そこで歩いて裏側にある加藤神社側から回ってみることとする。事前に何の下調べもしていなかったので、観光客にくっついて行っただけなのだが・・・

内堀に沿って歩いてみると、石垣は至る所で崩壊して崩れており、その崩れた石にナンバーを振って並べてあった。
ナンバー通りに組み上げて復興させるのだという。これって気の遠くなるような作業だよねえ。

加藤神社から見た城の状況はこんな感じ。天守閣はなんとか立っているが、石垣は全部崩れたところさえある。

有名な二重天守閣もよくよく見ると河原が落ちてしまっていたりかなりひどい被害を受けていることが分かった

ということで加藤神社にお参りして復興祈願!熊本城を後にする。

再び市電で熊本に戻った「ブラッディー」は長崎に向けて出発することとする。
本来ならば九州新幹線で新鳥栖まで行き、そこから長崎本線で長崎まで行くのが普通なのだが、例のケータイ国取りをしなければならないので、今回は佐世保を回って行くこととする。
乗ったのは14:08発つばめ326号博多行き。車両はJR九州オリジナルの800系
この800系新幹線は九州新幹線開業時に製造された車両で普通車のみの6両編成になっている。山陽新幹線に乗り入れることを想定していないので、JR九州オリジナルの外観や内装が特徴。ということは例によって何かとおしゃれ!

車内は全て2+2の配列のリクライニングシートが並び、木目をあしらったシートはとにかくおしゃれ!そしてこれは1号車なのだが・・・

2号車はこれ                    3号車はこれ

4号車はこれ                     5号車はこれ
6号車はこれ!
ということで全車両の内装が違うのだ!おいおい、これは自由席特急料金で乗ってもいいのか?

洗面所の入り口にはすだれがあったり、電話室の入口は暖簾!

出入り口デッキにはアートな額が飾ってあってゴミ箱さえもこんな感じ!
これって一般の電車じゃあないよなあ。まるで観光用のリゾート列車だ!
ということで車内散策していたらあっという間に30分ほどが過ぎ、14:43に新鳥栖に到着!全然車窓を見ていない(爆)

さて、新鳥栖からは
この列車に乗り込む
15:02発みどり15号佐世保行きとハウステンボス15号ハウステンボス行き。
783系電車の8両編成で前4両がハウステンボス、後ろ4両がみどりになっている。佐世保まで行く予定の「ブラッディー」はみどり号の最後尾8号車の運転台側の半室に乗車する。
ちなみにこの旅行初日に宮崎空港から乗車したひゅうが号も783系だったが、外装が全く違うところに注目!ハウステンボス号は4色のカラフルな装いで
みどり号はシルバーの装いになっている。

「ブラッディー」の乗車した8号車は運転台側が展望考慮しているので、運転台後ろがガラス張りになっていて側窓も天地が大きくなっている。
しかし・・・この頃から雨が降り出した九州地方!車窓もちょっと霞んでいてあまり景色も楽しめなかった。
んで、車窓が面白くないので地図と時刻表とにらめっこしていた「ブラッディー」はふと気づいた。
みどり15号で佐世保まで行って乗り換えると、乗り換え待ち時間が1時間もあるうえ、長崎到着は19時を回ってしまう。
雨はだんだん激しくなる予想だし、なるべく早く長崎について夜景を見たい。
んで、気が付いたのは佐世保まで行かずに早岐で乗り換えるという手段!早岐から大村線の快速シーサイドライナーに乗り換えると長崎到着を1時間早めることができるのだ!但し・・・日本最西端のJR駅である佐世保をあきらめることになるのだが・・・

ということで早岐には16:10到着!ここで前4両のハウステンボス号と後ろ4両のみどり号が分割されて別々の行先を目指すこととなる

前4両のハウステンボス号出発!        後ろ4両のみどり号出発!
この列車のために改造された貫通方先頭車を最後尾に終点を目指してゆく。改造車なのに意外とデザインがしっかりしていると思うのは私だけ?
さて、早岐では乗り換え待ち時間が30分あるので、駅構内を散策してみると
なんとかつて使われていた転車台が今でも現役のように残っていた!
かつて20系寝台特急さくら号が早岐から佐世保までのちょっとの区間だけを方向転換する必要がある際に、C11型蒸気機関車が牽引していたことがあったのだが、そのC11も使ったんだろうな〜

ということで16:40発快速シーサイドライナー長崎行きに乗車する。
車両は国鉄時代に製造されたキハ66・67型気動車。室内は当時の国鉄にしては破格のサービスである転換式クロスシートが並ぶ
この車両の内装がベースになって関西の新快速用117系などが作られたのは有名な話。現在も生産された15ユニット30両すべてが現役で活躍している。
さて、長崎までの道のりにこの大村線を経由したのにはもう一つ意味があった。それは
ハウステンボスの景色や

大村湾の雄大な光景を見ながら列車旅ができるということ!
特に大村湾は日が昇っている間しか見ることが出来ないので、早岐乗り換えでの1時間の時間短縮は大きかった!

ということで長崎には18:18到着!       駅構内では御朱印船のレプリカが展示してあった

長崎到着時には雨は止み、展望台のある稲佐山も駅からくっきり見えた!これなら夜景も期待できる
早速ホテルにチェックインして荷物を置き、屋系見物に出発!ところが・・・昼前に熊本でラーメンを食べただけだった「ブラッディー」はここで腹が限界に・・・そこで

駅ビルの中にある「皇上皇」と言うお店で名物の長崎皿うどんを食べることとした!
このお店は有名店ではないのだが、牡蠣が5個も入っている魚介類たっぷりの皿うどんは最高!満足満足!
ということで夜景見物に出発する・・・が!この食事をしていた30分が命取りになった!
この間に急に雨脚が強くなり、しかも長崎駅から稲佐山ロープウェイ乗り場までは徒歩で18分ほどかかることが判明。土砂降りの雨の中を心が折れそうになりながら稲佐山ロープウェイ乗り場に到着
なんと乗り場は神社の中にある!
土砂降りの雨の平日と言うことで、なんと乗客は「ブラッディー」以外すべて外国人(爆)!異国情緒漂う中(笑)山頂までの車内からの夜景を楽しむ

ちなみにこのロープウェイのゴンドラは、かのケン・オクヤマ氏のデザインだそうな。お姉さん、あなたの顔撮ってるわけじゃないんだから睨まないでよ(笑)
さて、いよいよ山頂に到着!と思ったころから急に霧が深くなってくる。到着した山頂では
ええっ!!!!!!百万ドルの夜景が!
しかし「ブラッディー」はめげなかった。かなりの強風が吹いていたので、これはいずれ霧が晴れる瞬間が来る!と確信
雨と風の中15分間ほど耐えながら待つ・・・すると!
おおっ!
おおっ!!

望遠で撮影してもしっかりと夜景を撮影することができるまでに回復!ああ、これで思い残すことはない!
考えてみれば10月には函館、12月に長崎と日本の有名な夜景スポットを2つも見ることができるなんて幸せ!
ということで夜景を堪能した「ブラッディー」はさすがに疲れ果てて帰りはタクシーでホテルまで帰着。初乗り510円と言う安さに感動しつつこの日の観光を終了したのであった。

12月27日(火)8:00:長崎市内観光〜博多〜大分〜宮崎

この日は朝から長崎市内観光!もちろん朝ドラを見たらすぐに(爆)行動開始!(もはや多くを語るまい)
ちなみに前日の大雨は嘘のようにこの日は止んでいた(予定調和だな)

まずは駅前のバスターミナルに行って長崎スマートカードを購入!
いわゆるICカードなのだが、長崎市内の交通機関ではSuicaなどが使えない。そこでこのローカルカードが必要になるのだ。まあ記念品にもなるしいいか!価格は3000円

さて、長崎市電は5系統あって市内をくまなく走り回っている。停留所にいても電車がひっきりなしに来るので待ち時間と言うものがない!
しかも料金は120円均一!この安さなので市民の足として定着していて便利便利!

「ブラッディー」はまず1系統築町行きに乗って終点の築町で下車。ちなみに1系統は本来正覚寺下行きなのだが、珍しい途中駅行きの電車が来た!終点の築町は5系統石橋行きとの接続駅なので、ここで石橋行きに乗り換え。実は申告すれば乗り継ぎ券を発行してもらえるため、次の電車では料金はかからないのだが、120円だからケチケチせずに乗り継ぎ券はもらわなかった。

面白いのは途中の病院前電停から終点の石橋までが単線になっていること!路面電車の単線区間と言うのはなかなかないと思う。
さて、グラバー園に行くための下車駅は、本来石橋の手前の大浦天主堂下電停なのだが、「ブラッディー」は新しくできたスカイロードと言うのを使ってみようと思って終点まで来てみた。

これがグラバースカイロードの入口。なんとこれ、傾斜部分を登るエレベーターなのだ!各階の出口では民家に続く道につながっていて、地元の人たちが坂道を上り下りせずに行き来できるというもの!しかも無料!坂の多い長崎の市民の足なのだ
グラバースカイロードには2段階目がある。これは垂直の普通のエレベーターになっている
このスカイロードを使うことによってグラバー園と同じ標高まで一気に登ることができるのでかなり体力をセーブできる(笑)

そして頂上からは長崎の街並みが一望できる!もちろん百万ドルの夜景をこちら側から見るのもあり!夜にも来てみればよかったかな〜

さて、グラバー園には第2ゲートから入館する。第2ゲートを入ってすぐの場所が一番標高が高いのだが、ここには三菱第2ドッグハウスがある。館内の案内を見ると、なんでも日本最古のクレーンが正面の港に残存しているというので展望台から見てみると

目の前の造船所内に・・・・・あった!グラバー園には2度目の訪問なのだが、これは知らなかったなあ
さて、グラバー園はその名の通り幕末〜明治時代に貿易や造船で日本の近代化に貢献したトーマス・グラバー氏の住宅周辺を公園施設として整備したもの。奥様が日本人だったこともあって和洋折衷の素晴らしいセンスの建物が有名
でも全部紹介するととんでもない量になるので、抜粋して紹介

これがグラバー邸。もちろん屋内に入ることもできる。

室内も当時のままが再現されていて、明治時代の洋風建築の片鱗を見ることができる
他にもリンガー邸、ウォーカー邸、オルト住宅などの施設もあり、一部を除いて邸内の見学も可能!蝶々夫人の特別展示などもあった。

そしてこの旧自由低は日本の西洋料理発祥の地と言われている。朝ドラ「あさが来た」でも有名な五代友厚氏が要望して西洋料理を出すお店として開店したと言われていて、今でもカフェとして営業している。

ということで最初の目的地グラバー園を見学し終わった「ブラッディー」は市内を徒歩で見物して回ることとする。んで、グラバー園の出口を出たところにあったのがこれ
なんと重要文化財の建物が売りに出されていた!
一体いくらするのかわからないが、この地にあってこの邸宅!う〜〜ん、住んでみたい!
次に向かったのが大浦天主堂
せっかく通り道にあるので見学しておかないとね〜。でも内部の撮影は禁止なので他の画像はない。
そのまま大浦天主堂下の電停まで坂を下って、次に向かったのが

オランダ坂!ここは活水女子大学(旧活水女学園)へのアプローチ路になっていて、門の正面には

活水女子大学同窓会事務所を兼ねたラッセル記念館があり、室内の見学もできる
オランダ坂を登りきるとかっす女子大学の現在の校舎などもあるが、そこを超えると今度は下り坂

今度はとんでもない下り坂が現れる。しっかし・・・長崎は坂の街と言うが、どこもすごいな!ちなみにこの坂は「御崎道」といって観音寺への参拝道らしい。

坂を下りきったところには唐人街があるのだが、なんだかあちこち工事中で何が唐人街なのだかわからず・・・

そこで思案橋方面に歩いて新中華街を経由することに!ここはさすがに横浜中華街のような佇まい!
但し10時前なのでどこも店は開いてない(笑)
横浜中華街に比べるとかなり小さく、街の規模は100m四方くらいかな〜。でもなんだか凝縮されていていい感じ!

ということで思案橋には10時ジャストに到着。ここは夜の街なので横丁に入るとこんな昭和の雰囲気の街並みが広がる。
もちろん朝の10時に開店している店はない(笑)
なぜ思案橋に来たかというと

友人の「グランブルー」さんに紹介してもらった豚まんの名店「桃太呂」の豚まんを食べるため!
まだお腹は空いていなかったのだが、1つが小さいので2個注文!その場で食べる!
これがまた絶品!肉汁じゅわっていう感じの一口サイズの豚まんはおやつには最適!もちろん10個くらい食べれば充分雄藩として通用する(あ、10個は多すぎ?)

さて、腹ごしらえの住んだところで次なる目的地は眼鏡橋。ここは今まで一度も行ったことがなかったのでぜひ行きたかった
一度台風による大雨で流されてしまったこともあるのだが、見事に再建されているという。ちなみにこの日の徒歩の距離は6q以上!健康的だわ

これが眼鏡橋!写真で見たことはあったが実物はやっぱり風情があっていい!ちなみにこの眼鏡橋が一番有名なのだが、この石橋群は11個もあって、どれもが風情がある

こんな感じで石積みの橋が連続して並ぶさまは壮観!しかもこの川の両側の道路の下も川になっていて、下を水が流れているというのは意外と知られていない。つまり大きな川を3分割して両脇を道路にし、そこを石橋でつないでいるというわけ!
さて、散歩はそろそろ疲れたのでここで市電に再び乗ることとする。石橋群に最も近い西浜町の電停から電車の乗ることとする

ちなみに石橋群の下を流れる川を市電が横切るのだが、市電の鉄橋と言うのも意外と珍しいのでは?
乗車したのは2系統赤迫行き。これで出島まで行くこととする。

出島電停の真ん前には出島遺跡の正面入り口があってとても便利!この道路の上の三角形はかつての出島の西端部に当たり、ブラタモリでも紹介されていた。
さて、入場料を払って出島内部に!出島は遺産として復元整備が進んでいて

一ノ蔵から四ノ蔵までは江戸時代の蔵を再現しており、整備が終わっている

もちろん内部も見学可能!江戸時代のオランダ交易などの歴史遺産を見ることができる。

東側のエリアは明治時代の建造物を中心に復元されている

内部は復元ではなく資料館として整備されている。坂本竜馬の足跡や発掘された石積みの資料などを見学できる

ここが出島の表門。かつてはここから橋が対岸にかかっていて、出島に出入りするにはここを通るしかなかった。
現在は箸を復旧する工事が行われているので、いずれかつての出島の表門も復活するであろう
とここまで紹介したのはごくごく一部!他にも建造物やら内部の資料やらいろいろ見てきたのだが紙面の都合で割愛(笑)
全景はこれを見ていただこう!
施設内にある「ミニ出島」!笑

ということで長崎観光はここで終了!宮崎にこの日のうちに戻るには15時ごろの電車に乗れば間に合うし、本当は原爆広場のある浦上なども行きたかったのだが、何となく虫の知らせで早めの行動をとることにする。
長崎駅に市電で戻って来たのは11:30。電車の時刻を調べてみると12:20発の特急かもめ22号がある。
ちょっと時間があるのでここで腹ごしらえしておくことにして、前日も皿うどんを食べた駅ビルの「皇上皇」へ再び行ってみる
今日は長崎ちゃんぽん!
久しぶりに本場の長崎ちゃんぽんを食べたけど、やっぱり中麺でまっすぐな柔らかい麺と上に乗ったてんこ盛りの野菜炒めが最高!
普段野菜たべることがあまりないので、こういうところではありがたい(笑)

腹ごしらえが終わったところで宮崎まで特急3本をほぼ待ち時間なしで乗り継ぐ弾丸ツアーが始まる

まずは12:20発特急かもめ22号博多行き。この列車はJR九州最新型の885系振り込電車。
例によって室内は「これでもか!」というオシャレ度満点!間接照明に加えてダウンライトも装備

特筆すべきはなんと言ってもこの座席!人工皮革のレザーシートで応接室のよう!しかもこれは普通車の自由席!

783系ほど前面窓が大きくはないのだが、前面展望を考慮して運転席の後ろはすべてガラスになっている!しかもこのガラス、電気式の偏光ガラスになっていて、運転席からスイッチ一つでスモークにすることができる。前面の視界に室内照明が影響する場合にはスイッチを入れるわけ!
ドア付近のデッキには側面展望用の大きなガラスがあり、その正面にはちょっとしたスツールスペースがあって飲み物などを飲みながら景色を楽しむこともできる!
う〜〜ん、すごいぞJR九州!
かもめ22号は有明海を見ながら博多を目指す
この885系は振り込電車なので、カーブでは車体を傾けながら高速で駆け抜ける。多分日本の特急電車の中では最も大きな系車両なのではないか?と思うのだが、位置を検出して制御しながら車体を傾けるので乗り心地は全然いい!

ということで博多には14:12定刻に到着!1番線に到着すると、向かい側の2番線には14:19発の特急ソニック31号大分行きが控えている。
たった7分の乗り換え時間だが同一ホーム乗り換えなので楽ちん楽ちん

これが特急ソニック31号の883系特急電車。JR九州初の振り込電車としてデビューした車両。この車両の登場で日豊本線大分までの所要時間が大幅に短縮された。

もちろんこの車両もJR九州得意のスーパー内装を誇る!特徴なのはこの座席!ヘッドレストがミッキーマウスの形をしているのだ!よってソニックのイメージマークもこの形になっている

ドアのデッキ付近はソニックの名前のイメージ通りシャープなカラーリング。そして美術館のような展示スペースまであってとても列車の車内とは思えない!
さて、ソニック31号は14:19の定刻に出発!この電車もカーブでは車体を思いっきり傾けて高速で通過する。
新幹線併走区間で所用時間が倍であるにもかかわらず、博多〜小倉間を利用する乗客が多いのもわかる!

ちなみに「ブラッディー」は先頭の7号車中央に乗車したのだが、ここだけ窓の間隔が広くてシートピッチは多分グリーン車よりも広かったと思う。これで自由席・・・笑
さて、ソニック31号は小倉でスイッチバックして日豊本線へと入る。元々小倉駅の配線は東京方面から日豊本線に行くように配置されているので、ここで向きを変えねばならないのだ。もちろん座席の向きもみんな反対にして終点の大分を目指す。

車窓からは国後半島や別府湾の景色が堪能できる!なんだか天気も晴れてきたぞ〜!
ということで大分には16:36定刻に到着!

さて、大分からはこの日最後の乗車となる特急にちりん21号南宮崎行きに乗車!前日のきりしま5号と同じ787系4両編成。

この787系もドアデッキ付近はめちゃめちゃおしゃれ!特に左の元電話室には天地方向一杯のガラスが装備されていて、ちょっとした休憩スペースにもなっている。色遣いも他のJRにはない!
さて、にちりん21号は定刻の17:06に大分を出発!順調に走っていたのだが・・・大分と宮崎の県境である有名な宗太郎越え走行中にこの日最大のアクシデントに見舞われる!
なんと、上り坂で車輪空転のトラブルに見舞われて列車が前に進めなくなってしまったのだ!ちなみに周囲は真っ暗で何も見えない・・・
この時、車掌さんからのアナウンスが入る
「現在この車両は空転により前に進めなくなっております。そこで応急修理を行って走行できるようにします」
出来るの?
そして30分後、動き出すのをトライしていた787系はゆっくりながら上り坂を登りだす!素晴らしいぞJR九州!
最初はぎくしゃくしながら走り始めた787系であったが、徐々に速度を上げ始めて正常運転に回復!但しここでのロスタイムは最終的に40分ほどとなり、終点の宮崎には21時に到着。
長崎で15時まで滞在していたら何時に宮崎に着くかわからないところだった・・・虫の知らせってすごいな(この話は翌日にも続く)
ということで九州5日目がここに終わる。

12月28日(水)8:00:宮崎出発〜母の実家訪問〜宮崎リニア実験線跡〜美々津〜宮崎空港〜羽田空港〜川越帰着

ついに最終日!実は「ブラッディー」の母は宮崎出身で、実家が児湯郡川南にある。そこで最終日は母の実家に38年ぶりに訪問して叔父と叔母に会おうという計画を立てたのだ!電車では行きにくい場所なので、この日も6時間だけレンタカーを借りることとした。
そしてもちろん朝ドラを見たらすぐに(爆)行動開始!(5日間同じ行動)
なお、この最終日は完全に晴れ渡るいい天気となった!
これ、チェックアウトの際にもらったカード
なんとホテル従業員からのメッセージカード!今回お世話になったマリックスラグーンは心配りもすばらしく、また宿泊したいなと思うホテルだった!ちなみに友人の「荘太郎」さんもかつて出張でよく宿泊していたそうで、宮崎宿泊の際には常宿だったのだとか。

なお、レンタカー屋さんまではかなり距離があることがわかっていたので、
この日はバスを使ってみる
が・・・乗るバスの行先を間違えて慌てて途中で下りることに!でも徒歩の距離が短くなったし時間も短縮できた!

レンタカーを8時過ぎに借り出して、一路母の実家のある川南へ北上!今回もVitz!これで充分でしょ
約束では11時と言っていたのだが早く着きすぎそうだったので途中こんなところに立ち寄る
これ、地名です!
幼いころの記憶で母の実家近く、川南の駅のあたりに「トロントロン」という地名があったのを思い出して立ち寄ってみたのだ!
今でもこの辺りが川南の中心街で、町役場などもこの区域にある。楽しい地名だよね〜
尾鈴山のふもとに母の実家はあるのだがいいところだなあ〜
母の実家には1時間半ほど滞在し、叔母とは38年ぶりの再会を果たす。中学生の時に来たのが最後だったが、東九州自動車道が近くを通っていること以外ほとんど変わってなかったな〜

母の実家を出発した「ブラッディー」は叔父に教えられた旧日本軍の施設跡に立ち寄ってみることにする。
給水塔と門の一部のみが残っている状態だったが、間違いなく軍の施設があったと思われる広大な敷地がそのまま残っていた。
さて、用事は済んだので宮崎市内に戻っても良かったのだが、「ブラッディー」にはどうしても行きたいところがもう一つあった。
宮崎にはかつて国鉄時代に鉄道総研が建設したリニアモーターカーの実験線があったのだ。子供のころに寝台特急富士に乗っていると、日向市と高鍋の間でリニアモーターカーに追い抜かれた記憶がある。
既に山梨に実験線が建設されてお払い箱になっているのだが、それがどうなっているか?見て見たかったのだ。
確か都農の当たりだったなあなどと記憶を頼りに国道10号線を北上していくと、ナビの画面に「リニア展望台」と言う文字が!場所は東都農駅!んで行ってみると

東都農駅に行ってみると・・・特に展望台はない。もしかしてあの跨線橋が・・・?笑
試しに上に登ってみると
おおっ!リニア実験線だ!(左の高架)

現在はソーラーパネルが設置されて発電所になっているらしい

近くまで行ってみるとまっすぐに伸びた実験線の姿を見ることができる!一部には下ろされた高架がそのまま放置してあった。
さらに地図で検索してみると「リニア実験センター」の文字を発見したので、さらに北上してみることとする。都農と美々津の中間地点程に

うわ、本当にまだ残ってる!施設そのものはリニアとしては使われていないが、車が数台止まっていたので別の実験施設になってるのかもしれない!
かくして38年前の記憶で来てみたリニア実験線、施設がここまで残っていたことに感動!思い残すことはない!

ちなみにこの近くに美々津と言う地名がある。とても美しい地名なので前から気になっていたので行ってみることに!到着してみると、
何?この風情のある街並みは・・・
さらに

日本海軍発祥の地!?
なんでも神武天皇が水軍を率いてこの地から出向したという言い伝えがあるそうで、よって海軍発祥の地なのだそうな。
街並みも歴史遺産になっているようで、古代民族資料館などもあった。観光ガイドには書いていないよなあ〜
こんな立派な碑も立っている

それにしても美々津の海はその文字のごとく美しかった〜

さて、観光も終えたので宮崎市内まで一気に戻ることとする。日向市から宮崎市までは片道50q以上あるし、途中の佐土原付近は渋滞の名所!結局2時間くらいかかって宮崎市内に到着
但し、宮崎発の飛行機は18:25発だし、レンタカーは17時半まで借りていていいとのことだったのでまだ時間がある。
そこで宮崎の交通の要衝である「宮交シティ」に立ち寄ってみることとした。

宮交シティとは・・・そう、バスターミナルのこと。宮崎交通バスの基地になっている場所で南宮崎駅の前にある。
バスの発着番線がなんと17番線まであって、ここから各地にバスが出発している。
もちろんJRバスもここを利用!
JRの高速バスは新幹線800系と同じつばめカラーになっている
32年前にここまでトロントロンから急行バスでやってきて、ここから観光バスでこどもの国や青島、鵜戸神宮を回った記憶がある。
もちろん当時とは全く景色が変わっていて、現在はイオンモールが併設されている。
ここでちょっと腹が減ったので施設内のレストランで食事をすることに

「ガンジス」と言うカレー専門店のチキン南蛮カレー!文字通りカレーライスにチキン南蛮が乗っているのだが、カレーだけでもスパイシーでめちゃ美味いし、チキン南蛮は専門店顔負けの甘酸っぱいタルタルが美味しい!
後で知ったのだが、この「ガンジス」と言うカレー屋さんは宮崎で走る人ぞ知る有名なカレーチェーンなのだとか!

さて、腹ごしらえが終わったところで宮崎市内まで戻り、レンタカーを返却。130q程走行したのにガソリン消費量はたったの6リッター(笑)
時刻は16時。時刻表によると16:02発の宮崎空港行きがある。空港には16:20に到着してしまうので早すぎるのだが、まあ空港内でお土産も買わなきゃいけないしね〜
と思いながらホームにあがってみると・・・なんと15:16発の特急にちりん11号がまだ来てない!なんだか軒並み30分くらい遅れているみたいだぞ?
んで、電車を待っていると15:11発の南宮崎行き普通列車がやってきた
宮崎空港までは行けないが、近くまで行っておいた方がいいだろうとこの電車に乗ってしまうことにする。
ちなみにこの電車は713系2両編成。国鉄時代に試作的に4編成8両だけ作られた車両で、現在は宮崎空港線のシャトル列車を中心に使われている。

何度も言うがJR九州の車両は本当にいちいちおしゃれ!各駅停車でしかも30年前の国鉄の車両にもかかわらず、室内のシートは全て特急用485系電車からの廃車発生品のリクライニングシートに交換されているし、出入り口には木製の荷物置きもあり、カラフルに化粧板が彩られている。
立った一駅この電車に乗って南宮崎まで到着したのだが・・・宮崎空港行きの電車は一向に来る気配がない。
待つこと30分、駅の案内放送が流れる
「宮崎空港行きの列車は動いてはいますがダイヤの大幅な乱れにより次の列車がいつになるか見通しが立ちません」
マジか!これがこの旅最大の誤算の始まりであった(笑)でも時間にゆとりを持っていてよかった〜。

さて、電車は当てにならないのでタクシーかバスを利用するしかない。ここで南宮崎まで移動してきておいたのが功を奏した!そう、南宮崎駅前には宮交シティがあるのだ!
ということで16:52に宮崎空港経由都城行きのバスがあることを確認した「ブラッディー」は16番線からこのバスに乗る

やってきたのはなんと観光バスタイプの路線バス!これは快適
バスに乗ること15分で宮崎空港に到着!アクシデントリカバリーは完璧!

さて、空港に到着した「ブラッディー」はチェックインしてお土産を物色。まあ会社に持ってゆくものと行きつけの飲み屋に持ってゆくものくらいだからあっという間に用事は済んでしまうのだが・・・
飛行機の出発まではまだ1時間以上ある!ということでロビーで本を読みながら待っていると
え?40分遅れ?
いやあ、最後にいろいろあるものだ!ということでさらに時間が余ったのでロビーでうたた寝などをして過ごし(笑)ようやく飛行機に搭乗したのは18:50
帰りもソラシドエアの機材で運行する62便で羽田へと向かったのであった。
羽田到着時間は20:30.35分遅れの到着となったのだが、実は元々20:30発のリムジンバスに乗ろうという計画が無になってしまい、仕方なく次の最終便21:30発のチケットを購入して約1時間待ち。今日は待ち時間が多いなあ〜
しかし21:30発のリムジンバスは都内の渋滞も全くなく、川越には22:50には到着!
飛行機で2000q、レンタカーで1000q、電車で1000q、6日間で4000qを移動した大旅行はここに終了したのであった!
ちなみにケータイ国取り、コロプラとも40地域以上を新規踏破したのであった!


さて、今回の旅のお会計を集計してみるとする。
川越シャトル:\175
川越〜羽田空港:\1205
ANA旅作(羽田〜宮崎往復航空券&ホテルマリックスラグーン5泊):\44900
宮崎空港〜宮崎:\350
トヨタレンタリース(24日〜26日):\14472
ホテル駐車場代(2泊):\1600
青島駐車場:\500
サンメッセ日南:\700
都井岬:\400
都井岬灯台:\200
ガソリン代(24日):\2305
知覧特攻平和会館:\500
高速代(都城〜宮崎):\740
高速代(宮崎〜鹿児島):\2650
指宿スカイライン:\320
指宿砂むし会館:\610
南薩鉄道記念館:\200
高速代(伊集院〜宮崎):\2860
ガソリン代(25日):\3969
ぐるっと九州きっぷ(26日〜28日):\14000
宮崎〜鹿児島中央自由席特急券:\1230
鹿児島中央〜熊本自由席特急券:\3180
熊本市電(2回):\340
熊本〜早岐自由席特急券:\930
稲佐山ロープウェイ:\1230
長崎市電(4回):\480
グラバー園:\610
大浦天主堂:\600
出島:\510
長崎〜博多自由席特急券:\1380
博多〜宮崎自由席特急券:\1650
トヨタレンタリース(24日〜26日):\6480
ガソリン代(28日):\822
宮交シティ〜宮崎空港(宮崎交通バス):\280
羽田空港〜川越駅西口(リムジンバス):\1750

合計で\114128!これに食事代6日分、お土産代を加えても\140000弱
これだけ遊んで、遠くに行って6日間でこのコストなら充分でしょう!

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