Bloody's Tea Room
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2023/05/24 19:44更新 

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〜「ブラッディー」の北海道廃線巡り弾丸ツアー!〜

6月にケータイ国盗を全国制覇完了後、旅の行き先は「通過したけど立ち寄ってない」という場所を再度リストアップしてみた「ブラッディー」。
よくよく整理すると実はまだまだ行きたいところがあったと言うことで、7月以降はそれを確実に実行して行くフェーズに移行した。
そして思いついたのは「今年は一度も飛行機に乗っていない」「そう言えば北海道に4年間訪問していない」ということ。
幸い北海道には行ってみたい鉄道遺産がたくさんある。しかも10月14日は鉄道の日!ということで10月14日〜15日の土日を使った北海道旅行を計画することとした。
せっかく行くならなるべく多く回りたいが、土日休みの2日間だけで回れるコースを考えてみた。そこで思いついたのは、千歳に飛んで帯広に宿泊する。その往路と復路の経路を変えて効率よく回るというコース。
これならば保存車両巡り、廃線巡り、北の国からのロケ地巡り、未踏地の襟裳岬を全部回れる。
幸い10月ならば往復飛行機代&宿泊1泊分&レンタカー代で64200円!これは安い!
ということで土日2日間でほとんど一般道による730km行程、北海道廃線巡り弾丸ツアーをレポートしてみる。


10月14日(土)川越4:51出発〜東武東上線〜山手線〜京浜急行〜羽田空港8:00ANA053〜9:30新千歳空港〜レンタカー〜 あびらD51ステーション〜レストラン大地のテラス〜万字線朝日駅跡〜三笠クロフォード公園〜麓郷北の国からロケ地巡り〜帯広ふく井ホテル宿泊〜十勝の長屋「とかち番屋」で夕食

もちろん北海道内で最大限時間を活用する必要があるので、朝一番で移動を開始する。ということで川越発は東上線の始発。
この日は快晴!星がきれいだった。
そして川越から東武東上線の始発電車で羽田空港を目指す。いつものように往路は京浜急行を使うという定番のコース。
今回は羽田発8:00のフライトなので始発電車を使った。本当は5:30頃の電車でも間に合うのだが、電車が遅れた時取り返しがつかないからねえ。

品川からの京浜急行は6:11発の羽田空港行きに間に合ったのだが、大混雑なので5分後の列車を待つ。こっちはガラガラ!しかもブルースカイトレインが来た!待てばカイロの日和あり?そして羽田空港には6:50頃に到着。
やはりコロナ反動なのか空港は大混雑。手荷物検査では長い列。早めに来るのがやはり正解。
いつものようにカツサンドの朝食!
ホント、毎回飛行機乗る前にこれを食わないといられない体になってしまった。
今回乗るのはB777-200
結構古い機体でシートにコンセントもない。まあJALでは既に引退している機種だからねえ。

この日は本当に天気が良くて、眼下にはレインボーブリッジ、彼方には富士山までくっきり見えた。
札幌便は東北地方を縦断しながら飛行するので、那須連山、阿武隈山系、岩手山、八甲田山もくっきり見えた。

北海道上空からは特徴ある苫小牧港、洞爺湖、羊蹄山までくっきり!いやあ、本当にいいフライトだった。
ということで新千歳空港には定刻の9:30着。まずはレンタカーを借りる。
もちろん新千歳空港も混雑していて,レンタカーは送迎バス待ちの長い列。そう言えば飛行機も満席だったなあ。
ちなみに新千歳空港でレンタカーを借りる時に要注意なのがリードタイム。なんせ空港からレンタカーの営業所まではバスで10分かかるのだ。飛行機が着陸した時間から考えると、バスに乗って、レンタカー事務所で手続きをして、出発できるまで1時間は見た方がいい。
今回はニッポンレンタカーでヤリスを借りた
前走車追走モード付きなので北海道の道ではとても楽ちん。でも、眠くなるほど退屈な車(笑)

さて、レンタカー営業所を出発したのは10:30。早速最初の目的地である追分へ向かう。

到着したのは道の駅「あびらD51ステーション」。ここは追分駅の近くにあり、引退したキハ183型気動車と貨車数量が保管されている。
キハ183型が保存されているのは日本でここだけのはずで、しかも国鉄色に復原されて大事に保存されている。この日も外部塗装のお色直しを行っていた。

そして建物の中には追分駅を模した空間とD51320が保存されている。機関車の周りには旧国鉄時代のいろいろな資料が展示されていてちょっとした鉄道博物館になっている。
追分機関区は日本で最後まで活躍した蒸気機関車の所属区で、定期運転終了後に火災が発生して全焼してしまったと言う経歴がある。その際に保存予定だった機関車が多数廃車となり、「SLの怨念」などと言われた。このD51320は他区に遠征していて難を逃れた車両。
その追分機関区の模型ももちろん展示されていた。
さて、追分からは国道234号線を北上して三笠方面へ向かう。岩見沢市郊外にあるのが

レストラン「大地のテラス」。ここはブラジル料理のレストランなのだが、なんと旧国鉄711系電車が保管されているのだ。
711系電車が保管されているのも全国でここだけ。雨ざらしなので外板がかなりくたびれていたが、お色直しを着々と実施中。この画像の反対側先頭車は下地塗装の状態になっていた。
時刻は12:00ちょうどだったので、ここで食事しようかと思ったのだが、90分シュラスコ食べ放題のメニューしかなく、そんなに長時間いられないのでパス。先を急ぐ。

大地のテラスから10分ほどの場所に、旧国鉄万字線の朝日駅跡がある。ここは駅舎もホームも現存している。
そしてホームにはB201蒸気機関車が保存されている。
この機関車は運転台にも上れる。
周囲はちょっとした公園になっているが人っ子一人いなかった。その代わりに虫が多数発生していて、とにかくまとわりつかれるのでちょっと辛かった。先を急ぐ。
次に向かったのは三笠市にあるクロフォード公園。と、その前に腹が減ってきたので

クロフォード公園前にある北海道のコンビニ「セイコーマート」で店内調理のおにぎりを食べる。このおにぎり、1個200円くらいでとにかくでかいし暖かい!具も大きくて満腹感は半端ない。先を急ぐ度には最高の逸品

ということでクロフォード公園に到着。ここは旧国鉄幌内線三笠駅跡地に整備された公園で、広い園内には多数の鉄道車両が保管されている。
駅のホームや跨線橋、長い線路がそのまま残っている。
クロフォードとは、北海道の鉄道発展委貢献したアメリカ人技師の人の名前。

なんと言っても目玉商品はこのキハ80系特急型気動車。なんとグリーン車と食堂車を含む6両編成で保管されている。
雨ざらしなので外板はかなりくたびれているが、それでも現役当時を彷彿とさせる編成がS字カーブに展示されているのは素晴らしい。

また、復原された駅舎内は売店になっていて、これまた貴重な鉄道Goodsが多数売られている。しかも意外と安くて懐中時計が25000円。これはちょっと手が出そうだったが、そこはぐっとこらえてトワイライトエクスプレスA寝台用のアメニティGoodsのみ購入した。これだって今は超貴重品!
この近くには三笠鉄道記念館というのがあるのだが、実車は動態保存のSLだけと言うことでパス。先を急ぐ。
ちなみにこの日の鉄道遺構巡りはここで終了。ここからは一気に北上して富良野を目指す。時刻は13:30。富良野までは61kmあり、1時間ちょっとかかる。
北海道の道はほぼ1km1分と計算してもいい。なんせ信号なし、直線、車ほとんどなし。気をつけるべきは速度取り締まりのみ!

ということで富良野には14:30頃到着。なぜ富良野か?と言うと、ドラマ「北の国から」のロケ地巡りをしたかったから。
最初に向かったのはここ
何の変哲もない古いアパートなのだが、こここそが「北の国から」で成人した純が住んでいたアパート。今もちゃんと住人がいてアパートとして運営されているので外観のみ見学できる。

続いて向かったのは富良野駅。駅前ロータリーで人を待つシーンや、出会いと別れを演出したホームなどが健在。
但し、東側に延びる富良野線と根室本線は存続されるものの、西へ延びる根室本線は2024年3月で富良野〜新得間が廃止されることが決まっている。
駅には観光案内所が併設されており、ここへ行けば「北の国から聖地巡り」のガイドマップをもらえる。
富良野市街には他にもロケに使われた店や史料館などもあったのだが、現在はほとんどなくなってしまった。
さて、続いてはロケ地巡りのメインイベント、麓郷地区へむかうこととする。

富良野市街から車で30分ほど走ると、「北の国から」の中では何度も登場する麓郷地区に到着する。文字通り大雪山系の麓にある集落なので、色づき始めた紅葉を楽しむことが出来た。
麓郷の街で最初にお目にかかれるのが小野田旅館
そば屋さんも営業していて宴会のシーンなどはここで撮影された。
麓郷の街に入ってすぐの場所には「拾ってきた家があるのだが、この時点で時刻は15時過ぎ。入場券を買おうとすると「ここは17時半までやっているので先に16時閉園となる石の家と丸太小屋を見てきた方がいい」とアドバイスされた。
ちなみにエリアは3つに分かれていて、3つ全てを回れる共通件は1200円。1つずつ回ると1カ所500円。

ナビで「麓郷の森」を目的地にすると到着するのがここ。ここには丸太小屋と3番目の家がある。
ちょっとした資料館が併設されていて、北の国からの歴史展示もある。これを見るだけで30分はかかってしまいそうなので早々に先を急ぐ。

これが丸太小屋。黒板一家が2番目に住んだ家で、ドラマの中では純と正吉の火の不始末で全焼してしまったが、実際の火事は別の丸太小屋で行われたので、この通り健在。
各建物の中はそれこそ「今も住んでる?」と言うくらいの状態で保存されていて、あちこちにエビソードや写真が展示されている。

こちらは3番目の家。丸太小屋全焼後に廃屋を利用して住み始めた家。屋上には純の作った風力発電の設備がある。

麓郷の森からさらに東へ5分走ると、石の家エリアに到着する。ここには石の家、最初の家と共に広々とした牧場をもした広場、そして黒板五郎の墓がある

これが広場の全景で右は羊小屋。

これが黒板五郎の家。主演の田中邦衛さんが亡くなってしまったので、近年ここに作られた。

こちらが石の家。五郎が丸太小屋資金を純が妊娠させてしまったタマコへの誠意として差し出してしまい、代わりにタダで手に入る石を使って家を作った。石を積み上げて作った家と思えないくらい室内は部屋の区画がしっかりしている。

これが最初の家。文字通り黒板一家が引っ越してきて最初に住んだ廃屋同然の家。純が「電気がなくてどうするんですか!」と言ったのが有名。

そして最後に回ったのがこの「拾ってきた家」エリア。ここは文字通り廃材を元に作られた家が3棟あって、エリアのあちこちに素材となったゴンドラなどが置いてある。サブタイトルが「やがて街」となっていて、3棟の建物はそれぞれ「雪子の家」「中畑すみえさんの家」「純と結の家」となっていて、徐々に家族が増えて街になって行くというテーマになっている。

こちらは「純と結の家」。這いバスを真ん中に置くという大胆な建築物になっていて中はとてもモダン。それもそのはず、完成したのは2004年!ドラマが終わってからも成長は続いているのだ。
ちなみにどの家の中にも当時の家電、映画ビデオテープ、漫画などが置いてあって、実際に生活しているかのよう。

こちらは五郎が富良野に移住してきた雪子さんのために作った家。この家を「拾ってきた家」と呼んでいる。文字通り廃材を多用して作られていて、リサイクルのデパートのよう。しかも家の中はとてもモダン。SDGsの元祖がここにある。

こちらは五郎が蛍とその子供のために作った家。しかし親友の中畑さん(地井武男)から娘夫婦のために欲しいと言われて譲った。しかし、中畑さんの奥さんが亡くなってしまい、この家の中で中畑さんが泣いているシーンが今でもよみがえる。

ということで見どころてんこ盛り(このレポートで1/10くらいしか説明できていない)の北の国からロケ地巡りはここに終了。ちなみに後から気づいたが、拾ってきた家の周りには純と蛍が通った小中学校、4番目の家も現存していたらしい。
でも北海道の夜は早く、17時の時点でもう日没!麓郷を後にすることとする。
この日の宿泊地は帯広。100km近く離れているので1時間半くらいかかる。

その前に立ち寄ったのが布部駅。富良野の隣のこの駅は、北の国から第1話で黒板一家が降り立った駅。「北の国からここから始まる」の碑があるはずなのだが、見つけられなかった。
ちなみにこの時駅周辺には撮り鉄が多数。「何か来るんですか?」と聞いたが「何も来ないです」と答えが返ってきた。「じゃあなんでお前らがここにいるんだ?」と言いそうになった。実際は一日3往復しかない普通列車が20分くらい後に来るので待っていたらしい。この路線も駅も3月には廃止されてしまうので撮っていたのだろう。そう言えばいいのに。だからこういう連中嫌い。
ということですっかり真っ暗になった国道38号線〜道東自動車道で帯広を目指す。
帯広到着は18時半。早速この日の宿「ホテルふく井」にチェックイン。荷物を置いたらさっさとめしを食いに出かける。
当初、晩飯に帯広名物の豚丼を食べてから吞みに行こうかと思ったが、有名な豚丼やさんはどこも行列・・・
と言うことで向かったのはホテル近くの「北の屋台」
20年ほど前にここに開設された屋台村で、帯広の夜というととても有名。ただ、どのお店も常連さんでいっぱい!とても入れそうにない。

そこで道を挟んで向かいにある「十勝の長屋」という屋台村へ。こちらの方が5年ほど後にできたらしいがそれでも15年ほどの歴史がある。
運良く右の「とかち番屋」に入ることが出来たので早速注文!

つまみは豚タン串とトロ鯖!トロ鯖は新得の「山のひもの屋さん」のものだそう。どっちもめちゃめちゃ美味かった。
ちなみにこのお店、若いお姉さん二人で切り盛りしていて、常連さんとの会話もとても和やか。さらに「ブラッディー」より1歳年下の旅行好き常連さんと意気投合して旅談義に花が咲く。
さらにあとから入ってきた東京農大バレー部の若者4名とも意気投合!地元で漁師や農園のアルバイトをやっているとのことで、「余った魚や貝類、送ってあげますよ!」との申し出!有難い!
結局話に花が咲いて2時間半でビール7ジョッキを吞みきってしまった。それでも会計は5050円!いい夜だった。

ホテルに戻ってからは天然温泉が待っている。ふく井ホテルには帯広市内唯一の天然温泉があり、24時間入浴可能なのだ。
ここに最高の1日目が終わる。

10月15日(日):ホテル7:30発〜 狩勝ポッポの里〜根室本線新内駅跡〜狩勝峠大カーブ展望〜狩勝峠展望台〜愛国駅跡〜幸福駅跡〜襟裳岬〜様似駅跡〜浦河駅跡〜静内駅跡〜新千歳空港19:40ANA078〜21:25羽田空港〜 京浜急行〜上野東京ライン〜川越線〜川越23:35着

この日は朝6時に起床! まずは風呂!ということで 朝風呂に優雅に浸りに行く。気持ちよく暖まったところで朝食。

朝日がまぶしい!今日もいい天気だ。関東は雨らしい(笑)。朝食は4種類から選べるのだが、今回は洋定食にした。と言うのもこの日の昼もセイコーマートのおにぎりになりそうだったので、朝はパンにしたというわけ。普通に頼むとこの朝食1300円するらしいので、朝食付きのプランを選んで正解!
チェックアウトは7:30。目の前にある帯広駅でJR北海道名物のご当地入場券を購入してから出発!目指すは狩勝峠。

帯広から狩勝峠までは40kmほどの道のり。前日は夜に高速で通過してしまったエリアを国道38号線で西へ向かう。昼間走ると十勝平野の雄大さがよくわかる。とにかくだだっ広い平野の真ん中を一本道で行くのは気持ちいい。
ちなみにあまりにも運転中何もすることがないので、ヤリスの自動運転機能を試してみた。どうやら道路の白線を目印に制御しているようで、機能をOnしていると運転者の動きを妨げるようなパワーアシストが働くのがとても違和感ある。アウトーイン-アウトで走ろうとすると反対にステアを切られそうになる。まあ速度一定で運転できるのはとてもいいんだけど・・・

最初に到着したのが狩勝ポッポの道。ここは根室本線旧線跡を利用した遊歩道。遊歩道の起点は新得駅から2kmほどのところにあり、すぐ近くに現在の根室本線・石勝線が走っている。公園にはD5195号機が保管されている。これは貴重なナメクジドームをもつD51。
ここからは旧線の廃線跡沿いに国道38号線を西へ向かう。次に立ち寄ったのが

新内(にいない)駅跡。根室本線旧線の狩勝峠帯広型の麓にあった駅で、かつてはSLホテルがあったことで現在も59672蒸気機関車と20系寝台車3両が保存されている。
しかもこの20系客車の中の1両は、かつて「走るホテル」と呼ばれるゆえんになった寝台特急あさかぜ号用のナロネ22型個室寝台車で、全国でもここにしか現存しない。整備して再度ホテルとして営業して欲しいもんだ。
ちなみにこの周辺は公園になっていてミニSL列車を走らせるレールがあったり、広場にはマツダ787に似せた電動カートなどがあった。
この日は廃線トレッキングのイベント開催日で人でごった返していて、「ブラッディー」もトレッキング参加者に間違えられてしまった。

次に向かったのが国道38号線狩勝峠五合目くらいにある旧根室本線大カーブの展望地。旧根室本線はその車窓の雄大さから「日本三大車窓」にも選ばれていた。旧線が廃止になってそれが見られなくなり、さらに現在の根室本線も3月に廃線になってしまう。
そして狩勝峠頂上へ到着!
日本新八景にもなっている頂上からの景色は雄大すぎ!
十勝平野や大雪山系を一望できる展望台は行ってみる価値十分!ということで時刻は9:30。タイムスケジュール的にそろそろ次の目的地、愛国壁へ向かう。

愛国駅に行くには高速を使えば帯広市内をパスできるので、十勝清水インターから道東自動車道、帯広JCTから帯広広尾自動車道へ入る。

愛国駅には11:00到着。ここには7年前に来たことがあるのだが、全く変わらぬ状態で残っていた。19671蒸気機関車も健在
但し、駅前にあったお土産屋さんは閉店してしまっていて、駅前に営業しているお店は一軒もなし。寂しい・・・

駅舎の中の広尾線展示物も健在。幸福駅よりもこちらの方が鉄道遺産としての価値は高い。

続いては車で10分ほどのところにある幸福駅へ。こちらは完全に観光地化している。駅舎の中には「愛の語らい?」がぎっしり!

幸福駅跡地一帯は公園として整備されていて、ホームにはキハ22型気動車が2両保存されている。1両は原型のまま、もう1両は車内で結婚式を行うためのイベント用に座席が全て取り払われている。
タブレットキャッチャーが残っているのもいい!

ということでここからはさらに南下。帯広広尾自動車道は無料区間なので遠慮なく使って終点まで一気に進む。しっかし・・・この道路を走っていると北海道を実感できる。
広尾の街まで到達するといよいよ太平洋沿岸を走る国道336号線に出る
途中、フンベの滝というのを発見!
このあたりの街の名前が「フンベ」なのだ。他にも「オリコマナイ」とか「オニトップ」とかカタカナの地名が多数。見ているだけで飽きない。
ちなみに国道336号線は黄金道路と呼ばれていて、江戸時代からこの街道を通って国後や択捉との交易なども行われていたようだ。

途中、望洋台という展望台から太平洋を一望。ちょっと曇ってきてしまったのが残念だけど、潮の香りがすごい。

牧場の真ん中を突っ切るように南下を続けてゆき13時半に襟裳岬に到着!

襟裳岬には風の館というテーマ館もあるが、とにかく景色が見たいのでパス。風の館から岬の突端を見るとこんな感じ。
すごく遠くに感じるが徒歩5分ほどで岬の先端まで行くことが出来る

と言うことでついに来た!襟裳岬突端!感無量とはこのことかも。北海道最南端は、実は渡島半島の白神岬なのだが、なんとなくこっちが北海道南端という感じがする。残す制覇したい岬は知床岬かな。

ちなみに灯台は岬の突端ではなく、ちょっと広い風の館のある高台にある。
この付近は広場になっていて森進一と島倉千代子、二人の「襟裳岬」歌碑がある。但し津軽半島のような演奏機能はない(笑)
ということで無事襟裳岬に来ることが出来たので、ここでお土産を物色。多分二度と襟裳岬には来ないだろうからなあ。試食した鮭のジャーキーと焼昆布がめちゃ美味かったので買った。

さて、ここからは一気に千歳を目指す。襟裳岬の西側太平洋沿岸を西へ進む。波しぶきがすごい!
この付近は昆布漁で有名な地域。夏は昆布漁が盛んなのだが、さすがに10月となると昆布の天日干しは見ることができなかった。
このまま国道336号線をひたすら苫小牧まで進むことになるのだが、この道の途中には日高本線の廃線跡があるので、それを巡りながら帰ることとする。

最初に立ち寄ったのは様似駅。日高本線の終点だった駅で、この先襟裳までの延伸計画があったのだが赤字で実現せず、高波災害で沿線の被害が酷かったので、現在は鵡川駅より東側が廃止されてしまった。
線路も駅舎もそのまま残っていて、駅舎はバス営業所になっている。

様似から西側は常に国道脇に線路が残っていて、高波被害を受けたところ以外は整備すればすぐに列車が走れそう。

浦河駅は駅舎がリサイクルショップに使われているようだったが、跨線橋もホームも現存。踏切部分はアスファルトで固められているところも多かった。

静内駅は近年建てられたと思われるものすごく立派な駅舎がある。なのに列車は来ない。

静内駅構内には駅そばがあったので、せっかくだから食べてみた。セイコーマートのおにぎりを食べてから30分も経っていなかったのでかけそば。
でもこのおそば、めちゃ美味かった。店のおばちゃんは「味が濃すぎではないか?」と心配していたがそんなことはなくていい味だった。
ちなみにおばちゃんとかなり話したのだが、日高本線を復旧させる費用は高速道路1区間分の建設費しかかからない試算だったとのこと。
代行バスもJRではないため、その連携も悪くて地元ではJR北海道に怨みを持っている人も多数らしい。
根室本線の廃線に関しても災害をいいわけにしているようにしか見えないというのが北海道民の本音だとのこと。

ということで厚賀付近からは地元で悪評高い日高自動車道があるので廃線巡りもここまで。一気に高速で新千歳空港を目指す。

ちょうど日没時間に走行することとなったので夕焼けがきれいだった。レンタカーの営業所には17時半頃到着。
今回の総走行距離は733km。ガソリンは35リッター消費して約5500円だった
新千歳空港までレンタカーの連絡バスで送ってもらい、空港に到着したのは18時。フライトは19時半なので空港内をブラブラ。

新千歳空港内は食べ物屋さんやお土産屋さんが充実していて、とにかく飽きることはないのだが、お土産は襟裳岬で買ってしまったし、静内で駅そばを食べたばかりなので腹も減ってない(笑)

ということで展望デッキでぼうっと夜景を見ながら過ごす(爆)でも、新千歳の展望デッキには初めて来たかも

さて、そんなこんなしている間に、搭乗するANA78便が機材到着遅れで出発が遅れるという案内あり。結局19:45に新千歳から離陸。機内ではさすがに疲れたのか?離陸後すぐに撃沈zzz。目が覚めたのは羽田に降下を開始していた20:30頃だった。
首都圏の雨も午後には止んだようで夜景がくっきり
羽田空港には定刻から25分遅れの21:25着。ここから急いで川越に帰らねば、家にたどり着くのが0時回ってしまう・・・
羽田空港からの帰路は通常モノレールで夜景を楽しみながら帰るのだが、乗り換え案内で検索していると「東武東上線遅延情報」のツィートが急増しているという情報が!
モノレールだと浜松町到着なので経路の選択肢が少ない。ということで帰りも京浜急行に乗ることとした。
品川までの間で東武東上線が人身事故で運転休止中と情報が入り、結局上野東京ライン〜川越線で帰宅することに変更。
川越到着は23:35。無事にその日のうちに帰宅できた。ちなみに川越駅の東武東上線ホームは、川越祭開催日だったこともあってごった返していた。


さて、今回の旅のお会計を集計してみるとする。
ANA旅作(ANA航空券と宿泊とレンタカー):\64200
川越〜羽田空港間電車:約\2300
レンタカーガソリン代:\5500
ホテル駐車場代:\700
北の国から巡り:\1200
とかち番屋:\5050
空港カツサンド:\750
セイコーマートおにぎり4個:\800
静内駅そば:\400
コンビニでビールなどなど合計:約1500
お土産代:\5000

総合計87900円!お土産買いすぎ感はあるが、これだけ楽しんでこの値段ならOKでしょう。
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