Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2018/02/18 15:32更新 

当ホームページは[Bloody]の完全なる自己満足の世界で成り立っております。
読者の皆さんも喫茶店感覚でお楽しみください

 

〜[ブラッディー]の サンライズエクスプレスに乗ろう!〜
 

2009年3月6日(金)、[ブラッディー]は福岡に出張することとなった。せっかく週末に福岡に行くのだから、そのまま飛行機で帰ってきてしまうのももったいない!
そこで3月14日のダイヤ改正で廃止されてしまう寝台特急「富士・はやぶさ」に乗って帰ろうと思ったのだが、同じようなことを考えている人の駆け込み需要で満席・・・・泣
しか〜し、そんなことでめげる「ブラッディー」ではない。ならば!ということで考えてみたのは、福岡から山陰を回って帰るルート。ダイヤ改正後、東海道線に唯一生き残る寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」に乗ってみることとしたのだ。
「サンライズ出雲・瀬戸」は最新の電車寝台特急で、JR西日本、JR東海共同開発の285系寝台電車を使用している。もちろん「ブラッディー」は初めて乗ることになる。もっとも登場は平成10年だから既に10年選手なのではあるが・・・。「瀬戸」よりも「出雲」のほうが乗っている時間が長いから山陰ルートを選んだ「ブラッディー」だった(大笑)。
3月4日、みどりの窓口に行ってみると直前にもかかわらず「サンライズ出雲」の喫煙個室シングルのチケットをゲットできた。やはり寝台特急はあまり人気がないのか?
〆て25560円也。飛行機の福岡ー羽田より安い
そして注目は乗車券の券面表示・・・・
どこ回ってくるのよ〜
この乗車券ルートを説明して買うのに10分くらいかかった・・・・笑
かくして福岡ー山口ー島根ー鳥取ー岡山ー兵庫ー大阪ー京都ー滋賀ー岐阜ー愛知ー静岡ー神奈川ー東京ー埼玉の長い道のりが始まったのであった


3月6日(金)博多〜小倉(L特急有明26号)〜 門司(鹿児島本線5260M下関行き)〜下関(山陽本線5262M下関行き)〜新山口(山陽本線3570M新山口行き)〜湯田温泉(山口線685D山口行き)
福岡での仕事が終わり、同行した同僚たちとともに福岡空港に到着したのが16時半。同僚の予約便は18時45分発なので「軽く飲もうか?」ということになる・・・が!「軽く」終わるわけがない!
結局、出発直前の18時20分まで飲んでいたため、すっかり出発が遅くなってしまった(汗)
福岡空港から博多駅まで地下鉄で移動し、博多駅に到着したのが18時34分。ホームへ行ってみると、一番最初に発車するのは特急有明26号だという。ともあれ飛び乗れ!と飛び乗ってしまった・・・・なんて無計画な・・・・
車内は満員!通路までびっしりとお客さんが立っている!九州地区では特急が1時間に3本くらい走っているので、通勤に利用する人も多いらしい。人ごみを掻き分けてやってきた車掌さんから特急券を買う。小倉までは500円。安い!!
これなら気軽に利用できるかも!
ちなみに・・・車掌さんは「ブラッディー」の持っていた乗車券を見てビックリ!じっくりと経由地を確認していた。
黒崎駅でかなりの人数が下車。座れそうなのでデッキから室内に入ってみる。運よく着席できたので、ここで特急有明の車内を観察

JR九州の特急電車は内装に凝っている。この有明用の787系電車はかなりシックな装いで、座席ごとに異なるモケット柄を採用。荷物棚は航空機のようなハットラック式。間接照明とドーム形式天井を持ち、頭上には読書灯がある。
1両を前後に分けて2つの部屋にしているのも特徴で、車両の真ん中に荷物置き場がある。
さて、特急有明26号は定刻の19時31分に小倉到着。すぐ横には下関行き5260M各駅停車が待っている。
787系電車はいつ見てもカッコイイ
乗り込んだ5260Mは国鉄時代から受け継いだ415系交直流近郊型電車。でも車内は・・・
ロングシートだよ〜〜〜
ここで時刻表を見ると次の5262Mに乗っても、結局目的地の湯田温泉には同じ時間に到着するということで、ここは九州と本州の境目である門司駅で一度降りようと考える。(実はタバコが吸いたかっただけと言う話もある)
ということで5260Mはあっという間に門司に到着

ここまで九州だよ〜                 去ってゆく5260M
次の5262Mまでの17分間、タバコを吸ったりして時間をつぶしていたのだが、さすがに関門トンネルは交通の要所なので、貨物列車や機関車だけが多数行き交う。
最近再開発されて注目の門司港方面への列車も来るから次々と電車が来る感じ。でも乗り降りは・・・ほとんどない

17分待ってやってきた5262Mはまたもや同じ415系電車。但し・・・
クロスシート車が来た!
内装はほとんど国鉄時代と同じ。懐かしい車内。
門司駅を出発直後、突然!
電気が消えた!
実は門司駅の構内で交流から直流に電化方式が変わるので、全ての電源を切って交直流切り替えを行うのだ。乗客の皆さんはなれているのか平然としていたが、「ブラッディー」は今までこの区間を夜間はブルートレイン(客車なので電源切り替えがない)でしか通過したことがなかったのでちょっとビックリ!
そのまま関門トンネルに入り、7分ほどで下関へ到着。本州に入る。

乗り換える電車は山陽本線の上り新山口行き3570M。115系電車の2両編成(短い!)
しかも1時間ほど走るのにトイレはなし!さらに大混雑!混雑しているのに座席に物を置いている人がいて、車掌さんがお国言葉でたしなめているのが笑えた。
空いてきた厚狭付近で写真を撮る!
古い115系電車ながら座席も交換されていて、シートピッチが広くなっている。これなら前の人と足がぶつからずにすむ。
眠くなってきたのでここらで一眠りzzz。新山口に到着したのは21時27分。
新山口からは山口線に乗り換え。もちろん非電化のローカル線。ここはC57型SL「やまぐち号」が走っていることでも有名な路線。もちろん「ブラッディー」はSLではなくてディーゼルカーに乗る

685D山口行きはキハ47型気動車。これも国鉄時代からの車両で25年選手!室内もあまり国鉄時代と変わらない。出発直前に乗客が増え、ほぼ座席は埋まった状態で出発。21時56分に湯田温泉着。かなりの乗客が一緒に降りた。もちろん無人駅なので運転手さんに「途中下車です」と例の切符を見せて下車する。ん?車掌さんではなくて運転手さん?そう!この列車はワンマン運転なのだ。運転手さんは運転もするし改札もするしドアの開閉もするし忙しい忙しい!

今回、「ブラッディー」が宿泊するのは山口駅の一つ手前、湯田温泉のホテルニュータナカ。楽天トラベルで予約したのだが、屋上に露天風呂があるビジネスホテルで宿泊料はなんと5500円!しかも隣のホテルタナカと共同経営している立ち寄り湯施設にも無料で入ることが出来る特典つき。浴衣姿での外出もOKだし、結構お勧め!

部屋には外出用の雪駄がある          屋上の露天風呂入口

小さいながらも洗い場もあり            湯田温泉が一望できる

この日の計画はここまで。ゆったりと露天風呂に浸かり、風呂上りのビールを一杯(じゃなくていっぱい)飲んで就寝zzz

3月7日(土)湯田温泉〜津和野(特急スーパーおき2号米子行き)〜 益田(山口線2539D益田行き)〜江津(特急スーパーまつかぜ10号鳥取行き)〜出雲市(快速アクアライナー米子行き)

旅先での朝はなぜか早く目覚めてしまう・・・。
「ブラッディー」はこの日、7時に起床。実は乗る列車を決めていなかったので、何時に起きてもよかったのではあるが・・・。ということでもちろん朝風呂へ!
スッキリしたところで湯田温泉周辺散策をしてみる。とはいっても温泉以外は何もないところなので、駅周辺までの散策でしかないのだが・・・

ホテルの裏にある公園には足湯がある。足湯の脇には狐の像が!この湯田温泉、白狐が水に浸かっているのを見つけた昔の武将が、その水は実は温泉だったと発見したのが最初だといわれているそうな。

こちらは湯田温泉駅。駅の隣にも大きな白狐のモニュメントがある
さて、次の目的地を津和野と定めた「ブラッディー」が時刻表で確認すると、各駅停車は隣の山口までしか行かないとのことで、9時2分発の特急スーパーおき2号を待つこととする。待っている間に自由席特急券をゲット。自動券売機で買ったら
うわ、めっちゃ普通のきっぷじゃ〜
列車の到着までかなりあるので、ホームを散策・・・天気もいいので日なたにいたほうが暖かいのだ

かつては向かい側にもホームがあったんだろうなあ〜。架線柱のない線路は新鮮!
風情たっぷりの駅名板
そして9時2分、特急スーパーおき2号が到着!ん???
に・・・2両編成ですか?
しかも食パンを切ったような平板な顔は味気もそっけもないし・・・。昔の特急おきは6両くらいあったと思うんだけど・・・・
この列車はJR西日本の187系特急型気動車。山陰線系統の非電化路線の高速化のために投入した最新鋭のディーゼルカーなのだ。なんと振り子機構を搭載し、カーブでも車体を傾けて高速で通過する。
しか〜〜し、
2両しかないから満員!仕方なく立っていることに
隣の山口駅で数名の乗客が降りたので、「ブラッディー」は何とか座ることが出来た。
この187系気動車、450馬力のインタークーラーターボエンジンを搭載し120km/hの最高速度を誇るだけあって、加速などもものすごく力強い。ただ、変速ショックが大きいのは気になった。通常ディーゼルカーは液体変速機(要はオートマチック)のミッションを持っているので変速ショックはかなり少ないのだが、この車両はマニュアルミッションのようにガツンガツンと変速するのだ。もしかしてクラッチ搭載のセミオートマか??
シートも広くて振り子制御も自然、乗り心地は快適だっただけに変速ショックだけが妙に気になった「ブラッディー」だった。
そうこうしている間に9時58分、津和野に到着。

何度見ても形はダサい              津和野駅の駅舎はごく普通・・・

駅の隣の駐車場にはD51型蒸気機関車がある 運転席の中にも入ることが出来る
やっぱりSLやまぐち号で有名になった街なので、いたるところにSLのポスターがある。

さて、「ブラッディー」は次の列車2539Dが来るまでの約1時間強を使って津和野の街を散歩してみることとする。コインロッカーに荷物を預けて、「小京都」と言われる津和野の町へ出発!

なんとなくほっとする町並み            京都の三条大橋みたいな風景

ここが有名な蔵町通り               武家屋敷の町並みがそのまま残っている
でけえ〜鯉だよ〜〜

有名な稲荷神社。上ってみようか?と思ったのだが・・・・このヘアピン連発を見て断念(爆)

津和野といえば銘菓「源氏巻」。散歩していると店の中で源氏巻を実際に作っている現場に遭遇。早速購入してしまった。1本140円なので気が大きくなって5本も購入・・・・って誰が食べるのよ!

では、津和野で見かけた面白いものをここに紹介!
日本一コロッケ?
ぜひ食べてみたかったのだが、店の前でいくら待っていても声をかけても誰も出てこない!あきらめて退散(爆)
ベスト電器!?
確かにベスト電器の津和野支店らしい
マツダ津和野?
確かに整備工場にはデミオの新車がいたのではあるが・・・

街が小さいので散歩でも40分ほどで回れてしまう。ちょっと疲れたので駅前の喫茶店「小京都」でコーヒーを飲む。もちろん客は「ブラッディー」一人。店の奥様に話によると、3月末からSLが走り始めると観光客が一気に増えるとか。
津和野の町を堪能して駅に戻り、売店でお土産を探索。
こんなもの見つけて早速購入
こういうチマチマしたものを買ってしまうから、旅行に出ると金がなくなるのかも・・・・
ということで11時18分、益田行き2539Dに乗り込む

やってきたのはキハ40型気動車の1両編成・・・つまり単行!国鉄時代からの車両で、やはり25年選手。しかもこの車両はキハ40型2000番台の1号車である2001号だった。
車内はそこそこ混んでいる
津和野を出発直後、左手にSLを方向転換させるための転車台と給水所が見えてくる。この設備があることで、30年前のSL復活運転の際に山口線が選ばれたのだ。
転車台。都会では見られない!
益田までは40分ほど。歩き回った疲れもあって「ブラッディー」は撃沈zzz・・・・

益田に到着したのは11時58分。ここで昼食を取ろうかと思ったのだが、なんとなく「江津」という駅名に目が行ってしまい、江津まで行くこととした。江津と書いて「ごうつ」と読む。江津は映画「旅の贈りもの〜0時発〜」の撮影現場として海岸が使われた場所で、その海岸に行ってみようと思ったのである。
ということで山陰本線上りの次の列車は12時8分発の特急スーパーまつかぜ10号。早速自由席特急券を買って乗り込む。

またまたキハ187系2両編成だ・・・でも先ほどのスーパーおきとは大違いのガラガラ!なんと全乗客5名で益田を出発!
昔、「ブラッディー」が乗ったことのある「まつかぜ」は確か食堂車付きの13両編成だったはず・・・・。
この187系、全席禁煙なのだが車両端部に喫煙ルームがある。JR西日本は特急列車の全席禁煙化を進めているのだが、必ず喫煙ルームを設置するようにしているのだ。これは嬉しい処置。JR東日本は本当に「全面禁煙」だからなあ〜
これが喫煙ルーム。3名ほどは入れる
さて、益田を出発したスーパーまつかぜは山陰本線を東に進む。ここからは左手に日本海がずっと見える絶景!次々と現れる景色に眠っていられない!

ため息の出るような綺麗な浜と海         荒波がまた良い
断崖絶壁もあって目を楽しませてくれる
さて、益田で昼食を取ることができなかった「ブラッディー」は、スーパーまつかぜに乗る前に駅弁を購入しようとしたのだが、生憎全て売り切れ!焼さば寿司が食べたかったのに〜〜
空腹を満たすため「源氏巻」を1本食べてみた
「甘い」!!!さすがに「ブラッディー」には甘かった・・・。でもちょっとボリュームがあって腹の足しにはなった。
日本海の絶景を見ながら、50分ほどで江津に到着!

さて江津に下りたのはいいが、海岸の場所がわからない。「ま、海岸まで近いだろ」と荷物を持って歩き出した・・・・が・・・・・・
いきなり化学薬品工場にぶつかって途方に暮れる。結局迂回してみたものの海岸の気配はない・・・
でもおかげで途中

五右衛門並木という松並木を発見!      防風林としての松がこのあたりは多いのだ
駅から歩くこと15分、ようやく
海岸の入口っぽくないか!?

おおっ!海岸に到着!
でも、映画で使われた海岸はどこにも見当たらない!やっぱりタクシーに乗るべきだったか?
結局駅から20分歩いてもお目当ての海岸には到着できず、次の列車の時間の関係で引き返すこととする。もうちょっと調べてから繰ればよかった・・・泣
帰路、民家の庭で発見!ん?国道9号?

江津から出雲市までは14時3分発の快速アクアライナーで移動。約1時間の道のり。

これがキハ126型アクアライナー。キハ187系と兄弟のような顔をしている。実際共通の部品が使われているのかな?
車内は結構空いていて、1ボックスを一人で占領している人が多い
またまたキハ126型の1号車!今回は1号車ばっかり!
ここから出雲市の山陰本線も日本海沿いをひた走る。途中こんな景色も
うわ!風力発電の風車がいっぱい!
短いトンネル!
ちなみにこの短いトンネルは五十猛駅の脇の国道9号線にある。五十猛と書いて「いそだけ」と読む。そういえばこの辺の地名は面白い読み方をするところが多い。
江津と書いて「ごうつ」、温泉津と書いて「ゆのつ」、仁万と書いて「にま」、極めつけは馬路と書いて「まじ」・・・・マジ?

列車は15時7分、いよいよ今回の旅の最終目的地出雲市へ到着。
隣には岡山行き特急やくもが停車中

出雲散策
出雲市駅に到着して、まずは出雲大社に行こうとした「ブラッディー」であったが、なんと出雲大社前へ向かう私鉄「一畑電車」は出発したばかり!次の電車は1時間後!!!!
ということでここで食べそびれた昼食を食べることとする。選んだのは?
出雲そば!
出雲そばは腰が強いのが特徴で、食べるときにはなるべくよく噛んで味わうのが美味しい食べ方のコツ!
「ブラッディー」は天ぷらざる蕎麦を注文したのだが、えび天ぷらも尻尾までカリカリと食べてしまえるほど!
ツーリングなどで蕎麦はよく食べるのだが、これだけ腰の強い蕎麦ははじめてかも!

腹が満腹になったはいいが、まだまだ時間はある。そこで「ブラッディー」が向かったのはみどりの窓口。
実はこの日に乗る予定の「サンライズ出雲」の個室は2階建ての1階部分だったのだ。2階個室が空いているならば変えてもらおうというわけ。
んで、あっさりゲット!

さて、いよいよ出雲大社へ向かう一畑電車へ乗ることとなる。電車を待っている間に見つけたのがこの二つのポスター

左のポスターはなんと映画の広告。山陰を舞台にした映画3部作の最終章がこの一畑電車の物語らしい。公開したら見に行ってみるかな〜。赤い電車はこのたび引退することになったデハニ53型。果たして見られるかどうか・・・
右のポスターはすごい!なんと自転車1台300円で乗せてもいいと言うのだ!

さて、一畑電車出雲市駅は最近改装された様で、ローカル私鉄に似つかわしくないデパート2階の高架ホームにある。
待っていたのは3000型電車

この電車は元南海の21000系電車で、かつては南海で特急用として活躍した。従って座席の上には読書灯がある。現在はロングシートに改造されて見る影もない。もちろん車内はガラガラ。
出雲市を出発した電車は出雲平野をガタゴトと走る。出雲市発の電車は松江しんじ湖温泉行きなので、4つ目の川跡(かわと)駅で出雲大社方面への電車に乗り換える必要がある。
川跡駅にて
川跡駅は一畑電車の要所で、ここで上下の列車の行き違いと大社方面への乗り継ぎが行われる。2本のホームは踏み切りでつながっていて、その踏み切りは・・・・
駅員さんが手でチェーンを操作する!
ここで「ブラッディー」は出雲大社前行き電車に乗り換える

乗ったのは2100型電車。元京王電鉄の5000系で、一畑電車に譲渡されてから真ん中の扉をふさいで2扉車に改造されている。出雲大社行きは混んでいるのかな?と思いきや車内はガラガラ。夕方から出雲大社に行く人なんかいないのか?
電車は出発してから10分ほどで出雲大社前に到着。
これが出雲大社前駅。う〜〜む、レトロじゃ! 
大社へ向かう参詣道もなんとなく風情あり

大鳥居までは約5分                境内には早咲き桜が!
しか〜〜し、ここで重大な事実を発見!大鳥居の右側の新しい木の看板には・・・・・平成の大改築・・・・・・
え?

御仮殿・・・・・仮かよ〜              しかも団体様で埋め尽くされ・・・・
気を取り直して参拝を済ませ、破魔矢とお守りを購入。なかなか来れないからねえ〜。ん?縁結びだって?・・・・

境内を散策しながらその後の計画を考えてみたのだが、どう見ても松江しんじ湖温泉まで行ってしまうとサンライズ出雲の出発に間に合いそうもない。そこで宍道湖に歩いていけそうな一番近い駅の湖遊館新駅まで行ってみる事とした。
途中デハニ53型を発見!
さて、湖遊館新駅についてみたのはいいが・・・・・
な〜〜んもねえ
仕方なく宍道湖があると思われる方角へ歩いてみる。ここでの時間は18分。9分たったら折り返さなければならない。
そして歩くこと5分
宍道湖畔に到着!
残念ながら曇ってきてしまったので夕焼けの宍道湖を見ることは出来なかったが満足満足!見ただけで満足なので急いで駅まで取って返す

湖遊館新駅はもちろん無人駅。遠目には駅に見えないが、ホームにはこんな絵が飾ってある。妙に風情があるかも。
駅で電車を待っていると、時刻表にない時間にいきなり踏切が鳴り、やってきたのは
デハニ53型が思いっきり通過!
イベントでもあるんだろうか?何はともあれ2度も見られたし走っているところも見られたからラッキーかも!
帰りは松江しんじ湖温泉から出雲市までの直通列車なので、乗ること25分ほどで到着。いよいよ最終目的のサンライズ出雲号に乗ることとなる
 

出雲市〜東京(寝台特急サンライズ出雲号東京行き)
出雲市に到着したのは18時25分。サンライズ出雲号は18時55分発。車内販売はないと聞いていたので、出雲市駅で買い込みをする。
ところが・・・・ここでも駅弁が全て売り切れていて購入できず!仕方なくつまみ各種と缶ビールを購入。ビールはロング缶2本!
ホームに出て列車を待つ。サンライズ出雲号は18時43分に入線してきた。発車まで12分と言う慌しさ。始発だし、長距離列車なのだからもうちょっと貫禄のある発車時間は取れないものかね?

これが寝台特急サンライズ出雲。285系特急型電車の7両編成。出雲市から山陰本線を東に向かい、米子から伯備線に入って倉敷に出る。岡山で高松からのサンライズ瀬戸と連結し、14両編成となって山陽本線、東海道本線を東京まで走る。
3月14日のダイヤ改正で、九州行きのブルートレイン「富士・はやぶさ」と東海道線の夜行快速「ムーンライトながら」が廃止となるので、この「サンライズ出雲・瀬戸」が東海道、山陽線に残った唯一の夜行列車となってしまうのだ。
では、バラエティーあふれるサンライズ出雲の車内を紹介してみる。
この列車には大きく分けて6つの種類の寝台(座席)がある
A寝台は一人用個室のシングルデラックスのみ
B寝台は4種類あって、一人用個室のソロ、一人用個室のシングル、二人用個室のサンライズツイン、一人用or二人用個室のシングルツイン
そして座席指定扱い(寝台ではない)ののびのびカーペット
これだけの種類があるとチケット購入の際にも悩むところ。もちろんA寝台は別格で11500円するが個室内洗面所がつき、A寝台線用シャワーを使うことが出来る。
ソロは安い価格が魅力だが、いかんせん個室内部の高さ方向の狭さはつらい(立つことができない)
シングルツインとサンライズツインは二人利用が基本
ということで「ブラッディー」はシングルを選択。喫煙個室があるのもシングルデラックスとシングルだけなので、まあ妥当な選択か?
では、「ブラッディー」の今回の個室6号車24番個室をご案内!

2階建ての2階なので天井は湾曲しているが、アプローチに立っている限り充分に立っていられる。ちなみに「ブラッディー」の身長は173cmだが、ベッドの長さも部屋の高さも全く問題なかった。「ブラッディー」が着ているのは備え付けの浴衣。ちょっと丈が短いか?
入口側にアプローチとテーブルがあり、ひと通りの小物はここに置ける。奥側を頭にして寝るのだが、そちら側にもサイドに置き場があって荷物もかなり置ける。ジャケットなどはハンガーがあってそこに掛けておける。


個室を出るときにはテンキーで暗証番号登録して鍵を掛ける。扱いは簡単。通路は1階も2階も真ん中にあり、その両側に個室が並ぶ。

各寝台には、この285系電車の説明が書いてあるパンフレットがある。もちろんお持ち帰り自由。かなり親切だ。
枕側から入口側を見る。湾曲した天井がわかる
「ブラッディー」の印象としては、先日乗った「はやぶさ」のシングルデラックスよりも居心地は良さそうだということ。最新の内装なので清潔感も抜群。これでB寝台なのだからリーズナブルだ。

では、別の寝台もこっそり見に行ってみよう。とはいってもシングルデラックスとサンライズツインは部屋がクローズされていて見ることは出来なかったが・・・
これがシングルツイン
もともとは一人用個室なのだが、上段寝台を使うと二人用の個室になるというわけ。本棚のような階段が面白い!
これが1階部分のシングル。逆方向に湾曲しているので足元が狭い
これがのびのびカーペット
一人づつの区画があり、カーテンで仕切ることが出来るがセキュリティーはちょっと・・・
但し、この区画は寝台ではなくて座席として売られているのだ。幅90センチなので結構広いし、なんと言っても寝台料金(最も安いソロでも6300円)がかからないのも魅力。フェリーの2等船室のようだ。
これがソロの通路
シングルと何が違うか・と言うと、ズバリ高さ!1階だけに通路があり、階上室も階下室も同じ通路からアプローチする。なぜ高さが稼げないかと言うと「電車だから」なのだ。サンライズ号は7両編成のうち2両が電動車で、床下の電気機器が満載なので低床式に出来ないわけ。
ちなみにこのソロは個室寝台の中で最も値段が安く6300円。シングルは7350円なので、「より安く」を求める人にはいいかも!ちなみにソロはこの日、ほぼ満室だったようだ。
これはシングルデラックスとサンライズツインの通路
階上室がシングルデラックスで階下室がサンライズツイン。側通路式にして部屋の広さを確保している。
3号車にあるミニロビー
禁煙だが、シャワールームの横にあるので待合室にもなっている。ここでコーヒーでも飲みながら景色を見たら気持ち良さそう!ということで朝の儀式は決定!

さて、サンライズ出雲号は定刻の18時55分に出雲市を発車、一路東に向かう。電車なのでとにかく速い!
発車してまもなく車掌さんが検札に来る。そこで車掌さんからシャワーチケットを購入。「ブラッディー」の場合、夜行列車ではシャワーを浴びなくても翌日の朝自宅で入浴すれば問題はないのだが、このサンライズのシャワーは試しに経験しておきたかったのだ。シャワーチケットは310円、タオルと歯ブラシのセットは200円。もちろん旅の記念にタオルセットも購入。
これがシャワーセットとシャワーカード
もちろんこのタオルは使わない!(笑)
混み合ってくる前にシャワーを使おうと思って何度かシャワールームに出向いたのだが、なかなか空いていない。やはり人気なのか?結局米子出発の頃にようやくシャワールームに入ることが出来た。

これがシャワールームの脱衣所とシャワールーム。両方でたたみ1畳分くらい。
これが脱衣所内にある案内表示
このシャワー、実に良く出来ている。「洗浄ボタン」を押すと、シャワールーム全体を洗浄し乾燥してくれるのだ。要は前に使った人や後から使う人のための清潔設備と言うわけ。
シャワーカードは1回で6分の温水シャワーを浴びることが出来る。最初に頭からシャワーを浴びてしまい、まずは頭を洗って流し、次に体を一気に洗って最後にもう一度頭からシャワーを浴びる。すると6分では時間が余ってしまうくらい効率よくシャワーが浴びられる。そう考えると、自宅でシャワーを浴びる時ってこのくらいの時間しか浴びていないんだなあと思ったりする。

シャワーを浴びてスッキリした後はもちろんビールタイム。しか〜〜し、出雲市で購入したビールはあっという間に新見までに飲み切ってしまった(汗)
そこで自動販売機に購入に行って見ると・・・・
げ・・・ビールがない!
車掌さんに聞いてみるとアルコール類は車内では売っていないのだそうな。途中4分停車の岡山駅でも売店は閉まっているとのことで、ここでビールを飲むのを諦めざるを得なくなる

教訓・・・・・寝台特急に乗るときにはビールはしこたま買い込みましょう・・・・・

岡山ではサンライズ瀬戸号と連結する。そのため、一度ホームに出てその作業を見てみることに

と思ったらあっという間の早業で連結完了していた!もちろんサンライズ出雲号と瀬戸号の間も通過可能

岡山出発は22時33分。別に眠くもないのだがビールもないし寝るしかない(笑)そこで初めてベッドに寝転がってみた。すると!
これが寝転がった景色!なんと窓が真上にある!
ならば!
月を真上に見ながら寝る事が出来る〜!
やっぱり2階個室に変更しておいて良かった!ということでここで眠りに・・・・

・・・・・眠れない・・・・・

岡山からは山陽本線なので、在来線最高規格の線路なのだ。従ってサンライズは持てる力の100%、つまり130km/hの最高速で飛ぶように走るのだ!!岡山と東京の間で客車特急の「富士・はやぶさ」よりも1時間も速い理由がここにある。
でも、いくら最新鋭のヨーダンパー付き台車を履いているといっても、さすがに130km/hで走行すると揺れもすごいし加減速のショックも相当なもの。まして2階個室だと横揺れの激しさは倍増なのだ。
結局、途中の京都あたりまでは寝付けず、記憶を失ったのは1時半ごろだった。


翌朝は5時半ごろに沼津で目覚める。ここで眠ってしまうと朝のコーヒーにありつけなくなるので、顔を洗って歯を磨いて準備に取り掛かる。
洗面を終えると6時頃。外も明るくなってくる。日が長くなったことを感じるなあ。ちょうど熱海を過ぎて海沿いを走る時間なので、ミニロビーで缶コーヒーを飲むこととする。もちろん海側の席で!

夜明けの太平洋を見ながらのコーヒーはまた格別!

列車が横浜に近づく頃、車掌さんの朝のアナウンスが始まる。夜行列車特有の
「おはようございます。3月8日日曜日、時刻は6時30分になりました」
というアナウンスもなかなか聞けなくなるなあ〜

横浜に6時44分に到着。終点東京には7時8分到着。
岡山を新幹線の最終電車より遅く出て、大阪を0時半に出発し、7時に東京へ着けるというダイヤはかなり有効らしく、岡山や大阪から乗ってきたお客さんも多かったらしい。東京到着時には出雲市を出たときのほぼ5倍くらいのお客さんが下りて来た。
東京到着!

結局、今回の旅でかかった費用は
電車賃= 博多ー東京間(鹿児島線ー山陽線ー山口線ー山陰線ー伯備線ー山陽線ー東海道線)15060円+サンライズ出雲特急券&寝台券10500円+スーパーおき特急券1150円+スーパーまつかぜ特急券1150円+一畑電車480円+580円+520円+サンライズシャワーセット550円=29990円
ホテル代=5500円
食費=サンドイッチ400円+ペットボトル飲料3本で450円+缶ビール6本で1200円+出雲そば850円+コーヒー代など640円+つまみ代など500円=3950円
合計で39440円!!

ちょっと贅沢しちゃったかな〜〜

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