧めする。駅からは東方向に500mほど。但しアップダウンは大きい。

まず正面に現れるのは総門。ここは桜の名所でもあり、京都市内でも南側にあるので桜の開花が最も早いことでも有名。桜シーズンになると観光客がごった返す。
総門をくぐって左手に拝観券の券売所があるが2か所しか窓口がないので大混雑している。券売所の右隣に三宝院の入口がある。

これが三宝院入口                 境内には見事な桜が!
三宝院は1115年の建立で、寝殿造りの庭園が有名。とにかく寝殿造りの豪華な庭園と各広間を飾る金屏風が素晴らしい。但し、金屏風は修復などされていないので、かなり疲れ切った表情ではある。残念なのはこの境内が撮影禁止なこと。見たい人は自分の目で確かめてほしい。
これが三宝院の唐門。この向こうに庭園がある
三宝院からさらに東に向かうと大きな仁王門がそびえたつ。そこまでの参道も桜並木が素晴らしい。
これが仁王門。桜が満開!
仁王門の名の通り、左右には金剛力士像がある。これをくぐったところから第2エリアの伽藍エリアになる。伽藍には金堂、五重塔などの国宝、重文が多数!とにかく一見の価値あり

これが金堂。大きさは半端じゃない       祖師堂。ここに弘法大師が祀られている
やはり五重塔が一番存在感がある
さらに先には庭園と伝法学院、弁天堂などがある

伝法学院                      弁天堂
この先には秀吉の花見跡、そして上醍醐と続くのだが、山登りは嫌いなので「ブラッディー」はここまでで引き返した(笑)
ちなみに三宝院と参道を挟んで反対側には霊宝館がある。こちらは博物館のようなものなので、ここも立ち寄らなかった。しっかし・・・1か所で1500円は高いでしょ!

B平等院(600円 鳳凰堂内部拝観は別途300円)
京都の南、奈良との間に宇治市がある。宇治茶で有名なあの宇治。そこには藤原摂関政治の栄華の象徴平等院がある。
平等院は京阪とJRの宇治駅からでも歩いて行けるので、なるべく電車を利用していくことをお勧めする。車で行くと30分200円の駐車料金を取られる上、外環状線という宇治への道路はいつも渋滞しているのだ。
さて、平等院は1052年に藤原頼通によって建立された、平安神殿造りの最高峰鳳凰堂で有名。そう、10円玉のあの建物ね。

ただ、実際に行ってみると意外と小さい      でもフレームに納まりきらないのはさすが!
実物を見ると、これぞ建造物の芸術と言うべき神殿造りの様式美が楽しめる。この屋根と建物の絶妙なバランスは他では見られない。

鳳凰堂以外にも鐘楼や              浄土院といった平安時代からの建造物多数
変わったところでは源頼政の墓があったりする
また、鳳翔館というミュージアムが境内にあり、鳳凰堂内部の模様をCGで再現させてみることもできる。ちなみに鳳凰堂は2012年秋より改修工事に入るので、実物の内部拝観ができるようになるのは工事終了後と言うことになる。

<番外編〜京都のこといろいろ>
観光地ということでほかの都市とはちょっと違う京都の町
気がついたことを徒然なるままに書き連ねてみよう!

普通のマクドナルド       とLOWSON
マクドナルドには赤い色がどこにも使われていない。LOWSONにはブルーが使われていない。
実は京都の街のお店は色使いに制限があるのだ。
マクドナルドの赤はダメ、LOWSONのブルーもダメ、ファミリーマートの緑と青もダメ・・・・
要は「茶色っぽい色」に制限されているらしい。これはほかの地域だと栃木県の那須などが有名。景観に気を配っているのだ。
これは三条通の三条東山交差点
電柱がないのが分かるかな?これは「ブラッディー」が以前住んでいた川越も同じなのだが、京都の場合は圧倒的に電線の地中化が進んでいる。四条河原町などの繁華街やアーケード街は別として、観光エリアはほとんどの電線が地中に埋められている。
ちなみに信号機の外装も茶色に統一されている。


三条通の白川橋。京都の街には至る所にこのような小川が流れている。
これ、実は平安時代の用水路&下水道の跡地なのだ。鴨川と桂川に挟まれた京都の町は、奈良の平城京で問題となった下水汚染が発端の疫病を防止するために水廻りには特に注意したと言われている。これは平安京の前の長岡京でも同じ考えを桓武天皇が考慮して設計に盛り込まれたもので、これらの小川が町の横を通っていて、そこから各戸に下水路が分岐していたと言う。
今ではこの小川が都市の景観を際立たせている
 

<坂本龍馬の足跡>
2010年のNHK大河ドラマは[龍馬伝]。このドラマによって(というよりも福山雅治によって)坂本龍馬のファンになった人も多いと思う。京都の町は坂本龍馬の足跡を色濃く残している名所がたくさんある。そこで[1日で巡る龍馬の足跡]としてまとめて案内してみよう。全てじっくり見て回っても6時間もあれば可能なはず。

主に龍馬の足跡は伏見エリアと祇園エリアに集中している。そこで今回はバスを使わず、電車と徒歩だけで回ってみたい。
JR京都駅を出発点として、最初に行きたいのは伏見エリア。ここは龍馬の妻となる「お龍」が働いていた有名な寺田屋がある。伏見と言っても寺田屋への最寄り駅は京阪電鉄の中書島(ちゅうしょしま)駅。ところが、京阪電車に乗るにはJR京都駅からはちょっと行きにくい。奈良線で東福寺まで行って乗り換えるか、近鉄電車で丹波橋まで行って乗り換えるしかない。そこでお勧めしたいのは近鉄電車で桃山御陵前駅まで行って歩くパターン。桃山御陵前駅は御香宮神社にも近いので、ここを先に巡る事も可能。桃山御陵前駅からはアーケードのある商店街を西に行き、アーケードが終了した地点で左折する。しばらく南下するとその名も[龍馬通り商店街]が現れる。駅からの徒歩時間は約10分ほど。

まさに龍馬一色の商店街で、両側には龍馬ゆかりの食べ物やグッズ類の店が立ち並ぶ。伏見エリアの地図もあるので、ここで行き先を決めると良い。
龍馬通り商店街を抜け、通りにぶつかった右側にあるのが船宿[寺田屋]。ここの女将[登勢]さんが龍馬の母に似ていたということで、京都での常宿が寺田屋になったといわれている。

これが寺田屋                    拝観料は400円
庭園には龍馬像などもある
寺田屋は戦火をくぐりぬけて現在も当時の面影をそのまま伝えている。もちろんガラスなどが入っているが、当時の船宿の面影充分で一見の価値がある。

これが玄関。昔ながらの低い鴨居        八畳の客室は龍馬が襲われた現場らしい

龍馬の持ち物などが展示されている       中でも高杉晋作に貰ったというS&Wの拳銃は必見

柱には刀痕が残っている             2階の窓から外を見て龍馬になりきってみる(爆)

これが有名なお龍さんのお風呂         この裏階段を襦袢一枚で駆け上がって危機を知らせたらしい
とにかく寺田屋の中には幕末の志士たちの書や手紙などが数々展示されていて、歴史を勉強するにも良い。ぜひ一度足を運んで欲しい。

寺田屋を出てから京阪電車の中書島駅まではまっすぐ南下すれば到着する。所要時間5分ほど。しかしここは近くを流れる宇治川源流を通っていって欲しいところ。寺田屋がここに船宿を開いていたのは、宇治川源流を登って京の都に物資を運びこむ交通の要所だったからなのだ。
その物資を運んでいたのがこの十石舟
十石の積荷を積むことができたのでこう呼ばれている。現在はエンジン付きで観光船として活躍中。寺田屋から約5分のところに船着場があって、そこから乗ることが出来る。宇治川源流は昔ながらの川の姿を今に伝える素晴らしい景観で、タイムスリップを味わうことが出来る。乗船料は1000円
酒蔵と柳が立ち並ぶ景観は最高
さて、伏見エリアを見学したあとは京阪電車で祇園エリアに移動する。所要時間は15分ほど。祇園四条の駅で降りる。祇園四条駅では南改札の南座出口が便利。
祇園四条で降りた後はまず維新の道へ向かうが、実はかなり歩く。維新の道は高台寺の南側にあり、ルートはいろいろある。花見小路から建仁寺周辺を通って東山通りを突っ切り、石壁小路を通ってゆくのがいいかもしれない。
これが維新の道
高台寺の南側に位置している坂なのだが、この坂がめちゃきつい!お年寄りなどは一気に登れずに、途中で休憩している人もいるくらい。距離にして約500m。体力のない人は上にある霊山歴史館までタクシーを使ったほうがいいかも知れぬ。
これが霊山歴史館
明治維新の専門博物館で入館料は500円。2010年は坂本龍馬特別展を展示中。
なんで歴史博物館がここにあるかというと、その隣の京都霊山護国神社には明治維新の立役者たちが多数祀られているのだ。護国神社というだけあって、自衛隊の殉職者なども祀られている。
ここに墓のある幕末の志士たちは坂本龍馬、中岡慎太郎、木戸孝允(桂小五郎)、高杉晋作などなどそうそうたる面々。
但し・・・またもやものすごい階段を上ってゆかねばならない
ちなみに拝観料は300円。一気に階段を登りきって高台に到着したところにあるのは
龍馬と慎太郎の墓が仲良く並んでいる。
薩摩と長州の同盟を成功させた二人が京都の近江屋で一緒に居るところを暗殺され、ここに眠っている。

墓の隣には二人の銅像があり・・・        今も京都の街を静かに見下ろしている
二人の墓よりもさらに登ってゆくと長州藩士たちの墓が立ち並んでいる。その中には
高杉晋作の墓もひっそりと立っている。
さらに上に登ると
木戸孝允の墓が最上段に立っている
やはり明治維新後に内閣にまで登りつめた木戸孝允は別格扱いだったのだと実感するこの配置!

龍馬の墓をお参りした後は再び祇園の町に戻り、龍馬の足跡をたどる。維新の道を降りて高台寺の前にある[ねねの道]を北上すると円山公園に到着する。円山公園に入って右に曲がり、東に向かって歩くと
坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像がある
一度戦時中に失われたそうだが、再建されたのだという。
円山公園からそのまま八坂神社の境内を抜けると四条通に出る。四条通をそのまま西へ直進し、四条河原町交差点を渡ってから右折。そのまま河原町通りを北上すると左手にサークルKがあるのだが、そのサークルKになにやら看板が・・・

ここが坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺された舞台となった近江屋の跡地。幕府に狙われていた二人が下宿していたのだが、目立たぬように側近を減らしていたことが仇となったと言われている。
近江屋跡地からちょっと北上し、信号交差点で河原町通りを渡ってそのまま細い道を西に向かうと
龍馬ゆかりの神社と言われる岬神社がある
ここは[土佐稲荷]とも言われており、土佐藩御用達の神社でもあったらしい。
さらに小道を進んでゆくと木屋町通りにぶつかる。ここにあるのが
土佐藩邸跡
土佐藩を脱藩していた龍馬だが、その最期を遂げた近江屋も海援隊の屯所である酢屋も土佐藩邸から目と鼻の先にあったというのにビックリする。
ここから木屋町通りを北上し、高瀬川沿いを歩いてゆくと左手に酢屋が見えてくる。

海援隊の屯所で暗殺の直前まで龍馬はこの酢屋にいた。龍馬奇襲の報を受けた白峰駿馬はここから近江屋に駆けつけた。
この酢屋から京都地下鉄東西線の京都市役所前駅までは約10分ほど。これで京都市内の龍馬の足跡はほぼ全て探訪したことになる。さあ、幕末維新の時代にタイムスリップしてみよう!

第3章:食べ所編
はっきり言って京都の食べ物を全部網羅するのは不可能である!
にしん蕎麦、和風甘味、抹茶に代表されるお茶、湯葉、豆腐・・・・
従って「ブラッディー」が立ち寄ったお店で「ちょっといいな」というお店を紹介する。従ってめちゃめちゃ数が少ない・・・
まあ、徐々に・・・

@老松(嵐山)
嵐山の天龍寺脇にある和菓子とお茶の専門店。ここは和菓子関係はとにかく美味しい!従って女性客が多数を占める。
中でもわらび餅は最高の食感と甘味でお勧め。但し値段は高く1260円!
気をつけていないと通り過ぎちゃう!

抹茶(1050円)には和菓子が一つついてくる  
わらび餅はツルツルの食感。きなこor黒蜜で!

A松葉
祇園の南座真横のビルにある1861年創業のにしんそば総本家。とにかくにしんに染み渡るタレが絶品!

総本家・・・なのに控えめな店構え        にしんそばと鮭ご飯は取り合わせも最高!

B粋簾
JR二条駅からロータリーを背に東へ進み、100mほど行った右手に存在する中華料理屋。佇まいだけでは中華料理屋には見えない。本格的なフカヒレ丼をランチで食べられるというちょっと隠れ家的存在のお店。ランチでは1800円からフカヒレ丼が食べられる。

とても中華には見えない佇まい          店内も町屋を感じさせる造り

これが最も安いランチセットである「一の膳」。1800円でこのボリュームのフカヒレ丼ならいいでしょ〜
もちろん味は絶品!またスープの味もいい!男性客だと、美人の女将さんが「大盛りにしておきました」とサービスしてくれるかも!

第4章:飲み所編
京都の飲み屋街というと四条河原町の木屋町通りが有名。しかし、木屋町通りは飲み屋が多すぎてなかなか探し回ることが不可能・・・。
ってことで、まずは地元の人に紹介してもらったいい店を紹介!

@佳辰(かしん)
京都駅八条口のアバンティビル裏通りにある京料理のお店。豆腐と湯葉はこのお店のお勧め!値段はちょっと高い(1人5000円くらい)が、刺身と京野菜料理、自慢の豆腐は絶品!カウンターもあるので1人でも楽しめる
隠れ家風のちょっと小粋なお店
TEL075-661-7550

Aたん味屋
京都駅烏丸口から徒歩7分ほど。七条通り沿いにある牛タン塩焼きの名店。
店内は居酒屋風ながら二階には仕切り個室もあり、週末は賑わう。ちょっとおしゃれな和風居酒屋
京都市下京区七条通新町東入西境町153-3
TEL075-371-3939

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