Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2018/02/18 15:32更新 

当ホームページは[Bloody]の完全なる自己満足の世界で成り立っております。
読者の皆さんも喫茶店感覚でお楽しみください

 

〜「ブラッディー」の杜の都仙台観光案内〜
 

2014年8月、「ブラッディー」 は新しく勤務を始めた会社の最初の仕事を仙台でこなすことになった。1か月半ほどの滞在が確定と言うことで、週末は関東に帰らないことも!
ならば例によって仙台観光案内を書き上げようではないか!ということで緊急取材「杜の都仙台観光案内」の始まり始まり〜


第1章:交通編
@仙台市内観光なら
基本的に仙台の街は小さい。見どころを回ろうという話になっても5q四方の四角の中にすべて納まってしまうくらい。でも侮ってはいけないのは坂が多いこと。とにかく1q進むと100m登るなんてところはざらにある。狭い距離だから自転車で!などと考えるのは素人だ。
ただ、市街地の範囲であれば自転車ほど機動力を発揮するものはない。広瀬通、あおば通を中心とした仙台駅〜県庁までの繁華街を動くのは自転車化徒歩がベストだろう。
歩道もきちんと自転車と歩行者の区分体があるし広い!
んで、有名な青葉城(仙台城)などに回りたいときにはバスが威力を発揮する。2014年度末には地下鉄東西線が開通するのでそれを使うのもいいが、現時点では地下鉄は泉中央と富沢の間を走る南北線しかない。
そして忘れちゃいけないのが「高低差」だ。さっき話した通り、市内の名所旧跡は大抵山の上にある。だからバスならばその近くまでエンジンの力で登ってくれるというわけだ。

じゃあ、バスに乗るのはどうしたらいいか?観光客用には手軽に観光地を回れるよう「るーぷる仙台」という市内観光巡回バスが走っている。一日乗車券は600円。さらにこの一日乗車券を提示すると観光地や博物館などの多くが割引になる。
これが「るーぷる仙台」の専用バス
仙台駅13-1乗り場から出発するので、仙台駅に着いたらまずこのバスに乗ることをお勧めする。
但し・・・このバスは30分ヘッドと本数が少ない&いつも大混雑しているのが難点!なんせ観光客はみんなこれに乗るから集中して混んでしまうのだ。
では通はどうするか?「ブラッディー」は市バスの一日乗車券\640を使うことをお勧めしたい。「るーぷる仙台」はぐるりと巡回するコース一つしかないので、一度降り間違えるととんでもないことになってしまうが、市バスの場合は戻ったり乗り換えたりすることができる。
さらに「るーぷる仙台」が行かない北山地域にも行けるのは便利だ。
んで、いざバスに乗ろうとするとこれがまた難しい。なんせ仙台市内には

緑色の仙台市バスの他・・・・          赤い宮城交通も走っているし

仙台駅前のバスターミナルには20番線以上の発着場があって複雑怪奇
ということで、まずは市バスの案内状に行き(るーぷる一日乗車券の発売所)、そこで市バスの一日乗車券と

この路線図を手に入れた方がいい・・・・が・・・・・この路線図、これまた複雑怪奇でわからない。
よってさらに

仙台市交通局のHPをお気に入りに登録して、バス停に貼ってある「どこバス仙台」のアプリを携帯にインストールしたほうがいい。
要は路線図で行きたいバス停を見つけ、今いるバス停から目的地のバス停までの路線検索をHPで行うわけ。んで、バスの遅れなどは「どこバス」で検索するとよりスピーディーに行動できるのだ。
では、一日乗車券を手に入れたら出発しよう!
但し・・・仙台駅までバスで来たら駅からかなり離れたところで下されてしまう。つまり駅からの出発客には優しく、到着する(つまり帰ろうとする)客には冷たいということをしっかり覚えておくべし。
ちなみに「ブラッディー」はこの行動方法を解読するまで1時間を要したことを申し添えておく・・・

Aちょっと足を延ばしたいなら
1泊2日とか2泊3日などのゆとりある観光ならば、もちろん松島や山寺といった仙台周辺の散策もしたいところであろう。
そんなあなたにうってつけのこんなきっぷがある!
仙台まるごとパス!2670円
この切符はフリーエリアの範囲が半端じゃない。JR線は仙山線の山寺、仙石線の松島海岸まで、仙台空港アクセス線全線、市営地下鉄と市営バスのほぼ全線、宮城県交通バスの一部が2日間乗り放題!
市内観光は市バスを使い、山寺と松島へはJR線などを利用すれば丸2日間じっくりと仙台観光を楽しめる。
空港や仙台駅に朝到着して、まずは松島に向かい、松島観光をして昼食を摂ってから山寺へ。山寺を登って降りて、帰りがけに作並温泉に宿泊。翌日は作並温泉を10時ごろ出て、市内まで約1時間。市内観光を4時間ほど楽しんで夕方の新幹線か飛行機で帰るっていうフルコースが楽しめてしまう!使い道有りすぎで困っちゃうぞ〜

第2章:見どころ編

@広瀬川
「ひろせがわ〜ながれるきしべ〜♪」の広瀬川だ。仙台の市内のど真ん中を流れているから見たくなくても見てしまう。
大きな河川の場合まっすぐに流れていることが多いのだが、広瀬川は市街地でもかなりの急カーブを描きながら流れているのが特徴。
だから市内をバスで移動していると広瀬川を何度もわたることになる。

これは霊屋橋(みたまやばし)から見た広瀬川。右の画像をみると左にカーブしている。この先に行くと

霊屋橋から来る道路にもう一度遭遇して180°ターンしてしまう
暑い日でもこの川のおかげでちょっと涼しく感じるのが特徴。

A青葉城(仙台城):無料
言わずと知れた伊達家の居城!仙台で一番の観光名所はここだろう。仙台駅からは「るーぷる仙台」でも市バスでも博物館・国際センター前で下りて徒歩で登るか、「るーぷる仙台」では仙台城跡、市バスでは仙台城跡南で下りることになる。
お勧めは市バス719系統でで仙台城跡南で下りるパターン。ここへ行くバスの系統は、八木山の山越えをするので

新幹線から見えるTBC本社TV塔の前を通過するし、
路線バスがワインディングを攻めるというスリルも味わえる(爆)
ちなみに仙台城址南のバス停は
こんなヘアピンカーブの頂点にある!
ここを横断歩道なしで横断するのはかなり怖い・・・。
んで、目の前が青葉城入口

中に入ってゆくと・・・               太鼓橋を渡って・・・
お土産物屋さんと食べ物屋さんがありま〜す!っておい!
実は青葉城、天守閣があるわけでもないし、高台にある単なる公園なので見どころが少ないのだ。でも
有名なこの伊達正宗の銅像はぜひご覧あれ!

そして市内を一望できる見晴らしは最高    新幹線から見えるTV塔も3本しっかりと見ることができる
ちなみにこのTV塔、見るたびにライトアップの色が違うので何なのか聞いてみたら、天気によってライトの色が変化するのだそうな。

天気が良ければ蔵王も見えるし・・・       広瀬川が曲がりくねっているのも良く見える

この工事中の塔は「昭忠碑」と言って、東日本大震災でてっぺんの「とび」の銅像が落ちてしまったのだそうな。震災の被災記録としてそのまま保存してあるのだとか。
そのほかにも公園内にはいろいろ見物できるものがあって

左が建設当時の石積みで右が補修工事をした後の石積み

「荒城の月」の作詞者、土井晩翠の銅像    昔の城壁の遺構などもある

また「ブラッディー」が訪れた時には、公園内の「英霊類彰館」で1/100の日本海軍精密模型展示をやっていた。ここに入るには300円かかる。
ちなみに常設展では

山本五十六の遺品やビルマの竪琴などが展示してあったり、東北出身の軍人の遺影が飾ってある。

今回展示してあった大和がこれ!ものすごい精密感で10分ほど固まってしまった。

こちらは航空母艦飛龍。他にも重巡洋艦利根、軽巡洋艦矢矧、駆逐艦雪風など、総勢11隻の艦艇の模型が展示してあった。

本丸を見た後は博物館方面に下りてゆくのが良い。下りなので大丈夫・・・と安心するのはまだ早い

こんなヘアピンカーブがあったり、急こう配を一気に下りることになる。ちなみに博物館側から上がってくるということは・・・そう、これを登るわけだから・・・。だから仙台城址南でバスを下りる方が良いわけだ。

博物館横には「残月亭」という茶室が残されているのでこれの見学もできる

B晩翠草堂(無料)
あおば通沿いにある晩翠草堂は文字通り「荒城の月」の作詞を手掛けた土井晩翠の住居跡。無料で見学できる。
「るーぷる仙台」でも市バスでも「晩翠草堂前」で下りれば目の前にある。
これが入口

たった2部屋しかないこじんまりとした住居だが、庭園もあって風流

中には「天地有情」の原本があったり、土井晩翠の年表があったりしてかなりお勉強になるかもしれない。
ちなみに案内係の方が常駐していて、滝廉太郎と土井晩翠は1度しか顔を合わせていないとか、レアな話も聴ける。但し・・・説明が長くてカエルに帰れなくなるから要注意(爆)

C瑞鳳院(\550)
もし、市バスでここに行くのならば要注意!実は市バスで行くと「霊屋橋・瑞鳳院入口」で下りるのだが、ここからは道案内がないのだ。「るーぷる仙台」であれば参道の正面に停車するのでわかりやすい。んで、市バスを降りてから地図を頼りに

墓の中を延々登ってゆくと・・・         いきなりこんな建物の裏に出る
これが瑞鳳院の本山瑞鳳寺。実はこちらの方がお寺であって、瑞鳳院は伊達家の霊廟なのだ。「るーぷる仙台」で来た観光客はここをスルーしてしまいがちなので要注意だ。

なんたって「正宗寺」を通り過ぎちゃまずいでしょ〜 土井晩翠の詩碑もあるし
さて、この瑞鳳時の前に
こ〜〜んな気の遠くなる坂が待ち受けている
ちなみに「つえ」が常備してあるほど。ここを延々登ってゆくと瑞鳳院と言うわけ。入館料550円を払って最初に登場するのが

涅槃門。日光東照宮に似たこの桃山様式のきらびやかな装飾は見事。ここをくぐると


この装飾にはため息しか出ない。ちなみにオリジナルは戦災で焼失してしまい、再建されたのだそうだ。これを維持するためには550円も止むをえまい。

こちらは帰路の途中にある2代藩主忠宗の感仙殿と3代藩主鋼宗の善応殿。3代藩主まではこのようなきらびやかな霊廟が建立されたが
4代目以降はこのようにシンプルに
この辺が最初からシンプルだったのをずっと15代まで続けた上杉家と異なるところ。

D輪王寺&北山五山(無料)
「るーぷる仙台」では行けない地域にあるのがこの北山五山。市バスで「輪王寺前」で下りると輪王寺は目の前。
伊達家ゆかりの菩提寺として建立されたもので、5つの寺が並んでいる。京都の五山にあやかってつけられたのだそうな。

これが輪王寺の入口、ここの正門は戦災にも会わずに当時のまま残存している唯一の建造物

こ〜〜んな長いダラダラ上りを延々登ってゆくと本堂に達する。ちなみにこの裏には三重塔があるらしいが見えなかった・・・
この日はお葬式が予定されていたらしいので早々に退散。なんせ「普通のお寺」なので観光客は全くいない。

ちなみに輪王寺以外には資福寺、覚範寺、東昌寺、光明寺の4つの寺がある。「ブラッディー」はこのうち資福寺、覚範寺に行ってみた・・・が、いずれもすげえ坂道を登って行った先に普通のお寺があるだけなので・・・あまり行かないほうがいいかも。

光明寺には伊達使節として海外に渡った支倉常長の墓があるらしい・・・けど行ってない(笑)

E作並温泉
仙台駅から仙山線で約40分、さらにバスで10分。さて、ここの正式地名は?
正解は仙台市青葉区作並温泉!!!なんと仙台市青葉区のでかいことでかいこと!
仙台から最も行きやすい古くからの温泉が作並温泉。でも市内なのでなんと市バスが走っている。ここに行くには前述したとおり仙山線の電車と旅館の送迎バスを使うのが便利なのだが、あえて市バスで行ってみるのも面白い。
乗るのは840系統作並温泉行き
このバスは約1時間かけて仙台駅と作並温泉を直結している。料金は1000円を超えるので、例の「仙台まるごとパス」を持っていると使いやすい。
ちなみに仙山線の電車で作並駅までは500円なので、「まるごとパス」を持っていない人は電車で行くのがいいだろう。
「ブラッディー」がこのバスをお勧めするのはこれ

国道48号線は仙台市街を抜ける際に広瀬川を見ながらのワインディングになるのだ。路線バスがワインディングを攻め込むのを体験するのも悪くない!
仙山線と共に渓谷を渡る景色も見逃せない
作並温泉は比較的大きな5つの旅館で構成されている。もちろん宿泊でゆっくりするのが良いのだが、どの旅館も日帰り入浴時間を設定していて、これだけ楽しむのもいい。
その中でも「ブラッディー」が最もお勧めするのは
元湯鷹泉閣若松旅館
作並温泉では最も老舗の旅館で、ここと「かたくりの宿」という2軒のみが源泉かけ流し。さらに混浴はこの若松旅館の川沿い露天風呂のみ。
地下2階からさらに100段の階段を下りて行くと

渓流沿いのこんな風流な露天風呂が姿を現す。
湯温は浴槽によって異なり、上流のほうがぬるめで39℃ほど。一番熱いところで42℃と言ったところ。
無色透明なので癖はないが、ぬるめのお湯で1時間もつかれば肌つるつる!混浴率も意外と高いようだ。
ちなみにお値段は高め。平日で1280円、土日は1570円。但しタオルが一枚ついてくるのと、バスタオルを貸してくれるのはありがたい。
他にも男女別内湯と女性専用の露天風呂もある。
他の宿も大体700円〜1500円程度という感じだ。

F山寺
仙台から仙山線で約1時間。山寺は実際は山形県に属するのだが、仙台からも気軽に行ける距離なのでお勧めだ。

山寺駅を降りると有名な山寺は目の前・・・だがすごい山の上にある!駅には見晴らし台まである
駅前には山寺を背に山寺ホテルが鎮座
ここを右に曲がって橋を渡り、さらにお土産屋さんの立ち並ぶ門前町を抜けると

山寺(正式名立石寺)の入口に到着する。ここからは延々1000段の階段を上ってゆかねばならない

入って100段ほど登ると本殿があるが・・・甘い甘い!地図を見るとまだ序の口!
さあ、のぼりませう・・・

500段ほど登ったところにあるのが「せみ塚」。松尾芭蕉が「閑かさや岩にしみいる蝉の声」の句を詠んだ場所と言われている
ちなみに思ったほどきつくないかな〜というのが「ブラッディー」の印象。なんせ

岩盤に刻まれたいろいろな史跡や・・・・木々に囲まれた閑静な雰囲気がすごくいい

仁王門まで到着すればあとは・・・・       まだまだ(爆)

1000段上りきると到着したのは奥ノ院と重要文化財の三重小塔

そして修行の岩場を見ながら進むと・・・ついに山寺随一の展望台「五大堂」へとたどり着く

見て!この眺め!                 まさに岩場に寄り添うように立っている
JR東日本のCMを思い出すこの景色、一度はご覧あれ〜
ちなみにこの山寺の山頂にはなんと郵便ポストがある。毎日11時に回収されるのだが、郵便屋さんも歩いて登ってくるのだ。さらに売店の商品も学生アルバイトが背中にしょって上まで運び上げるらしい!
さて、下山は楽ちん楽ちんと思いきや、階段が狭いので混雑している時には登ってくる人を待ってあげる必要もある。でも「ブラッディー」の足で山寺駅から往復1時間と言ったところかな〜

さて、下山したらお勧めしたいのがこの「えんどう」と言う店の芋煮と角煮入りちまき。芋煮は520円、ちまきは270円。
大きな駐車場を完備していて、利用料金は500円。クルマ出来たらここを使うとよい。お店で1000円以上使うと駐車料金は無料なので、ちまきを2個買って1個は持ち帰るっていうのもいいかも!

G松島
仙台に行って日本三景の一つ松島を見ないのは絶対に損だと言えるだろう。なんせ市街地からJR東北本線でも仙石線でも30分程度と言う近さ。片道400円で行けちゃう。
「ブラッディー」は過去に4回も松島に行っているので、今回は改めて紹介はしない。でも2013年7月に「グランブルー」さんと遊覧船に乗った時の様子を紹介しておこう。
ちなみに「震災被災地を巡る旅」だったので、説明も震災被害を伝えるべく書かれている

松島は津波の被害が少なかったとはいえ、やはり少しは影響が出ているはず!

五大堂や遊覧船発着場付近からはその被災状況はほとんどないように見えるが・・・ならば船に乗ってみようということになる!


ということで1周50分1400円の船旅に出発!  ん?2Fはグリーン船室?いやいや、ここは我慢!

さすが、何百年の歴史を持つ景勝地!この震災でもほとんど影響がない。やはり自然は偉大だ


この点在する島に守られて、松島の沿岸はほとんど影響を受けなかったのだ。
さすがに養殖漁は壊滅状態になったらしいが、現在はほぼ震災前の状況まで復活していた。

しかし松島と言えどもところどころ津波に削られて島が変形しているところもあった

船尾デッキではエサを求めてカモメが並走! こんなに近くでカモメを見たのは初めてかも〜
最後に海からの五大堂を見て遊覧船観光終了

この日はちょっと天気が悪かったのだが、天気がいいと

こんな絶景が楽しめる。
天守閣のような展望台もあって、松島全景を見渡すこともできる。
近くには伊達正宗歴史館や後述の松島さかな市場もあるので、ゆっくり楽しむと1日かかるかもしれない。

H秋保温泉
秋保と書いて「あきう」と読むこの温泉街は、 仙台駅から宮城交通バスで約50分という立地にある。名取川の上流で仙台市内から20qという位置関係はとても便利に見えるのだが、 実は公共交通機関は1時間に1本のバスしかない。
自家用車なら仙台南インターから5qなので、ほとんどの観光客は車でやってくる。
しかし首都圏から行くならば仙台駅8番乗り場からのバスをお勧めしたい。なんと言っても道中にワインディングなどもあるので

こんな名取川の雄大な景色を見ながら、トロ臭い観光客のクルマを路線バスが煽り立てるという胸のすくような光景が楽しめる。
なお、乗るバスは
この色のバスなので、間違えても緑色の市バスには乗らないこと!
市バス、私鉄用のジョイカードやスキップカードは使えないが、仙台まるごとパスはこの路線だけ宮城交通を使うことができる。
さて、「ブラッディー」お勧めのコースは、まずバスを秋保温泉湯元のバス停で降りて、歩いて3分位のところにある
秋保温泉共同浴場へゆくべし。
ここは昔ながらの共同浴場で入浴料300円。銭湯のようなつくりだが、源泉かけ流しのれっきとした温泉。但しものすごく熱い!多分44℃くらいはあるのではないか?5分入っているとかなり苦しくなってくる。
入っては出て、入っては出てをやっても20分いられればいいところだろう。
温まったところで外に出て前のベンチで涼むのが良いかもしれない。よって夏場はお勧めしない。

ここからはぜひバス通りを仙台市内方面に戻る形で500mほど歩いたところにある、「覗橋(のぞきばし)」に行ってみるべし。
ん?恋人たちの聖地By桂由美?
なんでもハート形に見えるくぼみの石があって、それを覗くから「のぞきばし」らしい。
そしてここは「磊々峡(らいらいきょう)」という渓谷の入口になっている。磊々峡は長年渓谷の石が侵食されて作られた景観が見事で、

ここから約500mほどの間を渓谷沿いに遊歩道が作られていて

こんな感じの岩肌の中を歩くことができる。湯上りの散歩には最適

「ブラッディー」が訪れた10月中旬はまだまだだったが、11月になると紅葉が綺麗だろうな〜
さて、磊々峡遊歩道を終点まで行くと、渓谷を渡る橋がある。そこを渡ったところにあるのが
ホテル華の湯&日帰り温泉テルメと言う施設がある
ここは日帰り入浴900円で、男女別2つの内湯と渓流沿い露天風呂を楽しめる。
ちなみに秋保温泉の泉質は無色透明単純温泉ながら、塩分が多くてお湯がしょっぱい。華の湯は加温はしていないが循環とかけ流しの併用。湯温はちょっとぬるめで長湯も可能だ。
露天風呂からはこんな感じで渓流が眺められる(露天風呂の横のロビーより撮影)
バスの運賃は片道800円もするので、仙台まるごとパスを買って、2日間のうちの半日を使っていくといいかも。共同浴場だけなら300円だけで楽しめるしね。

第3章:市内いろいろ編

仙台市内には結構いろいろな見どころも多い。まあ、目についたけどなんもねえと言う話もあるが・・・とりあえずまとめてみる

@県庁、市役所、青葉区役所、勾当台公園(こうとうだいこうえん)
何でこの4つを一緒に書いているか・・・要は近いから(爆)
地下鉄南北線の勾当台公園駅で下車するとそこは宮城県の官庁街。なんせ

この交差点を中心に全体がお役所って感じなのだ!ま、それだけだ。

そしてその一角にあるのが勾当台公園。何があるかと言えば・・・広くもないし・・・
第4代横綱「谷風」の銅像があったりするが・・
まあ、官庁街のオアシスなんだろうね〜。ちなみにこの日は24時間テレビのお祭りをやっていたから近傍は賑やかだったことを申し添えておく。

Aアーケード街&横丁巡り
仙台の街にはアーケード街が多いのだ。東二番丁通りの西側に南北に延びるのがサンドーム&ブランドームで、あおば通の北側に東西に延びるのがマーブルロード&クリスロード&ハピナ名横丁。仙台七夕祭りではこのアーケード街がメインストリートになる。
これがサンモール。雨でも安心!
このアーケードモールを歩けば大抵のお店があって衣食住のすべてがそろう。

お祭りのときなどはこのモールをおみこしも通る!
でももっとディープに行きたいという場合は横丁巡りがいい。
特にサンモールにはたくさんの横丁があって、そのお店の数々たるやディープさではかなりのもの

特に文化横丁と壱弐参横丁(いろは横丁)は最高!

やっぱり行くなら夜だね〜!飲食店だけではなく、小物雑貨やコーヒーハウスもあってなかなか面白い
この壱弐参横丁の中に老夫婦二人でやっているラーメン屋さんがあるのだが、なんと天丼とラーメンのランチセットは税込500円だ!
これは北仙台駅近くの仙台浅草
文字通り東京の浅草裏通りイメージの横丁で、一杯飲み屋や昔ながらのスナックが所狭しと並んでいる。
値段も安いのでちょっと立ち寄るにはいいところ

B模型店
ま、自分の趣味だけでコーナーにしてしまうのだが・・・

「ブラッディー」の住んでいるホテルの近くにあるのがこの「ムーンベース」。北仙台駅から徒歩5分のところにある

ごちゃごちゃの店内には絶版プラモや鉄道模型が所せまし!とにかくものすごい品揃え!
特にプラモデルは昔の発売価格のまま在庫しているものも多くて必見!ああ・・・散財しそうだ・・・

Cあおば通
現在地下鉄工事中でところどころ車線規制されているあおば通だが、さすが杜の都だけあって
木々による自然なアーケードが出来上がっている
これのおかげで夏も涼しいし、散歩するにはちょうどいい。ちょっと歩きたいときにお勧めだ!

Dへんなもの
北仙台駅近くには時間規制一方通行の道がある。6時〜9時だけは逆方向の一方通行になる。東京の神楽坂と同じスタイル

う〜〜ん、複雑すぎる!しかもこの時間規制は、何のアナウンスも交通整理もなく実施されるので
過渡期には一方通行路ですれ違うなんて言う事態になる
これでよく事故が起こらないものだと不思議に思うよそ者であった(笑)

第4章:食べ物編
仙台と言えば牛タン!と誰もが言うが、意外とそれだけではないと住んでみて気づいた。
ちょっと気になった食べ物を紹介

@麻婆焼きそば
最近名乗りを上げてきた仙台名物がこれ。要は麻婆丼のご飯の代わりにカリカリに焼いた焼きそばを使うのだが、これが妙に合う

「ブラッディー」は広瀬通沿いにある「とんとん」と言う店で食べたのだが、880円でかなりのボリュームがあった。
問題は・・・焼きそばだけ食べてしまって豆腐が残りやすいということ。豆腐を最初に崩して食べるのがいいかも

A牛タン
言わずと知れた仙台名物。でも一般的に言う牛タンの塩焼きはあまり仙台では食べない。結構肉厚の牛タンを炭火でBBQみたいにして焼肉風に食べるのが一般的。

これは仙台の名店「利久」の牛タンカレー。肉の厚みを見てわかると思う。ちなみに牛タンの焼き物を頼んでもこの厚みで出てくる。
このお店は普通の牛タン定食もやっているし、夜は居酒屋にもなる。店内で炭火を使って焼いているのを見ることができる。
仙台市内だけで3店舗ほどあるので行ってみるべし
これが泉にある利休本店

そして夜の牛タン定食\1500           見てよこの肉厚な牛タン!

B牡蠣カレーパン
松島の遊覧船発着場の真ん前にある[Pensee]というお店が売っている限定商品。お値段は300円
これ、普通にカレーパンとして食べても美味しいのだが、松島名物の牡蠣が1個丸々入っているのだ。
松島に来たら、これを買って遊覧船の中で食べるってのが「ブラッディー」のおすすめ!

この看板があるのですぐにわかる!       だまされたと思って食ってみ〜!

C松島さかな市場
松島に行って食事をするのに絶対おすすめなのがここ!「みちのく伊達正宗歴史館」の奥にあるのでちょっとわかりにくいが、国道45号線から歴史館を目指せばわかるはず。

2階建てのかなり大きな建物で、店内には宮城県の海の幸が満載!しかもお土産だけではなくて、食事をできるスペースが2Fにあり、1Fで注文して2Fで受け取るスタイルになっている。目の前にある牡蠣小屋では2000円で焼き牡蠣食べ放題とか、お持ち帰りの焼き牡蠣は3個500円とい値段で売っている。
日曜日の昼時でもこの空きっぷり!さらに駐車場が無料なのも良い。

そしてメニューがまたいい!左のいくらネギトロ丼は税込900円、右のマグロ握りは8貫で1080円!
しかも食べきれないほどのボリュームで、ごはんとネタが同じくらいの分量がある。
ちなみに松島周辺で海鮮丼を食べようとすると1500円は覚悟しなければならないことを考えるとこれは破格値だ!

Dすが井
仙台駅のすぐ近くにパルコがあるが、駅を背にパルコの真ん前の横断歩道を渡り、渡りきったところで左、すぐの路地を右に入ると穴子で有名なお店がある。それが「すが井」

ここのランチは穴子蒲焼重でも1200円とリーズナブル。穴子握りずし定食も900円と言う安さ。

見て!このボリュームの穴子天丼定食は800円!天ぷらはサックサク、穴子はふわふわの柔らかさ。これはお勧めだ!
 

第5章:鉄道施設編
仙台周辺には意外と鉄道関係の有名施設が多いのでちょっと紹介してみる。

@仙石線
東北6県のJR線は全て電化区間は交流なのだが、この仙石線だけは唯一の直流電化になっている。しかも仙台駅は地下駅で、終点はあおば通というなんとも不思議なところにある。さらに仙台〜松島間はほぼ東北本線に並行して走っており、明らかにJR同士で競合路線化している。
これはかつてこの仙石線が私鉄であったことに由来する。
終点のあおば通駅は地下鉄の仙台駅と直結
地下鉄の駅名が仙台で、乗り換え先の仙石線の駅名はあおば通で、しかも仙石線の次の駅が仙台というなんとも頭がこんがらかる状態・・・
仙台市営地下鉄と仙石線は同じ直流路線だし、同じ4両編成だし、相互乗り入れでもすればいいのに!とか思ってしまう。

仙石線の電車は205系3100番台の4両編成。昔山手線を走っていた電車を改造したものなので、車内は山手線時代に近い。
最大の特徴はこれ、トイレが装備されているのだ!
仙台〜石巻間は1時間以上かかる長距離路線なのでトイレを増設しているわけ。そして扉は車内保温の関係で半自動式のボタンで開閉する。

中にはこんな色をした電車がいる。これ、実は同じ編成の前と後ろのショット。4両全車の帯の色が違うのだ。

5編成だけ存在するこの仕様の車両は、石巻方先頭車のみ2WAYシートと言うロングシートとクロスシートを変換できる機能を備えている。ちょうど東武東上線のTJライナーみたいな感じ。
但し、東上線の車両がロングとクロスどちらかしか選べないのに対して、状況に応じて片側のみクロスにすることもできる。この日は海側に当たるシートのみクロスシートになっていた。

なんせ西塩釜を過ぎてからの単線区間では車窓に海が広がり、風光明媚なところを走行するのだからこの装備も納得できる。西塩釜〜仙台間が通勤路線なのに対して、西塩釜以遠は沿線に日本三景松島を持つ観光路線でもあるのだ。

しかし、東日本大震災による津波被害で、高城町以遠は代行バスで小本、石巻方面と接続している。
来年にはこの先の線路に再び電車が走ることになっている。
松島と言うと車で行くことを考えてしまうが、仙石線の松島海岸駅から遊覧船乗り場までは歩いて10分ほど。電車を使ってのんびり行くのも手ではないだろうか?

A東北本線利府支線&新幹線総合車両センター
東北本線に岩切と言う駅がある。仙台から北へ2つ目の駅なのだが、ここから東北本線は二つに分かれる。1つは松島方面を経由して青森までつながっている本線。もう一つは新利府、利府の2駅しか伸びていない盲腸線。
何でこんなことになっているかと言うと、かつての東北本線は利府経由で山側を通るルートだったのだ。それを海側に新線を建設してそちらを通ることになったので、利府は陸の孤島になってしまったのだ。
しかしこの利府支線、鉄道ファンにはたまらない路線となっているのでここに紹介してみる。
まず、岩切を発車して左側の車窓を見ていると
ど〜〜んと新幹線の車両基地が現れる
これが新幹線総合車両センター。JR東日本の新幹線はすべてこの施設で点検を受ける。廃車解体などもここで行われる。

だから北陸新幹線用のE7系の新車もここに搬送されるし、「こまち」を退役したE3系もここに収容されている。
この施設は岩切〜利府間延々と左側に展開されるので、とにかく乗っていて飽きない飽きない!
んで、利府駅は本線がぶった切られた頭端式ホームになっている
かつてはこの先に線路が伸びていたわけ。
んで、利府駅で下車してかつての廃線跡と思わしき方面をたどると
森郷児童公園と言う公園がある。ここに

ここに2両の機関車が保存されている。1両はC58の354号機。
そしてもう一両はED91の11号機。このED91型こそ日本初の交流電気機関車の試作機3両のうちの1両で、超貴重な機関車なのだ。
日本で最初に交流電化された仙山線で試験を繰り返した経歴を持つ。普通の児童公園に保存するような機関車じゃないのだが・・・

んで、今度は利府駅から岩切方面に線路沿いに歩いてみると15分ほどで
新幹線総合車両センターに到着する
ここは平日であれば予約して新幹線の検査工場などを見学もできる。もちろん無料!大人の社会化見学で行ってみたいものだ。
この日は日曜日だったのだが、公園部分とPRセンターだけは入場可能。守衛所で受付して入門する。

ここの保存車両もかなりの貴重品。左は東北新幹線開業前に全国新幹線網整備のために作られた試作車961型。元々6両編成で東海道新幹線の青色を纏っていたのだが、今は両先頭車2両だけが東北新幹線カラーに塗られて保存されている。
右はSTAR21と呼ばれる次世代向け高速試験車で1993年当時に423km/hの速度記録を樹立している。

961型は車内の見学も可能!1両は普通座席、もう1両はロビーカー風になっている。冷房も効いていてかなり快適

他にも新幹線200系電車、D51型蒸気機関車や
EF71型1号機、ED77型1号機と言った貴重な機関車が保存されている
しかし、東日本大震災の影響で、これらの保存者には近づくことが出来ず、この奥にある車両は見ることが出来なかった。
ちなみにED91型の残り2両、1号機と21号機もここに保存されているはずなのだがちょっとしか見えないのが残念

PRコーナーとやらに行ってみたが・・・200系のシートがあった以外は

子供向けの遊具やプラレールコーナーがあるほかは…E2系の動輪くらいしかない
鉄道模型の大ジオラマも・・・故障中・・・PRする気はないらしい(爆)
ただ、無料と言うことと、ここにしかない保存車(とくに1両しか作られなかったような貴重車)が見られるのは素晴らしい!

B仙山線
仙山線は仙台と山形を結ぶローカル線。全線単線電化路線だが、沿線には作並温泉、山寺といった観光地も控え、仙台の近くには東北福祉大学などもあるのでかなり混雑する。朝晩のラッシュ時には仙台方で愛子(あやし)までの折り返し運転も多数運転されていて便利。
日中は観光客のために快速列車も運転されている。
電車は最新型のE721系に統一されている
この路線で有名なのはまず愛子駅。ここは愛子さま誕生時は入場券がバカ売れしたらしい。

そしてもっとも有名なのは作並駅。この作並駅と仙台駅の間は日本で初の交流電化路線なのだ。試験的に交流電化するに当たり、列車本数が少ないことや他の路線の影響を受けにくく、山形側は直流で電化されていたのでその切り替えに関する試験も行うことができるという理由でここが選ばれたらしい。

作並温泉の玄関口なので無料送迎バスでにぎわう。駅の構内には昔の機関庫やターンテーブルが残っている。
この機関庫に60年前はED91型機関車がいたわけだ。

下りホームには交流電化発祥の地である記念碑と説明看板がある。
ちなみにここで試験された交流電化方式によって東北・九州・北海道地区は全て、北陸地区の一部が交流で電化され、10年後には東海道新幹線も交流電化方式で開業することになったわけだ。

そして忘れてはいけないのが山寺駅

駅のホームからも有名な山寺が見える。   その山寺を見晴らす見晴らし台も駅舎に併設されている
川を渡る列車を山寺から捉える写真家もいるようだ。

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