Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2018/02/18 15:32更新 

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〜[ブラッディー]の 一人電車でGo!鶴見線編〜
 

2008年の正月、実家であやうく牛のような生活にはまりそうだった「ブラッディー」だが、2日から行動開始!
でも、今回はちょっと趣向を変えて「都会のローカル線探訪」をしてみることとした。
向かった先はJR鶴見線の海芝浦駅。そう、都会も都会、川崎を走るローカル線の終点である。
この駅は「海に一番近い駅」として旅行専門誌でもかなり有名。しかも走っている電車がJRで、それも山手線からのお下がり電車というところが面白い!都心からすぐのこの地域に、タイムスリップしたような空間が存在するところが面白くて、前から行ってみたいと思っていたのだ!
しかも往路、復路とも単純に行って帰ってくるのはつまらないので、自分なりに楽しめるアレンジをしたつもり。身近なところでチープに一日楽しめる旅はいかが?

自宅出発〜往路(川越線ー湘南新宿ラインー東海道線ー京浜東北線ー鶴見線)
普通に鶴見まで行くならば、東武東上線ー山手線ー京浜東北線というルートが一般的であるが、「ブラッディー」はもちろんそんな単純なルートは通らない。
今回は一度大宮に出て、ちょっと大宮で寝台特急でも見ようかな?という作戦に出た。大宮から横浜まで湘南新宿ラインのグリーン車に乗ろうという計画もあり!

川越駅からはまず8:35発埼京線快速新木場行きに乗る。いつも乗っているこの電車に興味はなし。従って写真もなし。
文庫本を読みふけっている間に大宮到着。早速「北斗星2号」が到着するはずの4番線ホームまで向かってみる。北斗星2号の到着時刻は9:10.湘南新宿ライン逗子行きの出発時刻は9:18.時間があるので先にグリーンチャージ購入。
・・・・・新川崎までなら550円、横浜までは750円・・・・・
チャージ機前で1分ほど悩む私・・・・
結局、「正月だぜ!けちけちするな〜!」と横浜までチャージ!
湘南新宿ライン到着までの間に大宮駅構内をブラブラして、ちょっと電車の写真でも撮ってみた。

左はもうすぐ引退する京浜東北線の209系。別名「雨漏り電車」と言われている。新しいのにコストダウンの影響で早くも寿命らしい・・・。
右は253系成田エクスプレス。さすがに古さを感じる。シートがリクライニングしないのは嫌い。でも形はかっこいいと思う。

左はE231系1000番台。東海道線、高崎線、宇都宮線、湘南新宿ラインで活躍の首都圏の顔。グリーン車は乗り心地いいんだけど、普通車の揺れが半端じゃない。でも、形は気に入っている
右は211系3000番台。高崎線に古くから走っている電車。国鉄時代の設計なのでやたら頑丈らしい。形も結構好き。

9時10分、いよいよ上り寝台特急「北斗星2号」が到着!この日、関東地区以外では大寒波により大雪だった。従って「北斗星2号」も大雪にまみれて到着

雪まみれのブルートレイン。最近廃止が相次いでいるから、早いうちに乗っておかないとな
ちなみに私の隣で鉄道ファンらしき人たちが、「今日は96号」を連発していた。あ、EF81型の96号機って言うことなのね。何かすごい機関車なんだっけ?

「北斗星2号」の発車3分後に、目的の湘南新宿ラインが発車してしまうので、急いでホームを移り、到着を待つ。
ところが、やってきた湘南新宿ラインはグリーン車もほぼ満席!なんとか2階席の通路側に空席を発見して着席。一路横浜を目指す。

この画像は併走して走っていた山手線の電車。そう、この日は箱根駅伝の日!この電車は箱根駅伝出走全大学のたすきを巻いた「箱根駅伝号」ラッピング電車!これに遭遇したのはラッキー?

さすがに湘南新宿ラインは速く、横浜まで約1時間で到着。ふと隣のホームを見ると・・・
伊豆急のアルファリゾート21が停車中!ラッキーか?
この頃になると朝食を抜いていた私はめちゃめちゃ腹が空いてくる。
ということで横浜駅構内の[BECKSコーヒーショップ」で遅い朝食を食べる。このことが、この後の悲劇を招く・・・・
腹が満腹になって、いよいよ鶴見に出発!京浜東北線上りホームに向かう。ところがやってきたのは横浜線直通の八王子行き。まあ、東神奈川でもう一度乗り換えてもいいか?と、この電車に乗る。
横浜線の205系電車
ところが・・・・この電車の中の車内放送
「京浜東北線は石川町駅構内で発生した人身事故のため運転を見合わせています。再開の目処は立っておりません」
先に言ってよ・・・・
仕方なく、もう一度横浜まで戻り、そこから東海道線上りで川崎まで行くこととする。京浜東北が動かなければ、南武線経由と言う手があるのだ。

しかし・・・横浜駅での待ち時間は10分!結構長い・・・・ので、来た電車を片っ端からバシバシ写真撮ってみた
なんかの臨時列車か?昔懐かしい115系電車

同じE217系でも左は横須賀線、右は東海道線。帯の色が違うのね〜

11時3分、ようやく東海道線電車がやってきて、大混雑の中を何とか乗車。川崎まで一駅だけ乗る。
川崎に到着してみると、京浜東北線が運転再開していたので、難なく乗り換え完了。また一駅だけ戻って鶴見に到着!

鶴見線

鶴見駅に着いて、最初に探したのは鶴見線の乗り場!同じJRなのに、なんと改札を一度通って乗らないといけないのだ。
というのも、鶴見線は全線無人駅なので、ここで一度改札を済ませておく必要があるのだ。
ところで、鶴見線のホームは京浜東北線よりも一段高いところにある。これは鶴見線が戦前は鶴見臨港鉄道と言う私鉄だったことに起因する。

よって鶴見線は行き止まりホームになっていて、他のJR線と線路はつながっていない。
しかも駅の佇まいは本当にタイムスリップしたかのようなクラシックな作り。しかも・・・
時刻表の本数をごらんあれ!
なんと1時間に2本だけ!しかも海芝浦行きと扇町行きが交互に発車するということは・・・・なんと1時間に1本!!
そして電車は205系1100番台の3両編成!
ここだけで充分に「都心のローカル線」の雰囲気たっぷり!
ちなみに205系1100番台電車は、元山手線の205系電車の中間車に運転台を取り付けたという生い立ちの電車!これまたすごい!

そんなこんなしているうちに11時30分、海芝浦行きが発車!ゆっくりと臨海地域を海へと走る。終点の海芝浦まではたったの5駅。16分の短い旅である。当然車内はガラガラ。多分、私と同じ目的の観光客しか乗っていない・・・。
浅野駅からは運河の脇を通るので、まるで地方臨海鉄道のようだ
ちなみに鶴見線の駅には面白い名前が多い。「浅野」は人の名前、「安善」は安田講堂を立てた安田善次郎さんの名前から、「国道」は国道1号線の真上にあるから、「新芝浦」「海芝浦」は「東京芝浦電気:現東芝」の工場への通勤駅だから・・・・安易だ・・・・。

電車はゴトゴトと揺られて終点の海芝浦に到着。確かに駅の隣は海!まさに海の上に建つ駅!こりゃすごい!

駅のホームが海の上にある!          向こうには首都高速湾岸線の鶴見つばさ橋

単線の終端が終着駅!              こんな駅が東京の近くにあるなんて!

この海芝浦駅、厳密には一般乗客は駅の外には出られない。なぜなら、海芝浦駅の改札の真ん前は東芝の工場の門になっていて、一般客は入ることが出来ないからである
企業のためのJR駅!!
では、折り返し電車が発車するまでの14分間、何をしていればよいかと言うと・・・・

海芝公園という公園があり、ここでのんびりくつろぐことも出来る。この日もカップルが手作り弁当を持参して日向ぼっこしてた。こういう休日の過ごし方、結構風情があっていい!

さて、折り返し鶴見行きに乗車して再び車上の人に。
新芝浦までは東芝の工場をぐるりと回るように走る
新芝浦駅には昔ながらの駅名札が
私は2つ目の浅野駅で電車を下りる。ここから鶴見線の扇町行きに乗り換え、浜川崎まで向かう。
ちなみに浅野駅も海芝浦方面のホームと扇町方面のホームが、まるで別の鉄道会社のように離れている。これも線路配置とホーム設置を苦心した当時の結果なのだろうか?

浅野駅の扇町方面ホーム。左奥に見えているのが海芝浦方面ホーム。全然別のところにある
扇町行き電車は、同じ205系1100番台の3両編成。
ここから浜川崎まではたった3駅。あっという間に到着。
浜川崎駅を発車する電車
浜川崎では南武線と連絡しているので、ここで乗り換えようと言う話。
ところが・・・・駅の構内を見渡しても南武線の駅が見当たらない・・・・
左に行けってか?
ちなみに右にはいけない。なぜなら[JFE(昔の日本鋼管だっけ?)]の会社専用出口だから(またか!)
んで、矢印に操られるまま出口に出てみると・・・・
あった!南武線の浜川崎駅!
実はこの南武線も川崎に行く本線と違って「浜川崎支線」と言われるローカル線で、尻手までのたった4駅を結ぶ路線。4駅8分の道のりを乗るのに30分待つこともあるらしい!

電車は205系1000番台の2両編成!なんと2両よ!しかもワンマン運転!
この電車も山手線の205系電車に運転台取り付け改造した車両。こんな超ローカル電車、しかもJRが都心に存在するなんて!
この電車に揺られること8分、すぐに尻手に到着。


帰路(南武線〜青梅線〜八高線〜川越線)
尻手に到着してどうしようか迷ったのだが、川崎に出て都心経由で帰るのもつまらないので、この際思いっきり田舎経由で帰ることとした。要は南武線を全戦制覇して立川まで行き、そこから青梅線へ乗り換え、拝島から八高線、高麗川から川越線と言うルート。
多分、そっちのほうが面白い!
んで、まずは南武線の205系電車に乗る
この南武線も戦前は私鉄だった路線なので、駅間距離も短いし編成も6両と短い。尻手から立川までに相当数の駅に停車するので、めちゃ時間がかかる。まあ、私はいいけど、沿線の人々は快速電車とか欲しいんじゃないかな?
のんびり揺られて立川駅に到着。

立川駅は中央線、南武線、青梅線の接続駅。しかも中央線は三鷹ー立川間の高架複々線化工事進行中で、程なく総武線の各駅停車も立川まで乗り入れてくる予定。従って駅構内は大きい!
到着直後に青梅線の電車が発車してしまったので、次の電車までの15分ほど暇になってしまう。よって、またまた電車でも撮影するか!と駅の中を練り歩く。

偶然やってきた特急あずさE257系       もうすぐ引退する中央線の201系
中央線の新鋭、E233系
さて、立川から乗った電車は東京発青梅行きの「青梅特快」。実はこの電車、非常に興味深い線路を走る。
立川駅を出た青梅線の線路はすぐに中央線とわかれて北にそれて行くのだが、中央線から直通するこの電車は、一度中央線の南側から中央線をオーバーブリッジして越え、西立川駅の直前で青梅線の本線に合流するのだ。その連絡線は下りしかない単線で、民家の密集する中を「秘密の線路」的に通るところが面白い。
また、青梅線の駅の発車ベルが薬師丸ひろこの「探偵物語」のイントロが使われているのも面白かった!

青梅線の電車を拝島で下り、乗り換えたのは八高線。この区間を乗るのは初めてかも!隣を走る国道16号線は良く走るので、車からこの電車を見ることは多いのだが・・・
八高線209系3100番台電車
ちなみにこの電車、ドアはボタンで開ける。私は慣れていないので、ドアが開くまで立っていたら、隣にいたおじさんがボタンを押して開けてくれた(爆)いやあ、ローカル色たっぷりだわ。
この209系3100番台と言う電車もなかなか貴重品なのだ。この電車、もともとは東京臨海高速鉄道(略して「りんかい線」)という私鉄の電車だった。もともと6両編成だった電車を10両編成に組み替えるときに、余った車両をJR東日本が買い取ったのだ。
JRから払い下げられる車両と言うのはよく聞くけど、JRが買い取ったというのは珍しいのでは?
八高線の車窓
ということで、八高線に揺られること20分、高麗川に到着。ここで川越行きに乗り換え、川越まではさらに20分。都心のローカル線一人旅はここに終了した。
高麗川駅で

なんだかんだ言って、家を出たのが8時、帰着が15時半。7時間半もずっと電車に揺られていたのだが、なんだか妙に楽しかった。
特に鶴見線、南部支線、青梅線、八高線は最高!都内からすぐに来られるローカルな旅、川越からだと電車賃も往復2500円くらい。
弁当持って海芝浦の駅で日向ぼっこするのもいいかもよ〜〜。
次は房総だな〜〜

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