Bloody's Tea Room
Team SPIRITS Web Master 「Bloody]の趣味の世界へようこそ

2018/02/18 15:32更新 

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〜「Bloody」の 東北一人旅(会津・米沢編)〜

夏休み、特に予定がないときに何をする?家でゴロゴロする人が多いかな?
「ブラッディー」もいつもだったら寝て過ごしたような気がする。今年は8月15日が日曜日ということで、世間一般の夏休みが短め。従って平日にせっかく休めるのに、家でゴロゴロというのはまずいだろ!ということで「一人旅」をしゃれこむこととした。
行き先は・・・実は米沢の工場にいる会社の友人と、仕事の付き合いがなくなった関係で3年の間疎遠になっていたのである。そこで最終目的地を米沢に設定。その間はぶらぶらと一人旅。東北南部をめぐる旅となったのであった。

8月10日(火)
「ブラッディー」は 前日、「大人の休日2004夏」イベントに出席。予定がなければ月曜日に出発していたところだ。ついでに前日は夜遅くまで飲みに行ってしまった。ちなみに前日までに米沢の友人とは連絡がついていない。つまり最初からダメ・・・。

朝10時、ようやく目覚めた「ブラッディー」は米沢の友人と連絡を取り、11日の12時に約束。従ってそれまでが一人の時間となる。残された時間は26時間。いかに有効に使うか?である。
12時、準備が出来たので出発することとなる。
まず向かったのが関越自動車道東松山I.C.。なぜ東北に行くのに関越か?実は13日に「普通のツーリング」なるSPIRITSイベントを企画している「ブラッディー」はその下見もしたかったのである。出発時間がちょっと遅かったところは、自分のドライビングテクニックでかばして時間を稼ぐしかない(ん?なんかちがう?)

まず向かったのが沼田。沼田I.C.まで約1時間、ここから通称「日本ロマンティック街道]と呼ばれる国道120号線へ入る。この道は「ロマンティック」と呼ばれるだけあって、景色の良さには定評がある。まず最初に右手に赤城山が見えてくる。道は平日ということもあって観光客も少なく快適に走れる。
車窓から見る赤城山
途中、立ち寄り出来るかどうか確認するために老神温泉に寄ってみるが、途中のアプローチ路が狭すぎで隊列走行は無理。先を急ぐ。
群馬のガイドブックによると国道120号の道沿いに「吹割の滝]という有名な滝があるらしい。ぶらぶら一人旅の「ブラッディー」はここに寄ってみることとする。駐車場が広ければツーリングで寄っても良いし。
これが吹割の滝
水の侵食によって出来た珍しい形の滝である。片品川には急流による侵食で出来た滝が多数ある。尾瀬からの水なので水質も良い。
残念ながら駐車場が大きいところは500円の有料。しかも滝まで1km近く歩くことになる。従ってツーリングでの立ち寄りは困難か?「ブラッディー」はお土産屋さんの駐車場を利用。

吹割の滝を見た後はひたすら丸沼へ向けて走る。ツ−リング中の温泉は必須なので、道沿いの温泉を見てまわるが、駐車場も大きく、わかりやすいところにあるのは[薬師の湯]。13日はここにしよう。
国道120号線は別名「とうもろこし街道」と呼ばれるくらいとうもろこし屋さんが多い。片品村がとうもろこしの産地だからであるが・・・。
それにしても・・・片品村から丸沼までの道は車も少なくて実に快適。快調に飛ばす。
丸沼湖畔にて。時刻は午後3時。早すぎる?
ここからは金精峠で日光へ。金精峠も最高にワインディング。ツーリング当日はさぞかし気持ちいいだろう。
頂上付近にはちょっとした展望スペースがあり、湯の湖の展望も楽しめる。
金精峠から見る湯の湖
湯の湖まで降りてくると戦場ヶ原、湯滝、竜頭の滝、中禅寺湖と名勝の数々が現れる。
13日のツーリングでは中禅寺湖畔で「ゆば蕎麦」を食べようと心に誓う。自分は先を急ぐ。

戦場ヶ原                         中禅寺湖畔で横浜ナンバーの145と遭遇

中禅寺湖から日光まではいよいよいろは坂。下りは第1いろは坂。これでもかというヘアピンの連続。へたくそドライバーは10kmほどのスピードしか出さないので渋滞してしまう。道を開けろ!とばかりに煽る「ブラッディー」であった。
これが第1いろは坂。すごいヘアピン
日光市街で若干の渋滞を経験。思えばここで飯食っておけばよかった。結局今市を抜けて鬼怒川温泉まで来てから腹が減ってくる。ところが鬼怒川温泉は宿ばかりで蕎麦屋とかはない。鬼怒川公園の駅前でやっと営業中の蕎麦屋を発見してざる蕎麦を食べる。この時17時を回る

鬼怒川から会津若松に抜ける道は国道121号線。この道は本当にツーリングにお勧め。
何がすごいって、川治温泉から会津高原まで信号が1個もない。この間の距離は40kmほど!景色も最高だし、車も少ないし、何と言っても道がいい!
また別名は[そば街道]。この地域はそば粉の名産地で、街道沿いには蕎麦屋さんがたくさんある。
考えてみれば、もうちょっと走ってから蕎麦食べればよかったんだな。

これは五十里湖                     会津高原が近づくとそろそろ夕闇が
3つの国道の共用路って何者?
鬼怒川から会津田島まではノンストップで走行し、会津田島の駅で休憩。ここは東武浅草駅から直行電車で来れる。ここからは電化されていないので、会津若松まではディーゼルカーが走っている。
これ、会津田島駅。やたら立派な駅舎だが・・・
ここで一服してひたすら会津若松を目指す。そろそろ暗くなってきたので、投宿は会津若松かな?などと考え始める。
途中2001年の会津グランドツーリングで立ち寄った「塔のへつり」の脇を通過。懐かしい。
阿賀川沿いを行く

20時、会津若松市内に入る。ところがこの城下町は一方通行の嵐で、どこに行ってもぐるぐる回ってきてしまう。市内のホテルを確認して回ったのであるが、高校総体があるとかで全然宿が空いていない。
結局携帯電話で「旅の窓口」を利用。繁華街からちょっと離れたビジネスホテルに投宿となった。
この間うろつくこと2時間。

ホテルに入っても当然やることはないので、酒でも飲むか!と街に繰り出す・・・が、繁華街から離れているので飲み屋もほとんどない。15分ほどうろついて発見したのが「割烹居酒屋よろずや」
この店、店の構えは一杯居酒屋風なのだが、中に入るとまず靴を脱いで板張りの廊下があり、各小部屋風の造り。1人で来た客のためにカウンターもあって、従業員との会話も出来る。
「ブラッディー」もお店の従業員からこの地域の有名どころについて教えてもらい、すっかり意気投合。
行き当たりばったりにしていい店に出合った。

看板娘3人。女将さんは写真撮らせてもらえず・・・・。

そして23時にホテルに帰って寝る。

8月11日(水)

第2日目は早起き!というかメールで目が覚めてしまった。
時刻は5時、さすがに早すぎるのだが、良く眠った「ブラッディー」は気分爽快。ここで朝の散歩としゃれ込むことにする。行き先は鶴ヶ城!有名な会津若松のお城である。
ゆっくりと支度をして6時ごろに出発。気温が20度くらいなのでほんとに気持ちが良い。

白虎隊とか有名だけど、南北朝時代からあるのね〜

いいよねえ、朝の散歩でこういうところに来るのは。
ゆっくりと散歩してからホテルに帰着。途中でドトールコーヒーでモーニングブレイク。
ホテルに帰ってからも時間があったのでちょっと寝る。

そして10時、会津若松を出発。「よろずや」の女の子によると米沢までは1時間半くらいだとか。
よって早すぎるのもまずいので途中で裏磐梯を経由することとする。
裏磐梯に向かう国道459号
この道路は昨年のキャノンボール翌日のツーリングで「レッド」さんと一緒に走った道。喜多方から裏磐梯に抜けるのだ。ここも道は良く、車はいない。爽快なドライブは続く
道の駅裏磐梯にて
裏磐梯からは桧原湖を迂回して西吾妻スカイバレーを経由、米沢に向かう。
西吾妻スカイバレーは最高のワインディング路。ここは米沢の友人もお勧めの道。山頂からは桧原湖が一望でき、磐梯山もくっきり!

西吾妻スカイバレー頂上にて             にょろ吉も気持ちよさそうだ

12時、約束どおり米沢駅に到着。友人の迎えを待つ。その間、米沢駅を探索していた「ブラッディー」は旧国鉄色のキハ58系ディーゼルカーを発見!入場券を買って早速記念撮影
キハ58系国鉄色。マニアが見たら垂涎らしい
その後は友人と出会い、家にお邪魔してひとしきり懐かしい話をする。何と言っても3年ぶりの再会なので、話は尽きない。
この友人[T]さんは大のバイク好き。3台もバイクを所有してあちこち温泉ツーリングしているらしい。
従って・・・今後SPIRITSのツーリングを迎撃する可能性大!大歓迎だ。

昼時ということで2人は昼食を取りに出かける。行き先は奥羽本線(山形新幹線)の峠駅。
途中の道のりも観光案内がてら、[T]さんが詳しく説明してくれる。
ちなみににょろ吉号は[T]さん宅でお留守番。というのは、行くところまでの道が悪くてとてもにょろ吉は走れないらしい。
正面が日本最古の五色スキー場跡地
奥羽本線に沿って走るこの道路はかつての参勤交代に使われたそうだ。
山形新幹線からいつも見ていた景色を車から見るのは新鮮。そして山道を走ること1時間で峠の茶屋に到着。

これが峠の茶屋。かつてスイッチバックの峠駅があったときにの有名な駅弁が「峠の力餅」
今回はその峠の力餅の雑煮を食べることとする。これがうまい!とくにお餅もいいのだが入っている山菜が最高だった。
ここ、峠駅は板谷峠の中でも有名な駅で、ディーゼル特急でさえ峠を超えられずに福島と米沢の間を電気機関車の助けを借りて登っていたのである。駅は全てスイッチバックで、今もその名残の駅舎がある。

峠駅の昔の配線はこんな感じ。スイッチバックなのだ  これがかつてのシェルター

なんと、「いい日旅立ち」の看板がまだある     記念撮影なんぞしてみる

次に向かったのは秘境中の秘境、姥湯温泉「枡形屋」。ここは峠駅からさらに先、山の中の最上部にある。
途中には滑川温泉「福島屋」という有名なところもある。どちらも甲乙付けがたいそうだが、[T]さんは姥湯のほうをお勧め。ここは混浴露天風呂。天空に突き抜けるばかりの高い位置にある。
また、ここに上るまでの間、あまりにも狭く急な坂があり、ここは車もスイッチバック!

こういう道を通ってゆく        自然の岩肌がマッターホルンみたい     奥の真ん中に温泉が!

このヘアピン、看板のようにスイッチバックする。
こちらは途中にある滑川温泉福島屋

姥湯温泉は源泉のすぐ近くから引いているので、水も綺麗だし最高のお湯。
ゆっくりと2人は1時間ほどの入浴を楽しむ。これで酒があれば・・・

ゆっくり温泉につかった後は、再び米沢市内へ。一度[T]さん宅に戻ってにょろ吉と車を入れ替える。
次に向かったのは上杉神社。上杉謙信の直径子孫によって米沢は維持されてきた。上杉神社は米沢城の跡地にある。この米沢城には天守閣がない。徳川直系ではないこの家系では、ひっそりと暮らすための「平城」を建立したのだ

上杉神社境内にて

この後、ホテルにチェックイン。すかさず飲み屋に直行する。
飲み屋では[T]さんの同僚でこちらも3年ぶりの再会となる[M代]さんと待ち合わせ。
[M代]さんと[T]さん
2人とも「酒はあまり飲めない」と言っていたのであるが、昔話に花が咲き、結局23時まで飲み続ける。
特に[T]さんと「ブラッディー]はほぼベロベロ。なんとか全員帰宅の途に着く。
懐かしい友人との再会物語はここで終わる。

8月12日
前日の酒が残っていた「ブラッディー」は朝7時に起床したものの動くことが出来ず・・・。
結局ホテルを9時過ぎにチェックアウトする。
ここからは国道121号線を逆に会津若松に戻るルートを選択。なぜ会津若松か?というと、10日夜に飲んだ「よろずや」の[U子]さんから有名な湧き水の話を聞いたからである。

米沢ー喜多方間の国道121号線も最近トンネルが開通して走りやすい道になった。
言ってみれば高速道路みたいな超高速ワインディング。ここをツーリングで走ったらどんだけ飛ばせるか・・・?
喜多方経由で会津若松に到着したのが10時半。腹が減ったので簡単な朝食を採り、目的地である博士峠へ向かう。ここへ向かう国道401号線もこれまたいい道!

ここが博士峠。ここの湧き水を汲みに地元の人たちはわざわざ水タンクなどを持参してくる。
腐らないとか、水割りに最高とか色々な噂を聞く。
「ブラッディー」はこの旅で飲んだペットボトルを奇跡的に4本も捨てずに持っていたので、この4本に水を汲んで持ち帰ることとする。その場でも飲んだのだが、確かに美味しい。なんだか「下の上でころころする」ような「純水」だなあという印象。

ここからは直接会津若松に戻ってもつまらないので、そのまま国道401を南下、国道400に出て会津川口を経由、国道252で会津若松へ戻ることとする。
国道400は会津グランドツーリングで通過した道。途中「からむし織りの里」でトイレ休憩。ここも懐かしい。
会津坂下でちょっとした渋滞につかまったが、無事に会津若松まで戻り、夕方は再び「よろずや」へ!
「よろずや」でお礼がてらちょっと時間をつぶし、帰路に就く。出発時間は18時半

ここからは往路の逆、国道121号線をひたすら南下する。
途中での休憩はほとんどなし。会津田島ー会津高原ー川治温泉ー鬼怒川温泉ー今市市内ー都賀ー栃木を経て佐野までひとっ走り。
佐野の市内に到着したのは21時。なんと3時間で走破してしまった。
佐野市内でホテルに入ろうかと思ったのであるが、佐野にはホテルというものが存在しない・・・。
結局、そのまま東北自動車道に乗り、翌日のツーリング集合場所である佐野S.A.に到着。
時刻は22時。そのまま就寝。3日間の行き当たりばったり一人旅はここに終了した。

<番外>
雪国の信号は「縦」なのである!

編集後記

今回の旅行で 感じたのは、「行き当たりばったり」の旅には車が最高だということですね。宿が市内から離れていても大丈夫だし、行った先々で教えてもらったところに自由にいける。しかも時間制約がない。癖になりそうです。
現地でお世話になったP社の[T]さんとか、ふらりと来た観光客に親切にしてくれた「よろずや」の皆さん、こういうたびの出会いって本当に心に残ります。
さて、本文で記したように国道121号線はツーリングに最適な道です。どうです?みんなで会津若松に行きませんか!

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