Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2021/05/30 16:25更新 

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〜「ブラッディー」の2022年2月22日サンライズ瀬戸弾丸ツアー!〜

2020年からのコロナ禍で引きこもりが多くなり、その結果YouTubeを見る機会が増えたのだが、やたら寝台特急サンライズの動画が増えてきていることがわかった。となると乗ってみたくなるのが人情。「ブラッディー」は過去にサンライズ出雲に2回乗車したことがあるのだが、サンライズ瀬戸に乗ったことはない。しかも東京発の下りにも乗車したことがない。実は2年前にそのチャンスがあったのだが、大雨被害で運休となってしまって檀円したという苦い思い出もあるのだ。
ということでサンライズ瀬戸を使って「行って帰ってくるだけ」という弾丸ツアーを計画してみた。
しかも天皇誕生日が2月23日ということで、2月22日夜に出発して2月24日朝に帰ってこられれば、真ん中の2月23日の休日1日だけでも、前日と翌日の仕事が可能なのだ!
さらに今年は2022年!と言うことは出発日の2月22日は2022年2月22日と2並びの記念日になるのだ!こりゃ行くしかない!ということで思い立ったのが2022年2月2日(笑)
しかし計画時点ではまん延防止措置が20日(日)に終わる予定だったのだが、3月6日まで延長されてしまう。でも2並びの日は100年後までないし、実はこの日のサンライズ瀬戸は珍しい琴平延長運転日!サンライズ瀬戸の往復を確保できただけでも貴重なのにさらに貴重さが加わったこの日程を手放したくはない!よって弾丸ツアーを強行することとした!
では早速この弾丸ツアーを振り返ってみる。


2月22日(火)川越19:54出発〜川越線〜上野東京ライン〜東京発21:50サンライズ瀬戸〜 翌23日(水)8:39琴平9:01しまんと5号〜10:37高知着〜ひろめ市場で昼食〜高知発12:13南風14号〜13:22阿波池田13:35〜13:52坪尻14:54〜15:09阿波池田15:23南風18号〜16:06宇田津16:11快速サンポート南風リレー〜16:33高松着〜高松築港16:45発琴電琴平線〜16:49瓦町16:53琴電志度線〜17:31琴電志度17:58琴電志度線〜18:37瓦町着〜串カツ韋駄天で夕食〜高松21:26発サンライズ瀬戸〜翌24日7:08東京着〜上野東京ライン〜川越線〜8:30川越着

↑が今回の全旅程。まさに「鉄道に乗りっぱなし」に近い弾丸ツアー!笑
そしてこれがその全きっぷ!(琴電除く)
往復割引を使いたいので、川越から高知の往復乗車券22440円。坪尻へ行くためには阿波池田〜坪尻間を重複乗車するので往復乗車券520円。帰りのサンライズは高松から出発なので、ルートに入っていない宇田津〜高松間の往復乗車券1120円。
そしてサンライズ瀬戸の特急券と寝台券で合計22000円。四国内で特急に3回乗るので自由席特急券が4260円。
しかもこのきっぷの券面に表示される発売日にもこだわり、サンライズは2月2日に、その他は2月20日に購入した!徹底しすぎ?
そしてこれがサンライズ瀬戸の特急券&寝台券
なんと両日とも全く同じ個室!サンライズ瀬戸は往路、復路ともサンライズ出雲の前に連結されるので、行きは6号車、帰りは13号車だが、実際は7両編成の6両目なのだ。もちろん四国に向かった編成がそのままその晩に帰ってくるので、25番個室へ連泊することとなる。寝台特急の個室に連泊ってのは珍しいことなんじゃなかろうか?
そして往復の金額を合計すると22000円。つまり2022年2月2日に2022年2月22日乗車切符の値段が22000円という偶然!笑
そう言えば川越〜高知の往復切符は22440円!これも2の倍数しか数字がない!笑

さて、ようやく旅行記開始!2月22日はもちろん平日なので18時までは仕事。在宅勤務だったがかなりハードな会議漬けの日を過ごして18時半には業務終了。まずはシャワーを浴びて19時に自宅を出る。
サンライズには食堂車がないので、川越市内でまずは食事。19:45川越発の川越線で東京へ向かおうとしたら、なんとこの列車が運休してしまった(ホームドア不具合らしい)。仕方なく次の電車で出発したが、時間に余裕があるので問題なし。東京駅には20:00過ぎに到着。サンライズの到着を待つ。
そして21:25頃にサンライズが入線!出発25分前に入線というのはさすが寝台特急の貫禄!

サンライズ瀬戸・出雲は東京駅9番線から21:50に出発する。前7両がサンライズ瀬戸琴平行き、後7両がサンライズ出雲出雲市行き。
通常サンライズ瀬戸は高松行きなのだが、この季節の休前日だけは金毘羅さんへの参拝客向けに琴平まで延長運転されるのだ。つまりこれはレアな字幕と言うことになる。

「ブラッディー」が連泊する(笑)6両目25番個室は喫煙シングルの2階。過去にサンライズ出雲で乗ったことのあるシングルだが、1階に比べて2階は荷物を置くスペースが広いのが特徴。やっぱり居住性は2階の方がいい。
しかも日本国内で喫煙席があるのはこのサンライズの個室だけ。個室ならでは!さすがに9時間禁煙は辛いので・・・汗

2階席はこのように屋根に湾曲した大きな窓を持つ。寝転がると星空が見えるというのもいい。部屋のロックは暗証番号を自分で設定するタイプ。鍵を持って出て行かなくて良いのでこれもいい!
正直、北斗星のロイヤルなどに比べてもこのサンライズの寝台個室はとても良く出来ていると思う。やはり設計が新しいことと、建築業界が設計しただけのことはある。(とはいえ既に登場から25年以上だが・・・)
今回は家でシャワーを浴びてきたのでシャワーカードは購入せず。早速備え付けの浴衣に着替えて
ビールタイム!(早)チョイスはこんな感じ
定刻に出発したサンライズは30分ほどで横浜に到着。その時既にサクラビールは飲みきってしまっていた(汗)
東京発の寝台特急に乗ったのはかれこれ13年前なのだが、なんとなく「東京発」には旅情がある。ビル群の中からよる出発していって、徐々に海岸線や田園地帯が闇の中に広がって行くと言うのはいいもんだ。
窓の外も幻想的!
この日は見事なハーフムーンで、東海地区までは天気も良く、寝転がった上には月と星という素晴らしいシチュエーション!いいねえ〜
ところで、この模様をFacebookにも投稿していたのだが、そのレスで「22:22荷は何かあるの?」と反応が来た。そうだよ!何かやろう!
こんな画像撮ってみた!
2022年2月22日22時22分にこの日有効の切符をすべて集めて撮影!ちなみに川越駅で使わないのに切符たくさん購入していたのだ。全部2022年2月22日のきっぷ。硬券発売して欲しかったな〜

本当は富士出発の23:53頃に寝ようかなと思っていたのだが、あまりにも星空が綺麗なのと、久しぶりの寝台特急で興奮してしまって眠れない(笑)
結局うつらうつらと寝ては起きしてしまって4:30頃にはぱっちりと目が覚めてしまった。
下りサンライズに初めて乗って驚いたのは名古屋も京都も通過すると言うこと。両駅とも運転停車するんだろうと思っていたのでびっくり!
あとは関ヶ原通過時に垂井経由ではなくて廃駅の新垂井経由だと言うこと。確かに昼間の特急や重量貨物列車は勾配の小さい新垂井経由を使うのはわかるが、深夜帯で他に通る旅客列車もないのにサンライズも新垂井を通るのには驚いた。
ちなみに米原にさしかかる際に妙に徐行しているな!とか、本来130km/hで飛ばすはずの米原〜京都でやたら遅いなと思っていた。何かあったのかな?と思っていると、姫路到着前の5時頃に車内アナウンスがかかった。
「琵琶湖周辺の強風のため12分遅れています」
本来は6時前にアナウンスが流れることはないのだが、どうも岡山では30分のおくれになってしまうらしい。こうなると岡山から新幹線「みずほ601号鹿児島中央行き」or「スーパーいなば1号鳥取行き」に乗り換える人が間に合わない。そこでこの両列車へ乗り換える人は姫路で乗り換えてくれと言うもの。
となると心配になってくるのはこの先の旅程。ただしサンライズ瀬戸は高松到着後に方向転換して琴平に向かうまでの35分間停車する。その35分を使い切らなければ大丈夫!と楽観する「ブラッディー」(笑)
車内アナウンスでは高知方面と松山方面も岡山で乗り換えて!と言っていたが気にしない(笑)
完全に目が覚めてしまったので3号車のラウンジでモーニングコーヒー
これ、冷たいものしか自販機にないのだが、温かいコーヒーもおいてほしい。

岡山でサンライズ出雲を切り離し、7両の身軽な姿になったサンライズ瀬戸は瀬戸大橋線へ。岡山を出る頃にはすっかり夜が明けた。ちょっと曇っていたがやはり瀬戸大橋からの景色はいいねえ〜
JR四国管轄の児島駅出発時には32分の遅れだったが、そこから高松までの間になんと7分取り戻して、高松には定刻から25分遅れの7:52到着。
高松発は8:02なのでここで定刻へと戻る。

高松駅は頭端式ホームになっているので、琴平に行くにはここで折り返さなければならない。ここからは7号車が先頭となって琴平を目指す。
琴平まで延長運転されているとはいえ、実際に琴平まで乗っていたのは15名ほどのようだった。東京出発時は満席と言っていたので、大半の乗客は姫路〜高松で降りてしまうようだ。
でも、車内に人がいないので琴平までは車内探検し放題(爆)
ということでサンライズ瀬戸号は定刻の8:39琴平着
次に乗車するしまんと5号は9:01発なので20分ほど時間がある。でも金毘羅さんに行く時間はもちろんない。まあ、金毘羅さんには過去に2回行っているのでいいけど。

ということで駅前を散策。この駅に来るのは4回目!昔この駅前広場で「寺ちゃん」と待ち合わせたなあ。懐かしい。

ちょっと腹が減ったので構内のセブンイレブンでサンドイッチ購入。「香川県産のレタス使用」に惹かれたが、確かにシャキシャキでみずみずしくて美味しかった。面白いのは右の画像の洗面台!船の形をしているのだ。金毘羅さんは海の神様なので船の形をしているんだな〜。

さて、乗り継ぎの9:01発特急しまんと5号は2700刑気動車。JR四国の誇る最新鋭振り子式気動車。もちろん新しい車両なので車内は快適そのもの。1座席1個のコンセントもあるし、リクライニングも深々と倒れる。そしてこの気動車の魅力はなんと言っても
この振り子機能!
カーブで遠心力に対抗するために車体を最大5度傾けて高速で通過する。エンジンも450psを2基積んでいて加速も相当なもの。電車並みにぐいぐいと加速する。そして面白いのは下り勾配通過時にはエンジンブレーキを多用すること。変速の音もよくわかるので、車でワインディングを攻め込んでいるような感覚。土讃線は勾配も多いしカーブも多いので乗っていてめちゃめちゃ楽しい。
実は旅はこの2700系に乗ることも目的の一つ。しかも景勝地である大歩危小歩危を通過するのだ。

そして大歩危小歩危の景観がこれ!このような岩場の渓谷が8kmに渡って続く。振り子気動車に揺られながらこの景観を堪能するのも最高!
実はここ、車やバスでは3回も通っているのだが列車で通過するのは初めて。一度列車の車窓から見てみたかった。
ということで高知駅には10:37に到着。すると

反対のホームには観光列車、志国土佐時代の夜明けものがたり号が停車中。高知から窪川まで走るJR四国お得意の観光列車「ものがたり」シリーズ第3弾で、前から見てみたいとは思っていたがまさかここで遭遇するとは!ラッキー
ちなみにこの列車を撮影するためにホームを移動していると、しまんと5号で同じ車両に乗っていた若い女性が熱心にシャッターを押しているのに遭遇。この話は後に続く。

さて時刻は10:45。ちょっと早いが昼食とする。実は高知までやってきた目的が
この「ひろめ市場」で食事すること!
ここは小さいお店が軒を連ねるフードコート。もちろん高知名物の食材の数々、それを出してくれるお店、お土産屋さんまで所狭しと並んだ高知の名所。駅からは約15分歩くが、運動にはちょうどいい距離。
しかしコロナまん延防止の影響で約2/3は閉店中・・・悲
でもここで食うのだ!とめげずに探した結果見つけたのがこの2軒

最初に注文したのが左の「池澤」でウツボのたたきと生ビールセット\1250。実は「鰹のたたき」と言ったのだが、おばちゃんに間違えられてしまったみたい。マスクしているとよくあるんだよな〜。違うというのも何なのでそれはそれで食べるとして、やっぱり鰹のたたきが食いたいと注文したのが右の「ぼっちり」

左がウツボのたたきセットで右が鰹のたたき。間違えられてしまったウツボのたたきだが、これが絶品だった!見た目がしめ鯖で食感がうなぎやあなごのよう。温かい状態で食べるものらしく、これがなかなかつまみにもいい!
右の鰹のたたきは見ただけで大きさがわかる。こんなデカい鰹のたたきは初めて食った!もちろん味も最高!
ってことでビールをしっかり2杯飲んで合計で2700円。ランチとしてはちょっと高いか〜!でも腹一杯だし最高に旨かったし良しとする。
その後市場内ですぐに売り切れると評判の鯨のハムを見つけたのでお土産に購入!帰ってからも楽しもう!

ということで念願のひろめ市場でめしを食った後は高知駅へ。往復30分の散歩は体にもいいよね。

高知駅前と言えば有名なのがこの像。結構巨大!そしてすごく立派な駅の1番線には、先ほどの志国土佐時代の夜明けものがたり号が乗客を乗せて待機中!
ホームに上がると同時に、駅員さんに旗で見送られて出発していった。

さて、ブラッディーが乗るのは12:13発特急南風14号。しまんと5号と同じ2700刑気動車だが、見ての通り「アンパンマン列車」がやってきた!
アンパンマンの作者であるやなせたかしさんが高知の生まれと言うことで、JR四国では特急南風の車両の一部を「アンパンマン列車」としてラッピングしている。かつて2000系気動車だった時には座席もすべてアンパンマン仕様だったのだが、2700系はまだ新しいので外装と天井だけがアンパンマン仕様になっている。
そしてこの列車を撮影していたら・・・・またもや隣に先ほど志国土佐ものがたり号を撮影していたお嬢さんが!
「あれ?来る時もご一緒でしたね」と声をかけると「あ、そうですね〜」と笑っていた。
「ブラッディー」は高知滞在1時間半という弾丸ツアーだったわけだが、同じことをやる人がいるとは思わなかった(笑)
まさかこのお嬢さん、坪尻に行くわけはないよね?もしそうだったらあの秘境駅で二人だけで1時間過ごすのか?などと妄想していたが、結局お嬢さんは大歩危駅で降りていった。うん、それが正常な行動だ(笑)
さて、南風14号は定刻に高知を出発。びっくりしたのは車内放送。いきなり「ぼく、アンパンマン!」と自己紹介から始まった!ただし、このアンパンマンが受け持つ放送は高知出発の1回のみ。子供たちは全部アンパンマンが放送してくれるのか?と期待するだろうに・・・(笑)
南風14号の車窓から見た秘境駅「新改(しんがい)」
時間の関係で立ち寄ることが出来なかったが、本線から分岐した先にホームが見える。これだけしかない駅!いつか行ってみたいものだ。
こちらも南風14号の車窓から見た土佐北川駅
なんと川を渡り橋梁の上にホームがあるという駅!誰が利用するんだ?

「ブラッディー」は南風14号を阿波池田で下りて普通列車に乗り換える。

乗ったのは1000型気動車の1両編成。車内は千鳥配置のセミクロスシート車で、片開きの両端ドアと両開きの中央ドアがあるJR四国独特な車両。ただしワンマン運転時は中央扉を使用しない。わざわざ普通列車に乗って向かった先は

全国で5本の指に入ると言われる秘境駅の坪尻駅!ここは周囲に民家が全くなく、国道からも歩いて30分離れているという秘境中の秘境

しかもここはスイッチバック駅で、駅に停車するには必ずスイッチバックして構内に入る必要がある。もちろんその理由は急勾配。隣を走る本線との高低差を見れば一目瞭然。昔はSL牽引列車が必然的にスイッチバックしていたのだろう。ちなみに現在では1日に上下合わせて7本しか列車は停車せず、通過する普通列車もある。
その代わりに観光列車四国まんなか千年ものがたり号はこの坪尻に停車すると言うややこしさ・・・。
さて、阿波池田に戻る列車が来るまで1時間あるので周囲を散策してみる。
マムシがいるらしいが冬だから大丈夫だろう

駅の隣にはこんな小さな踏切がある。もちろん警報器はないが手押し式の遮断機がある。そこには通過列車の時刻表があるのだが、停車列車は7本なのに通過列車は1日37本もある(笑)

と言ってるそばから特急南風が通過!トンネルに反響する音が聞こえるから「来るぞ!」とわかる。ちなみに列車を待ている間に2本の特急が通過した。
この踏切を渡ると見えてくるのが

この廃屋。かつては小売店が営業されていたらしいが、既に人がいなくなって久しそう。ちなみに昭和38年に発生した四国連続強盗殺人事件の犯人が、この店にも強盗に入ったと言うことで有名。なんだか廃屋の中には家電製品やドラムセットなども放置されていて、とてもじゃないけど夜に来るのはいやな感じ(笑)
駅の周囲にはほかになにもなく、○○方面と書いてある看板がいくつかあるが、その先にはけもの道しかない!駅舎内には「緊急避難経路」が書いてあったが、徒歩で30分以上山登りする必要のあるルート。横に小さく「現実的には待避線の先の備品庫に行くのが良い」と書いてあった(笑)

実はこの坪尻で下りたのは「ブラッディー」だけではなかった。四国一周旅行をしているという京都在住の男子大学生も下車したのだ。一人旅が好きだそうで、春休みを利用して四国を回っているのだとか。この秘境駅に一人だったら心細かったが、二人いたことで結構時間つぶしに話を出来たのは良かった。
さすが秘境駅!駅ノートはしっかりあったので「ブラッディー」も一言書いてきた
ちなみにこのスタンプ、一度紛失したことがあるそうだ。そして見つかったのは2600km離れた青森県の中沢駅だとか。誰が持っていったんだ?笑
ではこの坪尻駅の画像をいくつかお目にかけよう


ということで14:54発の阿波池田行きに乗って坪尻駅に別れを告げることとする。1時間待ったとはいえ、坪尻駅にとって1時間に2本も列車が来るのは「ラッシュアワー」だわ(笑)

坪尻から阿波池田までの間に通るのがこの吉野川橋梁。吉野川にかかる大規模な鉄橋で撮影ポイントでもある。吉野川の河原には大勢のかかしがお出迎えしてくれる!

さて、阿波池田に到着してホームに下りてみると
ん?なんだこれ?
???と思っていると時刻表にはない時間帯に列車の入線案内が・・・

なんとやってきたのは四国まんなか千年ものがたり号!そう、この日は休日なので運転日!そして先ほどの帽子は乗客の記念撮影用に準備されていたもの。ここで小休止してから先ほどの坪尻駅に入線するのだという。
思わぬラッキーが続いていたが、さらにラッキーが
この日3回目の2700系乗車となる南風18号はまたもやアンパンマン列車がやってきた
しかも南風14号とは違う赤いやつ。これで2700系に存在するすべてのカラーリングに乗ったことになる。すごい引きだな。
ということで南風18号で宇田津まで北上したのだが、睡眠不足がここに来て急速に睡魔がzzz。結局宇田津まではぐっすり。

宇田津から高松までは快速サンポート南風リレー号に乗車。南風号はすべて岡山行きなので、高松との利便性のために設定されている接続電車で、使用車両は7000型。1000型気動車の電車版と言った感じ。

高松到着後は駅の外に出て琴電の高松築港駅へ向かう。ここから琴平線の電車で2つ先の瓦町駅まで行く。ちなみに使用車両は1200型で元京急700型。琴電の車両は大手私鉄のお下がりが多いのでバラエティ豊かで楽しい。
瓦町駅からは志度線に乗り換えて終点の琴電志度へ
使用車両は600型で元名古屋市営地下鉄250型。なんと出張でよく利用した名古屋市営地下鉄の車両にここで会うとは!
さて、志度に行くだけならJR高徳本線で行けば時間もかからないのだが、なぜ琴電で行くのか?

それはこの景色が見たいから!原駅付近では瀬戸内海のすぐ脇を急カーブで抜けながら走るのだ。しかもコトコトとゆっくり走るから景色もじっくり堪能できるのだ。ちょうどトワイライトタイムになったので、本州側も幻想的に見えて最高!

絶景を堪能したらすぐに終点の琴電志度に到着。

琴電志度駅のこのたたずまいもものすごく風情がある。侘び寂の世界だね。
次の電車まで約20分あるので駅周辺を散策してみると
平賀源内資料館を発見!
近くには旧家もあるそうなのだが、ちょっと見つけられなかった。
ということで高松へ帰ろう!
帰りに乗ったのは700型電車。これも名古屋市営地下鉄のお下がり。この頃になるとまたもや眠気がピークに。瓦町までの約30分はぐっすり。
瓦町に到着したのは18:37。サンライズ瀬戸の発車時刻は21:26なのでまだ3時間くらいある。高松駅周辺には食事処が少なく、飲み屋などは瓦町周辺に集中している。よって瓦町から高松まで歩きながら店を探すこととした。
高松と言えば骨付き鶏!実は前もって行きたい店を調べてあったのだが
残念!この日はお休み!
実はまん延防止の影響で普段でも休業している店が多い中、この日は祝日と言うことでさらに開いている店が少ないのだ。
そこで骨付き鶏に固執するのは諦め、発見したのがここ
串カツ屋さんの韋駄天という店
「ビンビール」と言う大きなのれんに惹かれたのだが、なんとこの店瓶ビールは大瓶でも360円!安い!

頼んだのはポテトサラダ、串カツ1品づつ5本、鶏の唐揚げ。骨付き鶏が食べられなかった分、親鳥唐揚げを注文したらこのでかさ!
時短営業でラストオーダー20時ということで大瓶ビールを2本飲んでちょうど20時になった。お会計2700円は昼間のひろめ市場と同額!絶対にこっちの方がコスパいいよなあ。
さて、満腹になったところで高松駅まで散歩。高松の街はマンボウ&祝日で閑散としていて、20時を回るとほとんど店も開いていない。
高松駅には20時半に到着。早速車内で飲むビールを買い込んで、「学」駅の入場券をお土産に買っていよいよサンライズの入線を待つ。

サンライズ瀬戸号は20:56に入線。発車まで30分もあるというのはやっぱり寝台特急の貫禄。もちろん昨夜乗った編成が来た。

もちろん昨夜と同じ6両目25番個室!今回は金麦3本にした。あれ?金麦のデザイン変わった?(縦書きになってる)
さて、前日は見送ったシャワーだが、この日は丸1日外で動き回っていたのでシャワーに入ることとした。

なんとシャワーカード1番にゲット!お値段330円。3号車のラウンジにある自販機で買う。普段は結構並ぶらしいがこの日はガラガラ。
この日は絶対に寝ようと思っていたので、まずは出発直後にシャワーを浴びてしまうこととした。既にサンライズのシャワーの使い方は過去のレポートにもあるので省略(手抜き)!
シャワーカードを入れると6分間シャワーが使えるが、一時停止も出来るので結構使い勝手がいいし、6分だと髪の長い人でも十分なはず。

シャワーを終えると列車はちょうど瀬戸大橋を走行中。夜景に見送られて四国を後にする。
岡山では後部にサンライズ出雲を連結するので、その解結作業を見に出て行く人たちも多いが、「ブラッディー」はもはや見飽きたので行かない(笑)
個室の中で夜景や星空を見ながらビールを飲む。この日は夕方から快晴になってきたので姫路までの道のりはくっきりと星が見えた。オリオン座の周囲の星が見えすぎてオリオン座を探さねばならないほど!
ちなみに岡山を過ぎても空室の個室が目立った。やはり翌日が平日と言うことで乗車率も落ちるようだ。と言うことは翌日が平日のサンライズは比較的直前でも寝台券入手確率は高いと言うこと!
姫路到着は23:33。この頃ビールを飲み終えたので、もはや睡魔に勝てずグロッキーzzz。さすがに2日間徹夜って訳にはいかない。
目覚めたのは熱海。時刻は5:45
相変わらず星空の広がる晴天で、ハーフムーンもくっきり。早速歯磨きして顔洗って車窓を楽しみながら東京まで過ごす。

朝焼けを見たり、寝転がって月を見たり、いいなあ〜寝台特急の旅は!
ここでサンライズの走行経路をちょっと紹介しておく。小田原〜大船間は旅客線と貨物線の複々線区間なのだが、サンライズは途中駅には停車しないので小田原〜茅ヶ崎の区間は貨物線を経由する。要は旅客線を通勤電車が占領しているため。しかし特急「湘南」などと違って横浜駅に停車しなければならないので、茅ヶ崎〜辻堂の間で旅客線に転線する。この経路を走るのはサンライズだけではなかろうか。
と言うことで横浜には6:45、終点東京には7:08の定刻に到着!
帰りは遅延なし!でも2番過ごした25番個室が名残惜しい〜
ということでここからは平日の仕事モードに突入。8:18東京発の高崎線で大宮へ向かい、川越線に乗り換えて川越には8:30着。自宅へは8:45に到着して9時の始業に間に合った!
前日の夜20時半まで四国の高松で飲んでいたのに、翌日関東での仕事に間に合ってしまうってすごくない?
ということで2008年9月以来の寝台特急車中2泊3日の旅がここに終了した。


さて、今回の旅のお会計を集計してみるとする。
電車代合計:\51140
ひろめ市場:\2700
串カツ韋駄天:\2700
ビール代やお土産代などなど:約\4000

総合計60540円!ほとんどが交通費だが、四国滞在時間がたった13時間半なのに丸々2泊3日遊んだ気分になれるというのはすごくいい!
さらに今回はB寝台シングルを使ったが、これをカーペット座席の「のびのび座席」にすれば7740円安くなる。
そう考えると時間の有効活用という意味では十分に利用価値があるので、もっとこの手の列車が増えてほしいものだ。

 

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