Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2021/05/30 16:25更新 

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〜「ブラッディー」の対馬・壱岐一人旅!〜

緊急事態宣言が2021年10月にあけたこともあって、「ブラッディー」は一人旅計画を再開! そしてケータイ国盗りもコロプラも残り数カ所というところまでこぎ着けていると言うことで、今回は未踏地の壱岐/対馬を目的地に設定!
事前に調べてみると正月休みで2泊3日計画を組むと10万円、翌週の3連休であれば6万円!こりゃ大差だ!ということで今回は1月8日〜10日の3連休に的を絞って計画。
とは言っても2泊3日で対馬と壱岐を上手く回って帰ってくるのはかなりの弾丸ツアー。でも、上手く飛行機と船を活用して最大限遊べる計画を組んだのであった。
そんな中、年末からで回り始めたオミクロン株による感染者が急増。まさに出発の3日前から東京と沖縄で感染爆発。今更中止は出来ないなと自分に言い聞かせながら、 出発したのであった。


1月8日(土)川越4:52出発〜東武東上線〜山手線〜京浜急行線〜羽田空港7:25ANA241〜9:30福岡空港9:55OCR681〜10:35対馬空港11:20対馬交通バス〜11:47厳原〜KIYOで昼食〜厳原市内観光〜だいぜんで夕食

今回は福岡乗り換えで対馬まで空路を使うため、出発時間が限られる。川越を始発で出発しても羽田空港到着は6:30頃になってしまうので、7:25羽田発の便を選択。よって目覚めたのは4:00!早い!
東武東上線の始発に乗って池袋で山手線に乗り換え、品川からは京浜急行のエアポート快特で羽田へ。エアポート快特って品川から国際線ターミナルまでノンストップとは知らなかった。
3連休と言うことで手荷物検査場はかなりの混雑。早く来たのは正解だった。搭乗口に到着したのは搭乗開始15分前

今回の搭乗機はB787。元々B767だったのだが機材変更があった。これはラッキー。このところ定番のヒレカツサンドを一気に食べて腹ごしらえ。なんせ昼頃まで食べられないからねえ。
ANA241便は機材が大きくなったこともあってちょっと空席がある状態で定刻出発!一路福岡を目指す。

途中アルプスやら関西地区を上空から見ることが出来たが、今回は通路側の席だったので写真なかなか撮れなかった。福岡の街へ海側からアプローチして定刻前の9:20には福岡空港のゲートに到着。
今回はここで国内線同士の乗り継ぎ初体験。海外出張で乗り継ぎは何度も経験しているが、実は国内線での乗り継ぎは初だったのだ。しかも接続時間が元々25分しかないうえ
対馬行きはバスでの連絡!
さすがにタイトスケジュールなので、ANAの地上職員が待機していて先導されての案内だった。でも10分早着のおかげでたばこ一服の猶予があったのはラッキー

対馬行きはOCR運行のDHC8型機。なんとプロペラ機!プロペラ機に乗るのも確か初体験!しかも席の真横がエンジンだったので、ターボプロップエンジンの音を間近で聞ける!ということでOCR681便も定刻9:55に出発!

離陸してから福岡の街を眼下に見ていたなあ〜・・・と思ったら、すぐに対馬の島影が!そう、水平飛行時間は10分くらいのもの(笑)
なんせ福岡で動き始めてから対馬で停止するまでたった40分だからなあ。こんな短い路線も初めて乗った。

と言うことで対馬に初上陸!ここは「国境の島」。なんせ福岡までの直線距離が100kmに対して韓国までは50km!本土よりも大陸に近いのだ。
だから空港の案内だけでなく、国道などの案内やお店の看板もすべてハングル語が併記されている。日本国内でここまで国境を意識できる場所はそうないと思う(稚内のロシア語表記くらい?)
さて、急げば10:39のバスに間に合ったはずなのだが、「ブラッディー」はここで見学したい場所があった。

これが空港から徒歩2分で行ける対馬の石屋根遺跡。対馬では屋根の部材に石を使うのが伝統的だったそうで、そのために家の大黒柱廃止の重さに耐えられるほど頑丈に出来ている。それが台風被害などからも家を守ることになっていたんだろうな〜。
この旅で対馬の民家を多数見たのだが、どの家も中庭みたいなものがあって、居住区間と家畜小屋を上手く配置しているというのがオーソドックスなようだ。
さて、空港へ戻って対馬の観光ガイドちらしを手に入れていると

あれ?11:20発のバスがもう来てる!発車まで30分もあるのに!前のバスが飛行機から降りた乗客を満載して出発したのに、このバスはガラガラ・・・と言うよりも「ブラッディー」一人だけ(爆)
結局車内でガイドチラシを見ながら出発を待ち、乗客一人で出発!向かったのは対馬の中心市街地厳原。
なんと路線バスの案内もハングルが表示される!
でも、地名が難読なのでローマ字併記を先に出して欲しかった(笑)
バスは対馬空港から厳原までを約30分で結ぶ。バスが到着するのが

観光情報館ふれあい処つしま。厳原の中心地にあり、バスターミナル兼観光案内所となっている。ここに来れば対馬の歴史を勉強したり、お土産を探したりするということが1カ所で出来てしまう。
ここの展示物を見て、対馬が戦国の世から「宗氏」という豪族によって統治され、鎖国中も朝鮮との港駅をして親密な関係を築いていたことがよくわかった。つまり豊臣秀吉も徳川家康も対馬は統一できてなかったってことね(笑)

さて、ちょうどお昼時と言うことでランチにする。実は元々リサーチして行く店は決めてあった。

それは対馬バーガーのお店KIYO。もちろん有名な対馬バーガーセットを発注。お値段は980円。
ちょっと高いと思うかもしれないが、この大きさでパティにひじきが入っていて、エビが乗っているという食べ応え満点の逸品。これならば夜ご飯として食べてもいいかも!本当はもう一つの名物「とんちゃんバーガー」もセットされた「まるごと対馬セット」にしようかとも思ったのだが、バーガー1個にして正解だった。腹一杯!とんちゃんは夜のために取っておこう!

腹ごしらえが終わったところで厳原周辺の散歩!厳原周辺には半径1km以内に歴史的な遺産がたくさんあるので歩いて回れちゃうのだ。
でも荷物を持ったまま歩くのはちとつらいので、

この日から2泊するホテル対馬で荷物を預かってもらうこととする。ホテル対馬の真ん前にはこんな感じの風情ある通りが!昔の運河なのかな?
身軽になったところでまず向かったのは対馬藩お船江跡。ホテルからは2kmほどのところにあるので歩いて30分はかかる。ちょうどいい食後の運動だ。

道の途中にはスルメイカを作っている工場があったり、厳原港を一望できる橋を渡ったりする。
スルメイカはものすごい勢いで開店する回旋塔でビュンビュン回っていて面白かったし、厳原港も天気もいいので空と海の青がめちゃめちゃ綺麗
この水の透明度はすごい!
そしてこれがお船江跡
この構造物がすべて桟橋で、この間に船が入っていたわけ。桟橋の向こうにはかつての倉庫などもあるようだが、ちょっと見に行くのは困難だった。
続いて向かったのは金石城跡。元来た道を戻って再びホテル付近まで帰ってくる。この間の所要時間1時間。実は気温が14℃くらいあって結構暑い(笑)

ホテルから金石城跡までは歩いて5分ほど。あっという間に到着。もちろん地元の名士宗氏の屋敷跡で、江戸時代までは大名、明治時代は公爵だったそうな。
もちろん天守などはないが、中は庭園として保存されている。
金石城のさらに奥、山側に進むと突き当たりにあるのが萬松院(万松院と書いているところもある)

これが萬松院の正門で、右が本堂。宗家の二代目藩主が初代藩主を祀って建立したもので、裏手の山には歴代藩主の墓が建立されている。
その廟所へ向かう参道がこれ。すごい階段!132段あるとか
この廟所には確か第19代以降の宗家家長が祀られているのだが、手前からどんどん作られたらしく、奥に行けば行くほど新しい墓になっているのが面白かった。
廟所の中心には万松の大杉という3本の杉の大木がある(松じゃないんだな・・・笑)
さて、この日の観光はここで終了。時刻は15時。朝4時起きだったし、6km近くも歩き回ったのでかなり疲れた。そこで一度ホテルに帰って小休止する。

ホテルに帰って調べたのはこの日の夜の食事処。対馬で有名なものとして穴子などの海鮮類、韓国料理、地元ソウルフードのとんちゃん焼きなどがある。昼間とんちゃんバーガーを食べ損ねていたので、とんちゃん焼きは食べたい!ということで17時の開店とほぼ同時に
「だいぜん」という地元の居酒屋に行ってみた!ホテルから歩いて3分
カウンター4席と小上がりが2カ所という小さな店だが、既に観光客の女性2名がカウンターにいた。「ブラッディー」もカウンターに陣取ってまずはとんちゃん焼きとビールを注文

左がとんちゃん焼き。味噌だれにつけ込んだ豚肉とタマネギを炒めた地元料理で、タレが肉にしみこんで、さらに園にくじるとタレがタマネギにしみこんで実に旨い!ビールが進む進む!
そして右はお通しで出てきた魚南蛮。いろいろな魚の切れ端を使って南蛮にしたものだそうだが、これがまた実に旨い!女将さんに「これ美味いです!」と言ったらサービスでもう一つ頂いてしまった(笑)
程なくすると広島から来たバイク乗りの男性がやってきて残るカウンター1席に。この方と「ブラッディー」は意気投合!男性が注文したコチュジャンがとても旨そうだったので、とんちゃん焼きを食べ尽くしたあとで追加発注
コチュジャンも適度な辛さで最高に旨い!
ちなみにコチュジャンととんちゃん焼き両方で1500円しない。この味でこの量でこの価格は最高!
さて、広島から来た男性とは各地の観光スポットの話や名物の話から、仕事の話までずっと話し込んでしまった。しかもお互いに船橋に在住していたことがあるとか、妙に意気投合して結局22時まで飲み続けてしまった。「ブラッディー」は生ビール10杯!ビール代だけで6000円(爆)
最後の最後でフェイスブックの友達申請をしあったのだが、なんとこの方、「ブラッディー」の大学の9年後輩だった!偶然ってすごいな。

ということで充実の1日目はここで終了!

1月9日(日):ホテル7:30発〜 レンタカーで出発〜異国の見える丘展望所9:30〜韓国展望台10:00〜豊砲台跡10:15〜三宇田浜10:30〜あなご亭で昼食12:00〜和多都美神社13:30〜烏帽子岳展望台13:45〜万関橋14:30〜姫新山砲台跡15:00〜漁火公園16:30〜だいぜんで夕食

この日はいよいよ対馬の最北端まで行く島巡り。もちろん朝からレンタカーを借用。開店と同時の8時に借りだして厳原を出発!
この日借りたのはトヨタヤリス
Vitzは今までもたくさん乗ったが、確かヤリスは初めて!まあCVTミッションだし運転する楽しみはほぼない。
対馬は南北に100kmほどある大きな島なので、厳原から最北端に行くまでは1時間半ほどかかる。前日に「だいぜん」で韓国を見えるところへ行くならば朝一番で行くべしと言われたので、まずは最北端の「異国の見える丘展望所」を目指すこととする。
厳原を出てからはひたすら北上!驚いたのは島の中の気温差。厳原では4℃ほどあったのだが、北に行くにつれて気温が低下。橋の上では凍結しているくらい!さらに
至る所にこの看板が!
天然記念物のツシマヤマネコを保護したいところなのだろうが、飛び出されたらどうしようもないよねえ。なんでも2021年11月に事故があって以来、2ヶ月間は無事故らしいが・・・・
でも、こ〜〜んな道が続くので快適快適
所々旧道があってワインディングも楽しいし、1km1分くらいの計画が組めてしまう。出発後1時間半ほどで異国の見える丘展望所へ到着!
これが異国の見える丘展望所。人っ子一人いない(笑)
んで、「じゃあケータイ国盗りの足跡付けましょうと」スマホを取り出したら

ん?これは何?・・・・・え?スマホだけ海外に行っちゃった?そう!ここはauの電波が入らず、海の向こうの韓国の通信回線をキャッチしてしまったわけ(爆)それもそのはず。ここから釜山までは直線距離で50km。海の向こうは韓国なんだから。

そしてこれが展望所から見た韓国方面。海と空の境に微妙に陸の陰のようなものが見えるが・・・・さすがにこちら側がちょっと曇っているのではっきりとは見えない。まあ、仕方ない。
んで、次に向かったのは韓国展望所。見えないとわかっていても行ってみたいのが観光客の心境。

こちらが韓国展望所。トイレの建物も含めて朝鮮風の建物になっている。この展望所の中は展示館になっていて、韓国と日本の交易の歴史なども書いてある。
手前の丸いドームが自衛隊のレーダー基地
そしてその向こうに韓国が見えるはずなのだが、島影っぽいものがかすかに見えるだけ。
でも、夜になれば夜景が綺麗に見えるのだという。次回は夜に来るようにしよう!ちなみに人っ子一人いなくて怖いけど(笑)
さて、韓国展望所で韓国を見た気になった後は、すぐ近くにある豊砲台跡へ向かう。
ちなみに対馬で軍の設備跡地へ行く際は気をつけた方がいい!というのももちろんあるべきものは要塞なので、アプローチ路が狭かったり、険しい丘の上にあったりするのだ。豊砲台も車で入ってもいいの?と言うような細い道の先にある。

これが豊砲台跡の入口。まさに秘密基地のよう。

中に入ると真っ暗!懐中電灯が必要だ!そして向こうの明かりを頼りに進んでいくと、屋根のない丸い部屋にたどり着く。
そして上を見るとおおっ!これが砲台の跡
ここは昭和9年に日本軍が対馬海峡防衛のために作った砲台で、何でも戦艦用の40cm連装砲が備え付けられていたのだそうな。
40cm砲というと戦艦長門&陸奥と同じ。ワシントン条約で廃棄せざるを得なくなった八・八艦隊用の主砲だったのかな。
でも結局1発も撃つことなく終戦を迎えたのだそうな。

さて、ここからは前日だいぜんで隣席の男性から教えてもらった三宇田浜へ行ってみることとする。「綺麗な砂浜」と聞いていたので福江島の高浜みたいな感じかなと思っていたら、

おおっ!高浜ほどではないかもしれないがここもなかなか!ちょっと曇っているのが残念。快晴ならば高浜に負けずとも劣らないはず。
そして高台から見下ろすとこんな感じ
エメラルドグリーンの海が見事!向こうに建つホテルは東横イン比田勝。ここに宿泊したら景色が綺麗だろうな〜。周りに何もないけど(笑)

さて、対馬の北端は制覇した!ということで時刻は11時。ここから一気に南下して昼食を摂ることとする。向かったのは穴子の名店あなご亭。
と思いきや三宇田浜にほど近い岬の突端にこんなものが
日露慰霊の碑
これは日露戦争最大の決戦として有名な日本海海戦の戦没者慰霊碑。碑の文字は東郷平八郎元帥の書によるものだという。
日本海海戦で撃沈されたロシアの軍艦の乗組員がこの岬にたどり着き、対馬の住民が助けたという美談も残っているらしい。
そして約40分かけて対馬の中央部まで戻ってきたところにあるのが
このあなご亭!
対馬名産の黄金あなごという身の太ったあなごを出す店で観光ガイドには必ず出てくる。しかし11時半の開店に間に合わなかったのが痛かったところで、到着が11時50分にもかかわらず満席!仕方なく30分ほど待つこととなった。
ちなみにあなご亭に行く道の途中にこんな工場がある
大通りから入ったところにこの工場があるので、まるで工場の敷地に入っていくような感じ。これで「道を間違えた」と引き返す人も多いとか。

待つこと30分でようやく店内へ。注文したのは並せいろ税込2760円。あなご天丼にしようかとも思ったが、前日に「だいぜん」でこの日の夜はあなご天ぷらを注文する約束をしていたのでせいろにしたわけ。
あなごは確かに身が丸々太っていて食べ応え十分。せいろなので柔らかいご飯との相性も抜群。ただしデザートとコーヒーがついているとは言え、この値段であればもうちょっと別の選択肢もありかなと思う。待っている客が多いにもかかわらず、席に案内してから注文を取りに来るのに10分くらい待たされたり、帰った客の後片付けが遅かったりしてちょっと興ざめ。FBに「もうちょっとホールの回し方考えたら?」とコメントしてしまった。
まあ、美味しいから許すけど・・・。

ということで思わぬタイムロスをして13時半にあなご亭を出発。次の目的地は湾の向こう側にある和多都美神社。
この一帯は神話の里と言われていて、大きな鳥居がお出迎え

これが和多都美神社の境内。境内には土俵もあったりして、一般的な神社とはちょっと趣が違う。なんでも竜宮伝説の神社なのだそうな。
そして有名なのがこの水上に建つ鳥居。ちょっと幻想的だ。
この和多都美神社の先には烏帽子岳という小高い山がある。そこからの眺めが良いと言うことでせっかくなので寄ってみることとする。
これが山頂の展望台。そしてここからは

こんな幻想的な浅茅湾の景色を見ることが出来る!まるで志摩の景色のようだ!ちょっとガスっているのが残念!
さて、ここからは対馬で行きたかった最後の場所である姫新山砲台跡を目指すこととする。対馬空港近くにあるのでさらに南下するが、その途中にあるのが万関橋。

実はここ、往路にも通ったのだが先を急いだので通過していたのだ。この橋は3代目で、橋の下を見ると初代と2代目の橋台跡を見ることが出来る。
そして面白いのがこの橋の生い立ち。実はここ、元々は陸続きだったのだ。しかし明治34年に往来を可能にするために開削されて運河になったため、逆に橋が必要になったというところなのだ。よって自然の潮流がぶつかってしまうため
このような渦潮を常に見ることが出来る
さて、姫新山砲台跡に行くには実はかなり困難なのだ。というのも観光ガイドによると、施設の手前2kmの場所に車を止めて歩いて行けとなっている。
確かに!でも2kmくらいなら昨日も歩いているしな〜

と思った「ブラッディー」が甘かった。「天空の要塞」とか「姫新山」という名前で気づくべきだった・・・。そう、ほとんど登山!
しかも車をおいたところから1.5km先にはちゃんと駐車場もあり、そこまでの道も入っていけないことはない!
まあ運動不足解消と言うことで諦めて山頂を目指すこととする。でもヘトヘトでたどり着いた先にはすごいものが待っていた。

これが姫新山砲台跡とその弾薬庫跡!まさに天空の要塞だわ!
明治37年に作られたそうで、28cm榴弾砲6門が備えられていたらしい。
上ってくるのは大変だったが、下るのは結構楽!帰りは重力に任せて歩ける〜〜〜。ということで往復1時間ちょっとの登山はさすがに疲れた。

さて、時刻は16時。まだまだレンタカーを返す予定の19時までは時間があるが、この時間から雲が急速に厚くなってきたので島の南に行くのはやめて厳原の街近くにある漁火公園でレンタカーの旅を終了することとした。

漁火公園は見ての通り地元の一般的な公園で遊具などもある。でもその立地場所が丘の上にあり、さらに目の前には漁場が広がっている関係で夜になると漁火がよく見えるのだそうな。
この日も16時半と言うこともあって漁場に向かう漁火漁船がたくさん通過していった。
ということで対馬2日目のレンタカーの旅もここで終了。1日で200km走行してガソリンは11リッターしか消費しなかった。ヤリスの燃費18km/lはやはりすごいな。ただし対馬のガソリンはものすごく高くて、レギュラーでも174円!ガソリン代は1900円だった。

レンタカーを返したのがちょうど17時だったので、その足で前日と同じ「だいぜんへ」。
前日、あなごの話になってこの日はあなご天ぷらを頼む約束をしていたので迷わず注文!

左があなごも入った天ぷら盛り合わせで右は美人串と言われる豚足の串焼き。あなごの天ぷらは画像の奥に隠れていて、なんと3きれも入っていた!あなごはやはり身が引き締まっている上に肉厚!マスター特性の天つゆor七味の入った塩で頂くが、これがまた絶品!豚足はコラーゲンたっぷりで女性にもお勧め。コリコリした食感もいい。
んで、飲みながら女将さんとマスターと話をしていると、マスターはなんと同じ歳と判明!福岡で会席料理の修業をしてから対馬に戻ってきたそうで、この味付けの巧さも納得!

サービスでサザエの壺焼きとヒラマサのあら粕漬けまでいただいてしまった。
サザエはめちゃめちゃでかいが、マスター曰く「これは小さい方」だそうな!対馬近海は潮流も強いので、何でも育ちがいいらしい。
ヒラマサは団体様向けの刺身を作って余ったところだそうで、マスターと女将さんのまかないに作ったもののお裾分け!
19時頃になると隣にやってきた地元の常連さんとも仲良くなって、「次回は芝桜のきれいな4月中旬に来なさい」などと誘われてしまう。
いやあ、連日とても良くしてもらって大好きになったな〜このお店。
と言うことでこの日はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」初日だったので20時前においとますることとする。ここで旅行2日目が終了!

1月10日(月)8:00ホテル出発〜 厳原港8:50発フェリーちくし〜11:05芦辺港〜壱岐ちゃりで壱岐巡り〜清石海岸〜食堂はらほげ〜はらほげ地蔵〜左京鼻〜金刀毘羅神社〜小島神社〜芦辺港14:10発ジェットフォイルヴィーナス〜15:15博多港〜バス〜貝塚公園〜地下鉄〜福岡空港18:35発ANA266〜20:10羽田空港〜京浜急行〜山手線〜TJライナー〜21:55川越着

最終日の目的地は壱岐。対馬と言えば壱岐にも行かねばならぬ!
ホテルを出たのは8:00。歩いて10分ほどで厳原港に到着。

これが厳原港。実は国内線専用の第2ターミナルで、国際線は古い第1ターミナルから出航する。近くには太平洋戦争終戦後に博多へ初就航したその日の航海で、日本軍の機雷で爆沈してしまった珠丸の慰霊碑がある。

「ブラッディー」が乗ったのはフェリーちくし。九州商船のカーフェリーで、博多〜壱岐〜対馬を1日1往復する。対馬の厳原港から壱岐の芦辺港までは2時間15分の航海。
フェリーちくしは定刻の8:50に厳原を出航。船内は思ったよりもガラガラで、20名ほどの団体客と自衛隊の皆さんが目立つ程度でトータル100人も乗っていなかったと思う。

さらば対馬!また来るよ〜〜!朝は曇りがちだった天気も沖に出ると青空に!風もほとんどなく気持ちいい航海

壱岐に近づいて旋回し始めるころはこの天気!これから向かおうとしている左京鼻もくっきりと見えた!
芦辺港には定刻の11:05着
ここ何度もフェリーに乗っている「ブラッディー」だが、何に驚くってこの時刻の正確さ!5分刻みのダイヤを船でやるか?そして1分も狂わずに接岸するか?神業じゃ
さて、壱岐では約3時間の滞在で14:10発のジェットフォイルに乗らねばならない。そこで元から島内一周などは出来ないと考え、芦辺港近くの景勝地と昼食に絞って行動することとした。そこで移動用に手配したのが
なんとチャリ!似合わね〜〜俺(爆)
これ、港の観光案内所で貸してくれる電動アシスト自転車で通称「壱岐ちゃり」!これがあれば3時間で30km程度の移動も可能!4時間で1100円という安さ!
早速向かったのは芦辺港の対岸にある左京鼻。フェリーから見えたところ。でも左京鼻に行くまでの間にも見るべきポイントも多いので、自転車の旅を楽しみながら出発することとする。
しっかしこの電動アシスト自転車ってすごい!島なのでアップダウンがものすごいのだが、フルアシストにすると急な坂でも乗ったまま上れてしまう。平坦な道や下り坂ではアシストをミニマムにすればいいので必要に応じてバッテリーをセーブできる。

最初に立ち寄ったのが清石浜海岸。夏は海水浴場になる綺麗な海岸で白い砂と青い海が印象的!やっぱり南の島の海岸はいいなあ。
ちょうど中央の画像には乗ってきたフェリーちくしが博多に向かっている姿を見ることが出来る。
近くには皇太子夫妻が立ち寄った海岸もあった
こんな海岸を左に見ながらアップダウンの多い海岸線沿いを走る。これが実に気持ちいい。

そして左京鼻に行く前に立ち寄ったのが食堂はらほげ。ここはウニ料理で有名なお店でTVでも多数取り上げられている。でも店内に入ってみると
ん?誰もいない?従業員もいない?
実は2つある入口のうちメインではない方から入ってしまったみたいなのだが、呼び鈴を押してみると「そのままここで結構ですよ」とこのだだっ広い部屋に1人で座ることに(爆)
注文したのはウニめし定食950円
実は生ウニぶっかけ定食なる豪華なウニ丼もあったのだが、お値段も倍以上だったのでちょっと控えてしまった。
でもこのウニめし、磯の香りもご飯に染みついていてとても美味い。壱岐と言えばウニ!十分に堪能することが出来た。店のおばちゃんも壱岐のいいところとかを説明してくれたりしてとても人なつっこい。ここにして良かった!

さて、腹ごしらえが終わったところで観光再開
まずははらほげ食堂の名前の由来となったはらほげ地蔵へ
このお地蔵さんはおなかのところに穴があって、そこにお供え物をするとのこと。だから「はらほげ」。でも満潮時にはお腹まで水に浸かるのだそうで、この時間はちょうど干潮!全身を拝むことが出来た。
続いて向かったのは岬の突端にある左京鼻。もちろん岬の突端なのでだらだらと上り坂を行くのだが、電動アシスト自転車にとっては楽ちん!

途中牛さんを見たり、海岸沿いの丘の上を気持ちよく走って行くと
左京鼻に到着!
いやあ、天気もいいし最高の観光日和だわ!
ちなみに対馬に比べて壱岐は気温が3度以上も高いのだそうな。壱岐と対馬ってセットで見られることが多いけど、行ってみると文化も気象も傾向が全く違うと言うことがわかる。

続いて向かったのは岬から見て南西側にある小島神社。対馬の和多都美神社のように、沖合に鳥居があるということで行ってみることにする。
途中金刀毘羅神社と言う神社を発見したのでちょっと立ち寄り
大昔からの言い伝えの多い島なので神社もめちゃ多い。そう言えばお寺はほとんどなかったような気がするなあ。

そしてこれが小島神社!文字通り小島に神社があって、干潮の時にしか渡ることが出来ないことから超パワースポットと言われている。
この日は残念ながらちょっとだけ参道が海で途切れていたので渡ることが出来ず・・・長靴なら行けたな〜

ということで壱岐ちゃり巡りもここで終了。ここから芦辺港まで戻って観光案内所に壱岐ちゃりを返却する。
でもこの小島神社から芦辺港までの間には山あり谷ありでさらに国道のトンネルもあってかなりの難所。とんなるないで車に追い越される時は怖いのなんの!
ということで芦辺港に到着!
ここでジェットフォイルの切符を買って、お土産を物色。出航を待つこととする。

これが博多まで行くジェットフォイルヴィーナス。なんとこの船、到着が14:05で出航が14:10!しかも14時過ぎても姿を現さない!と思っていたら港の向こうからものすごい高速(80km/h)であっという間に港に接近してきて、14:05にはちゃんと接岸!すげえ〜〜
この日のジェットフォイルは連休最終日と言うことでほぼ満席。佐渡汽船のジェットフォイルと同じくボーイング製
もちろん船内の座席はシートベルト付きのクロスシートになっている
芦辺から博多までは1時間5分で航行してしまうので、フェリーに比べて時間は半分。

玄海島を右に見るとまもなく博多。あっという間に博多港へ到着!でもやっぱり船の旅は船内を歩き回りたいし、やはりもう少しのんびりしていた方がいいなあ。ま、今回は飛行機の時間の関係もあるしこれしか選択肢がなかったのだが・・・。

さて、博多港から福岡空港まではバスと電車を乗り継いでも30分あれば行ける。今の時刻は15:10。飛行機は18:35発。3時間もある!
ということでこの旅唯一の鉄を巡ることにした(笑)
20系統の西鉄バスで向かったのは貝塚
貝塚には貝塚公園という公園があって、そこには

20系ブルートレインの緩急車ナハネフ22型が保存されているのだ!しかも最近レストアされてピカピカ!室内には入れないが、寝台セット状態と格納状態が再現されていて外から見学できる。かつて九州島内の急行かいもんに使われていた車両なので表示は「急行」
隣には大正9年式の9600型49627号機も展示されているのだが、こちらはボロボロ
貴重な門鉄デフ付き9600なので是非整備してほしいものなのだが・・・。
この貝塚公園には子供用の電動自動車などもあって、実際に信号機を守りながらの運転体験が出来たりする。まさに交通公園で、これだけの規模を維持していくのは大変なのだろうな〜

さて、貝塚からは福岡市営地下鉄貝塚線で中洲川端まで行く。この1000系電車は福岡地下鉄開業時から使われている車両で、そろそろ後継車も出てくるので今のうちに乗っておかねば!

中洲川端からは空港繊維乗り換えて福岡空港まで行くのだが、やってきたのはJR九州の303系電車。こちらは3編成しかないのでこれも貴重!通勤電車なのだが、東唐津まで行く長距離運用があるので車内はトイレ付き!

ということで福岡空港には17時着。この後羽田着の20時過ぎまでは食事できないので、ここで腹ごしらえ。

博多と言えばラーメンと言うことで空港内のラーメン通りでラーメンを食べようと入ったのがここ。豚そば月や。実は一幸舎に入りたかったのだが、長蛇の列で断念!空いていたからここにしただけ。でもとんこつというにはちょっとあっさりしすぎだなあ。これで800円も高い!
さて、腹ごしらえが済んだところで手荷物チェックを済ませてしまうこととする。ところが・・・
うげ!なんじゃこりゃ!
そう、3連休最終日の夕方を舐めてました!結局手荷物検査に30分かかってようやくチェックイン!そうなると搭乗まであと30分ほど。
ということで無事にANA266便は18:35に出発!帰路も通路側だったので夜景を見ることも出来ず、ひたすら爆睡していたら羽田には20:10定刻に着陸していた(笑)
帰りも京浜急行〜山手線〜東武東上線で川越まで帰宅したが、せっかくなので池袋からはTJライナーを利用。
発車直前に指定券を発券したが、休日なのでガラガラ!
川越到着は21:55。丸3日間充実した対馬・壱岐の旅はここに終了した。


さて、今回の旅のお会計を集計してみるとする。
ANA旅作(羽田〜対馬、福岡〜羽田航空券&ホテル対馬2泊):\60600
対馬空港〜厳原市内路線バス:\710
トヨタレンタカー:\6600
レンタカーガソリン代:\1940
厳原〜芦辺フェリー:\2400
壱岐ちゃり:\1100
芦辺〜博多ジェットフォイル:\4980
福岡近郊バス&鉄道総額:\540
東京近郊鉄道路線総額:\2424

交通費合計で79354円、食事代3日分で約20000円、施設見学料合計で800円
総合計100154円!予算10万円と思っていたのでぴったり!だいぜんで\13000分も飲みまくったにしては安かったかも!

 

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