Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2019/02/10 21:37更新 

当ホームページは[Bloody]の完全なる自己満足の世界で成り立っております。
読者の皆さんも喫茶店感覚でお楽しみください

 

〜「ブラッディー」の九州旅行記2020秋!〜

2020年は3月から猛威を振るい始めたコロナ騒動で、自粛・引きこもりの生活が続き、「ブラッディー」も4月に計画していた九州旅行を再三にわたって延期。
しかし第2波が収束しつつあった9月に入ると「withコロナ」の対策もかなり世間に定着し、「そろそろ旅行も可能かな?」と思える状況になってきた。
しかも9月19日〜9月22日は4連休のシルバーウィーク!これは計画を実行に移す段階と勝手に判断!早速ANAの「旅作」で予約をしたのであった。
今回もケータイ国取りやコロプラなどの位置ゲーで制覇していない地区ということで、目指したのは長崎・熊本。
飛行機は便数の多い福岡往復とし、宿泊場所は両地域に行きやすい鳥栖に決めた。
しかもANAの「旅作」は政府の[GoToキャンペーン」対象でなんと3割引!2泊3日で40000円!レンタカーも2日間借りて3割引で14000円!シルバーウィークというハイシーズンなのに格安。
初日は列車の旅、2,3日目はレンタカーの旅、3日目に念願の軍艦島ツアーを組み込むという旅の計画が固まった!
ちなみにこの3日間、関東ではほとんど曇り時々雷雨という天気だったようだが、「ブラッディー」の行く先はすべて快晴であった!


9月19日(土)川越駅西口6:25リムジンバス〜羽田空港9:15ANA245〜11:10福岡空港11:17〜11:23博多11:31特急みどり9号〜12:59有田13:05松浦鉄道〜13:29伊万里13:36松浦鉄道〜14:46たびら平戸口15:47松浦鉄道〜17:07佐世保17:42特急みどり26号〜19:12鳥栖

ANA旅作を使う場合、乗る飛行機によって価格がかなり変わる。今回は2泊3日を思いっきり使いたいと言うことと、GoToで安くなっていることも重なって、9:00発という追加料金がかかる便を選択。川越発のリムジンバスを使うと羽田空港に8:20に到着するのでちょうどいいのだ。

さて!出発!リムジンバスは1回乗るとやめられない便利さ!弾丸ツアーの場合「食べられるときに食べる」が基本なのでここで食いだめ!
しか〜し!ここで運転手からアナウンスが・・・「首都高速山手トンネルで多重事故があり渋滞しています」
朝のリムジンバスは時間に余裕を見ていて、羽田まで2時間という行程になっているのだが、暗雲が・・・
しかも大泉から外環に入ってから「山手トンネル事故の渋滞を避けるために川口線・湾岸線で迂回します」とのこと。このところ船橋まで車で行くことの多い「ブラッディー」は外環の混雑をよく知っている。大丈夫か?
よって朝からスカイツリーを見ながら羽田へ
でもこの日は土曜日。迂回ルートで所々渋滞しながらもバスは定刻よりも20分早い8:00に羽田空港へ到着!ほっとした。
久々に来た羽田空港は以前と変わらない賑やかさ。もはやそこに「自粛」はない。手荷物検査などは行列ができていた。やはりシルバーウィークと言うことで旅行に行く人が増えているようだ。

実は「ブラッディー」がこの便を選んだのにはもう一つ理由がある。実はこの便、福岡行きでは珍しいB787使用便なのだ!初のB787搭乗にもわくわく!
しかし・・・ここでアナウンスが・・・「ANA245便は使用機材の遅れにより出発が15分遅れます」
うわ、福岡到着後のスケジュールはタイトなのに・・・。遅延が長引いた場合には博多からの旅程を見直さねばならないかもしれない!
そう言えば各航空会社では「密」を避けるために搭乗時の順番を厳格にしており、機体後方から6つのブロックに分けて搭乗させるという方法をとっていた。乗客もとても協力的。もっと前からこうしていれば機内の人の動きはスムーズだったのにねえ。コロナのおかげでいろいろと勉強したという感じ。
さて、15分遅れで羽田を出発したANA245便だが、離陸にはさらに時間がかかった。結局福岡空港到着は11:10!20分遅れ。
ここで「ブラッディー」の確保していた席が功を奏する。座席番号5Aは普通席の一番前。よって機内をグループ分けして降りる場合は最も最初に降りられるわけ。
久々に来た福岡空港は構内工事が終わってとても便利
ゲートを出たところに地下鉄のホームに直結するエスカレーターがある。工事中は乗り換えに10分以上かかっていたが、今は5分で行ける。

予定していた11:17発の地下鉄に乗ることができた!これでオンスケジュールに復活!ちなみにこの福岡市営地下鉄1000系は設計が古いのだが車内は木目調などを使っていてとってもおしゃれ!この電車で2駅先の博多へ行く。

乗車するのは783系電車の特急みどり9号。前4両がハウステンボス行きのハウステンボス9号、後ろ4両が佐世保行きのみどり9号となる。
実は「ブラッディー」の乗車する有田までの区間では両者併結の状態で走るのでハウステンボス号の方に乗っても良かったのだが、あえてみどり号のほうに乗ったのには訳がある。
それはこれ!
みどり号の自由席は7,8号車。8号車の自由席最後列に座れば、後ろ展望席になるのだ。ハウステンボス号の自由席は中間の3,4号車なのでこうはいかない。
列車乗車中に昼飯時となるのでもちろんおにぎりを買っておく
「ブラッディー」は前もってこの乗車券と自由席特急券を買っておいたので、乗り換え時間が8分しかなくても余裕で購入できる。
しかし博多駅でもコロナ影響は随所に見られ、駅構内にあった喫煙所は閉鎖され、ホームにあった売店はすべて営業停止していた。
立ち食いのそば屋さんとラーメン屋さんが営業していたのがせめてもの救いか。

みどり9号は接続待ちがあったらしく3分遅れで発車。今日はやたらと「遅れ」に遭遇する日だ。
でもダイヤに余裕があるのか?鳥栖あたりまでに定刻に回復。順調に佐世保を目指す。

鳥栖を過ぎると田園地帯。ちょっと今日は曇り 途中の武雄温泉駅では長崎新幹線の工事がかなり進んでいた
でも、本当に長崎までフル規格の新幹線を走らせる必要があるんだろうか?在来線のこのみどり9号も十分に速いと思うし、長崎本線の特急かもめは高速振り子電車だからさらに速いはずなんだが・・・
有田には定刻の12:59着

ここからは松浦鉄道の気動車MR600型に乗り換える。目的地は「たびら平戸口」なのだが、直通列車はない。すべて伊万里で乗り換える必要がある。車内には1人掛け転換クロスシートも装備されていて快適そのもの。もちろん「ブラッディー」は1人用の転換クロスシートに乗る。

さて、列車に乗ったらまずは運転手さんから1日乗車券を購入。この乗車券は2000円で、松浦鉄道を全線乗ると途中下車しなくても2600円かかるのでこちらを買った方がお得なのだ。
ちなみにこの松浦鉄道、元々はJR松浦線だった。廃線後第3セクターに転換されて今に至る。よって有田駅もJR構内に併設されている。
有田〜伊万里間はあまり景色も見ることがないので30分の道のりは睡眠時間zzz

終点の伊万里で佐世保行きに乗り継ぐ。この伊万里駅、なんと頭端式ホームになっていた。つまり有田方面の列車と佐世保方面の列車はここで進行方向を変えねばならず、そのため系統分割されているわけ。
これには生い立ちとの関係が深い。松浦鉄道と伊万里で接続しているJR唐津線は両方とも国鉄だったので、伊万里駅ではスルー運転ができるようになっていたのだ。これが事業者を分離したことで直通運転がなくなり、伊万里駅は現在駅舎で分断されるような構造になっているのだ。

さて、ここからたびら平戸口までの間は伊万里湾沿いを走るので車窓も絶景が広がる。
長崎県は日本一島が多い県なのだそうな。よって海の向こうに転々と島が点在している姿はなんとなく東北の松島のようだ。

単線のトンネルとか駅の構内のだだっ広さも旧国鉄という感じ満載!

ということで目的地の「たびら平戸口」には14:46着!なぜここが目的地か?って・・・駅名看板通りここが「日本最西端の駅」だから!
ちなみにここへ来たことで日本の東西南北の駅すべて制覇した!

あちこちに「日本最西端の駅」の看板があるが、駅前には開いている商店はひとつもない!笑

駅構内のちゃんぽん屋さんも閉まっている・・・あ、でもこの日は「子供の運動会」で特別にお休みだった・・・なんとも微笑ましい

でも駅の構内には鉄道博物館が!中に入ってみると国鉄時代からの松浦線の備品展示がところ狭し!なんせ10畳くらいの広さのところにぎっしりと写真や備品があるから見ていて飽きない。
せっかくなので駅員さんから「日本最西端の駅」到達証明書と硬券入場券を購入。すると
なんと!こんなにたくさんの付録をもらってしまった!

駅の構内はやはり元国鉄らしくだだっぴろい!踏切のない横断路がまたいい感じ

腕木式信号機や近くにある昆虫博物館のモニュメントと一緒に展示されているのが、石炭輸送貨車セラ220!これは結構貴重な車両なのでは?鷹取工場昭和35年改造の銘板があったので、作られたのは戦後まもなくかな?
と、かなり見所があるように書いているが・・・実はこれを全部見て回るのに20分もかからない(笑)
次の列車は1時間後・・・暇だ。
ということで800mほど先にある平戸大橋を見に行ってみた
この橋の向こうが平戸の中心街。江戸時代にオランダと貿易をしていた関係で栄えた町だが、鎖国政策のせいでこんなに不便な島が中心街になってしまっている。
もし国鉄松浦線が海を渡って平戸まで延びていたら・・・と考えてしまう。
ということで15:47発の佐世保行きで出発!
ここからは佐世保まで出て宿泊場所の鳥栖に戻るだけ。歩き疲れたのでまた睡眠zzz

ちなみに松浦鉄道には難読駅名が多いとか、鉄道駅としては日本一駅間距離の短い中佐世保-佐世保中央駅などもある。
佐世保が近くなると車内は高校生で超満員に!いつもローカル線に乗っていて思うのは「通学の足」になっているんだなということ。鉄道の採算がとれないから廃線するというのが多いけど、その分地域の足を確保しなければならないのだよ。

列車は定刻の17:07に佐世保到着!着いてみてびっくり!佐世保駅ってこんな感じだったっけか?実は「ブラッディー」が佐世保に来るのは41年ぶり!前はこんな高架駅ではなかったし、駅舎もすごく小さかった気がする。

さて、この佐世保駅は[JR線では」日本最西端の駅なのだ。よって何か記念品はないのかな?とみどりの窓口に行ってみると「記念入場券はないんですがポストカードならあります」とのこと。「では2枚ください」と言うと
「どうぞ」と記念スタンプ付きでくれた
「おいくらですか?」と聞くと、「いえ、これは無料でお配りしているものなんです」とのこと!おおっ!太っ腹だぞJR九州!

さて、佐世保からは特急みどり26号で鳥栖へ向かう。もちろん8号車の最前列を確保!
ちなみにみどり号は佐世保出発後早岐までの区間は列車の進行方向が逆になる。この関係で8号車は最後尾で出発し、早岐から先頭車になるというわけ。
帰りはこの前面展望をほぼ独り占め(笑)

鳥栖には19:12着。駅の真ん前にあるホテルルートインにチェックインする。
ちなみにこのホテル、人工温泉ながら大浴場もあるし、朝食付き航空券付きで2泊3日40000円は安いと思う
連泊する場合、エコ清掃を選択すると飲み物を1本サービスしてくれる。「ブラッディー」はもちろんビールを選択

さて、この日はずっと移動中にコンビニ飯を食べていたので、夕食くらいは豪華に行きたい!すると

ホテルの真ん前にこんなお店発見!カウンターもあるらしいので入ってみることに。ホテルでチェックインの際にもらった「鳥栖市のクーポン」も使えるらしい。ちなみにこの鳥栖市のクーポンは事業継続給付金の一環らしい。

「ブラッディー」が注文したのは揚げ出し茄子、銀ダラ味醂、海鮮串天ぷらのアジとサーモン
揚げ出し茄子は本当にだしがきいていてめちゃ旨い。銀ダラ味醂は地域で有名なお店から取り寄せたものらしく、これだけで酒が進む旨さ。海鮮天ぷらを串にするというアイデアはこのお店のオリジナルでこれまた旨い!
ビール3杯飲んで全部で4000円くらい。クーポン使って3500円。ちょっと高いが満足満足。
「明日も来るよ」と言い残して店を出たら、お店の若い男の子が追いかけてきて「すみません!明日は日曜日なのでお休みなんです!」とわざわざ知らせに来てくれた!いい店だ〜
ということでこの日は風呂に入って23時には就寝zzz

9月20日(日):鳥栖7:51発〜7:55新鳥栖着〜8:00レンタカーで出発〜 人吉駅〜大畑駅〜蔵之元港14:00三和フェリー〜14:30牛深港〜15:30崎津集落16:30〜18:00天草五橋通過〜21:00鳥栖着

前日は23時過ぎに就寝したので、ゆっくり休んでも6時半には起床!
朝ドラをホテルのバイキングでがっつり朝食を摂る
この日はbレンタカーで1日520kmを走る弾丸ツアーなので、昼飯をいつ食べられるかわからない。そこで食いだめ(爆)
ちなみにバイキングも感染対策がバッチリ!消毒してから手袋をして食材を取るようになっている。品数が豊富で選び放題!

レンタカーを借りるトヨタレンタリース新鳥栖は隣の新鳥栖駅にあるので、一駅だけ長崎本線の811系電車で移動
この電車、転換式クロスシートを装備していて快適快適!たった4分で新鳥栖に到着
今回借りたのは新型カローラ!まだ8000kmしか走っていない新車
別にカローラを選んだのではなく、「エコノミープラス」というお任せを選んだらこうなっただけ。「車種お任せ」でないとGoToの割引がきかないのだ。このインプレッションは後ほど。
さて、手続きを済ませて新鳥栖を出発したのが8:10。鳥栖インターから一気に九州自動車道を南下・・・するはずだったのだが、
この馬鹿ナビにだまされた
鳥栖インターは鳥栖JCT併設になっていて構造が複雑。長崎方面入り口と熊本・大分方面入り口があるのだが、案内音声が紛らわしくて長崎方面に間違えて入ってしまったのだ!ちなみに隣の東背振インターまでの距離は12kmほど(笑)
結局東背振インターまで意味なく往復して約15分をロス。勘弁してくれ。
さらにこのナビ、JCT案内でも一度福岡方面に逸れてから熊本方面に行かせようとしたり、頭の悪さは天下一品。どこの会社が作っているんだか・・・
気を取り直して人吉方面へ
この日は若干雲が見えるがほとんど快晴!快適なドライブ日和だ!
さて、カローラの乗り味だが・・・結構速い!マニュアルモード付きの7速AT(多分CVT?)はシフトの仕方がかなり適度だし、「ここぞ」と加速しようとするとぐいぐい加速する。下手すると「にょろ吉」が負けそう・・・。ただ、マニュアルモードにした場合のシフトレスポンスの遅れは気になるので、マニュアルモードはエンジンブレーキを使いたい場合やワインディングでシフトを固定したい場合以外には使わない方がよさそう。
あとは車線キープ機能がついているのだが、これは「ブラッディー」にとっては必要なかった。なんせ車線内を目一杯使って走ろうとすると、ほぼ全コーナーで警告が鳴ってしまう。うるさくて仕方ない。
タイヤは195/65R15&鉄ホイールという今時珍しい組み合わせなので、コーナーでのヨーモーメントにはかなり辛かった。でもこれを205/55R16にすれば十分に戦闘力はありそうだ。もちろんコーナー時の姿勢を一発で決める腕が必要。なんせコーナーで切り戻しすると一気にヤワなサスペンションの弱点が露呈するからね。
ということで人吉駅には10:30着
元々ケータイ国盗りの未踏地ということで4月に計画していたときも人吉には来る予定だったのだが、その後7月の豪雨災害で甚大な被害を受けてしまい、駅に到着するまでの道の両側も商店は軒並み閉店していて店内の片付け作業をまだ行っている状態だった。
この人吉駅もJR肥薩線、くま川鉄道共に全線で運転を取りやめていて列車は来ない。
ここでお土産などを買って少しでも復興の助けになればと思ったが、散在するにも散在しようがない感じ。

そこでJRとくま川鉄道で販売している記念品はすべて購入!でも全部で2000円にも満たないんだよね〜

駅の構内も散策。列車の来ない駅というのはなんと寂しいものか

車庫には冠水してしまったくま川鉄道の気動車とJRキハ40が寂しく休んでいた。
くま川鉄道の駅員さんに聞いてみると、やはり高校生の通学の足がなくて大変だとのこと。必ず復活させるとのことなので、一日も早い復興を望みたい。

駅前で唯一開いていたのがこのお店。駅弁屋さんだが、ボランティアの人たちが買いに来るとのことで普通のお弁当中心に販売していた。
でも名物の「鮎寿司」はあるとのことで、早速これを購入!鮎寿司、初めて見るなあ。弾丸ツアーなので食べられるときに食べられることができる駅弁はこういうときに便利!
ということで次の目的地である大畑駅へと向かう。
人吉駅を出発してすぐに球磨川を渡る
この球磨川が氾濫して、この橋を含めて水没したなんてちょっと信じられない・・・・
大畑駅は人吉駅の隣なのだが、距離にして10kmほど離れている。しかも車1台しか通れないような道を行くのでヒヤヒヤもの。途中通行止めになっているような場所もあったりして、ナビを信用せずにカンで行く(笑)

大畑駅に到着したのは11:15。ここは全国的に有名なスイッチバック駅で、現在でも列車はスイッチバックでこの駅に入ってくる。
しかもこの駅の西側には大きくループを描いて山を登るループ線があり、スイッチバックとループが一望できる場所があるのだ。
しかし・・・もちろん7月豪雨の影響で列車は来ない。

駅舎の仲には旅人たちの残したメッセージカードが所狭しと貼られている。しかし売店はもちろんやっていない。
SLが使っていた給水塔は今でも残っている
さて、その有名なループの場所に行ってみようと思ったのだが、
なんてこったい!道が崩落している・・・
ここを通らなくても行けそうな感じだったのだが、正確な場所がわかっていない「ブラッディー」はこの辺をうろうろ・・・
結局ループを見る展望台のようなところが発見できず、泣く泣く大畑をあとにした。というのも実はこの時点で40分予定より遅れていたのだ。

この先ケータイ国盗りのためには鹿児島県の阿久根を経由して天草までフェリーで渡る必要がある。そのフェリーは蔵之元港を14時に出港する。馬鹿ナビの算出した到着予想時刻は14時50分!急がねば!
大畑から阿久根までは国道267号と447号を使う一般道ルート
この道は道幅も広くて高速ワインディング!めちゃめちゃ快適!
ここでカローラの限界を試しにかかる「ブラッディー」。全コーナーで車線逸脱警報が鳴り、ブレーキングでは「勝手にハザート」が(笑)
でもこのおかげで出水は13時頃に通過。ナビの到着予想時刻はこの時点で蔵之元港に13時50分と出ていた。到着予想時刻を1時間縮めた?
出水は真鶴の飛来地で、記念館などもあるのだがそんなものを見ている暇はない
長島へ渡って天草灘を見ながら国道389号を北上するとすぐに蔵之元港

蔵之元港に到着したのは13時40分!間に合った〜!ちなみにカローラは4mを超えてしまうので料金は3050円。
自分で運転している車をフェリーに乗せるのは30年ぶりだなあ(笑)
ちなみにこのフェリー、国道266号線の一部となっている。よってGoogleナビを使うと「有料道路」と表示される。

と言うことでいよいよ乗船!出港の10分前から乗船となるのだが、まあテキパキと乗せること乗せること!
片道30分のいわば「渡し船」なので、これくらいテキパキとしないとダメなんでしょうなあ。

船内はこんな感じでとても居心地がいい。テーブル席もあるのでここで人吉で購入した鮎寿司をいただくことに
これ、鮎が丸々1尾入っていて、飯の量もとんでもない!川魚なのに臭みはあまりなく、酢がきいているので頭からバリバリと食べてしまった。これで1200円は安いでしょう。
ここまでの激走でめちゃ腹が減っていたので、たった10分で食い切ってしまった。
ということで牛深港にあっという間に到着!
国道なので「天草市」という看板がちゃんとあるのが笑える。

さて、ここからはこの日の最終目的地である崎津集落を目指す。
崎津集落に行くには国道266号から389号へ回り込む
海沿いの道は気持ちいいよね〜

崎津集落に到着してみると、道の駅があったのでここに車を止めて歩いて行くことにする。崎津集落は江戸時代の「隠れキリシタンの村」として世界文化遺産に認定されている。

道の駅から10分ほど歩くと有名な崎津協会に到着する。「ブラタモリ」で紹介されたこともあって観光客が一杯!
案内には「道の駅で車を止めて歩いて行ってください」とあったのでその通りにしたのだが、実は集落内にも民間駐車場がかなりあって意外と行きやすい。

ほかにも歴史的建築がいくつかあるが、基本的には「庶民の生活する街」なので行動は慎むべし!そしてお土産に天然塩を購入!
街をさらに散策しているとこんなもの発見

なるほど!あれが海の上のマリア像か!ではいってみよう!
しかし・・・ここからマリア像まではさらに600mほどある。すでに道の駅から1km以上歩いているぞ〜
んで、到着してみたのだが・・・どうやって行くのよ
結局マリア像の近くまで行く方法がわからずに断念。でもこのマリア様が見ている先には
うわ、絶景!
ここで夕焼けを見たら気持ちいいんだろうな〜などと思いながらも、崎津集落散策をここで終了。
夕焼けを見るスポットがこの先の行程にあるのだ!
崎津集落散策で思わぬ時間を費やしてしまったので、すでに予定時刻から30分以上遅れている。

崎津集落からは一気に国道266号線、324号線を北上!天草を一気に縦断してしまう。そう、天草五橋を渡ろうというわけ。
天草五橋に17:00頃到着できれば、夕焼けをそこから見ることができるだろうと考えたのだ。崎津から天草五橋までは通常なら1時間ちょっとで到着できる。
これは天草市内で通ったループ橋
そう言えば牛深にもこんな感じのループ橋があったなあ。

天草市を過ぎると左手には島原湾が!小さな島が点在している景色は絶景!思わず車を止めて撮影
さて、余裕を噛ましていたのは16時半頃までのこと。有料道路の松島有明道路を通れば天草五橋はすぐだ!と思っていたら・・・

まさかの大渋滞・・・そして事故も・・・
この松島有明道路は終点の合津で天草五橋の五号橋袂に出るのだが、ここで国道266号と合流するのだ。ここに交通が集中するものだから、信号で5台〜10台しか進めず、渋滞が半端じゃない。この渋滞に・・・1時間はまりました

そのおかげでこんな写真も撮影できたから良しとしようか!
結局天草五橋に到着したのは18時半頃。予定よりも1時間遅れになってしまった。ところが・・・怪我の功名というか、この日の日没時間がドンピシャで橋の通過中!よって


ちょうど夕焼けの中を走行することになって、こんな景色を見ながらの運転!しかも渋滞しているから安全に撮影できるし!
いやあ〜俺って運がいい?

ということでここからは一気に鳥栖へ戻ることに!でも、ここから鳥栖までって一度熊本の南に出て、さらに北上して・・・距離にして120kmくらいあるんだな(笑)
南国って感じだなあ
途中1度休憩したが、基本的にはノンストップで走りきり、鳥栖市内到着は20時半。給油を済ませてホテルに戻り、TVをつけると
半沢直樹に間に合った(爆)
ちなみにこの日の総走行距離は534km。ガソリンは35リッターを消費。リッター15超えてる〜
この後、外食する気がしなかったので大浴場でゆっくり風呂に入り、TVを見ながらビールを飲んで就寝zzz。またも就寝時間は23時であった。

9月21日(月)7:30鳥栖出発〜9:30長崎市内到着〜10:30軍艦島クルーズ〜13:00長崎市内出発〜ながさきサンセットロード〜佐世保市内〜17:00新鳥栖駅16:50新幹線さくら406号〜17:03博多17:14福岡市営地下鉄〜17:19福岡空港19:15ANA268〜21:00羽田空港21:30リムジンバス〜22:40川越着

最終日は念願の軍艦島クルーズ!午前中にツアーのある「シーマン商会」に10時半の予約を入れていた。手続きを10時10分までに済ませる必要があるので、万一のことを考えて7時半には出発することとした。
もちろん食えるときに食っておくと言うことで朝からがっつり食う!
さて、ホテルをチェックアウトして予定通り7時半に長崎に向けて出発!何事もなければ9時には長崎に到着できる。
前日に馬鹿ナビのおかげで鳥栖インターの構造は頭に入ったので、今回は間違えることなく長崎自動車道に入る。
渋滞もなく順調に走行できたので、途中の大村湾P.A.で小休止

見て!この景色!風も吹いていてめちゃ気持ちいい〜
ここで一服して長崎土産のカステラを買い込み、長崎市内へ向かう。この分だと9時半までには余裕で到着・・・と思っていたら
あれ?なんだかシーマン商会のHPで見た地図と違うところに連れて行かれそうな感じだぞ?と途中で気づき、慌てて車を止めて確認したら・・・さすが馬鹿ナビ!軍艦島クルーズの出発場所は水辺の森公園の隣なのに、シーマン商会の本社に連れて行かれるところだった。
ということで水辺の森公園駐車場に到着したのは9:30。さすがにまだ早いか・・・と思ったら、すでにシーマン商会の船には何人も乗客が乗ってる!気が早いというか・・・笑
「ブラッディー」はここで一服して海辺のベンチで潮風に吹かれて休憩したあとに9:50頃乗船場へ
これがシーマン商会の軍艦島クルーズ船「さるく2号」
消毒とコロナ感染者が出た場合の連絡先を記入して早速乗船する。

船内は後部が解放デッキ席で前部が密閉船室になっている。先に乗船していた人はみんな後部デッキ席に座っていたが、「ブラッディー」は前部の密閉席へ。
実はこういう船の構造の場合、密閉席は空調が効いているしシートも濡れない分モケット張りになっていて居心地がいいのだ。これも学生時代に水上バスでバイトしていたことで得た知識!
しかもコロナ対策で1つづつ座席を空けて座るようになっているのでゆとりもかなりある。
乗船時にもらえるGoods!石炭ももらえるんだ〜
船内では出航までの間、軍艦島を紹介するビデオが上映されている。これをゆっくり見られるのも前方船室の特権!

さて、10:30定刻に出航した「さるく2号」はまず長崎港の中をゆっくりと案内しながら港外へと出て行く。これがまた結構充実していて、造船所やその生い立ちなどはかなり詳しく説明してくれる。

これは日本最古のクレーンと夜景で有名な稲佐山  建造中の大型フェリー

海上自衛隊のイージス艦「こんごう」         山を切り開いて作られた第3ドック

海上保安庁最大の巡視船を建造中         戦艦武蔵を建造した第1ドック
などなど!軍艦島クルーズだけでなく、こういう長崎の見所を紹介してくれるのもいいね〜

女神大橋をくぐるといよいよ港外へ         これは神ノ島教会と海上のマリア像
このマリア像は陸上から見るよりも絶対に海上から見た方がいい!

こんな素晴らしい天気の中、出航後20分ほどで高島に到着。
実はこの軍艦島クルーズ、本来ならば軍艦島(端島)に上陸できるはずなのだが、先日の台風の影響で軍艦島の一部施設が壊れてしまい、船が接岸できなくなってしまったのだ。
その代わりに軍艦島の親と言うべき高島への上陸となったのだ。

高島では石炭資料館にある軍艦島模型で軍艦島の構造や建造物の説明をしてくれる。

この高島も軍艦島(端島)も炭鉱で栄えた島なので、三菱の祖である岩崎弥太郎像が資料館前にある。
この説明、軍艦島上陸がある場合は行われないので、実は結構得した気分かも・・・
最初にお勉強をしたあとは、いよいよ軍艦島周遊クルーズへ出発!
おおっ!声が出ない!
この端島は元々中央部の盛り上がったところだけ存在した孤島だったのだが、採掘された石炭の質が高いので、どんどん埋め立てられて今の形になっている。全長480mのうち、元々の島は半分くらいなのだそうな。
ちなみに埋め立てに使ったのは「ボタ」と呼ばれる採掘の際に一緒に掘り出される土などの不要物で、まさに一石二鳥なのだ。
こちらは炭鉱のある側。そしてどんどん近づいて、船は島の10mくらいのところまで接近してくれる

これが日本最古の鉄筋コンクリート建築アパート!崩壊寸前で、もう1回大型台風が来たら崩れてしまうかもしれないとのこと。

学校や病院も完備されていたそうで、島の最大人口は5000人!屋上の滑り台までよく見えた。
しかも建物は渡り廊下でつながっていて、雨の日でも濡れずに登校できたとか言う逸話もあるそうな。

こちらは炭鉱と逆側の住居棟の建ち並ぶ側。所狭しと団地のようにアパートが建ち並ぶ。
こちら側が外海になるので防潮堤が高いのだ。台風の時などはこのアパートを乗り越えるくらいの高潮になったんだそうな。

そしてこちらが居住区側から見た軍艦島!この画像が最も軍艦に近いと言われている。
元々日本海軍が88艦隊として長崎で建造中だった戦艦土佐に似ているとのことなのだが、「ブラッディー」としては重巡洋艦愛宕型に似ているともう。
ほかにも写真はたくさん(多分100カットくらい)撮影したのだが、紙面の都合でここまで(笑)
思う存分軍艦島を堪能した。これならば上陸がなくても十分満足!
ということで帰りは20ノット以上の超高速で長崎港へ向かう
こちらは長崎港内にあるグラバーさんが使用したという船着き場!
ということで軍艦島クルーズは13時に終了!大満足の船旅だった。
ここでちょっと腹が減ったなあと言うことで、長崎名物の皿うどんを食いたいと思ったのだが、周辺の中華料理屋は行列ができていてすぐには入れそうにない。
この先を急がねばならないので、まずはしないから脱出してしまうことにする。
市電と併走する道も長崎ならでは
さて、次に向かったのは西海市。実は大村湾西側エリアは鉄道が通っていないので、今まで未踏地となっていたのだ。
ながさきサンセットロードという海岸沿いの道を北上し、佐世保経由で鳥栖に戻れば、長与と西海という二つの未踏地をクリアすることができる。

サンセットロードは左手にずっと海を望むこんな道!これは気持ちいい〜〜
結局西海市内までノンストップで走行してしまい、市内のコンビニで小休止。

昼飯はこれになってしまった!せっかくなので辛子明太子おにぎりで九州気分!
とおにぎり食べていたら隣にゼファーにZ750のエンジンを載せたマシンが!思わずライダーと会話してしまった(笑)
これで今回の旅の目的をすべてクリアしたので、一気に帰路につく。
西海からは県道12号線で大村湾方面へ

おおっ!大村湾だ!  国道206号線は右側にずっと大村湾を望む素晴らしい道
佐世保から西九州自動車道に乗り、一気に鳥栖まで走りきる。距離にして70kmほど。
レンタカーを返却するのは17時までの約束だったのだが、新鳥栖に到着したのは16時半前。ちょっと早すぎた?笑
この日の走行距離は283km。2日間で817kmを走りきった。燃費もリッター15.5位。カローラは酷使に耐えました(笑)

さて、昼飯におにぎりしか食べていなかったので、新鳥栖駅で

駅ナカにある立ち食い蕎麦の中央軒で北九州名物かしわうどんを注文!360円で安いし、旨いんだわこれが!

満腹になったところで九州新幹線を使って博多へ向かう!乗り込んだのはさくら406号。在来線で行っても全然時間は余裕なのだが、単純に乗りたかった・・・爆 なんとピクサーのラッピング車両が来た!
博多で福岡市営地下鉄に乗り換えたのだが、ここでやってきたのは

相互乗り入れしているJR九州の305系電車が来た!この電車の内装もめちゃおしゃれ!通勤電車なのに座席が木でできている!

さて、福岡空港到着は17時半頃。搭乗するANA268便は19:15発なので時間が余りすぎ!
ということで展望デッキで過ごしたり、ちょっと眠ったりして時間を潰す

帰りの便は元々B777のはずだったのだが、機材変更でB787に!よって行きも帰りもB787に乗ることができた!
帰りは窓側の席だったので夜景を堪能!行きと違って定刻出発&定刻の10分前到着だったので、リムジンバスの最終便21:30にも余裕で間に合った!
リムジンバスも渋滞知らずで川越には予定時刻よりも5分速い22:40に到着!ここに2020秋の九州弾丸ツアーは終了した。


さて、今回の旅のお会計を集計してみるとする。
川越〜羽田空港リムジンバス:\1780×2=\3560
ANA旅作(羽田〜福岡往復航空券&ホテルルートイン鳥栖2泊):\40600
福岡空港〜博多地下鉄往復:\520
博多〜有田:\2800
松浦鉄道1日乗車券:\2000
佐世保〜鳥栖:\2630
鳥栖〜新鳥栖:\170
トヨタレンタリース(20日〜21日):\14535
高速代:だいたい\8000
ガソリン代:だいたい\7000
長崎駐車場:\800
三和フェリー:\3050
軍艦島クルーズ\3300
新鳥栖〜博多:\1440

合計で\90405!これに食事代3日分、お土産代を加えても\110000弱
これだけ豪華に遊んでいるんだからこのコストなら充分でしょう!

旅行記トップへ

inserted by FC2 system